#1230 初見で良さを知り、乗り込んでいくうちにのめり込む、CX-3。

さて、今回借り出したのは、試乗会では乗らなかった2WD+6MTなXD Lパッケージ。全体的な乗り味やら、18インチに対する印象は、先に書いたとおり。このモデルに与えられた質感ってのは、見た目やら装備だけではなく、実のところ走りにも多くあります。それは走り出した途端に分かる質感で、タイヤが転がりだした瞬間から、期待以上の、あ、これ、違う、を感じさせてくれます。それは、端的な表現をすればアッパークラス感であり、少し抽象的な表現を用いると、タイヤから、シャシーから、ステアリングから、シートから、すべてにおいて、いらっしゃいと言われているかのような、歓迎。って、なんか、違うな、ま、具体的に書きますとね、路面状況がどうであるのかが伝わってくる。路面の凹凸、タイヤのグリップ感、シャシーの動きといった、あれこれが伝わってくる。豊かという言葉を使うと、却下されることがあるのですが、それは、まさに情報量が豊かという表現がぴったりで、これもまた、却下されることがある、アナログ感にあふれていました。量が豊かというと、上手く伝わらないかもしれませんが、あれこれと異なる細かな情報がたくさんあり、デジタル的な数値だけでは表現しきれない、奥深さという意味合いのアナログ感。デジタル的な表現をすれば、解像度が高いといいましょうか、そんな感じ。

ということで、初見でいいと感じ、乗り込めばさらに引き込まれる、そんな良さにあふれています、CX-3ってのは。もちろん、路面が荒れたところでは、硬さが突然に現れ、ボディ剛性にあとほんの少しを感じさせるところ、18インチの行き過ぎを感じます。しかしですね、このプラットフォームで、低速域から、よくぞこの18インチを抑え込みましたな、といった感があるのも事実で、その好印象ぶりに、つまらんあれこれは消えていきます。

そうそう、うちの近所では、軽油が100円/Lを切っていましてね、今日、入れたところは、なんと95円(ブランドもの)。こうなると、得した気分はとても強くてですね、ますます、V8/4.7Lに乗る意味合いを見いだせなく……、いやいや、そんなことはありません。って話も、また、そのうちに。