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5月, 2017の投稿を表示しています

#1533 意外や意外、レベルが高かった、プジョー3008のオフロード性能。

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 MINIクロスオーバーが、今年の輸入車でイチバンと発しましたが、ちょっと待ったとしておきます。いや、プジョー3008が思いのほかバランスが良かったもので。結論はロングドライブ後に……、というわけで、まずは試乗会で感じたプジョー3008の話を……、って、オフロード性能の面から詳細に語ります。実のところ、オンロードでしっかりと乗り込める時間がなかったもので。  って、そもそもですね、 #1439 、 #1479 にて、2008が意外にもオフロードを走ってしまうという話をしました。そう、FFなのに。そうなのです、4WDではないのに。2008の時とはコースが違いますし、最低地上高が175mmと、2008よりも10mmアップしていますが、それでも175mm。しかも2008よりもフロントオーバーハングは長くなり、車両重量は増えていますから、少なくとも2008よりは走るとは言えないだろうと予想していました。ところが……、って、実際にはフロントのアプローチアングルに厳しさがありましたが、エンジンが1.6Lターボとなりトルクがある分、パワー感での不足がなく、アングルさえクリアできれば、グリップを失うような路面であっても意外にも、まぁ、なんとかといった感も少し残しながら、クリアしました。  そうなんですね、FFなのに。ちなみにタイヤはオールシーズン、で、グリップコントロールというモード切り替えによる手助けありでの話です。ただ、訊けば、グリップコントロールによって提供される5モードはたんにスリップの量を変えるだけではなく、たとえば、マッドモードなどでは、グリップを失うとあえてスリップさせて泥を吹き飛ばしつつ、路面μを探り、グリップさせて、またグリップを失うとスリップさせてと、そんなこんなを左右輪で行っており、簡潔な言葉でいいますと、細かな制御を行っているとのこと。ですので、砂利の上り坂でもグリップを失いながら、得ながらを繰り返して上っていってしまいますし、右の写真のような段差において、浮いたリアタイヤの対角線にあるフロントタイヤが浮き気味になってしまうようなシーンでも、前進していきます。リアタイヤは駆動していませんから、ただ引きずられているだけ。そう、回っていません(駆動は伝わっていません)。つまりですね、フロントの駆動力だけで、車両を引っぱり上げてしまう、段差を上ってしまう。

#1532 ひたすらに感激した、新型MINIクロスオーバー・クーパーD。

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  #1506 にて、マツダ・CX-5が、今年のイチバンだと発しましたよね、ワタクシ。イチバンだという印象はいまだに変わりませんが、輸入車のイチバンってのを増設します、突然ですけど。それが、MINIクロスオーバー。プレス試乗会でのクーパーSDのファーストインプレッションを #1524 に記しておきましたが、先日クーパーDを借り出して約1000km走ってきて、それを強く感じました。って、いいクルマな雰囲気が感じられるプジョー3008に乗る前にして勢い余りすぎた発言のような気もしていますが……。  で、MINIクロスオーバーですが、試乗会で感じたとおりのことをクーパーDでも感じました。乗り心地については17インチだから異なるという設えではなく、パフォーマンス分チューニングしてあるといった印象。つまり、悪くない。でも、乗り心地重視という印象も見当たらず。ま、このあたりは意図的ですな。どのモデルを購入しても、スポイルし過ぎないというを快適性をチューニング。実際、クーパーSDのバランスを知らなければクーパーDで十分を感じ取れますが、最大トルク400Nmを発生する実力を知ってしまうと、クーパーSDっていいなぁと思えるところもあります。  さて、ロングドライブで何に感激したって、シャシーのしなやかさでしょうね。柔軟性といえる、しなやかさ。そこに速さがある。そう、シャシーが速い。さらに気付いたんですが、アイドリングストップ機構の世代が変わっているでしょ、これ、と言わんばかりの制御になっていました。あのですね、再始動が速すぎる。エンジンが停止しかかったところからの再始動はもちろんですが、停止状態において、ブレーキペダルから足を離しきる前にすでにクリープが始まっているという、レスポンス。ディーゼルで。このあたりの仕立ては恐れ入りましたといった感があります。  エンジンパワーもまったくもって不足なし。ドライビングモードでグリーンを選んでおくことで低燃費にかなり貢献しますし、それでいながら加速にストレスを感じさせない。ま、MIDを選ぶと元気よさが顔を出しつつ、グリーンに慣れてしまうと、おっと燃料吹き過ぎだぜ、と感じさせてしまうところもあります。って、そうなんですね、MINIにおいては散々述べていますが、一部でオプションとなっているミニドライビングモードは必須アイテムです。それと、

#1531 なんだかんだでやっぱり欲しい、ルノー・ルーテシア(フェイスリフト版)。

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 ドタバタが続いて、能登でのリセットもすっかり効果を失い、とっとと心も汚れてしまった、今日この頃。能登のまとめをと思いながら、なかなかできず。しかも本日は、昨日取材、今日締め切りというプレッシャーの掛かる仕事があったりして、なおさらに、心が晴れません。というわけで、まずはウォーミングアップとばかりに、ここを書いていますが。  ということで、題材は、ルノー・ルーテシア。今までにも記していますが、Bセグにおいて、所有したい欲がいちばん強いのが、このルーテシア。理由はあちこちに書きましたが、なんといってもデザインでしょうな。走行性能からするとプジョー208のほうがいいなと思うところも多く、また、デザインも悪くはないんですが……、って、そう欲しくてたまらないという勢いには届かない。あ、でも、MINI ONE MTのほうが、デミオのディーゼルMTもあったか……、いやいや、いずれもデザインにおいては、ルーテシアのデザインのような心を直撃するまでには至らない、敵いません。  というわけで、さりげなくフェイスリフトを行っていたルーテシアをちょちょいと1000kmオーバー走ってきました。精悍なフロントマスクに、あいかわらずのリアビュー、さらに大人の雰囲気を強めた新色の赤と、さらに打ちのめされました。いうまでもなく走りも相変わらず。実はその直前に試乗していたのがノートだったこともあって、印象がこんがらがっているとこもあったんですが、走りそのものは大幅にブラッシュアップさせたという印象は少なく。つまりですね、あいかわらずにターボの使い方は上手く、シャシーのスタビリティもハイレベル。って、あれです、装備だけゴージャス、でも、走りはスタンダードな、インテンスでの話。なんでしょうね、この2000回転をちょいと過ぎた辺りから天井に張り付くようなトルク感。2ペダルMTのおかげもありますが、トルクとはなんぞやをしっかりと分かっているチューニング。ただ、2ペダルMTとアイドリングストップの相性は、フォルクスワーゲンの初期モデルを思い起こさせるフィーリングで、タイミングを誤ると、傾斜のあるところでは下がるは、再始動にラグがあるは、で、ユニットの世代の古さが完全にウィークポイントとなっています。せっかく付いているのにオフにしたくなるとでも言いましょうか、そんな感じ。  って、マイナスに感じたのはそれ

#1530 後悔あれど、満足感も高い、iPadPro+ApplePencil購入記。

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 勢い余ったといいましょうか、まぁ、欲しかったんですが、プライオリティとしてはあまり高くなかった、そんなデバイスが、iPad Proでした。発表当初はApplePencilがもたらすおもしろさになんとなくは惹かれたものの、そのために合計で10万円となる出費に戸惑いがありました。が、アメリカ在住の知人(絵心とってもあり)が日本に来た時に、あれこれとプレゼンされたら、欲しくなった、と。ま、なくてもいいけど、あったほうが愉しくなる、そんな捉え方ですな。ちなみに、iPadは、とっとと切り捨てられた悲しい初代モデル、しかも3Gを、発売初日にヨドバシカメラで並んで購入し、ずっと使っておりましたが、現在、iOSとて5までしか許されず。webブラウジングすら困る始末どころか、アプリケーションのあれこれもiOSバージョンアップとともに初代モデル(iOS5)非対応に。なぜだかiOS7以上を謳われているはずのHuluのアプリケーションがインストールできていたため、大きなファイルは扱えないもののムービー再生用として使っていますが、いつiTunesでのリンクができなくなるかとか、そんな心配ごともあったので、最新型へのスイッチを考えていました。  ただ、理由はそれだけではなく、さらに、ApplePencilを使用してのPDFへの書き込みにとても惹かれるものがありました。FAXが日本のビジネスにはまだまだ使われているとはいえ、昨今、PDFで送られてくる出欠票に対して、いちいちプリントアウトして、それに書き込んで、返信、となると、何か違うを感じますし、だからといってPC上での記入するのは、これまた面倒。  というわけでiPad Pro+ApplePencilを望んでいたのでした。で、去年秋だったかの為替レート調整による日本円ダウンがあり、あれから円安に進んだことを考えると、次期モデルが出たところで旧製品の日本円ダウンが望めそうにもないどころか、逆もありうる……、と考え、今が、買い時であることは分かっていました。しかし、整備済製品はなかなか出ず、さらに、希望の黒になると、なおさらにレアな存在に。  なんてことを考えていた時のこと、突然に、整備済製品の黒が登場。出たら、真っ先に抑えることだけが頭にあったので即効で抑えましたが、よくよく考えてみますと絵も描きませんし、ほんとにPDFへの記入だけ

#1529 ハンドリングに惜しいを感じてしまった、日産ノートeパワー。

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 しっかりと乗る機会がなくて、ようやくじっくり乗れることになった、日産・ノートeパワー。現行型は12年デビューでしたから、4年が経過しての、新パワーユニットを含めたテコ入れだったわけですが、やたら見かけるなと思ったら、販売も好調なようで。って、そのうちの多くがeパワーだったりするわけですが、177万なにがし円からスタートする価格帯に、割高感を覚えながらも、それでも欲しい人がいかに多いかに、ちょっとばかり驚きを覚えていたりするのも、また事実。って、そういえば、ヴィッツにハイブリッドが追加になっていますが、ハイブリッド専用ボディまで作ったはずのアクアが……、ま、いいや、その話はまた後日。  さて、そのノートeパワーですが、そもそも先代、2代目含めて、ノートに対してはすこぶるいい印象が残っています。ですので、新パワーユニットを採用し、さらなる改良を受けて……、と期待大でいたら……、これが、想像のレベルとちょっと違っていました。あのですね、ハンドリングが……、緩さはないのですが、オンセンターからの操舵に感がない。ま、Bセグの国産モデルにありがちであり、これまでは許されるレベルだったのですが、自らがBセグハッチバックに乗っていること、昨今の新型モデルのレベルアップぶりと比較すると、物足りなさを覚えました。まぁ、このあたりは世代の差が出てしまっているところで、フルモデルチェンジを待つしかないのかなと。ただですね、ルーテシアが……、云々。  ま、ハンドリングはさておき、シャシーの動きについては以前感じたとおり。かなりのハイスピード域において安定性を増すところは、ノートの美点。で、気になるのは燃費ですな。あのですね、これ、わりと誰でもカタログ燃費値以上を引き出せると思います。もちろん、道やらドライビングによりますけど、高尾から横浜まで下道を渋滞にはまりつつ走って、ご覧のとおりで、35.0km/L。実は横浜市内に入るまでは40km/Lを超えており、横浜市内に入った途端に悪化したといった結果。そうなんですね、カタログ燃費値がいいだけではなく、それに近づけることが容易であることが、このモデルのアドバンテージではないでしょうか。いかにモーターのみで走らせるかに気を使うハイブリッドモデルとは異なり、必要だと思う分だけアクセルを踏み込めばいいだけのこと、って、それはアクセルオフでの回生