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#1751 いまさら富士山、やっぱり富士山、ひとそれぞれにもっている印象が異なる、富士山な話。

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 富士山が眺められるところへでかけてみたいというリクエストをいただいたので、それに応えるべく、土曜日に出掛けてきました。土曜日のドライブは久しぶりのことでしたので、そうか、この時間に、ここを先頭に渋滞するのか、ETCは休日割ってのがあるのか、といった発見があり、平日ドライブとは全く違う世界を思い起こすように出かけてきました。まぁ、振り返ってみると、昔は、週末に出掛けて帰りの渋滞までイベントと捉えて愉しんでいたなぁ、ななんてことも、思い起こしたりもしましたが。  というわけで、富士山を眺めるドライブですが、まずは忍野八海へ出掛けてみたいというので、そちらから。ただ、よくよく考えてみるとしっかりと訪れたのは、取材で1度きりで、案内できるほどの情報を持ち合わせていないことが発覚。忍野八海の場所もなんとなくという感覚でしか捉えておらず、検索してしまったりして。ただ、あちこちととスポットを語っていて気づいたのですが、自分は、富士山周辺に疎いわけではなく、むしろ、ある面では詳しすぎるほど。そもそも、富士山麓で生まれ落ち、富士山が見える地で育った者ゆえでもあるんですが、取材で散々に訪れていたことが、その理由。んが、富士山と距離があるところで育った方には、あれこれすべてを新鮮に受け取っていただいたようで、それら解説をうざいとは捉えていなかった様子でした。  当初、取材・撮影で訪れているようなスポットを案内するのは、失礼かなと思っていましたが、むしろ、そのほうが喜ばれるってことに気づきました。ということで、次回は、もう、そういうスポットを巡ることにしようと思います。ただ、まぁ、次回がいつになるかはわかりませんが……。最近、こういう週末の遊び方を忘れており、こうして、ひとつひとつ思い出して、昔を懐かしんだりもしています。あ、ちなみに、いちばん好みな富士山は、やっぱり北西から眺めた姿でしょうかね(メイン写真)。なんかね、落ち着くんですよね。不思議と。ほかから眺めた富士山を、下に並べておきましょうかね。

#1750 奥能登はやっぱり居心地がすこぶるいい、ので、来月も行ってきます、って話。

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海上に見える灯はイカ釣り漁船のもの。  突然に、再びに、能登を訪れました。先月も出掛けていました( #1745 ふらり、能登へ。でも、1年ぶり。そして、来月も出掛けてきます )が、先月出掛けた際に、現地で、また来なければならない、と、感じて予約をして、先週に出掛けてきました。ただ、1か月間隔で出掛けるのは初のことだと記憶しています。  もちろん、今回も何も目的を立てることなく滞在しましたが、何もしていないのにとにかく忙しすぎて、あっという間の5日間となりました。そして、今回も、発見といいましょうか、再認識といいましょうか、これでいいんだがたくさんありまして、もはや満腹。満腹といえば、右の写真は、奥能登にあるご夫婦で経営されている小さなパン屋さんの冷やしクリームぱん(胡麻クリーム編)。おふたりでいろいろと話をされるんでしょうね、アイディアが次から次へとお互いに出てくるようで(勝手に推測)、それをパンや焼き菓子というスタイルに仕立て上げるご主人、その意を汲んで、自作なイラストを含めた飾りで演出する奥さんという、もう、なんとも、理想たるクリエイティブなパン屋さんです。正直、値付けはぱっと見、安くはないのですが、その味わいは価格以上であり、東京への土産物として利用するために、毎回、訪れています。そうなんです、自分で食する分ではないのです。  今回は、前回と異なるイベントごとがあれこれとありました。ひとつは、馬を見に行ったこと。なんじゃそれと思われるかもしれませんが、定宿の管理をされている方(ちょっとニュアンスは違うけど)が、奥能登でほかにも事業を展開されているというので、何をしているのかを、見せていただくことにしていました(これは前回お願いしていた)。一歩引いて眺めると、すごくヘンな客なのですが、前回、奥能登を訪れた際に、奥能登に集っている人たちにものすごく惹かれまして。奥能登に来ると、なんていうんでしょうかね、素に戻されてしまう……の一貫からか、遠慮の類いはすべて吹き飛んでしまっています。言葉も素直なものばかり勝手に湧き上がってきます。そして、気づいたら、ズイズイとばかりに、今度、馬、見て見たいんですけど、って、お願いしていました。もちろん、その遠慮のなさは、厨房へも。写真は宿の朝食から、恒例のハートマークに並べられた、だし巻き卵。今回、なんと、縦にヒビが入っていました。

#1749 パン屋さんに、ごぼうのペペロンチーノに、洋菓子屋さんほか、歩いて見つけた、自分だけのご近所スポットな話。

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 最近、やたら歩いています。歩くようにしています。って、かつては歩いていました。周辺はもちろんのこと、都心に出た時も。時間さえあれば、やたらと歩いていました。でも、いつしか歩かなくなっていました。ま、コロナ禍で家にいる時間が長くなったってこともあったんですが、いつしか、歩かなくなっていました。そうすると、もっともっと歩かなくなるもので、体重も、コロナ罹患後からドンと増えてしまいました。体重が増えるだなんてこと、なかったのですが(ちなみに学生時代から体重はほぼ変わらず)。  で、先月、健康診断にて体重が過去最高を記録したことを機に、意識的に、食生活はもちろん、歩くことを含めた運動ほか、心がけるようにしました。なので、最近は、時間がある時は再びに歩いています。今日は、週明けの準備でどたどただったのですが、隣町にある銀行窓口へ行かねばならず、ほか、行きたいところもあって、歩いてきました。結果、10kmオーバー、丘陵を上っては下りてを繰り返したので、そこそこに負荷がかけられたかな、と。  ただまぁ、歩くとですね、何かしら発見がありまして、おもしろいものです。右は近所にある団地の中を歩いていて見つけた、パン屋さん。寂しさ漂う商店街に出店して大丈夫? という驚きもありましたが、とはいえ、頑張っているスタッフたちを目にすると、自分も頑張らねばと思えてきます。  左の写真は、先日の散歩で発見したカフェでのランチ。ひとりでご飯することが不得手な者としては、かなりドキドキなランチだったのですが、ごぼうのペペロンチーノを頼んだら、こんな驚きがテーブルへとやってきました。食べやすかったかと訊かれると、決して食べやすかったわけではありませんが、無類のごぼう好きとしては、大満足なランチとなりました。それにしても、自分が入店するまで、誰もいなかったのに、入った途端に、ほぼ満席に。平日の14時過ぎだったというのに。不思議なカフェです。  ということで、今日は、このほかにも駅前にある昭和なカフェやら、洋菓子屋さんやら、酒まんじゅうを販売しているお店やら、クルマで通過するときになんとなく認識はしていたものの、そこをゆっくりと過ぎ去ったことで違った見え方があれやこれやとできました。おもしろいものです、ほんとうにおもしろいものです。というか、我が家の近辺、結構、愉しいんじゃないか? と思えてきました。引っ

#1748 BMW・218d グランクーペ (Msport)の、ちょうどいい、愉しさとパッケージと。

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 あ、BMW・iX、日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、デザイン部門での受賞となったようですね。たしかに1000万円オーバーの価格帯を考えると、大賞はちょっと違うか。でも、あのビッグサイズを感じさせないサイズ感は、すばらしいし、EVならではのデザインとも言えるものですので、納得です、はい。そのiXを返却して、借り出したのが、この2シリーズグランクーペでした。過去に、 #1713中途半端ではなかった、BMW M235i xDrive グランクーペの存在価値。 にてインプレッションを記していますが、コンパクトモデルなのに4ドアクーペというパッケージング、そして、FFベースゆえのスタイリングに、違和感を覚えるのですが、それはさておいてですね、設えが、スポーティ過ぎず、でもスポーティさがあって、好印象なモデルです。  で、今回は、ディーゼルユニットを搭載した218dを借り出しました。ちなみにMスポーツ仕立て。iXから乗り換えた直後は、この曖昧なステアリングフィールはなんだ? 路面をトレースしきれていない物足りない接地性はダメだろう、突き上げ手前な乗り心地はこれでいいのか? などと、もう、自らの評価基準はiXとなっていたために、ダメ出しの連続でした。ところが、ま、しばらくドライビングしていれば慣れてくるもの。  やがて、乗り心地のバランスを崩さない程度に、サスペンションを引き締め気味に設定して、ハンドリングから緩さを取り除きつつ、クイックにしすぎない加減をチューニング。気づいてみれば、シートもいいし、ポジションもこのクラスにしては素直に取れるし、ディーゼルユニットゆえに中回転域の張り付くようなトルク感が愉しさを生み出しています。こうなってくると、もう、Mスポーツ仕立てだからと、ケチ付けるポイントは見当たらず、タイヤサイズが起因したドタバタぐらいなのか、といっても、ドタバタともいえないですしね。  あ、ひとつありました。速度を上げた際にですね、落ち着かなかったんですな、このシャシー。低速で感じた、トタトタがそのまま残っていて、人馬一体に近づかなかった。あれはなぜだったのだろうか。タイヤのグリップがちょっと高すぎるから、どこまでアクセルを踏んでいけるかが、分からなかった、ことが、理由かな、と結論づけてはいるのですが。ま、ウェットだったし。

#1747 すべてが異次元だけれども、これがやがてやって来るEV像だった、BMW・iX。

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 日本にいると、現状がどうなのか、あまり見えていないこないEVですが、やはり、充電における手間に課題がある状況は変わりなく、言い換えると、海外のようなハイスピード充電インフラが整っていないことが、半ば、普及の足かせとなっています。そう、足かせ。ただ、グローバルに眺めると、自動車メーカーのEV開発競争は熾烈を極めており、その足かせゆえに、国内(メーカーとは言わない)では出遅れた感が広がっています。  と、そんな状況はさておき、では、クルマとしての仕上がりはいかがなものか。その第1弾として軽EVに焦点をあてたレポート( #1742 、 #1743 、 #1744 )を伝えましたが、それとは逆のポジションにある、輸入車最上級EVはどんなものかをテストドライブしてきました。具体的には、BMWのiX。どうやら、日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーに残っているようですが……、あのですね、それ理解できます、分かります。もう、RJCな人じゃないから言うわけではありませんが、トップに選ばれてもいいモデルだと思います。明後日ですな、その結果が分かるのは。  とにかくですね、すべてが素晴らしい。振り返ってみると、BMWは、2014年にリリースしたi3において、革新的かつ大胆なパッケージングを提案していました。そこには、奇を衒った感があったものの、パッケージング含めて、EVってこうなるんだというワクワクがありました。そして、あれから8年が経過した今、このiXには、EVがもたらす近未来をもっと身近にしてくれた、そんなドキドキが表現されていました。設えがね、最高級だということもあるんですが、乗り味にしても、ハンドリングにしても、室内パッケージングにしても、あ、EVになるってことは、こういうことなのか、を、誰しもに分かりやすく提案してくれています。  たとえば、乗り心地。テストドライブしたのは、iXのハイパフォーマンスモデルとなるM60で、タイヤサイズは275/40R22。ここまでのワイド大径タイヤ(ホイール)だと、多少どころか、はっきりとドタバタが出てきそうなものですが、ない、ない、ない。路面トレース性がすこぶる高いどころか、カーボンを組み合わせたボディは、もう剛性が高いどころではなく、ハコとなっており、サスペンションの動きがボディの歪みに乱されることなくダイレクトに伝わってくる。サスペ

#1746 スバル・クロストレック(日本仕様)の価格帯から見えている、今後の展開。

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 本日、スバルのクロストレック(旧XV)の日本での販売価格が発表されました。北米と比較すると、意識的に、それも相当に抑え込んでいますので、よくがんばりましたなぁ、といった感があります。一方で、予想どおりの価格帯にラインナップを広げたことは、少し前にリリースされたロッキーのOEMモデルであるREXの価格帯を意識したものでありながら、しかし、間が抜けてしまっているのも、また事実です。  右に表組み(税込金額)としてまとめましたが、眺めていただくと220〜250万円台がすっぽりと抜けていることが分かります。そして、さらに気づくのは、旧モデルの価格帯をカバーしているのが、新たに追加されたFFグレードであること。そうなんですね、このFFグレードには高くなったと感じさせない役割がありますし、もし、それに気づかれたとしても、機能、装備充実を謳うことで、価格アップをフォローできるという、理由付けまでしっかりと織り込まれています。まぁ、それは、事実であり、スバルらしい価格体系とも言えるもの。いずれにしても、その間の空いてしまった価格帯には、後々に、いや、近いうちにか、なにか突っ込んでくることは明白です。それが、ロッキーのターボモデル(4WD)なのか、クロストレックのガソリンモデルなのかはわかりませんが、クロスオーバーモデルとして何かがないとおかしいラインナップになっていることだけは確か。言い換えると、このBセグメントクロスオーバーゾーンはボリュームゾーンですから、抜けたままにはいかないはず。トヨタから、ヤリスクロスを借りてくるとも思えず、さてはて、どうするのでしょうかね。  そうそう、クロストレックの日本仕様は、やはりサスペンションを専用にしているようで、全高1550mmを守ってきました(ルーフレールなどない仕様)。さすがに乗り味に固さは残っていないと期待してしまいますが、どうなんでしょうね。そのうちにレポートしましょうかね。

#1745 ふらり、能登へ。でも、1年ぶり。そして、来月も出掛けてきます、という話。

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 振り返ってみたところ、2013年から石川県へと足繁く出掛けるようになっていました。きっかけは、知り合いが20年以上前に実家のある金沢氏へ帰ったため……、いや、違うな、これは金沢に通うようになった後だな。何をきっかけにしたかは忘れましたが、金沢へと出掛けるようになりました。あれ、ほんとうに何故だったんだろう、思い出せない……。ちなみに、金沢も能登半島も取材で訪れたことはありましたが、能登半島の奥深くまでは足を運んだことはありませんでした。やがてプライベートで金沢へ行く度に金沢を起点として能登半島を攻略しはじめ、先端にある珠洲市へと到達したのは2013年の11月だったか。そして、いつしかその珠洲市を目的地とし、滞在するようになりました。それはあたかも導かれたかのようでもあり、不思議な縁だと勝手に捉えています。  今回は1年ぶりの訪問となりましたが、いつしか能登はすべてを受け入れてくれる地になっていました(と、思い込んでいるだけかも)。八王子といえども、東京にいると、気付かぬ間に言い訳という鎧で身を固め、前へと進むために手にしていた剣はいつしか自らを守るために他人を牽制する道具と成り下がり、それらは気が付かないうちに、身にこびりついてしまっています。ところが、能登にやって来ると、自然に触れていると、能登の人たちと話をしていると、能登の食を堪能していると、それらは一枚、一枚と剥がされて、どこかに残っていた素直さが顔を覗かせてきます。そして、なんでも、そのまんまに受け取れるようになり、そんなインタラクティブな能登との関係に心地良さを覚え、居場所を感じ、帰ってきたぁ、という開放感が襲ってきます。あ、写真は、料理長からの愛のこもったハートに並べられただし巻き卵、その下は、定番であり、能登らしさが詰まったコンカサバ(ぬかみそ漬けなサバ)。こんな料理をいただいたら、もう、素直になるしかないしょって感じです。  今回は、4泊しましたが、久しぶりに予定を何も立てぬままに宿入りしました。いつもだったら、知人と一緒だったり、イベントがあったりと、何もしないと言いながら、なんだかんだ忙しかったりするのですが、今回はほんとうに何もなし、しかもひとりっきり。ただ、読んでおきたい本を持って、聴いておきたい音楽をプレイリストに並べてきましたが、ひとつだけ、とにかく対話を心がけてみました。このコミュニ

#1744 三菱eKクロスEV、日常でどこまで使えるか、どんな乗り方をするならオススメか、検証してきました。その3

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 自宅から湯河原まで出掛けましたが、その距離は80kmと少しですから、航続距離180kmを謳うeKクロスEVにおいてはそこそこに充電してあれば問題ないのですが、ないのですが、ないのですが……、あえて苦難を強いるのが吉田流。ということで、圏央道と小田原厚木道路を走って行けばいいものを、そもそも、下道派であることも手伝って、丹沢山麓にほど近いワインディング路を選びました。もちろん、アップダウンありです。ただ、この道をセレクトしたのは、途中にある道の駅に急速充電器があったから、そう、何かあっても対処できると考えたからでした。  ところがですね、標高のそこそこにある八王子からいくらか上ったとはいえ、どちらかといえば海岸線まで下り基調だったこともあってか、予想外の低電費となりました。自宅から約50km走ってわりと平坦な地へと出た際の記録ですが、バッテリー残量は63%もあり、この条件に近い感じで走れば満充電仮定で約165km走れることを示しています、簡単にいいますと。回生ブレーキを積極的に使うBモードをセレクトしていたことも多少なりともプラスになったのかとは思いますが、それにしてもね、ワインディングを、そこそこに快調に走りゆく軽トラックについていっての数値ですから、そういった意味でも驚きがプラスされました。で、結局のところ、途中の急速充電スタンドは利用せず、そのままに相模湾へと出て、湯河原までは充電せずに到着しました  そして、湯河原まで来たならば、大観山まで県道(無料)を利用して上ってみようということになり、湯河原の美術館にあった急速充電スタンドを利用して充電した後に、いざ、アタック。ただ、アタックといっても、法定速度以上は出さず、穏やかなロールを愉しみ、そして、後方からのバイクや走り屋さんには、すんなりと道を譲るドライビングスタイル。上では少しスピードを乗せて爽快に走って、下りは都合によって上りよりさらにのんびりドライビングを行ったところ、85%あったバッテリー残量は15kmを走行して61%になっており、標高差約1000mの上り下り(距離は15km)にバッテリー容量の24%ほどを要しました。これ、たとえ大観山のあたりに住んでいて、日々、湯河原まで降りてくるライフスタイルであっても、1往復は確実にできますし、アクセルペダルを踏み込んだ走りをしたとしても、少なくとも1往復は可能

#1743 三菱eKクロスEV、日常でどこまで使えるか、どんな乗り方をするならオススメか、検証してきました。その2

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 その後、自宅へ帰るために、千葉からアクアラインを利用して川崎へと渡ったわけですが、フルを目指して充電していなかったこともあり、八王子まで戻るにはどこかで充電しなければなりませんでした。調べると、アクアラインの海ほたるにひとつあるのですが、それこそ、戻りの観光客に巻き込まれそうだったので期待せずに通過し、川崎市内にある三菱ディーラーを目指しました。街道沿いにあるディーラーでしたが、時刻は20:30にも関わらず、真っ暗。といいますか、まぁ、ディーラーは閉まっている時間帯ですから、充電スタンドも真っ暗。あまりに真っ暗すぎて、ロープが張ってあるんじゃないだろうかと目を凝らすほどに見えないくらいに真っ暗。それでも、入って行くと「侵入」を検知されて照明オン(写真はその状況)。できれば、入ってからではなく、入る前からある程度照らしておいて欲しいなとは思うのですが、ただ、ムダな電力消費にもなりますから、あれでいいのでしょうかね。  とはいえ、やはり照明がなにもないディーラーへと入って行くのは少々怖いもの。男性でもこう思うわけですから、女性はなおさらのことでしょう。ちなみに、この真っ暗な中での充電は、以前、BMWi3で無料充電スポットを巡るドライブを行った際にも体験しています。あの時は、どこかの市役所でしたが、それこそ、入り口も分からなければ、スタンド場所も分からずでしたっけ。今回は、充電を開始してクルマを置いたままに、近隣のスーパー(徒歩10分ほど)へトイレと買い物のために出掛けましたが、途中、24時間、充電スタンドを開放している日産ディーラー(写真右上)を発見。もちろん、真っ暗でして、そう、三菱も敷地内に入るまでは、こんな感じの暗さでした。入り難いでしょ?  翌日は、湯河原に住んでいる知人を訪ねつつのドライブを予定していました。ですので、朝、出掛けにフル充電していこうと思っていたのですが、こういう面倒って、先延ばしするんじゃなくって、その日のうちにやっておくとラクチンだからと、自宅近くのENEOSへと立ち寄りました。ここ、普通のガソリンスタンドなんですが、なんと、急速充電スタンドもあります。さらには、この敷地の端にはミニストップ(スタンドとは経営は別)があり、充電時間をコンビニで過ごすことができるのです  このガソリンスタンドにコンビニやカフェがあるスタイル、最近、よく目にしま

#1742 三菱eKクロスEV、日常でどこまで使えるか、どんな乗り方をするならオススメか、検証してきました。

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 三菱からデビューしたeKクロスEVの動画の製作をしてみようと、素材をあれこれ撮影してあるのですが、どうつなげようか、どう表現しようかと、戸惑っており、いまだにアップできていません。いや、何もできていません。でも、考えたら、文字でもアップできていませんでしたので、とりあえずは文字でまとめてみます。そうすれば、動画を作るきっかけになりそうな気もしますので。車両のインプレッションは #1732 に残したとおり大絶賛です。バッテリーを含めたEVユニットによって増した車両重量が、シャシーにしっとりとした動きを与えていまして、軽乗用車が不得意としていたリアシートにおける乗り心地に大きく改善したところなんて、怪我の功名(といったら怒られそう)的で、こういう設え、すごく好きなアプローチだったりします。あ、パワーやレスポンスはいうまでもありませんな。とはいってもですね、いくら個々のスペックが優れていようとも、実際に、どこまで日常で使えるかは、数日試してみないとわからないもの。ということで、三菱のeKクロスEVを借り出して、あれやこれやとテストしました。  まずは、パワーユニットに関するスペックを。    駆動用バッテリー容量 ……  20kWh    充電時間 普通充電  ……  約8時間で満充電         急速充電  ……  約40分で約80%充電    一充電航行距離    ……  約180km(WLTCモード)    モーター出力     ……  最大トルク 195Nm  となっています。今回は、数日の付き合いになりますから、充電はどこかでしなければなりません。なので、いちばんのキーは、どこで、どのタイミングで、充電するか、にありました。で、まず確かめたかったのは、本当に約180kmも走れるのか、そこまで走れなくともどこまでその距離に近づけるのか、でした。借り出した後は、少しの下道を走った後にいきなり有料道路に乗った、つまり、電力消費の面では不得意とされる高速での走行を行うこととなり、少しの心配がありました。ただ、目的地までの距離は約40kmほど。ま、大丈夫だろうと、有料道路に乗ったらですね、途中チェックをすると、約20kmを走行したところで、バッテリーは12%減(バッテリー100%分に換算すると約167km走行可能)、目的地へと到着してみれば45.2kmを走行してバッ

#1741 乗用車用タイヤと違って、SUV用タイヤは走行シーンによって3タイプがあります、ってな、動画撮影。と、その裏話。ダンロップ・グラントレックシリーズ(MT2、AT5、PT3)の紹介。

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 夏に、もうひとつ動画の仕事がありました。当初、社内用もしくは販売店用の撮影だと聞いていたのですが、気付いたらYouTubeに公開されてようで、それを身近な人から教えてもらいました。ただ、特別に社内用向けを意識した語りをしていないので、一般公開されてもなんら問題はないのですが。動画の内容は、ダンロップのSUV向けタイヤであるグラントレックシリーズの3タイプの紹介でした。クロカンモデルに長く携わっていると、SUV用タイヤには大きく3タイプがあることをあらためて紹介したほうがいいと思うことがあります。なぜならば、これまでSUVに触れてこなかった人たちは、タイヤは、エコか、スポーツか、コンフォートか、で捉えるのがフツーであり、このSUV用タイヤの、走行シーンによってタイヤを選ぶという感覚を知らないからです。ということで、この手の解説は、いまさらでありながらも、続けねばならんことだもと思っています。ちなみに、同じくタイヤを紹介している #1737のタフト+ジオランダーX-AT では、MTとATの間に位置する毛色の変わったモデルをインプレッションしていますが、ああいった動画での語りも、前提として今回のような3ジャンルの説明をしたほうがいいなと、あらためて感じています。  さて、動画撮影の話を。撮影班は前泊してほかのシーンを撮影していたようですが、自分は指定されたとおり当日の朝に集合しました。なんか、先生みたいじゃん、とか思いつつ。で、撮影前に、開発者の方に助手席に乗っていただきあれこれと話をうかがいつつ、改めてのチェックを行いながら……、あれ、いつしか、撮影されていたという、そんな流れでした。動画の中で語った自分の意見は、脚色することなく素直に思った言葉であり、一方で、開発者とのやりとり部はあちらの回答を意識した質問を先に投げ掛けたりもしています。ということでビギナーさんでも分かりやすい内容としたのですが(企画の意図どおり)、この動画を目にした、うちの母親(自動車免許なし、クルマのこと知らず)がですね、視聴後に、ヨンク用のタイヤは3種類あるのね、と語っていたので、内容、構成についてはバッチリだったと思われます。  そのほかの撮影裏話としては、今回のカメラマンさん、これまでスチールで散々にお世話になっていた方なのですが、動画撮影は初めて。で、この人、自由に語ってください

#1740 ジープ・グラディエーター、すごくいいんだけど、ネックは価格。そうそう、八重洲出版のJeep spirit vol.2発売しました。

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 執筆したムックが発売の運びとなったようなので、そこで取材したジープ・グラディエーターの話を。このクルマですね、ラングラーのホイールベースをさらにストレッチし、アンリミテッド(5ドア)のラゲッジルームをばっさりと切り落としてそこをベッドにしてしまったモデルで、つまりは、ダブルキャブなピックアップトラック。ただし、その全長は5600mmもありまして、アンリミテッドでは4870mmでしたからなんと730mmも長くなっています。ちなみに、ホイールベースは3010→3490mmと480mmもストレッチされていますので、デザイン上ではなんかバランスに欠けるなぁといった印象もあります。ラングラーを見慣れていますしね。で、この全長、ドライビングという面では、乗りづらさを感じるだろうと思ったのですが、想像していたほどには感じない。そもそも、現行ラングラーは最小回転半径が小さくなっており、取り回しにそれほど苦労しないことも功を奏しているのでしょうな。とはいっても、全幅は1900mm近くありますので、狭い路地でのすれ違いなどには気を遣いますけども。あとは、時間貸し駐車場を探すのに苦労します。さらに、賃貸に住んでいる方は車庫証明を出せる駐車場を探すに苦労するでしょうね。  そんなグラディエーターですが、トラックゆえにどこまで不快さがあるかと思いきや、むしろ快適性にあふれていました。それはレギュラーモデルのラングラー以上かもと感じたほど。本来、ピックアップトラックのリアサスペンションは相当な荷重に対応させるためにリジッド式を採用し、そこにリーフスプリングを組み合わせるのが常。そして、荷重が掛かることを想定したセッティングが行われているために、空荷では、ひたすらにリアがはねてしまう、つまり、乗り心地がよろしくないものです。ところが、このグラディエーターは、ラングラーをベースにしているため、そうなのですよ、リアサスペンションにコイルスプリングを組み合わせたコイルリジッド式を採用おり、空荷であっても乗り心地が悪くない。そして、さらにはロングホイールベース化により直進性が高められていることはもちろん、それなのに曲がるじゃん、という、まさにフツーな感覚にあふれています。このあたりは、トヨタ・ハイラックスとは作り込みに対する考え方が大きく異なっているところで、あちらは、実用性を最優先したモデルであり、

#1739 頑固なスタンスはあいかわらず。でも、それが、このクルマの商品価値となっています。ってな、トヨタ・ランドクルーザー300系な話。

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 さて、いまさらのランドクルーザー300系のインプレッションです。試乗会にも参加せず、原稿依頼も来ずだったので、デビューから1年以上まったく触れていませんでした。ただまぁ、先代となる200系といいましょうか、100系、いや、80系、いやいや、60系から眺めてきた者(40系は試乗もたくさんしているけど、何か語れるまでの覚えがない)としては、また、200系で、さんざんに開発者インタビューをした者として、そして、その話を受けて未来を妄想していた者としては、あの乗り味は、予測の範囲だったとも言えます。もちろん、それは良い意味でのことですし、驚かされた部分もたくさんあります。  ステーションワゴン系のランクルは、乗用車のプラットフォームをベースにした高級カテゴリーのモデルと横並びに比較されてしまうようですが、ランクルは、オフ走破性あってのモデルですので、この最新モデルとて、オンロードにおける乗り心地がいいとは表現できません。いくらお上品に仕立てようとも、リアにリジッドサスを採用し、かつ大径サイズのタイヤを押さえ付けられませんし、つまり、とうてい彼らには追いつけません。  では、どこに価値があるのか、価値を見出せばいいのか、ってことになりますが、これこそ、比較すべきは先代であり、歴代モデル。残念ながら、ライバルと呼べるモデルは、今、存在していません。かつては好敵手がいたんですけどね。そういう観点で眺めると、いやー、すごいね、という価値をたくさん見出せます。まず、ボディサイズを大きく変えなかったこと、そして、ホイールベースを80系から変わっていない2850mmにしてきたこと。実は、オフロード走破性を語る上で重要となるのは、このサイズ感。とはいえ、すでに、もう、十分に大きくなりすぎているんですが、このカテゴリーは走破性だけではなく、人を運び、荷物を運びという役割があるので、もはや、このサイズのことを大きいとは言えない面もあります。日本で生まれたかもしれないけど、いまや活躍の場はグローバルですから。いわゆる、アメリカンフルサイズに到達していますが、それを超えようとしなかった。ホイールベースについては、走破性を狙うには短いに越したことはないんですが、先の居住性、もしくはオンロードでの走りを考えると、もう少し伸ばしたかったでしょう。でも、それをしなかった。固くなな部分であり、イマドキに迎

#1738 Applewatchの、絶妙に仕立てられていた、付属ベルトの作り込みの話。

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 新型コロナウイルス感染からの復帰祝いに、と、友達からApplewatch6をもらいました。その友達が新型を購入するのであまった旧型を、と。ただ、その友達は、アメリカ在住ですので、アメリカからわざわざ送ってもらいましてね、なんだか、すごく特別なものにも思えてきます。ちなみに、これまで使ってきたApplewatchは初代モデルです。そう、シリーズ1と名付けられる前のモデル。Appleはこうした新製品をとっとと切り捨てるのですが、このApplewatchも例に漏れずで、OSもすぐに打ち切られました。でも、購入から8年が経過して、バッテリーは減っているんでしょうけど、まだ、使えましてね。もう、意地とばかりに使っていました。  ちなみに、そのアメリカの友達は、最新のApplewatchULTRAを購入したもんで、チャットしながら、あれこれと使用感を訊ねていたのですが、そこで、時計本体とベルトに隙間があってフィットしていないところが云々という話が出ました。え、そうだっけか、と思って、自分のApplewatchを確かめてみると、たしかに隙間があります(左の写真はアメリカから届いたApplewatch6)。でも、これまで隙間についてなんら違和感を覚えてこなかったので、ここには何か仕掛けがあるとにらみました。  で、腕から外して、ベルトを観察。右のように、そこそこに抵抗を感じる場所を掴んでみたところ、本体近くのベルトは湾曲に抵抗するかのように水平方向(下)へと延びて(何か金属でも入っているかのよう)、そんで、その抵抗がなくなったところで、一気に下で抑えている方向へ従うように曲がっている、と。あれこれ持ちかたを変えて試しているうちに、あれ、これってさ、バネになっているじゃん、ってことに気付きました。Applewatchはセンサー類を本体の下にデザインした円形部にまとめており、それを腕に接触させています。ちなみに、その円形部はそこそこに広く確保されているんですが、よくよく観察してみると広くはない。あれ、これだと、接触部に圧を感じてしまうんじゃないかなと思ったのですが、実は、先のバネ効果によって、接しているけど圧を覚えないという絶妙を作り上げていることがわかりました。これ、すごく地味だけど、けっこう凄いと思います。なにせ、初代を付けるようになってから、8年間、気付きませんでしたから。そう