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3月, 2017の投稿を表示しています

#1506 すでに今年のベストを感じた、2世代目マツダ・CX-5。

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  さて、マツダのクルマが3台続きます。そう、3台連続で借りているもので。まずは、昨年末にモデルチェンジを果たしたCX-5から。あのですね、これまでのマツダの流れ、開発陣との会話から見えていたあれこれから、悪いわけはないと思っていましたが、悪いわけはないどころではないレベルに到達していました。はい、打ちのめされました。  まずは、デザイン。好き嫌いが分かれるとは言いますが、好みかどうかで言えば、好み。ですし、取材であれこれと眺めていたらですね、この新色の赤やら、ガンメタリックという色味そのものも仕立てが上手いんですが、マツダって、黒の使い方が上手いことに気付きました。そう、黒があっての赤。そこにアクセントとしてのメッキ加飾。昨今の国産モデルの、なんでも付ければいい的な、ゴテゴテ、いや、もっといえば、グチャグチャ感などとは全くの別物といわんばかりの、調え。そんな仕立て。  で、シートに座ってみれば、そうだろなとは思っていましたが、そのとおりだった、シートポジション。CX-3でしっくりこないという違和感を消し、ロードスターで仕立ての良さを感じさせていましたが、その延長線上ともいえる心地良さまで作り上げていました。フットレストに左足を乗せて、ぐっとシートに腰を押し付け、ステアリングホイールに手を当てるとですね、これがですね、破綻していないんですね、言い訳が見当たらないとでもいいましょうか、そんな感じ。走り出せば、クッション性とサポート性が絶妙にこれまたバランスしていて、ここにも言い訳が見当たらない。分かりやすくいいますとね、シートという存在を消し去るかのような感触に満ちています。あえて言葉にするまでもなく、疲れない。インパネのデザインもシンプルさと質感を上手くバランスしていて、嫌みがない。いちばんの感心はセンターコンソールの仕立てでしょうかん。面といい、造形といい、高級車たる作り方という面では、レクサス以上を感じます。ま、このあたりの評価は、好みにもよるとは思いますけど。強いて言えば、不足は、ナビゲーションシステムとバックカメラの解像度とか、そんなところでしょうかね。  ディーゼルエンジンは先代からのキャリーオーバーですが、質感が高められているといった印象で、極低回転域での唐突なトルク変動など見られず、ディーゼルターボとは思えない美しい加速をしていきます。フィー

#1505 遠くないんだけど、敬遠されてしまう、高尾って地。

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 珍しくテレビを眺めていたら、優待券の有効期限が近づいているので使うべく走り回っているって人が、映っていました。ほほぅ、たいへんだなぁと思いつつ、ふと、近所の温泉の回数券の有効期限がこの3月末であることを思い出しました。実は、温泉施設に限っては自分だけではなく、皆で出掛けることも多いため、回数券を購入しまうことがよくあります。って、3か所の温泉の回数券を持っていたります。ま、11枚つづりとかですから、800円としても10回分で8000円とか、まとまると高いんですが、これね、意外に使ってしまうもんなんです。ただ、このうちの近くの高尾山温泉だけでは有効期限がありまして、ほかが有効期限ないものですから、すっかり、そのことを忘れていました。というわけで、使い切らねばならないわけですが、って、別に使い切らなくてもいいんですが、使い切るべく行動に出ています。写真では2枚しか写っていませんが、実は全部で4枚残っていました。  ちなみに、この高尾山温泉の回数券は、購入時は1年と少しの有効期間があったと記憶していますし、近所だからよく行くだろうし、知人たちから高尾に泊まりに行くよと言われていた後押しもあっての購入でした。しかしですね、近所にも関わらず、意外にも足を運ばず、遊びに来ると明言していた知人たちは、ひとりも来ず。後者については、そんなもんかいと思いつつ、何気なく訊ねてみると、遠いんだもん、ってのが、その理由。ま、遠いですけどね、そんなのあまり関係ないと思っている人たちかと思っていたので、ある意味ショックだったりもしますけど。  そうそう、話はまったく変わりますが、ここ、デザイン変更に付き、本文のサイズを2つ大きくしました。

#1504 Neutral、大幅にデザイン変更しました、という報告話。

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 突然ですが、ここ、デザインといいましょうか、レイアウトを変更しました。以前から、本文がずらずらと並ぶスタイルはいかがなものかと思案していましたが、Googleが用意したテンプレートを利用していたので、まぁ、それに倣うしかなく。そろそろWordpressデビューかと思ったのですが、サーバーをレンタルするのもなんだなぁと思っていたら、Googleがテンプレートを追加。ということで、変更と相成りました。とはいっても、不足はありますし、まだバグも多くて、表示するまでに一手間の裏技が必要だったりと面倒なところもあります。新しいテンプレートはいくつかが用意されていましたが、サイドバーをクリックによって表示させるスタイルがメインで、従来のような構成にすることは難しく、また、広告が大胆といわんばかりに挟み込まれているのが困りもの。外すにもテンプレートに組み込まれているので、どうしようもなく。さらには、本文の文字指定に、文字色だけではなく、背景色まで指定してしまっていることもあって、使えるテンプレート(色の組み合わせ)も限定されるという始末。ま、本文指定したHTMLを全て変更すればいいだけなのですが、マクロ(レベルまで届かないか)組んで変換させようかと思ったものの、それならば、WordPressへ移行してしまうか……、というループに。  ま、いずれにしても、変えましたってことで。しばらくは細々とした変更が続くかと思いますが。って、今回の新テンプレートの登場で、いちばん驚いたのは、Googleがこのサービスをまだまだ続けるつもりだってことでしょうかね。いや、助かっているんですけども。

#1503 ウィークポイントはあれど、ひたすらに天晴れな、VW・ティグアン。

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 続きますと書きつつ、すぐには続きませんでした。でも、続きとしては、新車インプレネタを。で、続いてはフォルクスワーゲンのティグアン。すでに #1495 にて記しましたが、ちょっと時間ができたのでテストドライブしてきました。グレードは変わらずにハイライン。タイヤは、今回はスタッドレスではなく、標準仕様でした。前回のテストドライブで感じたあれこれは、まさに直感といわんばかりでしたが、基本的に今回も変わりませんでした。やっぱりですね、ベンチマーク的存在に仕上がっているとつくづく感じますし、このことは、実は、とあるメーカーの開発の方も同じようなことをおっしゃっていました。はい。いや、価格あっての話。  で、今回、細かに観察したら、見えてきていなかったあれこれが見えてきました。まずは、ハンドリング。ハイライン標準となるタイヤサイズは235/55R18、そう、少々とはいえ、行き過ぎ感がありまして、それがハンドリングと見合っていないといいましょうか、ハンドリングにマイナスイメージを与えているような気がしました。先のスタッドレスタイヤ装着車の際には、ハンドリングに質感があると書きましたが、今回もたしかに質感はあると思いました。思いましたが、タイヤサイズ、って銘柄も含めてなんですが、グリップが強く出過ぎていて、ステアリングの操舵に曖昧さを感じてしまうところがある。特に初期の応答において、タイヤは向きを変えようとしているのに、操舵にテンポ遅れのようなラグを感じる、と、そんな感じ。これ、そもそものセッティングが悪いのではないと思います、タイヤサイズとのバランスがズレているにほかならない。というわけで、17インチを選ぶと、その印象は、バランスを感じ取れるかと推測されますが、ま、ボトムグレードゆえに、云々。  もうひとつ。DSGとアイドリングストップの相性の件。アイドリングストップからの復帰、たとえば、ブレーキペダルから緩やかに足を離しても再始動しないことがあり、また、クリープも行わないものですから、発進時に、急いでクラッチを繋ぐ、つまり、トンという振動、いやいや、挙動が表れる。あれ、こんなだっけかな、この個体ならではの挙動なのかなと観察はしましたが、どうやらそうでもない感じ。もう少し乗り込んでみないと、ちょっと分からないところですな、これは。というわけで、結論は後日に。  そのほか、

#1502 ボルボらしさがしっかりと息づいていた、ボルボS90/V90。

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 しばし、新車試乗記が続きます。続いては、ボルボのS90とV90。フラッグシップモデルのサルーンとステーションワゴンですな。日本では、フラッグシップモデルよりもスタンダードモデルの印象が強いボルボですが、新生ボルボにあたっては、これぞボルボといわんばかりのデザイン、フラッグシップたるパフォーマンス含め、XC90が強烈な印象を与えていますが、ま、この新型S90/V90も同様でした。って、このひとことで終えられるほどの、衝撃ぶりでした。  なんでしょうね、このデザイン。まさに、ボルボでなければできないデザインであり、行き過ぎ感を争うかのような自動車のデザインにおいて、ああいった一瞬のトレンドとは異なる、マイペースといわんばかりのデザイン性に、うっとり。細かにいえば、黄金比を採り入れての、納得させる、心地よく感じるデザインを作り上げているとのことですが、素人的には、すべてに頷きを覚えるといった印象があり、細かなことなど分からずとも、納得させられてしまう、そんな印象がありました。  で、走り。これがですね、なんでしょうね、これといった尖ったところがない。試乗したのは2.0Lツインチャージャーエンジンを備えたInscription。それぞれの過給機の存在と、400Nmのトルクから想像できるとおり、そのまんま。大排気量エンジン的なフィーリングそのままに備えていまして、まぁ、強いていえば、「多」気筒的なスムーズさに欠けるといった感はありますが、それ以外は十分。高回転用にターボを仕向けており、刺激もしっかりと作り上げています。とはいっても、ボルボ流の刺激なので、そのあたりのイメージは、かつてのボルボの刺激と同様と考えてもらえるといいかと思います。って、そのあたりの仕立て方もあいかわらずで、ボルボ流。タイヤは、ピレリーP ZEROで、サイズは、255/35R20を採用していましたが、これがですね、高速道路の継ぎ目などではコトンを伝えてきますし、空気圧ゆえの「硬」音質も届きます。しかし、ま、しかたないんじゃない、といったレベルであり、それよりも、このサイズながらよくぞ抑え込んでいますねといった印象のほうが強くありました。  ならば、その分、ハンドリングがシャープになっているかといえば、それほどでもなく。そうなんですね、このあたり、かつてのボルボ流の曖昧さとは異なる、緩さがしっかり

#1501 まじめに進化していた、アウトランダーPHEV2017年モデル。

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 さて、三菱のアウトランダーPHEVです。2月に一部改良が行われ……、って、なんだかしょっちゅう、改良が行われている印象がありますが、これはいわゆるイヤーモデル制によるもので、それゆえに、しょっちゅう改良が行われているような、そんな気になってきます。ま、それならば、イヤーモデル制であることをもっと強く謳うことで、いろいろとアピールできるのではないか、なんてことを思ったりもしますが。  というわけで、2017年モデルです、アウトランダーの。今回の改良は、昨年の北海道試乗会( #1302 )にて先行試乗させてもらったいた操縦性と安定性をハイバランスさせた制御を組み込んだことだけではなく……、ってこれは、低μ路でないと分かり辛いところもあり、ま、その詳細については、先に書きましたので、今回は触れず、で、そのほか、バッテリー制御改良やら、シャシーに手を加えたりとかなりのボリューム。で、試乗したのは、トップグレードとなるS-editionなので、それについてあれやこれやと書きましょうか。このグレードの、走りについてのトピックは、ビルシュタインダンパーの採用、構造用接着剤をリア回りに用いてのボディ剛性アップといったところか、ま、それに演出する装備の充実ってのもあれこれとあります。  で、これがですね、良かった。ま、ビルシュタインの採用によってシャシー剛性が引き上げられ、コンフォート感が引き換えになることは承知していましたが、走行距離1800kmほどの個体ながら、ビルシュタインの利点である精密さに通じるしなやかさがしっかりと出ており、逆に言いますとね、ビルシュタインの初期のウィークポイントである渋さがそれほど強く感じられず、好印象。考えるに、これは、ダンパーがこなれているというよりは、そもそもサスペンションの動きにストレスがない、といったベースがあって、といった感じ。ほほぅ、なかなかやりますな、アウトランダー、といった感じとでもいいましょうかね、そんな感じ。具体的に、強く印象に残ったのはハンドリング。ま、システム上もあって、そもそもの接地感は不足気味なのですが、操縦性のおいてはきめ細やかさが生まれていまして、ちょっとうっとりといった印象があります。AYCの介入はおいおいといった感もありますが、それもかなりステアリングを切り込んだ(スピードもありますが)ところで感じるところです