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9月, 2015の投稿を表示しています

#1250 しなやかで豊かで上品で……、ダイハツ・キャスト(走り編)。

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 ダイハツのキャストの試乗会がありました。以前、書いたようにムーヴの……、って、あれ、書いたアーティクルが見当たらない、あれ、おや、消えたか? ま、いいや、コペン以降のダイハツの作り込みに、毎回、打ちのめされていますが……、って、今回もそうだろうなと思って、出掛けてみれば、打ちのめされて帰ってきました。いい。とてもいい。  何がいいかって、個人的に高評価であるのは質感の作り込み方ですな。デザイン性やら装備やらもなんですが、もっといいますと、走りの質感の仕立て方がとてもいいと感じました。まず、シャシー。サスペンションがしなやかに、そして、豊かさを感じさせながら動く。訊けば、バンプラバーを活用しての乗り味ではありますが、ストロークさせながら、きれいにリバウンドを返してくる、その一連の動きにうっとりといった感じがあります。  スタンダーモデルとなるスタイルのシャシーは、ムーヴのRSをベースにしており、って、スポーティさではなく、そもそもムーヴRSがもっていたフラットライド感がもたらす質感の高さがあります。ムーヴのところでも書きましたが……、って、見当たらないんですが……、15インチたる悪さが表に出てこない。つまり、タイヤの剛性を感じさせながらも、乗り心地における硬さを導き出していないんですね。まさに、天晴れといった感じです。コーナーではロールスピードが上品にコントロールされていて、美しさがあります。上手にではなくって、上品に。その上で、シャシーのグリップ感がバツグンにいいし、そこに懐の深さも感じる。ただですね、残念なことに、タイヤのグリップ感とグリップ力がそのシャシーに応えきれていないところがありまして、これが実に惜しい。まさに、シャシーの役不足を感じさせまして、これが、実に惜しい。あと、EPSはシーンよって操舵力に違和感を覚えさせるところがあって、この辺りは、まぁ、軽自動車に採用するユニットの限界を感じつつ、ここをもう少し整えると、もっと良くなるのにな、と感じたのも、また、事実だったりします。  そして、クロスオーバーモデルであるアクティバですが、これがストローク感を生かした乗り味を作り上げていて、好印象。それはゆったり感がもたらす快適性があります。オフローダー的な緩さとオンローダー(copyright by yoshida naoshi)的な剛性感のいいとこどり

#1249 そして、また、まさかの、そうなんです、ヘッドセット洗濯事件。

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 そして、そうなんです、そのまさかをやらかしました。Bluetooth ヘッドセットを洗濯しました。ちゃんと、洗濯機の前に右のような張り紙もしておきました。そして、この注意書きを見ながら、ポケットの中を確認しました。したはずでした。でも、電話が掛かってきて、ヘッドセットを探したらない。ない。ない。で、まさかと思って、調べたら、洗濯後のポケットの中にありました。え、なんで、まさか、と思いつつ、スイッチオンしても、無反応。がーん。  というわけで、今回は1か月も持ちませんでした。なんなんでしょうね。これ。って、不注意なだけですが。というか、もはやどうしたらいいのでしょうかね。というわけで、さきほど注'文しましたが、なんか品薄だそうで、到着に1か月を要するって。あ、ひょっとしてeBayにあるかなと検索したら、ありました……。しかも、安い。これならば洗濯してもショックは少ないかも。けれども、性能はどんなもんでしょうかね。試してみることにします。レポートは到着後に……。

#1248 コンパクトだけどプレミアムをアピールする日本仕様のCLUBMAN。

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 本日、MINI CLUBMANが日本デビューしました。で、その発表会に足を運んだものの、その後の予定が詰まっており、発表会がスタートする前に会場を後にしなければならないことに。CLUBMANのすぐそばまで行ったんですけどね、壁の向こうにいたんでしょうけどね、でも、お目にかかることは叶いませんでした。   #1180 で書きましたように、新しいCLUBEMANは、2ドア+奥行きあるラゲッジルームというシューティングブレイクコンセプトはどこへやら、気がつけば、そのボディサイズはゴルフ7よりも全長+5mm、全幅±0mm、全高+10mmしか違わず(日本仕様との差に書き換えました)、まさにCセグハッチバックモデルとなりました。つまりは、異端ではなく主流へと変貌したわけです。  そして、その日本仕様ですが、アッパークラスといいましょうか、プレミアムCセグといいましょうか、かなり意識しているようで、Cooperでも、ナビゲーションと本来はオプション扱いとなる17インチホイールを標準装備しています。ちなみに、MINI(3ドアと5ドア)のナビはCooperSのみに標準装備されるため、Cooperでナビを付けるんだったら……的にCooperSが選ばれることが多かったようですが、CLUBMANではCooperにも標準装備してその価格差を小さくしたこともあり、Cooperが選びやすくなっています。ほほぅ、考えてきましたな、と。そういえば、ホームページもそうですが、プレスリリース含め、用いられている書体が変更され、カタログも書体はもちろん、デザインテイストやらを、CLUBMAN専用へと変えています。これは、日本のみのようで、日本仕様のCLUBMANには、いろいろと日本独自の仕掛けがあるようですな。  さて、その走りは、3ドア、5ドアよりもかなりいいと聞こえてきます。これはかなり期待大ですな。というわけで、インプレッションについては、また後日に。

#1247 再チェックしましたけど、いいんじゃないでしょうか、新型シエンタ。

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 シエンタを借り出しての取材がありましたので、試乗会のインプレッション以外に気付いたあれこれを書いておきましょうかね。……、って、ない。 #1208 で書いたままの印象そのものでした。  って、そうだ、今回は高速道路を走りましたが、予測どおり、フラットライド感が強まりまして、このクラスとしてはなかなかヤルなって感じがありました。とにかくシャシーのしなやかさがいいですし、それゆえの快適性の作り込みにも感心を覚えました。リバウンドフィールの件は、日常速度域では感じるものの、高速域になるとやはり消えますので、あえてピックアップしなくてもいいかなと思います。ま、日常域においても、今回のように一人で乗るようなシーンは、ほとんどないモデルってこともありますしね。  あとはなんだろうか。ワインディングでは、ロールスピードのコントロールがしっかりとできていまして、これもまた良し、と。ただあれかな、グリップ感は不足に届いていないものの、グリップ力がもう少しあると、もっと楽しいクルマになるのになぁと思ったのもまた事実だったりします。ま、燃費性能とのバーターの部分でしょうかね、これは。  1.5Lガソリンエンジンに対してのイメージは変わることなく。CVTの制御でトルクが出る回転数へ一気に導く仕立ては、ちょっとずるいなぁと思ってしまうほど。アクセルを踏み続けた走行をしていると、アクセルを離しても回転をキープしたままって制御に対しては、クルマから、待っていますよ、さて、どうします? といった問いかけを感じまして、なかなかいい。  と、そんな感じでした。燃費は計測しませんでしたが、高速道路を、飛ばさず、無理せずの走りをしていると、20km/Lオーバーを示すことも多々。エコドライブを意識したら、かなりの低燃費を引き出せそうな予感もありました。いいんじゃないでしょうか、新型シエンタ。あ、売れているらしいですね。今、注文しても、納車は来年1月だそうです。

#1246 Watch OS2のリリースで、さらに楽しさを増したApple watch話。

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 ようやくWatch OS2がリリースされました。Watch OS1は、とりあえずリリースしましたといった感がとても強く、その分自由度も不足していたので、その機能性に感激しながらも高いだけの時計とも感じていました。では、OSバージョンがアップしたかっていいますと、画像のように、文字盤表示のカスタマイズができるようになったこととか、横向きにて充電すると置き時計代わりに使える機能が与えられたとか、絵文字と音声と既定の文章によってメールの返信ができるようになったとか、スケッチ機能で多彩な表現が可能になったとか、MAP上で経路表示をしてくれるようになったとか……、というように、あれこれと"使える"進化を果たしています。しかしですね、これは使っていた者だけが感激できるモノとも言えます。分かりやすくいうと、絶対的な機能ではなく、その機能の差分に感激しているとでもいいましょうか、そんな感じ。ですので、あいかわらず、持たぬ人に説明しても……、といいますか、説明すればするほど、その意義を上手く伝えられなくなっていきます。  個人的には、多くの人たちが体験していないことに価値を見出しているんだろうな、なんて思っています。極少数にしか広まっていない時から触れられることに意味があり、たとえそれが不完全であろうとも、黎明期であろうとも、関係ないというわけですな。新しモノ好きといえば聞こえはいいんですが、ひねくれ者とも言えますから、その表現は当てはまらないような気もしています。  OSのバージョンアップといえば、iOS9にアップしたものの、変わったあれこれに戸惑いを覚え、前に戻すべきかとの相談がありました。新機能による楽しさの広がりを取るか、慣れ親しんだ環境を優先するか、というスタイルの違いによって、捉え方は様々ですが、OSのバージョンアップを勧める際には、その人の使い方をしっかりと捉え、そして判断しなければならんのだな、と感じました。最近のAppleは、前バージョンのようにカスタマイズできる設定を用意していますが、ほら、iTunesのサイドメニューとか、実のところ、それゆえに設定が複雑というか、面倒になってきているのも、また、事実。ただ、どっちがいいんでしょうね。昔のようなAppleの突然の方針転換についていけぬ者はふるい落とされるというあのスタンスと。  そう

#1245 9月より営業を再開したカフェ花豆の話、あれやこれや。

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 9月より、営業を再開した東京は日野市のカフェ花豆(→ Twitter )の話。地元での口コミと、8月にローカル新聞に掲載されたことが重なって、お客さんは広がりを見せています。新聞に掲載された内容は、実はお店に関する具体的な情報は見当たらず、……中略……、その結果、どんなメニューがあるのか、分からぬまま。ということで、新聞で興味をもたれた方は、電話で問い合わせをするなりして来店されます。ですから、新聞に掲載されていた以上の雰囲気、つまり、店内(家の中ともいう)にオドロキ、マスターのトークにオドロキ、そして、料理に驚いて、満足されて帰られる。それじゃなくても、驚きがあふれているカフェレストランですから、その皆さんのオドロキたるや、端から見ていても、とても、とても、オモシロイ。あ、この場合のオドロクとかオモシロイは、プラスの意味合いですので……。  もちろん、カフェ花豆たる進化は止まることなく、この連休は、新メニューのかぼちゃのコロッケが登場。言葉で説明するとチープになってしまいますが、これがそこらの普通のコロッケと違いましてね、そもそも風味が豊かなカボチャをたくさん使っていまして、カリリとした衣も相まって、とっても美味しい。って、書いてみたものの、やっぱり、上手く説明できませんな。んっと、えっと、たとえば、カボチャは、まず蒸した際の香りが違います。カボチャらしい風味がありながら、美味しい枝豆を茹でた時のようないい香りがするんですな、これが。そんなカボチャをたくさん使っていますから、美味しい。そして、特製の衣が、触感だけではなく、味わいが豊かでして、カボチャを引き立てているといった感じにあふれていまして……。とにもかくにも、美味しい。と、文字にすればするほど、伝わりにくくなっていきますので、是非、ご賞味あれ。  これから秋が深まり、メニューも、庭の景色も変わり行きます。秋が深まった時期の紅葉は、とてもきれいだそうです。冬のメニューも始まることでしょう。

#1244 なんだかんだで80年代がいちばんいいと思う、中島みゆき話 その5

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 あれこれと書きなぐり、そして、手元にあるチケット代金支払い用紙を眺めながら、ふと思ったことがありました。……、そうです、ここらでやめておきましょうかね、とか書きつつ、続けます。  オールナイトニッポンを降板するまでの中島みゆきのライブ(特に80年代後半)ってのは、オールナイトニッポンの延長ラインにあったというか、そのライブ版だったような気がしました。MCはあのままだったし、観客とのやりとりもあった。そして、観客席から貢ぎ物(カップラーメン)がステージへと飛びまくり、それもだんだんとエスカレートして、しまいにゃ白菜やら一升瓶まで飛び出し、ってさすがに投げられないから、こぞってステージへと持ち寄り、それを受け取る時間が設けられていたりと、まぁ、今じゃ、考えられない光景が見られました。ただ、当時は、後方席ばかりだったので、ステージへと駆け寄ることができる一階席を羨ましくも思ったものでしたが。今では考えられないといえば、掛け声やらもそうだったし、まぁ、振りなんてのはありませんでしたが、強いサウンドが前面に出ていた80年代後半は、総立ちのままなんてのもありましたっけね。でも、ライブにしっかりとしたストーリーがあったし、いうまでもなくライブ感があった。まぁ、振り返ってみますと、あの頃は、受験生や浪人世代(大学、結婚)が中心、つまり、10代後半から20代の若者たちが中島みゆきのような音楽に惹かれていたわけで、そういった勢いがあっても当たり前のこと。ただ、 今の世代をそこに置き換えることは、ちょっと想像できませんけどね。  そして、そういうスタイルを意図的に変えようとしたのが、やっぱりオールナイトニッポンの降板だったような気がします。理由はわかりませんが、ファンというか観客との距離感を広げた……、いやいや、引き離したのが、あの時だったような気がします。ファンの成長とともに、大人な雰囲気へと引き上げた意図やらマーケティングなんてものはないと思いますが、次へのステップというよりは、このままじゃいけない的な何かがあったのだろうなとも思います。  なんの話でしたっけか。って、そうそう、ライブね。自分は、曲を聴かなくなると同時に足は遠のきましたが、ふと思い立って、07年から再び足を運ぶようになりました。が、正直、印象深いシーンは残っておらず。それは、最近の曲ばかりで知らない曲が多いと

#1243 なんだかんだで80年代がいちばんいいと思う、中島みゆき話 その4

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 あれ、何を書こうとしたんだっけかな。忘れた。中島みゆきの80年代に限った話を、あっちへ跳び、こっちへ飛びと、書いてきましたが、書きながらひとつ思い出したことがあります。年代に限らずですね、アルバムの最後に名曲が多いということが挙げられます。といっても、90年代までかな。  発表から20年以上が経過してからヒットに至った糸(→ ■ )もそうですし、世情やファイトもそうでした。これまでに挙げた、夜曲やローリングもそう。広い一般に知られていないところでは、Miss.Mの肩に降る雨(→ ■ )グッバイ・ガールの吹雪(→ ■ )、夜を往けのwith(→ ■ )やらも。その中でも、吹雪って曲は凄い。当時、何のこと歌ったのかは分かりませんでしたが、いろんな解釈ができる曲であり、まさに見ぬふりへの戒めのようなところもあって、時代にかかわらず、原発やら、今回の安保法案の件やら、何かが当てはまる、そんな深さがあります。ライブで歌った時も、込めた意味合いについては語りませんけど、ブームってやつに気をつけてくださいね、って、付け加えていたことがいまでもしっかり心に残っています。  話は、さらに飛びますが、そもそもなんで中島みゆきに惹かれるかといいますと、表現者たる存在に尽きるでしょうね。言葉というものがもつリズムを、音を連ねたメロディに表現し、それを自らの歌唱で色を付けるという、クリエイティビティ。それが色濃く表現されていたのが、80年代だったように感じるのです。昨今の朝のドラマの主題歌のように、詞やメロディの作り込みがありながらも、サビで曲としてのダイナミック感へと持ち込もうとするような表現にはあまり惹かれません。糸のように、語りかけるかのようなメロディラインがあって、結果としてダイナミック感が表現されたならば、素直に受け入れられるのですが……、って好みの問題でしょうかね。  ま、とうとうと語ってきましたが、今を否定するというより、自分の生き方含めて、昔は良かったね感がベースにあっての、好き嫌いなんだと思います。そうそう、最初に今、ヒットしている糸はそもそもアルバム収録曲でしたが、06年にリマスターされて、 元気ですか というアルバムに入った音源があります。単曲での購入はできませんが、ま、時代やらファイト! やら入っているベスト盤的になっていますので、これから

#1242 なんだかんだで80年代がいちばんいいと思う、中島みゆき話 その3

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 まだまだ続く中島みゆき話。80年代後半がいいという流れになっていますが、実は80年代前半もとてもいい。この時代は悪女のヒットが有名ですが、当時のアルバム作りがですね、これがそれぞれに丁寧に作り込んでいてとてもいい。アルバムという曲の構成、流れ、世界観をちゃんと表現していて、そのクリエティブさに羨ましさを感じるほど。  どれか1枚と言われたら、まぁ、臨月でしょうな。締めくくりの夜曲(→ ■ )なんてのは、その最たるもの。アレンジャーは松任谷正隆。これもいつの日かとうとうと語りますが、松任谷正隆って人は、世界観を表現するのが実に上手い人で、って、たまにおや? ってのもありますが、まぁ、とにかくスゴイ(と思っています)。この夜曲は、スローテンポな曲ですが、なんていうんでしょうかね、ノスタルジー感といいましょうか、今でいう昭和感がここぞとばかりに表現されていまして、詞がというのではなく、クリエイティブな意味合いから、泣ける。まさに泣かせるギターもいいんですが、それを煽るかのようなドラムがまたいい……、と、最近気付いたんですが、この夜曲でドラムを叩いていたのが、林立夫でした。いやはや、いやはや。  ちなみに、このアルバムを含めて、ギターで鈴木茂も参加していたりと、サウンドクオリティの高さが、アルバムの世界観をさらに高いものへと引き上げているような作り込みがされていまして、イマドキのアルバム(世間一般)にはない良さがあります。何でもできるのに、表現力に乏しくなるのとは逆の、アナログ感に通じる、昔は良かったね、的なサウンドですな。  個人的には、あまり話題に上ることのない、はじめましても名盤だと思っています。まぁ、初めて予約までして購入した中島みゆきのアルバムだったこともありますが、これもまたアルバムそのものが作品になっている。ただ、それは雰囲気だけではなく、曲間まで作り込まれたもので、まさに通して聴くことに意味があるアルバムに仕上げられています。具体的には、動から静へ、静から動へという間だったり、曲から曲へのストーリーのつながりだったり。そして、最後のはじめましてへと繋げる流れもとてもオモシロイ。もちろん、アレンジ含めてクリエイティブがあります。  さてと、話は止まらなくなってきました……。というわけで、まだまだ続きます。

#1241 なんだかんだで80年代がいちばんいいと思う、中島みゆき話 その2

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 さて、中島みゆき話の続きです。80年代後半の強いサウンドへの流れの決定的なきっかけとなったのは、セルフカバーアルバムである御色なおしだったんだと思います。その中に収録された柏原芳恵に提供したカム・フラージュ(→ ■ )は、甲斐よしひろプロデュース&アレンジによって、その詞に込められた意味合いをかわいらしく表現するのではなく、感情的に表現しています。まぁ、考えてみますと、この曲は、取り方次第では、恨み節になるわけで、当時は、その変わり方に相当なショックを受けましたが、嫌いとか好きとかではなく、表現ってのは、こうやって変えるのか、と、妙に感心した覚えがあります。まぁ、甲斐バンドも好きでしたし。  この後、Miss.M→36.5℃→中島みゆきと続いていくわけですが、アレンジャーといいましょうか、co-producerによって、まさに、その表現は付き合っている相手を変えるように変化していったと感じていました。そして、この頃のサウンドを、ロック色とか、打ち込みサウンドと簡単にまとめられてしまうこともあるようですが、リズム感を全面に出した強いサウンドがそう感じさせていただけだと思っています。そもそも、打ち込みサウンドは、この後のアルバムでも使われていますし、シンセによる作られたデジタルな音色もまた然りですし。このリズム感の強さは、それまでとは異なる表現方法だったこともあり、馴染めなかった人が多かったのも、また事実でしょう。自分は、アナログよりもデジタルシンセにリアルタイムで触れていた世代ですから、わりと違和感なく接することができたように思います。  ま、いずれにしても、このサウンドの強さに対して、曲と歌詞がそれに負けていないどころか、そもそも持っていた強さを上手に引き出しているという印象が強くあります。それは、決してデジタルサウンドだけでまとめられたわけではなく、生音もありますし、といいますか、アナログだけではなくデジタルサウンドを上手く組み入れることで、その表現を広げています。その最たるのが、中島みゆきに収録されているローリング(→ ■ )でしょうか。思い通りにいかない悔しさと、寂しさと、それを慰める語りとが、実にうまく表現されています。後々に、アレンジしなおして収録(→ ■ )していますが、あれはいかん。なんであんなアレンジにしたのか、何故にあんな、がなりたてる

#1240 なんだかんだで80年代がいちばんいいと思う、中島みゆき話 その1

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  中島みゆきの曲について、どうやって書こうか、ずっと考えていました。好き嫌いではない、表現がどうできるか、あれこれと考えていまして。で、さきほど、ライブチケットの当選と落選のお知らせが届いたことをきっかけに、とりあえずは文字に起こしてみることにしました。個人的には、やっぱり青春(!)がリンクしている80年代がベストだと感じています。あれですな、悪女のヒット以降、オールナイトニッポンを下りたちょっとその先まで。それ以前はリアルタイムでなかったためか、70年代が幼少過ぎたか耳に馴染まず、そして、それ以降は求めているらしさが見当たらず、といった感じでしょうかね。いや、そこにもいい歌はたくさんありますけども。  その中でも80年代後半のサウンドについては、ロック色が強くなったと評され、自身も御乱心の時代だったと振り返っているようですが、こういった表現の数々、どう理解しようにも、しっくりこない。たしかにサウンドそのものが強くなり、デジタル音とリズムが前面に出てきたために、そう表現するのもわからんでもないのですが、楽曲としては、そもそもメロディラインと歌詞とに表現されていた強さ(大きさではない)が世界観としてひとつ完成に達したような、そんな印象を持っていましたので。  御乱心という表現については、納得できるところもありますが、その表現は自分でしちゃいかんでしょ、と思うところもあります。なんていうんでしょうかね、自分も経験あるんですが、作った曲に対して、アレンジが加えられると、思っていたのと異なる雰囲気に仕立てられてしまうのが常。そして、それは想像以上に世界観を広げてもらえたと感じられる時と、なんか違うんだよねという、どちらかに至ります。前者は、あたかも恋愛中に自らが変わっていく様を愉しむようなそんな感じがあります。で、あの当時の中島みゆきといえば、当時のライブでは元曲がこんなになってしまった、オリジナルを弾き語りで演奏しながら楽しそうに語っていましたから、そのことは認識していたし、それを楽しんでいたように捉えていました。つまりですね、あの時は、その時のことを否定していなかったし、冷静だとアピールしていたように感じました。って、まさに、恋愛中って感じで。アルバムの36.5℃、ライブの歌暦やSuppinの時期ですな。そこに、恋心がリンクしていたかどうかは知りませんが、

#1239 ところで一括0円って、どうなっているのかを、調べてみた話。

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 いくら発売日にiPhone6sが手に入ろうとも、税抜きで8万6800円という価格は、冷静に考えると、やっぱり安くはない。というわけで、あれを書いた後すぐにiPhone6s熱は冷めたわけですが、ふと、思ったわけですよ、旧型となったiPhone6ってひょっとして乱売になっているんだろうかって。いや、知人によるとdocomoがかなり攻勢をかけてきているとのことだったので、ちょいと調べてみました。  ら、そうですか、docomoも条件付きとはいえ一括0円祭りになっているようで。ということは、auは? と調べてみれば、一括0円+CB祭りになっていました。ただ、いわゆる、2年縛りによる割引額(月々割、毎月割、サポートなんたら)が大幅減額になっていますから、トータルとしては安くなかったりします。今回は計算したあれこれを掲載しないでおきますが、おおよそを書きますと、キャリア契約で本体を一括0円でもらえたとしても、MVNOとの月々の支払い額差は4000円ほどありますから、それを24か月分と考えて計算すると約10万円を余計に払うことになります。ただ、MVNOは月々の支払いは安くても、自分で端末を用意しなければなりませんから……、って、そうなんですね、キャリアに10万円払うか、アップルに10万円払うかの違いで、2年間の支払い額はほぼ同じだったりするわけです。とはいえ、7月末で、auの2回線をたんなる解約としてしまったことが悔やまれます。って、まぁ、どうしようもなかったんだけど、あの時には。  という結果を眺めながら、なんで自分はMVNOにしたんだろうと考えたんですが、そうなんですね、あの頃、つまり1年前はまだMVNOが広く知られていなかったこともあって旧機種が安く手に入ったんです。5cとはいえ、契約しただけのほとんど新品なdocomo端末で3万円しなかった。あの時、家族分として何台か手に入れましたが、記録によると、義理の弟用に購入したものが2万4500円ってのもありました。そうなんですね、あの時との違いは、旧端末の金額(相場)にありました。ただ、あれ以降、docomo端末は高騰していまして、今、旧機種を探したところで、1年前ほどの恩恵はあまり感じられませんな。  なんてことを書きつつ、ふと思ったんですが、この時点で、最新機種を発売日に手に入れられるということは、新機種の販売台数は

#1238 好印象なボルボのポールスター・パフォーマンス・パッケージな話。

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 鬼怒川が氾濫した、あの日の早朝、伊豆半島の付け根といいましょうか、神奈川県の端っこと言いましょうか、根府川と真鶴の間あたりにいました。本日、発表になった、ボルボのD4、T5エンジン用ポールスター・パフォーマンス・パッケージ装着車試乗会のために。  このパッケージは、エンジンのECU書き換えによって出力特性を換えてしまうものなんですが、それを自動車メーカーが提供し、しかも、登録後の装着を可能としているという、この2つにトピックがあります。もちろん、信頼性や耐久性は確認の上でしょうし、新車以外への装着を可能としたことについてもマージンあってのことでしょう。  ちなみに、パワースペックとしては、ディーゼルエンジンであるD4用は、190ps→200ps、400Nm→440Nmというアップを果たしています。え、トルクで40Nmアップって、ドライブトレインやら大丈夫なのか? と思われるでしょうけど、そうなんですね、すでにこのパワースペックに耐えられる設計をすでにしてあったようで。まぁ、そんな先読みも、新生ボルボらしさとでもいいましょうか、商売が上手くなったなと感じるところです。  さて、肝心な走りですな。そもそも、ボルボのD4(2.0Lディーゼルエンジン)は、力強いトルク感をフラットに表現していて、まさにボルボフィールを上手く作っています。言い換えると、それは扱いやすさに富んでいてとても優等生的ということになるのですが、やんちゃっぷりに通じるような過激さがないのも、事実であり、それもまたボルボらしさとなっています。  なるほど、このパッケージは、そんなボルボフィーリングに10ps+40Nmを用いてパンチを加え、レスポンスをアップさせたのか……、と思われたかもしれませんが、これが違う。たしかにスペック的にはそれだけのアップを果たしていますが、実際のフィーリングは、中回転域を意図的に持ち上げつつも、そこに大きな変動を与えるのではなく、低回転から、そして高回転への繋ぎを実にスムーズに仕立ててありまして、これが美しい。とても美しい。レスポンスもたしかに鋭くなっているんですが、過敏さを表現しておらず、まさに、素直さを極めたといったフィーリングに富んでいます。そうなんですね、質感が高められたという印象、そのものであり、まさにメーカーならではの作り込み。表現を変えますと、ほかの

#1237 3D Touchの新しさにフラフラしている、iPhone購入話。

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 iPhoneはしばらく買わないと宣言をしましたが……、いや、買いません。買いませんけど、iPhone6sにはとても惹かれるものがあります。ずばり、3D Touchですな。たかが圧力検知センサーを組み込んだだけですが、深く押し込むことを感知することで、次なる操作性を提案しています。すでにApple watchで使っていて感じるのは、とてもオモシロイかつ、広がりを感じさせる、そんな新しさがあること。フィードバックもあったりして、なかなか。何よりも押し込むだけで、次の操作へと移ることができますから、単純に便利だったりもしますしね。  まずは、3DTouch機能の搭載ということで、機能性はシンプルなものに限定されていますが、やがて操作性を広げ、アプリケーションの対応していくと、いずれ、その有無で世代の線引きがされるんだろうなと思えてきます。まぁ、技術としてはすでに確立されていたもので……と言われるかもしれませんが、使えるものに仕立てたところに価値があるわけで、それを手にできることにワクワクを覚えています。なんてことを書きつつ、Apple Store Onlineを確認したら、なんと、今予約しても、まだ発売日に到着するというではないですか。6s 16GBね。おっと! Appleローンも0%だし……。さてと、困りました。いやいや、買わないので困る必要はありませんが。

#1236 ローカル感があって、とってもいいと思った、浅川の話。

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 高尾に移り住んでから知ったことのひとつに、八王子まつりがあった、って話をしましたが、そのほかにもあれこれあります。そのもうひとつが、浅川という川の存在。多摩地区の川といえば、多摩川が代表的で、あとは秋川しか知りませんでした。  で、なんだっけか、浅川ね。高尾山を源流として、なんとなく中央線に離れずで流れ、日野市の東端で多摩川へと合流するまでの川ですが、ローカル感があってこれがなかなかいい。写真は、日野市付近を流れる浅川での夕景ですが、まぁ、こんな感じ。って、ここにもいくつかアップしている気がしますが……。  この浅川というか、この土手上の道ですが、柵がない。つまり、ステアリング操作を誤ると、川へと転落します。でも、柵がない分、広がりがあるといいますか、川との隔てがなくて、とてもいい。それは人が河原へ自由に下りられることも意味しています。  ところが、走る時間帯のせいでしょうかね、河原に人影を見ることはほとんどありません。ましてや、川で遊んでいる子供の姿も見かけません。昨日、子育て中の知人と話したら、今は、子供だけで遊ぶ時間はないそうです。それは都会だからなのか、お稽古ごとで多忙だからなのかはわかりませんが、それがイマドキなんだそうです。昔と今は違うのでしょうけども、ちょっと寂しさも感じましたが。  なんだっけか、で、浅川の話ね。ちなみに、川の名前だけではなく、地名にもなっていたそうですが、現在は消滅。ただ、東、西、南を頭に付けての町名は残っているようですが。というわけで、今の高尾駅、以前は浅川駅と呼ばれていたそうです。当時を知る方とお話をしていと、浅川駅という言葉が出てくることあります、多々。  それにしても、こうして消えていった地名って、多いんでしょうね。イマドキのイメージだけで名付けられたひらがなの地名に感心を覚えることはありませんが、その土地に意味のある地名には、おもしろさを感じます。

#1235 そして、3台目の購入となってしまった、Bluetooehヘッドセット。

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 あれは、ほぼ1か月前のこと。bluetoothヘッドセットを洗濯し、そして、新しいのを買ったと #1215 にて書きました。が、また、洗濯してしまいました。洗濯機から洗い立ての衣服を取り出したところ、ポロっ、コトン……、あ、え、あ、え、まさか、あっちゃー、またやってしまった、って感じで。  というわけで、Bluetoothヘッドセット、たったの1か月の命でした。す、すまん。ま、仕方ないですやね、電話が掛かってきたら、すぐにセットできるようにとポケットに入れるのは当然のことですから。まぁ、その存在が分かりやすいならば洗濯することもない、つまり、もう少し大きければいいわけですが、そうなると携帯性が失われますから……、って、人(機械)のせいにするなって感じですな。対策としては、首に下げるとか、まぁ、いろいろとあるんでしょうけど、洗濯機に入れる前に確認すればいいだけ……、なんてことは、はい、承知しておりますので。  ということで、3台目を購入。これまでは少し高いモデルを選んでいましたが、さすがに今回は、いちばん安いモデルにしました。そして、洗濯機の前に、ヘッドセット確認! と紙に書いて、張ったのはいうまでもありません。  さて、いつまで洗濯機に放り込まれずにいられるでしょうかね。

#1234 インプレッサ スポーツ ハイブリッド、よくがんばりました、話。

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 ハイブリッドモデルの話が続きます。続いては、インプレッサ スポーツ ハイブリッド。このハイブリッドユニットは、XVに採用していたユニットを進化させたものですが、いうまでもなく、改良すべき点をしっかりと改良してきていました。乗り味については、 #1196 で感じたとおり。しなやかさを得たシャシーは、重量増によるしっとり感を得ていましたが、やはりストローク量とリバウンド時の減衰特性に、あと少しを求めたくなりましたが……。  さて、ここでは、ハイブリッドユニットについて書きましょうかね。低燃費を引き出す、つまりいかにEVモード走行させるか、にあることは、このモデルだけに限ったキーではありません。で、このモデルはどうかということになるんですが、XVHV同様に、発進直後にEVモードのままで走ろうとするのは、現実的ではないというか、あいかわらず難しく、モーターだけで発進してもすぐにエンジンを始動させます。そして、そのままアクセルを踏んでいても、なかなかEVモードに突入せず。と思ったら、減速による回生を導いた後、緩やかにアクセルペダルを踏んでいると、EVモードに入ります。ただ、EVモードを継続させるにもパーシャルがギリギリで、負荷を掛けた途端にエンジンが始動します。あと少し頑張って欲しいなと思うところもあるんですが、ま、仕方ない、ご都合もありますから。ただ、その操作加減はそれほどシビアでありませんから、これまでのハイブリッドユニットよりは低燃費を引き出しやすくなっています。ま、意図的にEVモードへと持ち込む操作は必要ですが……。  ちなみに、家から下り基調で、でも、最後にグイっと丘を登って、距離にして15kmほど走って、燃費は23.5km/L。そして、帰り道、まったく同じ道筋を走り、つまり、我が家へと上り基調で走って、やっぱり最後にグイっと丘を登って、トータルで15.6km/L(画像左)。もちろん、すべて下道で。ま、大絶賛はするには物足りなさはありますが、これまでのユニットと比較するといいんじゃないでしょうか。いわゆる八王子近辺の下道ですから。  そうそう、気になったのは、EVモード走行していてエンジンが始動した直後、少し大きなトルク変動があって、ショックを伴って、わずかな加速を見せることでした。タコメーターを見ているとエンジン始動直後に1500rpmまで上昇させていまし

#1233 実のところ、新しい提案だらけだった、今回のAppleSpecialEvent。

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 iPadが大きくなって、AppleTVでゲームができるようになって、iPhoneは感圧センサーが付いて……、一般的なニュースで今回のKeynoteを取り上げられても、そこ止まり。でも、それぞれにもっと奥深いといいましょうか、これまでにない体験が詰まっていました。  あれこれ書き出すと止まらなくなりますので、AppleTVだけ取り上げましょうか。トピックは、ゲームができることじゃなくって、テレビという家電製品を、根底からひっくり返してきたところにあります。そもそも、テレビってのは、コンテンツは欠かせない存在ではあるがゆえに、実のところ、そこばかりにしか目を向けておらず、大画面になろうと解像度を上げようとテレビという域を出られないでいました。さらには、いわゆるPCモニタとしての利用価値を加えただけで、それをスマートと呼んでいたりして、その使い勝手の悪さを含めて、どこか滑稽さを感じていました。  新しいAppleTVは、そういった機能を加えたところにトピックなんぞ求めておらず、操作する上で音声認識機能であるSiriとタッチパッドを用いて、インターネットとコンテンツを繋いでしまいます。具体的な例を挙げますと、TV SHOWやMOVIEの視聴中に検索やソートを可能としたり、天気やら試合結果を割り込ませたりとか、できる。って、文字にするとたいしたことないんですが、実のところ、便利だし、オモシロイ。  たとえば、テレビでも映画でもいいんですが、視聴中に興味を持ったことに対して何か調べたいという時、これまでは、いったん停止して、iPhoneやらiPadで別に調べていたりしたものが、Siriを使って訊いてしまうことができる。現在は、まだ俳優やら監督やら、そんなレベルのようではありますが。あとは、聞き逃した言葉を字幕で表示してとか、そんなこともできる。それを、リモコンのボタンを使って、カチカチと操作するんじゃなくって、言葉を発して操作する。  それってのは、iPhoneにて、電話機とインターネットと音楽プレイヤーを繋いでしまった手法そのもの。ですから、新しいAppleTVをセットトップボックスという表現は違いますし、HBOやHuluといったコンテンツの取り込み、囲い込みにしても、商売ありきというよりは、検索するにおいて、操作するにおいては、AppleTV流のフォーマットへと砕

#1232 あれこれ練られ、仕立てられていた、エクストレイル・ハイブリッド。

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 あれこれ書き記しておきたいことは多いのですが、とりあえず、印象が残っているうちに……、というわけで、エクストレイルハイブリッドな話です。直前まで、CX-3のMTに乗っていましたから、発進直後のEVモード→エンジン始動における仕立て方に違和感を覚えたり、アクセルオフで回生ブレーキが強めに掛かることに唐突感を覚えたり、あれこれエクストレイルHVならではの扱いに戸惑いを感じました。下道を走って帰宅したものの、あの豪雨もあってのノロノロドライブやらもあり、燃費も芳しくなく。HVである意味合いはどこまで見いだせるかなと思いつつ、まぁ、ガソリンエンジンモデルよりはいいんだろうし、何より、それなりのボディサイズゆえの重量もあるから、致し方ないのかなと思いました。    で、翌々日、とてもいい話(エクストレイルとは関係ない話)を訊かせていただけるというので、ちょいと浜松までひと走りしてきました。500kmほど、そのうち下道は300kmほど。そしたらですね、前々日にどうだろうと思っていた燃費の件は解決しました。低燃費を語る際にキーとなるEVモードですが、発進時、少しアクセルペダルを踏み込むとエンジンが始動してしまいますが、走行中に多用するという仕立てとなっていました。EVモード走行が、どの速度まで許されているのかはチェックできませんでしたが、少なくとも90km/h走行までは確認。しかも、平坦な道で速度を一定に保つレベルであるならば、そのままにEVモードにて走行を続けます。左上の写真はその状態。左下のゲージがパワー側に振れていることからお分かりのとおり、アクセルを踏み込んでいながらEVモードが作動します。そうです、この状態を意識的に導き出すことで、燃費はどんどんと良くなっていきます。  もちろん、速度域を上げないこともポイントで、ガソリンエンジン始動時の回転数を1500rpm以下に抑えておくこともキー。具体的には、国道バイパスを法定速度ギリギリで走るトラックやらに追従ってシーンが、いちばん分かりやすいかな。ま、その辺りのコツが掴めるようになるとワインディングでもEVモードを多用できるようになってきます。もちろん、ECOモードに入れておくと低燃費を引き出すのはラクチンとなりますが、さらに慣れてくるとECOモードに入れずとも、低燃費運転ができるようになります。その辺りのドライバーがど

#1231 まだまだ続く三菱自動車のパジェロな話、対談してきましたの巻。

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 梅雨明けをした頃に、三菱自動車のパジェロ試乗をしてきました。って話は、 動画での裏話というスタイルで #1205 にて、パジェロそのものの話を #1204 にて展開しましたが、その第三段となるコンテンツがようやく公開となりました。それがパリダカールラリーで輝かしい成績を残してきたラリーストの増岡浩氏、パジェロの開発に携わってきた西岡芳樹氏、との座談会(→ ■ )です。当初、お話をいただいた時には、恐れ多くて……、と思いましたが、まぁ、これも何かの縁ばかりに無謀を承知で引き受けました。ただ、最初の打ち合わせだったかで、3人での対談という提案に対して、コンテンツの内容、おふたりの経歴を考慮して、自分はインタビュアー的なスタンスのほうがいいのではないかと進言しました。これは、以前に書いたかな、実は、最近、インタビュアーがとても向いていると言われたことがありまして、自分でもそう感じることもあってのこと。進行役というよりは、まとめつつも、意見も述べるインタビュアーですな。  ま、そんなこともあっての仕事となりました。おふたりとも初対面ではありませんし、あれこれとお話をさせていただいていることもありましたし、おおまかなテーマはあったものの、時間を上手く使い切れるんだろうかとか、内容を充実させられるだろうかと、あれこれと緊張したのも事実。そして、自分の中では、裏テーマとしていかに話を暴走させていくかを考えていましたが、いざ、インタビューが始まってみれば、暴走どころか、自らのあたふたばかりで、それどころではありませんでした。  なんて、あたふた加減は文章からは伝わってきません。というのも、出版においてイロハを押しえてくれた先輩が、実に上手くまとめてくださいまして、あたかもすべてがスムーズに流れていったかのようになっています。それもまた感謝であり、感激ですな。  ということで、パジェロ対談な裏話でした。そうそう、自動車メーカーのドメイン上のコンテンツに、自身が登場するのは、初のこと。自分にとって、とても有意義な体験となりました。機会を下さった皆さんと、まとめてくださった先輩をはじめとして制作に携わった方と、何よりも下手な進行に付き合ってくださった増岡さんと西岡さんに、ひたすらに感謝なのです。

#1230 初見で良さを知り、乗り込んでいくうちにのめり込む、CX-3。

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 レネゲードのインプレッションの続きを書かねばならないのですが、その前に、あれこれ残しておかなければならないネタが多くて……、というわけで、まずは、マツダCX-3です。 #1128 で書いた、試乗会でのファーストインプレッションでは、最後に、なんと、オシが弱いなどと書いていましたが、今回、約700kmを走った後にそれを読んで、なんてたわけたことを言っているのだ、と思いました。やっぱりですね、試乗会の短時間では見抜けないところがあるんです。だから、ロングインプレッションが必要なんです。  さて、今回借り出したのは、試乗会では乗らなかった2WD+6MTなXD Lパッケージ。全体的な乗り味やら、18インチに対する印象は、先に書いたとおり。このモデルに与えられた質感ってのは、見た目やら装備だけではなく、実のところ走りにも多くあります。それは走り出した途端に分かる質感で、タイヤが転がりだした瞬間から、期待以上の、あ、これ、違う、を感じさせてくれます。それは、端的な表現をすればアッパークラス感であり、少し抽象的な表現を用いると、タイヤから、シャシーから、ステアリングから、シートから、すべてにおいて、いらっしゃいと言われているかのような、歓迎。って、なんか、違うな、ま、具体的に書きますとね、路面状況がどうであるのかが伝わってくる。路面の凹凸、タイヤのグリップ感、シャシーの動きといった、あれこれが伝わってくる。豊かという言葉を使うと、却下されることがあるのですが、それは、まさに情報量が豊かという表現がぴったりで、これもまた、却下されることがある、アナログ感にあふれていました。量が豊かというと、上手く伝わらないかもしれませんが、あれこれと異なる細かな情報がたくさんあり、デジタル的な数値だけでは表現しきれない、奥深さという意味合いのアナログ感。デジタル的な表現をすれば、解像度が高いといいましょうか、そんな感じ。  これは具体的に表現できなかったとしても、誰しも感じ取れるもので、なんかスゴイ、そう感じ取ることができます。そして、先に書いたように、続いて、18インチなのに凄いとか、ディーゼルだから凄いとか、そういうあれこれを発見します。で、で、あれこれに感激しながら、クルマと対話していると、たとえば、グリップ感に優れているのはタイヤだけではなく、シャシーにおけるグリップ感に長けている

#1229 ジープたるFunの本質をとことん表現していた、ジープ・レネゲード。

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 ジープ・レネゲードって、コンパクトジープなんだそうです。あれ、パトリオットとかコンパスはなんて表現したらいいんだい? と思いつつ、クライスラーが混乱を経た後のモデルゆえに、あれやこれやと混在してしまっていますから、いろんな不可思議があります。ただ、ジープ側はそれを承知しており、時間の経過とともにあれこれ正そうとしていますし、以後のスタンスは明確になっていますから、ジープ乗りとしては、特に心配はしていません。  さて、レネゲードですが、実は、遊び心というコンセプトをもったモデルゆえに、上辺だけだろうか……といううがった見方をいつしかしてしまっていました。しかし、今日、試乗会へと足を運んだらば、レネゲードはそうではなかった。ひと言でいうならば、遊び心の本質を表現したモデルであり、そこにクオリティが伴っていまして、なんていうんですかね、ま、言葉足らずではありますが、まさに打ちのめされてしまいました。コンセプトから走りから質感から装備に至るまで、すべてにおいて。分かりやすくいいますとね、このレネゲードだけで、MINIのようなブランド性が表現されていました。あ、そもそもジープってのはグランドチェロキーであっても、人生を愉しくしてくれるという遊び心にあふれたモデルをラインナップしているブランドなんですが、これまではそれがデザインにダイレクトに表現されていなかった。えっと、その、あの……、オーナーになれば理解できるんだけど、ならないと分かりづらかったとでもいいましょうか、そんな感じ。ところがレネゲードは、誰でもその遊び心が理解できるし、そこに奥深さがありました。  それはほんとに、遊んでいる人たちが作っているからで、それゆえのリアリティがあります。ま、例を挙げて説明していきましょうか。たとえば、左のシートの色合いはフリーフォーリングで着るジャンプスーツを表現したものだそうです。あ、ジャンプするダイナミック感を表現したかったのだね、と思った方、まだまだです。では何か。話は長くなっていきます。そもそも、レネゲードってのは、父親(グランドチェロキー)から見ると息子(20代前半)のようなものであって、まだまだやんっちゃぷりがあって、エクストリームスポーツなんかが大好きで、……中略……、だから、彼らが身近に感じているアイテムであるジャンプスーツテイストを用いた、とはデザイナ

#1228 理想の進化を果たしつつ、あれこれとヒントがあった、スズキ・ソリオ。

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 スズキのソリオシリーズは、隠れた名車といいましょうか、隠れたヒット商品でした。なんていうんでしょうかね、そつない作りといいましょうか、スライドドアや、室内高やら、ベーシック+αとして求められる全てを織り込んだ商品で、クルマとしての性能もちゃんと作り込んでいて、リーズナブル感やら含めて、ま、そんなことを感じていました。  で、その新型がデビューしましたが、まぁ、不満にはなっていないけど不足していたあれこれを改良し、さらにキャビンスペースを広げるといった手法により、その商品性を確固たるものとしてきました。というわけで、理想といいましょうか、その正常進化ぶりに、感心しました。まぁ、細かなこといえば、静粛やら制振といった面からコンフォート感を高め過ぎた分、小さなショックがもたらす音、振動が目立ってしまっているとか、そんな程度のことはありますが、言いだすと切りがないので、止めておきます。まぁ、いいんじゃないでしょうか、とっても、と。というのが、結論です。  で、で、ソリオに試乗し、開発者の方と話をしていくうちに、軽自動車の台頭によって苦戦を強いられているA、Bセグモデルの生き残り方のヒントが、ここにあるような気がしました。あれです、5ナンバー枠ギリギリサイズにせずとも、広いと感じさせるキャビン(パッケージ)の作り方。新型ソリオのボディサイズってのは、全長3710mm、全幅1625mmですから、キャビンではタイト感を覚えるはずなんですが、それを感じさせない。あれですな、ワゴンRがデビューして、初めて乗った時に、軽なのに広いと感じさせたのと同じ、あの感覚。つまりですね、この、Aセグベースでもあっても、とりあえずとばかりにハッチバックスタイルにするのではなく、この手法を用いることで不自由を感じさせないどころか、十二分を感じさせられるのではないか、と。そして、コンパクトであるがゆえのメリット、取り回し、軽量化、コストダウンを引き出せるのではないか、と。そういった作り方、アプローチですな。  ちなみに、今回のソリオの車両重量は最大で990kgでして、スズキの新型エブリイが890〜930kgであることから、以前から言っています、小型車に軽自動車のエンジン搭載の可能性も、わりと現実的であるような気がするわけです。すでに、軽乗用車のターボエンジンは、1.3Lクラスのパフォーマンス

#1227 新型発表で、為替調整分だけ、価格アップするかもしれない、iPadな話。

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 この時期になるといろいろと考えるわけですよ、iPhoneとか、iPadとか、新型デビューによって、自分はどう動くかって。新製品発表があると噂される9月9日はiPhoneとAppleTVに限られるようですが、まぁ、iPhoneは、6sを来年ぐらいに手に入れると宣言したからいいとして、iPadを果たしてどうするかは、ここ数年の悩み処。もちろん、我が家にはiPadもありますけど、あるのは悲惨な運命をたどった初代モデル3G仕様。iOSデバイスの多くが最新OSを使えるというのに、我がiPadは早々に見捨てられ、なんとiOS5のままに放置されてしまいました。まぁ、特別なことはしていないので、これでいいのですが、いいのですが、いいのですが……、MacやらiPhoneが最新OSで使っていますから、新しい機能を使えないことは、やっぱりクヤシイ。しかし、ここでめげないのがAppleマニアでして、クヤシイけど、ま、いつものApple流切り捨てだし、仕方ないよね、と思っているのも、また事実。というわけで、新型iPad登場後の値下げを想像した購入シミュレーションをしてみることにしました。あ、もちろん、整備済製品、16GBで。表記は税抜きです。   単純に、価格がスライドするという予測ですが、まぁ、すでにiPad4は在庫がないようなので、次期整備済製品ラインナップはAir以上になるのかな。いずれにしても、性能的にはAirでも十分だし、3万1800円ならいいかなと思いつつ、しかしですね、4以降の性能アップは大きく、特にAir2の性能は高く……、って考えると、Air2がいちばんいいか。Airとの価格差も5000円程度ですし、新機種登場後にガクンと下がれば……。って、あれ、これって、あれでしたっけか、Air2だけ円安価格でしたっけか。と調べてみると、両国ともに税抜きで計算すると、使われた為替レートは、整備済Air2が約109円=$1(以下同)、Airが約107円で、おっと、120円ではありませんでした。ちなみに新製品iPadは約107円となっていますから、約107円で考えていいのかな。まぁ、1年前の価格だからと、最新のMacであるMacbookを調べてみると約115円で、おっと、上がっている。あれ、iPhoneはどうだったっけかと計算すれば、iPhone6が約134円、iPhone6Plusが