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8月, 2015の投稿を表示しています

#1226 打ちのめされた、矢野顕子 Piano Solo Live 2015の話。

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 以前に書いたと書こうとしたら、書いていなかったようで。5月に、矢野顕子のライブへ足を運びました。あれです、テクノサウンドを全面に出した昨今のアルバムの全曲、ピアノで弾き語るという、なんとも大胆なライブ。って、アルバムについては書いたか、どっかで……、と振り返ってみたら、 #823 にて、アルバムのことを書いていました。で、そのピアノ弾き語りというからには、足を運ばないわけはありませぬ。  ライブは、もはや、こう弾きますか、そうアレンジしますか、といった、矢野顕子節にあふれていて、本人も二度と同じようには演奏できないというほどの、まさにライブ感に、打ちのめされて帰ってきました。  その時、収録していると言っていましたが、最近、音源が発売となりました。って、ピアノサウンドですから、CDを購入しようと思って調べたら、なんと、配信のみ。どうしようかと迷いましたけど、まぁ、配信しかしないのならば、仕方ない。というか、配信のみとすることで、アーティスト側というか、制作側というか、販売する側には、どんなメリットがあるのでしょうかね。コストダウン? って、それほどできないと訊きますし。  ちなみに、ライブではいちばん打ちのめされたのは、Yes-Yes-Yesでした。電話線や在広東少年やリラックマなんたら、なんかは、オリジナルがありますから、オドロキさせながらも着地点の想像はつくわけですよ。しかしですね、アルバムの中で大胆すぎるというか、オリジナルを見失うほどの完成度を極めていたYes-Yes-Yesは、期待を裏切るというよりも、想像もつかないようなアレンジで表現されたわけで……、もう、勘弁といった感じでした。  というわけで、その時の感動を味わいたいとばかりに、配信音源を購入したわけですが……、って、あの時と違うような気がする。って、東京でのライブ2日間を収録して、いずれかを使っているそうで。ということで、そうか、足を運ばなかった2日目の音源かぁ……、と思ったものの、ひょっとして足を運んだ1日目かもと思うところもあって。ほら、あそこまでアレンジされてしまうと、詳細はすっとんでしまい、凄いってことしか覚えていられないもので。  あ、画像はamazonのアフィリエイト張ってあります。Yes-Yes-Yesにて。サンプルを聴けるようですので、興味ある方は、画像をクリックして聴

#1225 その真価はゴルフ7譲り、VW・ゴルフ・オールトラック

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 突然に、ゴルフ・オールトラックの話です。ゴルフ・ヴァリアントをベースにグランドクリアランスをわずかに高め、プロテクターテイストを加えた、あのモデル。試乗会の好印象ぶり( #1207 )を確認しようと、借り出しました。ところが、借り出してみたら、少々の物足りなさを感じました。  で、それを探ろうと、全体像を見渡したところ、その乗り味はSUVというよりはいかに乗用車ライクに仕立てるかにポイントがありました。つまりですね、SUV的な緩さをいかに与えないかを命題にしていたかのような仕立て。消し去るんじゃなくって、感じさせないという仕立て。具体的に表現しますと、重心が高められた分でコンフォート感を作り込みつつも、それを感じさせないセッティングにまとめてあって、そこに感心しきりでした、と。ところがですね、そんな中にありながら、ステアリングフィールが、その良さにリンクしていない。具体的には、操舵した際にクルマが向きを変えないことに繋がる曖昧さではなく、初期の応答に不足はないものの、ブッシュやらに緊張を与えるまでの過渡域における操舵感が薄く、そこから先、シーンとしてはロールを感じるところからの操舵感が濃くなる。分かりやすい表現をすると、軽く→重くとなるわけですが、このモデルの場合は、薄いから濃いといった、フィーリングの豊かさという表現のほうが的確なのでそう書きましたが。  で、その理由はスロットル特性やらステアリングフィールを切り換えるドライビングプロファイル機能ににありました。そうなんです、ステアリングをスポーツにしたら、これが解決。それは、いわゆるクイック感を煽るとか、重たすぎるといったフィーリングではない、まさにステアリングフィールの質感を高めている、といった感じ。まぁ、スポーツゆえに、操舵感には重たさが加えられていまが、個人的には、そこに異なるフィーリングがないこと、つまり一定としたことに意義を見い出しまして、それを重たさとは表現したくない、そんな仕立てとなっていました。となるとですね、なぜ、このフィーリング(重たさは別にして)をデフォルトにしなかったのかが、不思議。日常で、ひょいひょいと操舵できることに、何かを見いだしたのでしょうかね、VWは。  というわけで、その後、ステアリングモードをスポーツにしてからは、コーナリングが愉しい、愉しい。懐の深さを感じさせるシャ

#1224 ホントにデビューしてしまった、1シリーズ3気筒エンジン搭載モデル。

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  #1222 を書いた翌日、3気筒1.5エンジンを搭載したBMW1シリーズが登場しました。まぁ、誰しも予想できることでしたから、別に……って感じもあります。しかし、驚いたのは搭載よりも、なんと価格を下げぬままに、しかも、118iの名称でデビューしたこと。ほら、春先のマイナーチェンジで、116iを118iに昇格させたのは、てっきり、この3気筒を116iにするためと思っていましたから。でも、違った。そもそも、118iな4気筒バージョンをラインナップから落として、116iとして3気筒エンジンを導入するかなとも推測していましたから、この交代劇にはちょいと驚きました。  というわけで、パワースペックを下げることなく、燃費10%改善を謳い、新型エンジンをデビューさせました。って、よく見ますと、最大トルクを発生させはじめる回転数をダウン(1350→1250rpm)させつつ、最高出力を発生する回転数のトップ側をダウン(4400〜6450→4400rpm)としていますので、フィーリングとしては少々異なることが想像できます。ミニ・クーパーとマイナーチェンジ後の118iのフィーリングから推測するに、マイナー前ユニットは高回転までのフラット感がありながらトルクがもう少しあればいいのになという118iに対して、マイナー後ユニットは扱いやすさやらトルク感にオドロキつつ、高回転まで回らなくってもいいっしょ、と妙に納得させられるだろう、そんな違いがあるのではないかと思われますな。さて、どんなもんでしょうかね。  まぁ、いずれにしても、1シリーズのマイナーチェンジ後の4気筒1.6L(100kW)版は、3か月と少しか販売されなかったわけで、レアというか、希有というか、そんなグレードとなりましたな。それにしても、今回の改良は、オドロキだらけでした。個人的には、価格を下げて欲しかったのですが(298万円のまま)、まぁ、あいかわらずナビ付きですから、仕方ないのかなと思いつつ、やっぱり、プレミアムを謳うブランドゆえの戦略がそこにあるような気がします。あ、ってことは、3シリーズの3気筒は、どういう位置づけにするんでしょうかね。少なくとも4気筒2.0Lターボの代わりにはなりませんから。って、出るんでしょうか。……。

#1223 MINI ONE 5ドア、ほぼ標準仕様に、表現されていたMINIらしさ。

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 さて、期待のMINI ONE 5DOORのノーマル仕様、600kmほどのテストドライブとなりました。 #1218 で、ファーストインプレッションを書きましたが、実のところ、あの時の印象は大きく変わらずでした。ただですね、長く乗っていたら、このモデルに対しての理解の仕方というか、スタンスというか、あれこれが見えてきました。  まず、先に述べたバランス、簡単にいいますと接地感たる演出不足については、主たる要因はエコに振りすぎたタイヤのキャラクターにあるような気がします。ただ、よくよく観察してみると、要因となっているのは、タイヤだけではなくて、サスペンションのセッティングもそれに倣っているなと感じつつ、ここで気づきました。これ、ここで、バランスさせてる、さね、と。つまりですね、仕立てだったわけです。  いや、当初、走り込めば、違った一面を見せるかなと思ったのですが、これがタイヤのグリップ感は探れても、グリップ力を意図的に高めていない上に、スムーズといわんばかりにアンダー方向へ導くのです。つまりですね、単なるグリップ力不足、とは表現できない、評価となりましょうか、そんな感じ。  それに気づいてからは、速度域というよりは、ドライビングを完全にまったり方向へと変えて……、そしたら、良さが出てきました。これまで散々に乗ってきた新型MINIでしたが、ジョンクーパーワークスまで含めて、スポーティなセッティングのモデルが多く、そのイメージを演出されたスポーツ感に求めていたようです。それゆえに、いつしか、MINI ONEの本来の緩さを忘れていたと。それに気づくと、オンセンターのフィーリングも気にならないし、かといって、そこにゴーカートライクなMINIテイストがないわけではなく、そう、ONEたるバランスに感心を覚えました。  というわけで、MINIに対して、まったりゆったりのんびりとした乗り味を求めているならば、ONEがオススメ。1.2Lターボエンジンも、十二分手前、でも、十分以上ってなパワーを持っていますし、何より、そのすべてがバランスしているのがいい。ちなみに、乗り心地については、標準タイヤ(15インチ)であっても、タイヤのケース剛性もあって、期待ほどのコンフォート感はありません。まぁ、4名乗車すると総重量から硬さが途端に顔を出しますが、これがMINIらしさと言えば

#1222 装備充実ではなく、価格ダウンを求められる、これからのクルマ。

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  #1221 であれこれ書いていたらですね、これからは装備を充実させてリーズナブル感を出すのではなく、クルマの価格そのものを下げていかなければならなくなるだろうな、なんてことを感じました。あ、アッパーモデルの話ではなくて、庶民の手が届くクルマの話。アッパーモデルは、価格に左右されないようですから、まぁ、もっと上がっていくでしょうな。そして、庶民からはどんどん遠のいていくのでしょう、きっと。  で、価格ダウン云々の話。気づきました、新興国向けと謳ってリリースしているモデルを、国内に導入してはどうかと。仕様というよりは、品質を、その地域で求められるレベルに仕立てたモデルですから、日本人のように、すっかり贅に慣れてしまった人たちに受け入れてもらうには高いハードルが存在します。ただ、それら最新モデルを眺めていると、品質やら質感に以前ほどの不足は見られず、むしろ、ベーシックでいいじゃん、意外にいいね、と捉えられるようになってきている気がします。  だからといって車種はなんでもいいわけではなく、日本で受け入れられるには、品質や装備とは異なる唯一無二的な理由が必要になります。そう考えた時に浮かんでくるのが、SUV。三菱自動車のパジェロスポーツ(写真上・中)や、トヨタのフォーチュナーには、国産SUVにはないサイズ感がありますし、実はフレーム別体ボディだったりとか、これでなきゃいかん、という理由があれこれとあります。日本で必要かどうかは、また別にして。そして、価格設定次第ではすんなりと受け入れられるのでは? と思うのです。なんていうんですかね、昔のクルマは良かったよね、的な話を良くするじゃないですか、クルマ好きって。新興国向けのモデルには、まだ、それが残っているんですね。そんなことも含めて。まぁ、燃費が……とか、排ガス基準が……とか、さらには先進安全技術やら、あれこれ言いだすと、導入は難しくなっていきますが。  そうそう、この前、 #1217 でBMW3シリーズに3気筒モデルを入れたら、価格を下げられるのにな……、なんて話をしましたが、あの手法もありかもしれないなと思うようになりました。まぁ、3シリーズはアッパークラスなイメージがありますから、日本では受け入れられないかもしれませんが、1シリーズは、ありだと思います。そう考えると、日本には上陸していないボトムグレードが

#1221 最近、見えづらくなっている、走るというクルマたる本質。

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 改良を受けたランドクルーザー200系についての原稿を書いていて、文字数オーバーから、省いた部分がありました。かつてのライバルが、いつしか、手が届かぬ価格帯になってしまったって話で、ランドクルーザーってまだ手が届くギリギリにあるよね、そして、余裕がある人向けにはちゃんとレクサスLX570(1100万円)を用意しているしね……、という流れにするつもりでした。 で、その時に販売価格の過去と現在を調べたらですね、まぁ、高くなったとは思っていましたが、ここまで引っ張り上げましたか、といわんばかりの上昇をしていました。                95年当時      現在  レンジローバー       595万円〜  →  1338万円〜  メルセデスベンツGクラス  750万円〜  →  1018万円〜   ランドクルーザー      〜390万円  →  〜約680万円   まぁ、レンジローバーとGクラスは、そのポジションを意図的に高めたり、ブランドも同様のあれこれがありましたし、安易に横並びで価格アップを語れないところもあります。ただ、あの頃を知っている者としては、懐かしいといった感じでしょうかね。振り返ってみれば、チェロキーも、ディスカバリーも、ブレイザーも、300万円前後で、並んだ時期もありましたし。ま、円高という時代の流れもありましたけども。と上で比較した価格帯上昇はアッパークラスでの話ですが、全体的にクルマの価格が上がっているのは事実です。それは原材料の高騰もありますし、以前はマストではなかった安全性が求められ、それに付随する装備やらが付きましたから……、とは、メーカー側の弁。まぁ、そのとおりであり、これを言われると、消費者としてはぐうの音も出ません。ま、少しは出るか。  ただ、個人的には、それよりもほとんどモデルで上級グレードに誘導される、つまり、さらに高いほうへと導かれる、この販売方法におや? を感じることが多くあります。たとえば、吉田的には十分だと思っているマニュアルエアコン装備のボトムグレードがあって、その上のグレードとの価格差が30万円あったとしましょう。でも、その上のグレードは、アイドリングストップがついて、HIDヘッドランプになって、フォグランプがついて、マルチインフォーメンションディスプレイがついて、本革巻きのステアリングホ

#1220 複数が満たされていないと購入に至らない、昨今のスタイル。

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 体重計っていうんですか、体脂肪まで調べられる、計測器を買いました。いや、以前使っていたものが壊れて、特に不自由はしていなかったんですが、とあるオンラインストアの1年間有効だったポイントが8月で消滅するというので、そのポイント消化のために、買いました、と。  で、届いてみれば、箱の中にネットにてアンケートに答えてくれというお願いがあり、回答してみようとwebページを開いてみました。まぁ、アンケート内容はこれといった特殊なものではありませんでした。が、「いちばん目に魅力的だと思う点は何か?」という問いがあり、さらにその理由の1番目だけではなく、2番目、さらに3番目と、順位付けをせよ、とあり、少々戸惑いました(画像)。というのも、そもそも必然から手に入れた製品ではなかったこともありますが、この商品を選んだいちばんの理由はひとつではなく、いくつかの項目が自分を納得させるラインを超えていたからだったもので。つまり、何かひとつが欠けていても、購入には至らなかった。といっても、価格とデザインとサイズなんですが、たとえば、いくら価格が安かろうとも、サイズが大きすぎたら置き場に困るし、価格とサイズがぴったりでもデザインが好みでなければ選ばなかった……、などなど。  思うんですね、もはや、今の時代ってのは、すべてとは言わないけど、複数の条件が整っていないと、購入という行動までには至らないんじゃないかなって。ま、自分だけかもしれませんが。最近では、これをパッケージ購入スタイルと、勝手に呼んでいますが。  先のアンケートは、強いていえば……、ってことで選んで欲しかったんでしょうけど、ちょっとね、違うと思ったので、回答せずに止めました。

#1219 まだまだ作るのか……と驚いた、現行ランドクルーザー200系な話。

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 ランクル200系について、今ならなんでも訊いてください、即座に答えられますから。ってことで、マイナーチェンジを受けたランクル200の原稿を書いていましたので、何でも答えられます。今ね、今ならね。  それにしても、このモデル、そろそろ終焉かと思っていました。これまでの9年というライフサイクル周期からすると、07年デビューゆえに16年、つまり来年で生産終了して、次期モデルへスイッチするかと思っていましたので。ところが、このタイミングで、大改良。11年だったかに、フロントマスクに手を入れたはずなのに、昨今の流れに乗るためには、このタイミングでの大改良が必要だったんですなぁ。って、エクステリアなんて、グリル、バンパーに止まらず、エンジンフードからフェンダーまでだし、インテリアもメーターだけでなく、センタークラスターとセンターコンソールまで刷新。しかも、レクサスでLX570まで導入するという流れ。あれー、最近のランクル盛り上げのイベントごとあれこれは、次期型へと繋がっていると思っていたので、ちょいと予測を大きく外しました。  それとも、これはこれで生産を続けて、次の秘策がなにかあるのでしょうかね。いや、でも過去を振り返ると、60系がフロントマスクを換えて2年と少しでフルモデルチェンジしていたりしますから。まぁ、あの時は丸目→角目程度だしなぁ。さて、どうなることでしょうか、って、まじめに、先が読めませぬ。  あ、マイナーチェンジしたフロントマスク……、どう見ても獅子舞の獅子顔に見えてしまいます。フォグランプが牙でさ……。って、ひょっとして、それを狙ったのでしょうか、ね。個人的には、デビュー当時のまとまり感、塊感が作り出していたエレガントテイストが好きだったりします。なんかね、最新型はフロントとサイドが見合っていない気がするんです。  はっ、ランクル200系がデビューしてから、あとちょっとで丸8年になるの? いやー、時間が過ぎるの早すぎます。

#1218 MINI ONE 5ドア、ほぼ標準仕様、ファーストインプレッション。

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 とうとう、この日がやってきました。標準サス+ノーマルタイヤのONEに乗る機会が到来しました。買うならこの仕様と心に決めていた組み合わせです。買いませんでしたけど。ちなみに、グレードは5ドア。エクステリアはもちろん、インテリアもほぼスッピン。まぁ、ルーフが長くなった分、さらにサンルーフが欲しくなるな、なんてことを感じつつ、これで、サンルーフが付いていたら、このままお持ち帰り仕様になってしまうので、逆にサンルーフ付いていなくて良かったと思ったりもして。  で、ファーストインプレッションって、例のごとく、下道をトロトロと走りつつ、家に連れて帰ってきただけですが、やっぱり、5ドアの仕立てはいいですな。3ドアのようなスポーティな演出が弱められた多分、つまり、落ち着きがあって好印象。この乗り味の3ドアがあればなぁと思いつつ、そのキャラクターを考えると見合わない気もしつつ、って好みの問題かな。って、これは、ひょっとすると世代差(イヤーモデル差)なのかもしれないので、次の3ドアも倣っている可能性もあるわけで……。ま、これについてはまた後日に。  さて、好みのスッピン仕様でしたから、乗り味に対する期待は大でした。大どころではなく、特大か。いや、超・特大、か。標準サスとはいっても、こやつもMINIですから、基本的にレートとしては締め上げられて、ストローク量も抑え込まれているんですが、しなやかに動く。そして、リバウンドが大きいようなこともなく、好印象。というか、ちゃんと、MINIしていました。ただ、その動きに節度感が見えにくいところがあって、これまで試乗してきたMINIには必ず装着されていたダイナミックダンパーコントロールのアドバンテージを感じたりして。もちろん乗り心地を求めるならば、標準サスがオススメ、でも、その分らしさが減ったとでもいいましょうか、そんな感じ。  ちなみに、15インチタイヤは想像していたほどの曖昧さを生んでおらず、むしろ妙にケース剛性を誇示していて(そういうセッティングともいう)、悪くはないんだけど、MINIらしいダンパーとバネとタイヤとがピタリとバランスしたフィーリングが少々薄かったかな。タイヤを換えたら、どうにかなるのだろうか、と思いつつ、その回答は昨夜のような走りでは、まだ見えません。この辺りは、もう少し走り込みが必要かなと思いつつ、走り込まなくても

#1217 BMW・3シリーズに、3気筒モデルは必要なのか、不必要なのか。

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 BMW3シリーズのマイナーチェンジモデルが日本でも発表となりました。もうライフ後半ですか、と思いつつ、後期モデルの本国発表は7月5日発表でしたから、1か月と半分で、日本導入、って、タイムラグがなくなりましたなぁ。その価格帯やら、装備内容やら、Cクラスを意識し過ぎなんですが、Cクラスのほうが一歩先のあれこれがあることを考えると、横並び以上の勝負を仕掛けないと……、と思うところもありつつ。まぁ、3シリーズには、ディーゼルエンジンがありますし、新開発の直6/3.0Lはかなり良さそうだし、いつラインナップ落ちするんだろうとヒヤヒヤもののMTもしっかりと残っているなど、まだまだ語れるところは……、あるといえば、あるんですが。ただね、そう、商品性だけではない、ブランドの仕掛けた勢いとイメージと、あれこれを考えるとね……、と思うところもあるわけです。  ただ、気づきましたが、あれがいない。新登場の3気筒が、いない。そう、ミニと同じ1.5Lターボ。ただですね、いくら価格競争になっているとはいえ、日本市場では、やっぱり3シリーズはプレミアムを語るモデルとしてイメージしておきたいでしょうし、導入したところで、話題作りできる価格帯まで下げられるかが、これまた微妙なのかな、と。スッピンに近いモデルとすれば400万円を切れるでしょうけど、そもそも3シリーズをエントリーモデル的な扱いにする必要はありませんし、話題性だけで、結局選ばないモデルとして導入するようなことはないでしょうから……、つまり、難しいでしょうな。  って、なんか今日は、新型車や、改良の発表が続きますな。メルセデス・ベンツのSLとSLKの内容変更からスタートして、スズキ・キャリイの一部改良、そして、この3シリーズ後期モデルの発表、そして、新型車としてアウディTTと、レクサスのLX570の登場、と。あ、新しいアウディTT、初代派としてはOKです。といいながらも、やっぱり、初代には勝てないかなと思ったりもしますが……。あ、デザインの話、ね。

#1216 スタックランドファームでのオフロード走行で感じたあれこれ。

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 気がつけばお盆休みも終わり、仕事は、秋に東京モーターショーがあるがゆえの怒濤の日々がスタートするはず……が、お盆明けぐらいと言われた依頼書は届く気配すら見せず、夏休み気分が続いています。  そういえば、今年のお盆休みの締めくくりは、恒例となっているスタックランドファームオフロードコースでの走行会ならぬ、集まりでした。互いの近況報告は気がつけばクルマのトラブル自慢となり、定番となった地元民が作る本当の富士宮焼きそばと収穫したとうもろこしに舌鼓を打ち、ナナマルながら頑なにオフロード走行を拒む初参加メンバーをオフロードへと誘ったりと、いつもと同じ、でも、いつもと違うあれこれがありました。  それにしても気づけば、このイベントごとも15年ぐらいになるようで。しかし、振り返ってみても、トラブルやら笑い話やら発見やら、その時々のイベントは覚えているのですが、その時系列がままならない。そして、その場に誰がいたかもあやふや。まぁ、気がつけば、当初3歳だった子供が今や女子大生だといいますから、愉しいなりに重ねられてきたことにヒストリーを感じつつつ、ここを走れるクルマをいつまで持ち続けられるんだろうか、なんてことも感じましたが。  って、たまたまスタックランドファームで、とあるクラブの会報をまとめた本を見せてもらったのですが、まぁ、良くまとめられていること、というか、よく記録を残していること。ひたすらに感心しつつ、こういうことしなきゃ、いかんですなと感じた次第。しかし、いざ残そうと思っても、文字で残すのは面倒であり、それゆえに、ついつい諦めてしまう。ならば、グータラ向きにぴったりの方法として、意図的に写真をこまめに撮ることにしました。クルマの走行シーンだけじゃなくって、人の写真やらも。そして、何よりも、全員での記念撮影的なショットが、実は大切だってことも気づきました。ほら、誰がいたかが一目瞭然じゃないですかい。ってことを、先週の八ヶ岳から実行したつもりでいたのですが、すでに今回のスタックランドファームでは忘れていました。ダメだ、こりゃ。いやいや、次回こそ。

#1215 小さいから便利、でも、なくしやすいことを、矛盾と捉えないスタンス。

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 そういえば、八ヶ岳で、bluetoothなヘッドセットを、見事に洗濯してしまいました。ズボンが汚れてしまったとばかりに、手洗いしたんですが、ポケットに入れたままだったんですね。まぁ、あまりに小さいものなので、見失うことはしばしばで、置き忘れはしょっちゅうでしたので、いつかは洗濯するだろうなと思っていたら、八ヶ岳で洗濯してしまったというわけですな。もちろん、お亡くなりになってしまったので、早々とふたつ目を購入しました。  って、そういえば、この手のbluetoothヘッドセットって、カーオーディオユニットにてbluetoothを利用した接続の場合、再接続に時間を要することから、大きな期待をもっていませんでした。では、なぜ使ったのかって、それはiPhoneの近接センサーのトラブルゆえに仕方なく。で、使ってみますとね、ただたんにワイヤレスな利便性だけではなく、再接続が瞬時であることやら、待機時間がやたらと長いことやら、あまりに使えるので、ちょっとオドロキました。  で、常に付けているものではありませんから、いうまでもなく、コンパクトであることも重要なポイント。普段、いかに邪魔にならないかって観点ですな。それってとても重要ですが、重要なんですが、コンパクトであるがゆえに、自分のような者にとっては、なくしたり、洗濯してしまったりする。だから改善して欲しいと思うところもありつつ、改善ったって、その解決策はサイズを大きくしろってこと? となると、ここに矛盾が浮かび上がります。って、こういうことって、いつも書いていて気づくんですが、意識していなかったのに自分がわがままになっているんですなぁ。小さいほうがいいのに、小さいと困るという、ワガママ。その商品があまりに快適、便利であったりすると、その恩恵を忘れて、ついつい細かなウィークポイントが気になってしまうという話。つまりは、CSに繋がるところで、生産する側はそこまで考えなければならんのですな。でもね、だからといって、こうしたユーザーのワガママやら、ミスによるトラブルまで考えなければならないってのも……、って、考えなければいけないんでしょうな、今の時代。   あ、ちなみに、再び購入した製品は、見失った際には、スマートフォン経由の操作によって、自らが音を発し、居場所を教えてくれます。そうなんですね、コンパクトであるウィークポイ

#1214 何もしていないのに、満足感がある、八ヶ岳で過ごす夏。

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 夏の高校野球を観るのが好きだとか言いつつ、ここ最近はあまり見ていませんでした。って、ほら、夏のほとんどは八ヶ岳にいましたから。って、あっちではテレビを見ている時間はありませんでしたから。今年の夏も八ヶ岳にいましたが、その期間はわずかだったので、こうして自宅で高校野球を観ていたりします。八ヶ岳は相変わらずでした。特に計画を立てることなく出掛けましたが、それでもイベントはあるもので、高原たる過ごしやすさと、美味しい食事と、愉しい仲間と、まぁ、気がついてみれば、帰る日になっていたりして。なんでしょうね、これ。  来年の夏は、宿を確保してありません。予約開始日をすっかり忘れていて、友達に予約が始まっていると教えてもらった時にはすでに遅し……。お盆の時期は満室状態。さて、来年はどうするんでしょうかね。きっと、何か理由があるんだろうなと感じていますが、って、そろそろ八ヶ岳も卒業なんでしょうか。写真は、向かう途中の八ヶ岳。撮ってきた写真を探したところ、すっこーんと晴れた日の八ヶ岳の写真は、これのみでした。

#1213 あれこれ考えて、6sまでひっぱります宣言しときます、って話。

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 早いもので8月も中旬へ突入しようとして、次期iPhoneの情報が流れ出しました。まぁ、例年どおりならば、それら情報は信頼性が高いというか、そのものなんでしょうな。  さて、自分のiPhoneをどうするかについては、なんだかんだいいながら常々考えていますが、正直、買い替えたいと思える機種がないというのが現状。iPhone5Sはサイド面が傷つきやすいからイヤとか、iPhone6は迎合してしまったようでイヤとか、そんなくだらない理由ではありますが、くだらないなりに、自分には重要だったりします。  ただ、その中でも、 譲れない条件がひとつだけあります。フロントのベゼルがブラックであること。これ、重要。とっても、重要。ひょっとするとサイズよりも、デザインよりも、重要かもしれないってほどに、自分にとっては重要です。いや、理由は単純。ホワイトだと、液晶の縁にある黒が目立ってしまうから(最新はない?)。ベゼルから液晶への連続性が失われるんですね、そこで。写真を見るにしても、縁として違和感があるというか、しまらない。ということで、ブラックなんですが、ってことは、実はiPhone6でもいいって話だったりもします。というわけで、最近では、もう、いいです、この際、受け入れますよ、大型化を、って気分になってきています。  で、そんなiPhoneの新品同様品の相場ですが、新機種発表を前に、iPhone6が落ち始めました(plusはチェックしていません)。筐体が大きく変わらず、性能アップだったら、当然のことですな。そう考えると、新機種が出て後の落ち方にもう少し期待ができるかな、と、待つことにしていますが。それに引き換え、iPhone5sと、iPhone5cの下がらないこと、下がらないこと。5cなんて2世代前のモデルなのにね。  そんなあれこれを考えると、次の次は筐体変更でしょうから、現行のスタイルの最新型(つまりiPhone6s)は、iPhone7が出てからも、それなりに価格を保つのではないかと、予想。というわけで、新型が出て、来年の今ごろに下がってから手に入れるのが、いちばんいいような気がしてきました。  つまり、このiPhone5c、まだまだ使うことになりそうです。って、先日も落として、液晶の一部が外れてしまったりしましたが……、って、このくらいの修理は簡単、簡単。って、気がつけ

#1212 八王子まつりの太鼓イベントに感じた、ダンスに通じるパフォーマンス感。

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 八王子には、八王子まつりってのがあるんですよ。たぶん、あまり耳にしたことがないでしょう。自分も、八王子へと引っ越してくるまでは、耳にしたこともない、していたとしても軽く流していたと思われる夏祭りでした。ところが、東京の西側に住んでいると、この時期に、あちこちにポスターが貼られ、うちの団地にも貼られていたりして、こちらでは相当にイベント感がある夏祭りであることが伝わってきます。で、今年は、八王子市民らしいことしたことがなかったことと、八王子初体験という知人が丁度訪れたことが重なって出掛けてみました。  到着して、ランチして、ウロウロしていたら、甲州街道を通行止めにして、あちこちで太鼓を叩きはじめていました。パンフレットによるとその数20団体とか。なんで、太鼓なんだろうと思いつつ、あれこれ眺めていたら、特に八王子に限ったわけではなく、関東地域で活動している団体に限ってのイベントのようで。まぁ、太鼓といいますと、和というイメージを持っている世代ですが、そこで展開されていた太鼓ってのは、ファッション的というか、なんというか、あ、あれだ、イマドキのダンス的。踊りじゃなくって、ダンス。いわゆる、カタカタで表現したくなるパフォーマンスというやつ。なるほどねー、コンテンツとしては、分かりやすいし、イマドキだし、派手だし、で、太鼓なんですな。  なんてことに感心しながらも、そこに表現された和になんだかなぁという違和感を覚えました。でも、すぐに分かりました、その音色は和太鼓でも、そのリズムが洋していたのです。いや、サウンドは和なんですよ、でも、そのリズム感は和ではなく、西洋。そして、パフォーマンス付き。もちろん中には、ちゃんと和している団体もありましたが、全般的には西洋でした。  で、 そんな中に、横田基地勤務の有志の方々(アメリカの人)って団体があったのですが、とても良かった。というのも、日本の団体は、きっちりと、かっちりと、ばっちりと、こなそうとしている感があって、それはそれでスゴイのですが、横田基地有志団体は、かっこよくとか、きっちりだけを優先するんじゃなくって、愉しんでいる感のほうが全面(前面)に出ていまして、たとえ、リズムが転ぼうとも、バチを落とそうとも、いちばんよく映りました。ちゃんと和していた、というのではなく、なんていうのかな、一緒に愉しめたという意味合いとで

#1211 杏仁を取り出す苦労を知っているから、その想いは強くなるって話。

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 杏仁を使ったデザートってあるじゃないですか。ま、杏仁豆腐がいちばんポピュラーなんですが、実は、あれって、まじめに作るととってもたいへんです。杏仁豆腐がたいへんっていうよりも、杏仁を取り出すのはとてもたいへんです。杏仁ってのは、その文字が示すように、杏(あんず)の種の中にある仁(胚やら)なんですが、その種皮は硬くて硬くて硬くて硬くて……、壊すのがたいへんなのです。しかも、その仁は小さいもんだから、使える量まで集めるのは、ほんと、たいへん。ということで、世間ではほかのもので代用することも多いようですが、はっきり言いいまして味は異なります。  なんで、そんな話をしたかといいますと、今日、本物の杏仁を使ったデザートに出会ったからでした。その洋菓子店は、お遣いものを選ぶ時のみ、足を運ぶところなんですが、杏仁のデザートを見かけたのは初めてだったので、自分用に購入。包んでもらっている間にこうして自分用に追加してしまうんですが、たいがい、家に帰ってきてから、あーあ、贅沢しちった、と後悔します。いや、安くないんです、ここ。といいながらも、ここの洋菓子は美味いねーとたいらげて、満足感に浸るんですけども。  なんの話でしたっけ、あ、というわけで、杏仁のデザートですが、話を訊けば、やっぱり、手間かかるし、力いるし、たいへんだそうで。さらに、味と同時に食感も大事に作り込んでいるために、あまり固めていないそうで。と、清涼感あふれる力作な杏仁デザートに、酷暑な不快感も、一瞬にして吹き飛びました。高校野球を見ながらでしたが。  というわけで、杏仁には思い入れといいましょうか、こだわりがあるのです。って、話でした。  あ、高校野球っていえば、汗流しながら、冷たい緑茶飲みながら見るってのが、自分にとっての夏の定番だったりします。あ、ゴルフを見るのも。って、これは高校生時分からなんですが。なんて話はまた後日。  それにしても、高校野球、今日は、第一試合から、応援しているチームがすべて負けています。現在、第四試合。さて、どうなることやら。  あ、応援していたすべてのチームが負けてしまいました(後述)。

#1210 熟成たる進化を果たしていた、新しいアウトランダー(PHEV含)。

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 さてと、三菱自動車のアウトランダーについですな。ここまでコストを掛けますか、といわんばかりのマイナーチェンジを行いましたが、実はその改良は見た目だけに止まっていませんでした。乗り味についても大改良が行われていました。  あのですね、まずですね、乗り味がフラットなんですよ、フラット。バネ下だけが動いて、ボディが揺れないといった感じのフラット感。まぁ、速度域によるところもありますが、さらには、高速域ではタイヤが路面にぴたりと付いたままに離れないといったトレース性がありまして、その乗り心地の良いこと良いこと。って、PHEVの話。ガソリンは、軽さからか、速度域によってタイヤがトタトタするところがあって、わずかなおや? を感じるものの好印象。つまりですね、ここで、アッパークラス感を覚えて、感心してしまったわけですが、美点はそれだけに止まらない。  シャシーについては、今回”も”砂利道を走ってきましたが、いうまでもなくトレース性に長けていまして、そもそもグリップを失いにくいもんですから、つまり、コントロール性はとてもいい。また、グリップを失っても、PHEVのレスポンスの良さ(リアはモーター駆動)は格別でして、おっと滑ったかなと思った瞬間にトルクが伝わっているもんだから、まさに不安なし、というか、コントローラブル。もちろん、ガソリンのほうも、十分にレスポンスいいですけど、PHEVのモーター駆動に驚いたといった感じでしょうかね。って、そもそも、油圧ポンプに慣れた身ゆえに、すべてにそう感じたとかそういうレベルの話ではありませぬ、いうまでもなく。  パワーフィールも好印象。PHEVでは今回の改良で発進直後のトルク感を”盛って”いまして、EVらしい滑らかさをさらに強調するような加速を見せます。なんていうんでしょうかね、パワーを叩きつけるという分かりやすさではなく、扱いやすさも表現した、そんな加速感であり、ジェントルテイストと言えるもの。一方のガソリンエンジンは、高回転まできっちりと回るものの、やはり、PHEVのユニットと比較してしまうと物足りなさがあるのも事実です。ま、比較してしまうとね、って話であって、不足には届いていませんでした。  左の写真は吉田テストコース荒れた路面での一枚。こういったシーンでもトレース性に長けたシャシーは諦めることなく、最後まで路面をトレース

#1209 エアコンを使うことにためらいがある、そんな世代の話。

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 夏ですな、夏。暑いですね、暑い。我が家では、エアコンを使わずに過ごしていますが、これは何も高尾に来てからではなく、生まれてからずっと。というのも、そもそもですね、我が実家は、身分不相応でありながら、オヤジの新しモノ好きから、エアコンやらクルマやらテレビやらの導入はかなり早かった。つまりですね、一般に広く普及する前であるために、日常的な不便がまだまだ多く、フル活用にいたっていなかったのが常でした。たとえば、エアコンにおいては、電気代がかかりすぎるから、6畳の部屋を閉め切って、1時間だけ作動させるとか、そんな感じ。あのエアコン、通算何時間運転したんだろうか。あ、三菱のビーバーエアコンだったことは覚えていますが。色合いは、ブラウンというよりは、茶色って感じだったと記憶しています。  で、そのスタンスが自分の中に残っているんでしょうね、エアコンを使うことは贅沢であり、できるだけ使わないことが理想である、と。ま、事実、扇風機でどうにかなりますし、特に高尾なんぞ、気温は高くても、いい風が吹き抜けていきますしね。あとは、そもそもエアコンの中にいると体調が芳しくないってのもありますから。だから、いくら電気代がかからないと謳われようとも、ほとんど使いません。  あれ、何を話そうとしたんだっけか。あ、午前中の話だ。で、エアコンをつけなくても、日常の生活はなんとかなるんですが、家での原稿書きはたいへん。扇風機で対処していますので、原稿書きは午前中にするようにしています、涼しいうちにね。  そうそう、夏休みの宿題も午前中の涼しいうちにしましょうって言われてましたな、かつては。ちなみに、先日、夏休みの宿題話になった時に、実は、自分は、夏休みスタートと同時に終わらせていましたことを話すと、驚かれました。遅くとも7月中には終わらせていました。その意図は、単純にですね 、思いきり遊ぶにあたって、 何か面倒を残しておくのがイヤだっただけのことなんですが。  あ、写真は、我が家の網戸にてひと休み中のセミ。そういえば、我が家の周辺では、一日中、それこそ夜もアブラゼミが鳴いています。寝る時には、うるさいと思うこともあるけれど、なんか夏らしくって、とってもいいです。

#1208 2世代分以上の進化を果たして、登場した新型シエンタ。

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 トヨタ・シエンタの試乗会もありました。そのスニーカー的なフォルムから、スポーティに仕立て過ぎていないか、ちょっと心配していましたが、実際にはコンフォートライドを上手く作り込んでいまして、感心しきりでした。分かりやすいところでいいますと、路面からの入力をしっかりと吸収しながらも、意図的にわずかなリバウンドを感じさせつつ、コンフォート感を作り込むという仕立て方をしていまして、その狙いが明確であり、それを上手く作り込んでいたことが評価できるかな、と。まぁ、少人数乗車ですと、このリバウンドが、揺れの続きを生みますが、多人数乗車やらを考慮すると、不満とは表現したくないところとも言えますかね。   新型では、ハイブリッドユニットも加わっていますが、乗り味とパワーフィールにアッパークラス感を作り込んでいることが印象に残りました。ただ、多人数乗車の機会もあるクルマですから、ユニットは冷却を水冷にしたりと、細かな変更はあったようですが、そのパワーフィールの仕立ては、1.5L+モーターというよりも、排気量の大きさを感じられるようなゆとりを作り込んでいました。ガソリンエンジンは、まぁ、新型になったこともありますが、高回転でのパワーを積極的に使うものですから、これが……、速い。いや、アクセルを踏み込んだ際の話で、通常では扱いやすさがちゃんと作り込まれています。と、ユニットとしての評価はとてもいい。いいんですが、ふと思ったんですね、ガソリンエンジンに表現された快活さの印象が強すぎて、ハイブリッドのアドバンテージが燃費だけと捉えられてしまうのはもったいないと。つまり、商品性の話。  と、まぁ、いろいろと言い始めたら、フロア振動やら、サードシートの剛性感やら、細かなことはあります。ありますけど、クラスを考えると、そのバランスの極め方やらを評価すると、トータルとして優秀と言えましょう。あ、気になるイエローですが、その割合は受注の全体の8%ほどとのことで、実際には、シルバー、白、黒が売れているようです。イエローの多さに、デザイナーさんとしては驚いていらっしゃるとのことですが、このデザインは、つまり、このクルマは、イエローあってこそ、と思っていましたので、そう捉えると、このクルマに求めるものの違いというか、スタンスの違いというか、オーナー像の違いを感じます。え、なにと違うと感じるかって、

#1207 SUV的なだけではなく、クルマたる完成度も高いゴルフオールトラック。

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 で、 #1206 の続き、試乗会のメインのゴルフオールトラックの話です。ゴルフRヴァリアントの直後という試乗順では、このオールトラックに不足を感じてしまうかなと思ったものの、実際には、あれこれに違いを感じても、それを優劣とは捉えませんでした。むしろ、ゴルフヴァリアントをベースにして、Rとオールトラックと2機種のバリエーションを作ってきたことに感心したと。ちょっと、これは自分でも意外だった部分で、って、まぁ、そう捉えないように意識的になっていたところもありますが。  たとえば、ハンドリング。その操舵感は、SUV的という以前に、これ、ユニット違うでしょ、といわんばかりの差がありました。が、オールトラックのそれを悪いとは思わなかった。操舵感に曖昧さはありますし、特に戻しに対しては、Rとの違いを強く感じましたが、それはオールトラックのしなやかなサスフィールと、豊かな路面トレース性とに見合ったものであり、違いは感じても不足とは感じなかった。エンジンフィールも、Rとは全くもって、パワーもトルクも異なるにも関わらず、こちらの1.8Lターボの扱いやすい仕立てと、パンチを加えたフィーリングに感心しましたし。そして、コントロール性がいいことを発見。重心が上がっているにも関わらず、それを上手くシャシーフィールに転換していて、つまりは、ロールやグリップを感じながらのワインディング走行に愉しさがありました。  では、SUVとしてどうなのさ、という点について確認すべく、ちゃんと砂利道も走ってきました。といっても、非常識なスピードで走るようなことはせずに。で、感じたのは、SUV的な仕立てというよりも、やっぱり、このプラットフォームの懐の深さに感心しました。仕立てのいいサスペンションとは、路面トレース性に長けており、速度域や路面状況を選びません。ま、ある性能に特化させたサスペンションは別にして。というわけで、オールトラックのシャシーは、路面をトレースしているフィーリングに長けていまして、少々、凹凸があろうとも、グリップを失うことなく、乗り心地に対しても、余計なリバウンドを見せることもなく、優秀でした。  そして、ここでも、頭の中に比較対象として浮かんでいたのはスバル車。具体的には、レガシィ・アウトバック。クラスが違いますし、もちろん、ボディサイズが違いますし、グランドクリアランスも違

#1206 GTI以上をしっかりと作り込んでいた、ゴルフRヴァリアント。

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 試乗会が連続していまして、書かねばならないというか、書いておきたいことが多すぎて、追いついていませぬ。というわけで、まずは、ゴルフヴァリアントな話。今回の試乗会はゴルフ・ヴァリアントのグランドクリアランスを25mmほどアップさせて、SUV的なプロテクターテイストをエクステリアに加えたモデル、ゴルフ・オールトラックがメイン。しかし、先頃追加されたゴルフRヴァリアント(以下R)にも乗れることになり、都合から、先にRに乗ることになりました。ただ、ひとつ懸念が。そうなんですね、なんだかんだ言って、直前に乗ったモデルの印象がどこかに残るものですから、オールトラックへの評価がちょっと心配でした。でも、まぁ、仕方ない。  さて、そのRですが、ハイパフォーマンスモデルですから、悪いわけなかった。というか、GTIの上にいることからもお分かりのとおり、VWが極めたかったことをとことん詰め込んだ感がありました。ハンドリングもダイレクト感とはこういうもんさと言わんばかりに作り込んでいますし、何よりも、スペック的には大げさではないものの、極太としか表現しようのないトルク感と、それをダイレクトに感じさせる仕立てに、Rたるアドバンテージを感じました。では、そのすべてがスパルタンかというと、そうではない。フラットな路面ですと、乗り心地に不足を感じることはありませんし、まぁ、吉田テストコースの一部である荒れた路面では、トレース性を見失うことはないものの削られたストローク量だけでは対応しきれず、結果、乗り心地を損なっていましたが、不満を感じるレベルには届かせておらず。そうなんですね、そこにこのプラットフォームの懐の深さを感じました。  で、テストドライブしているうちに、頭の中で比較していたのは、レヴォーグの2.0GT。エンジンは同じ2.0Lターボ。その仕立てについては、スポーティを演出した感のあるレヴォーグに対して、ゴルフRヴァリアントは懐の深さといいましょうか、質感をうまく作り上げているといった違いを覚えました。あとは、レヴォーグのほうがパワーもトルクも出ているものの、スペック以上のパワフルさ(フィーリング)を感じるのは、ゴルフRヴァリアントのほう。まぁ、あちらは大排気量的なフィーリングを大切に作り込んだとは言っても、やっぱりスペックでは語りきれぬ、深さをRに感じました。先に書いた荒れた路