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#1352 ハイブリッドのポテンシャルを走りに表現していた、オーリス ハイブリッド。

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 あのですね、トヨタのオーリスにハイブリッドモデルが追加されたじゃないですか、4月18日に。2012年に現行型がデビューしてから4年経過して、そろそろ次期型の話が出てくるタイミングで、何故に追加? と思い、トヨタってのはそこまでしてハイブリッドイメージを付けたいのだろうかと不思議に捉えていました。何よりもその価格は262万473円からと、オーリスとしては高額となっていましたから。  が、乗ったら、というか、乗った瞬間にその理由が分かりました。ま、先の予測もあるんでしょうけど、あるんでしょうけど、クルマの仕上がりがとんでもなく良くてですね、それゆえに導入したかったという想いもそこにはありました。そもそも、オーリスのハイブリッドはヨーロッパでラインナップされていて……、トヨタのヨーロッパチームの手によって育てられ、いつしか、スポーティさを高めたモデルに仕上がっていたようで。そうなんです、たんなるハイブリッドモデルではなく、ハイブリッドシステムを生かしたスポーティモデルとなっていたのでした。  なにがいいって、ハンドリング。なにがいいって、乗り心地。なにがいいって、モーターを上手く利用したパワーフィール。ハイブリッドモデルの良さを、とことん引き出していましてね、プリウスにスポーティテイストを求めるならば、素直に、このオーリスハイブリッドを買いなされといった感すらがあります。それほどにいい。というか、新型プリウスの仕上がりもいいですけどね、個人的にはこのオーリスハイブリッドを選んだ方が、日々愉しくなりそうな気がします。と、それほどにいい仕上がりをしていました。まさにダークホース的な存在だな、と感じましたが。  ま、逆にいいますとね、低燃費やら、流行のハイブリッドという記号だけで購入すると、ちょっと違うと感じられるかと思います。そう、カローラシリーズのハイブリッドと同じとは捉えないほうがいいです。というわけで、262万473円からという価格も納得できました。  そうそう、写真は1.2Lターボモデルです。バタバタしていて、ハイブリッドモデルの写真を撮り忘れたもので。

#1352 軽でできないことを表現していた、ダイハツブーン・トヨタパッソ。

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 最近Aセグメントモデルの話がやたらと出てくるのは、意図的ではありませぬ。たまたまです。というわけで、先日デビューしたダイハツ・ブーンとトヨタ・パッソの試乗会がありましたので、その話を。今回から、プレス向け試乗会もダイハツ主導であることを明確にしたもので、トヨタはあくまでも見守るかのようなスタンスであったことが印象的でしたが、月販販売目標台数はダイハツの1000台に対して、トヨタは5000台。販売力の違いといいましょうか、ブランド力の違いといいましょうか、販売の割合はそんな感じだそうです。  さて、そのブーン・パッソですが、最近のダイハツの作り込み方と意気込みから、悪いわけないだろうと思って、試乗してみれば、悪いわけなどなく、好印象だらけ。まずは、ボディの作り込み。上と比較したら不足はありますが、Aセグにとって重要な、コストを見据えた上で、ここまで作り込んでくるとは、まぁ、感心しきり。それに伴って、シャシーの剛性感も大きくアップさせていまして……、ま、簡潔にいえば、従来のAセグのイメージはそこにはなく、また、軽自動車と比較すると、まさに、軽ではできなかったことのあれこれを、とことん詰め込んでいました。  ハンドリング。これがですね、操舵し始めたところから明確さがあり、かつ、ノーズが素直にそれに呼応する。ちょいとクイック過ぎやしないかと思うフィーリングですが、普通にドライビングしている上では、なんら違和感なく……、というか、そのリズムに乗っ取ってドライビングしている上では違和感なく。まぁ、深く切り込んだり、操舵スピードが早かったりすると、リアのトーイン変化が感じられるのですが、通常はそんなステアリング操作しませんわな、というわけで、納得。このあたりのチューニングについては、ハンドリングを優先しつつも、乗り心地を犠牲にしないというバランスを仕立てた結果だとか。  その乗り心地については、まぁ、これがフラット感が強くて、Aセグだったことを忘れさせてしまうほど。ほぅ、ここまで仕立ててきますかと感心しつつ、タイヤの空気圧が高いこともあって、シーンによってはタイヤがトタトタとトレース仕切れていないところもありますが、先のフラット感が好印象ゆえに、トレードオフと捉えられる部分かと。  静粛性もここぞとばかりに引き上げていまして、外部からの音が室内へと進入してきません。

#1351 いいクルマってのは、どこまでも走っていきたくなります、って話。

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 昨日は、重い腰を上げて老眼鏡を作りに出掛けたつもりでした。早めに作ったほうがいいという進言と、簡単に作れるというアドバイスをいただいていたもので。テストドライブを兼ねて、その帰りにでも、というつもりで出掛けました。昼ご飯、何か買うのも面倒だったので、おむすびを作って出掛けました。いただいたタケノコで、タケノコご飯を作ったばかりだったので、タケノコご飯なおむすびを、3個ほど握って。で、途中でペットボトルのお茶を買わずに済むようにと、ジオランダーのケータイマグにお茶を入れて。  でも、気付いたら、甲府盆地にいました。そして、気付いたら、八ヶ岳のパン屋さんにいました。そして、気付いたら、乗鞍高原にいました。走行距離にして500kmオーバー。すべて下道。さすがに疲れましたが、満足感はとんでもなく高く。なぜ、そんなに走ったのか。それは単純。これぞ、まさしく、どこまでも走っていきたくなる、クルマだったから。そうなんですね、いいクルマの指標ってのは、とっても分かりやすくてですね、どこまでも走っていきたくなる、そんな魅惑を備えていること。これが面倒なクルマだったら、不快なクルマだったら、帰路のことも考えて、とっとと帰ってきます。ま、下道を走るか、どうかは、そのドライバーのキャラクターといいましょうか、性格にもよるところでしょうから、それはさておき。  個人的には、下道のほうが、様々なシーンがある分クルマとの対話を愉しめますし、ちょいと寄り道もできますから、好みだったりします。左の写真はあちこちと道を探して、景色を探して、そんなことを重ねているうちに出会った公園です。今は、人影はまばらですが、この展望と、桜と、あれこれと……、やがて、ここも人気スポットになってしまうんでしょうね。というわけで、写真は、おむすびに巻いた海苔が付いた指とともに。  今回、カーナビゲーションがなかったことで、あれこれと発見がありました。完成していたはずの下道ルートは、路地の交差点を曲がり、農道を走って、川沿いの道を抜けて……というルートでして、ナビの案内というよりは、ナビによる確認ができなかった分、ちょっと不安がありました。しかし、意外と感覚で覚えていることを確認できましたし、何よりも、まさに感覚に導かれるままに走ったらば、遠回りになるけど、実は走りを愉しめるルートのことを思い出したり。ナビがな

#1350 装備、価格、もちろん性能含めて、ヨシダイチオシなデミオMB。

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 MTやら、Bセグやら、そのあたりのキーワードが続いていますので……、というわけで、再びのデミオ。しかも、ガソリン。でもって、ハイオク仕様。そう、昨年秋にモータースポーツのベースモデルとして登場したMB。しかしですね、その素性は、スッピンにするのではなく、ラインでの手間やら、コストを考慮して、13Cのちょっとのあれこれを省いて、はいどうぞ、といった仕立て。つまりですね、オーディオ(USB端子接続可能)は付いているし、エアコンもマニュアルタイプになるけども付いている。サイドカーテンエアバッグは外されたようですが、LEDウインカー付きドアミラーも標準となもし。個人的にはリアシートがベンチ式になることとトノカバーレスとなることが残念でしたが、ま、オプションとして選べますから許しましょう。  ちなみに、ボディやサスペンションは1.3Lガソリン仕様、そのまま。つまり、どうせ変えるでしょうからという思惑もあってのこと。ところがですね、このMB、とっても良かった、すごく良かった。何が良かったって、そもそもベースポテンシャルに長けているので、特別なチューニングを施さなくてもですね、このままで乗れる。というか、とってもいい。ボディ剛性感やらステアリングフィールやら、サスペンションやらに、Bセグ的なコストのあれこれを感じますが、バランスとしてまとまっています。ま、何よりもエンジンがいい。ロードスターにも搭載されているP5-VPS型をこのモデル流にアレンジしたものですが、低〜中回転域のトルクを太らせつつ、トルクバンドたる領域を上にしっかりと確保しておりまして……、これが、おもしろい。ま、刺激という面では高回転域で不足を感じるかもしれませんが、トルクバンドが広いことも手伝って、むしろ使いやすさのほうが印象に残ります。個人的に強く印象に残ったのは、2000〜3000回転でのトルク感と、そこから先、高回転手前までの伸び感でしょうか。それに見合った6速MTのギアレシオもあって、気持ちよさがあります。それでいながらアイドリングストップ機構まで付いていますから、日常で使えます。って、どうして外さなかったんでしょうかね。ロードスターにはレス版があるんですけどね……。って、日常で使えることもキーとして大きかったんでしょうね、きっと。  サスペンションはガソリン仕様のまま、タイヤはディーゼル専用に開発

#1349 突然に出会ってしまったCarPlayの使いやすさと課題。

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 突然に、AppleのCarplayを体験することになりました。って、先日のテストドライブしましたイグニスのメーカーオプションのメモリーナビゲーションに……、って、あれ、これ、カタログを眺めていたら、特に表記されていないので、標準装備なようで……。とにかくですね、iPhoneをケーブル経由で接続したら、つないでもいいか? とアラートが表示され、で、OKを押したら、おっとCarplay利用可能。もちろん、初体験でした。  そもそもCarplayに対しては、機能としてはオモシロイ試みだなと感じていましたが、Apple外のハードウェア上で操作させるがゆえに、その操作性に統一感(スワイプひとつにしても)が出せるんだろうかという心配がありました。ま、それはAppleがコントロールしきれないところゆえに、致し方ないんですが、ま、そんなことまでAppleが許すようになったことに、驚きを覚えつつ、先に言いましたようにワクワクも感じていました。  ま、操作性はおいておきましょう、というか、それほど違和感ありませんでした。肝心な機能は、ま、簡易型iPhoneとでもいいましょうか、クルマのモニタに見慣れたアイコンが並び、電話、オーディオ(インターネットラジオ含む)、MapやらをSiriでコントロールできるだけのこと。それだけのことなんですが、高価なカーナビゲーションシステム不要と感じている者にとっては、なんとも好印象。そうなんですね、スマートフォンを利用したナビで十分じゃんと思っている者にとっては、とってもいい。そもそも、スマートフォンにてナビを利用しようとする際のネックは、やっぱりモニタにあります。サイズもありますし、反射もありますし、なによりも本体にモニタが付いていることもあって、熱暴走を含めて、(ナビとして)見やすい位置においておくことができない。ご存知のようにクルマ専用ナビってのは、その熱を含めてクルマならではの使用環境に耐えられるように作られていますから、スマートフォンやらをナビモニタと同じような位置においても、同じようには使えません。  というわけで、スマートフォンを利用しながらも、そのウィークポイントを払拭しただけでも、もう、好印象といった感じでした。で、あれこれと使ってみましたが、あからさまに、iOSのMapやナビが使えないという意見は、さておいてですね、やっぱ

#1348 レスポンスは良くなったけれども、当分、使わないWindows10。

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 唐突に思い立ちました、windows7を10にしてみようと。え? Apple製品以外を使っているの? と思われたかもしれませんが、ま、正しく言いますと、Apple製品以外は使っていません。いませんけど、Macに、Windows入れてあります。そうだよね、wordやらexcelやらのためだと思うでしょ。違うんです、自動車の修理書を開く、そのためだけに、入れてあるんです。  というわけで、アップデートしたところで、その違いといいましょうか、使い方そのものやら、よく分かっていませんが、単純にレスポンスが早くなったことは実感。って、そもそも、SSD上にwindowsを展開しているんですが、裏で何をしているのやら、とにかく遅かった。なので、それだけでもプラスかなと思いつつ、ま、年に1度立ち上げるかどうかってレベルなので、ただ、それが原因だって話もありますが……。  フリーライターなんぞしていると、頑なにwindowsを使わずにいられますが、これが会社員ともなると、そうもいかなくなるんでしょうね、なんてことを考えると、やっぱり、会社勤めはできないなぁとつくづく思うわけです。毎日、満員電車に揺られての通勤も耐えられそうにもありませんし……。って、甘いですね、そう、甘いんです。

#1347 正常に進化し、熟成を重ねていた、フォルクスワーゲン・up!。

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 フォルクスワーゲンのup!の話を、ここにupしたつもりでしましたが、upできていませんでした。というわけで、VWのup!話を再び。どういう下りで書いたんだか忘れてしまいましたが、……、えっと、 #1258 にてCross up!が好印象だったという話をしましたが、その印象はレギュラーモデルのup!でも変わりませんでした。  もちろん、あれこれ細かいことはありますが、先にも書いたしなやかさあふれるシャシーは、ストロークを許すセッティングですが、それゆえに味がある。トレース性とグリップ感は実にレベルが高くてですね、コーナーではストロークを許しながらも、路面を捉えて離そうとしない。そう、ストロークさせようとも、バウンド、リバウンドにリズムがあるとでもいいましょうかね、ちゃんとキャラクターを与えているといった感じ。ま、それってもは、ユルユルとも言えるのですが、そのユルユル加減の中に、しっかりとリズムがあってですね、そこに対話性があります。つまり、ユルユル気分のままに対話できるとでもいいましょうか、そんな対話性。  ちなみにこの直前、ゴルフGTIに乗っていましたから、乗り換えた時、第一印象悪いだろうなぁと思っていたのですが、乗ってみたら、そんなことなく。むしろ、先の対話性に、ちょっと安心を覚えたというか、気を張らなくていいと感じましてね。まぁ、スポーツカーテイストはそろそろいいかな、と思ったりもしましたが……。  というわけで、up!の進化というか、熟成たるや、なかなか興味不快ものがありまして、目が放せない、そんな存在となっています。と思っていたら、そうですか、ジュネーブショーで、マイナーチェンジ版が発表されていましたか。とんでもない進化を果たしているんでしょうね。  そうそう、このup! ですね、やっぱり、MTで乗ってみたいなと思いました、今回。

#1346 あれこれ細かいことはありますけど、やっぱり好印象なスズキ・イグニス。

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 up! でしたからAセグ繋がりで……、という意図は全くなかったのですが、up!に続いてたまたまではありますが、同じくAセグに属するスズキのイグニスに試乗することに。#1310で試乗会での印象を書いておりますが、あの時の好印象は変わらずであるものの、乗り込んでいったら見えてきたあれこれがありましたので、ここではあえてそこにフォーカスしていきましょうかね。  シャシーのしなやかさとボディ剛性の高さは変わらずなんですけど、タイヤの動きにおや? がありました。簡単にいいますと、細かな揺れが落ち着かない。このクラスとしてはシャシー剛性には不足ないと思えるシーンがありましたし、コーナーではタイヤをしっかりと接地させていて、すこぶる好印象。しかし、高速域で落ち着かないところがあるし、さらには日常でも真っすぐ走らないことも多々。何が起因しているのか、よく分からず……。ま、先に書きましたパワステのフィーリングも相まってのことかなと結論づけようとしましたが、どうも違う。  で、あれこれと観察していた時のこと、高速道路での継ぎ目を越える際に金属音に似た高周波数音が聞こえてきました。カーン手前のコーンというタイヤの中で共鳴している、あの音。そうなんです、タイヤの空気圧が高いが故に出てくる、あの音。指定空気圧はフロントで250kPa、リアで220kPaとなっておりました、はい。まぁ、燃費を優先し過ぎた結果であり、逆にいえば、海外のモデルのように燃費仕様だけではなく、乗り心地セッティング求めた空気圧も表示しておいてもいいのではないか、と思ったりもしましたが。いずれにしても、タイヤのセッティングとサスペンションのバランスをもう少し……、って、たぶん、改良されてくるでしょう、やがて。  あとは、いわゆるマイルドハイブリッドシステムをフル活用しようとするあまりに回生を積極的に行うものですから、そこに粗を感じました。ま、そもそも、シフトダウン(ギアセレクト)しようとパドルシフトを操作しただけで、かなりの減速を行いますので、2段ぐらい落とそうとばかりに、パドルシフトを2回操作(減速)すると、MTで、間違ってギアをセレクトしたかのように急激な減速に。ま、いいんです、それは、回生を頑張っているってことで理解できますから。ただ、先の信号が赤だからとアクセルオフで減速時、かなり速度が落ちたあたり回生でキ

#1345 その仕上がりから、絶対的な性能の高さすら感じた、次期型インプレッサ。

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 すでにニューヨーク国際オートショーで発表され、今年デビューすることが予告されている新型インプレッサを見てきました。実際に目にしておいたほうがいいと感じ、当日取材の予定を午後へとずらして出掛けてきましたが、あ、これ、スゴかった。あのですね、広報写真から感じていた、写真ならではの質感とは異なる、見てすぐに感じ取れる高い質感が表現されていまして、ちょっと驚きでした。  それは素材の使い方、組み合わせ方だけではなく、デザインによるところが大きかったように感じます。たとえば、シート。見ただけで、ホールド感と心地良さがバランスされていることがすぐに伝わってくるもので、まさに、触れてみたくなる、座ってみたくなる、そんなテイストに仕上がっていました。で、座ってみれば、スポーツ走行に求めたくなるようなサポート性がありながらも、包み込まれるという不可思議なフィーリングをバランスしていて、これが好印象。特にショルダー部の作り込みは、よくぞここまでのサイズを確保しましたねと思わせるものなんですが、実サイズは大げさ過ぎずという、まさに心地よさをデザインしていていました。また、運転席、助手席における距離を広げていていまして、これもクラス感を超えているなぁと感じさせるポイントとなっていました。US仕様でしたから、センターコンソールにはレバー式のサイドブレーキが存在していましたが、電動パーキングブレーキ仕様ではカップホルダーが横置き……、されるんでしょうね、きっと、と思わせるほどの、ゆとりがありました。  リアシートは足下スペースのゆとりがとても印象的でした。シートポジションはちょっとゆったり目としながらも、腰からショルダーまでをしっかりとサポートしているという、これもまたクラス感を超えた快適性をデザイン。ところがふと気付けば、座面長はこぶしひとつ分不足。といっても、それに気付いたのは、足をフロントシート下に入れたゆったりポジションを取った時に、座面先端部に圧を感じたから。実のところ、長さは不足していながらも、それを不満とは感じなかったのは、シートポジションが良かったからにほかなりません。そういう意味では、ルーフラインがかなり抑えられたことで、リアシートへの乗降性とリアシートでのサイドへの視界がちょいと犠牲になっていましたが、ドアを閉めてもらうと、実のところ、心地よい包まれ感があって、むしろ

#1344 車庫、予算、すべてにゆとりがあるなら、欲しい、ミニ・コンバーチブル。

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 季節が良くなったからでしょうか、細胞分裂が加速しているかの勢いでMINIが増殖しています。3月2日のミニの日にコンバーチブルがデビューしたと思ったら、クラブマンにONEとALL4を追加して、さらに3ドアと5ドアにもディーゼルとなもし? 一気にバリエーションを増やしていまして、どれが買いだか、さっぱり分からない状況になっています。、試乗後にまた語りますけど、いずれにしても、価格帯もアップした感があって、個人的には困惑気味といった感じでしょうか。   さて、コンバーチブルですな。3ドアがベースとなりましたが、3ドア同様にキャビンスペースが広げられていたこと、質感を高めていたこと、もちろん、オープンエアモータリングを愉しめるモデルに仕上がっていたこと、それでいながらMINIしていたことなど、いや、余裕があるなら1台欲しい、そんなモデルでした。  クーパーの予定がクーパーSの試乗となりましたが、スポーティさを求めたモデルゆえの乗り心地の硬さは、不満を言いたくなる手前ギリギリに攻めていました。ただ、見渡してみると、ONEであっても仕立てによっては乗り心地に不満がありますから、質感という意味合い、シャシーの剛性感という面からは、評価できるなぁと感じました。というか、表現を変えますとね、このサイズのタイヤをよく抑え込んでいるなといった感心のほうが印象に残りました。  ま、そんな乗り味もさることながら、このコンバーチブルから採用されたMINI Yoursデザイン・プログラムが、好印象。ま、BMWでいうところのインディヴィジュアルプログラムといったところ、つまりは、質感の高い装備を設定したカスタマイズプログラム。で、意外にも、これが良かった。MINIには不要では? と思うところもあったのですが、ハンドクラフト感あふれるシートやステアリングホイールなんかは、個々に欲しいと思ってしまうほど。また、ヘリンボーン織りで描かれたソフトトップのユニオンジャックも、英国好きでなくても、なんとなく欲しいと思ってしまう、アイテムではないか、と。そうなんですね、デザインだけではなく、その質感からも欲しいと思わせるところがありましてね。と、まぁ、好印象だったのですが、そうですか、342万円からですか。安くはないですけど、ま、それこそゆとりがあれば欲しいですな、1台。  新ラインナップも含めて見渡

#1343 らしさを残したままに新世代を表現していた、ボルボXC90。

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 新車テストドライブが続いています、最近。続いてはボルボXC90。フォードテイストが完全に抜けた、久しぶりのオリジナルボルボとしてデビューしたモデルですが、まぁ、新世代を感じさせながらも旧世代に息づくボルボらしさを残したという、まさにボルボ尽くしのモデルに仕上がっていました。  今後、エンジンは4気筒より上は作りませんと明言しているように、このXC90とて、基本的にすべて4気筒。しかも、排気量は2.0L、って、過給器付きではありますけども。ま、理想は分かりますけども、現実的に2tを超えるボディに対してトルクが足りているんだろうかと思えば、これが、もはや十二分。320ps/400Nmを発生するT6は、ボルボお得意のフラットトルク感をベースに、パンチという演出を加えていまして、足りているどころか、十二分を感じ、ちょっとショックを受けたほど。さらに、モーター駆動を組み合わせたT8となると、ここまで不要でしょと思えるほどのパワーを発生させ、ゆとりを超えた先にある贅沢さを感じました。ただ、そこに扱い難さは全く見当たらず、緩やかにアクセルペダルを踏んでいる限りはトルク変動を感じさせることなく、ゆとりをもってジェントルなフィーリングを提供。そうなんですね、先代XC90に搭載していたV8的とでもいいましょうか、そんな感じ。T6とT8をあえて比較してみると、やっぱり、先代での、軽快感のある6気筒、ジェントルテイストを高めた8気筒にあった違いが、最新世代にもジションとして与えられていまして、そんな作り方も、また好印象であるポイントとなっていました。  そして、いずれにも、スペックには現れないけども、扱いやすさをメインに表現しているという、オーナーになってみないと見えてこないボルボらしさを感じましたし、そういったボルボらしさを丁寧に作り込んでいることに、ちょっと安心感を覚えました。それはイマドキを追いかけず、独自のフィーリングを追求するというスタンスとも言えましょうかね。それでいながら、最新の技術も相まって、イマドキのクルマとしての不足を何ら感じさせません。ハンドリングにしても、かつてのボルボと比べると、たとえばギア比にすら違いを感じるかもしれませんが、そこには無理矢理にスポーティに仕立てたのではなく、シャシー、ボディに見合った、安心感を提供できるステアリングフィール(ギア比)を組み

#1342  しっかりとGTIしているのに、乗りやすさがある、ゴルフGTI(MT)。

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 MT続きということで、続いてはゴルフGTIのMT。ゴルフ6になってからは、DSGのみとなり、MTモデルの日本販売は久しぶりのこと。ゴルフ5でDSGとMTの両モデルを比較した際、シフトフィール(スピード)という面だけをピックアップするとDSGでも十分と感じたことを覚えていますが、今回、ゴルフ7GTIにてMTをテストしたら……、これが良かった。最近、何度も同じことを言っていますが、MTモデルの愉しさってのは、シフトとクラッチペダルの操作だけにあらず、速度やら減速やらを自在にコントロールできるところにあると思っています。それはスポーティなパフォーマンスを謳うGTIであっても、日常域において変わりなく……、というよりも、むしろ日常域での扱いやすさがありましてね、これ、絶対にMTのほうがいい、と感じました。  クラッチミートは、極低回転においてトルクがしっかりと出ていることもあり、また、マネージメントもプラスして、戸惑いがありません。つまり、扱いやすい、というよりも、乗りやすいといったほうが表現的に伝わりやすいかな、と。乗り味については、アダプティブシャシーコントロール“DCC”装着車だったこともあって18インチタイヤ(DCCには標準)を採用しながらですね、乗り心地が良かった。もちろん、サスストローク量は抑えられているのでシーンによっては底付き感がありますし、40扁平タイヤなりの剛性感によって、大きな衝撃に対してはやはり硬さを感じさせますよ、させますけどね、衝撃を確実にいなしてくれるセッティングと、不快感を覚えさせないという絶妙なリバウンドフィールが相まって、想像以上の快適性がありましてね、驚きました。ま、同乗者がいたりすると、申し訳ないなぁと思うかもしれませんが、ま、許してもらえるレベルといった感じでしょうかね。  もちろん、スポーティな走りへのリクエストは、DCCにてスポーツを選択すれば応えてくれますから、これもまた不足なし。そして、感激したのは、やはりハンドリングでしょうな。ステアリングを切りはじめたところから操舵感があり、グリップ感が伝わってくる。そのまま、操舵していけば、その感覚は舵角に応じて強まっていく。つまり、対話性を語れるステアリングフィールがある。そして、そこには無理矢理なクイック感ではなく、シャシーセッティングに見合ったステアリングフィールがあり、コ

#1341 バックアップとデータ保存と年賀状作成のためのMac選び。

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 知人から相談を受けました、iPhone6sを購入したら、今、使っているMacでiPhoneのデータをバックアップできなくなったこともあり、Macを買い替えようかと考えている、と。最新OSをインストールできず、つまりは最新のiTunesもがインストールできないってことなんですが、ま、iCloudを利用すれば可能とも言えるんですが、話を訊いていくと、問題はそこだけに止まらず、というか、それは単なるきっかけでした。肝心なのは、ローカルに落としてあるメールを引き継ぎ、PCに限定されているweb上の手続きやらにも対応できること。そうなんですね、いわゆる、タブレットで可能レベル、つまり、ネット閲覧&メールチェック程度ならば、PCまでは不要なのですが、ここでちょっとやっかいに感じたのが、これまでのメールのデータをどうするか。ローカルに落としてあるメールって、これからどうすればいいんでしょうかね。いや、テキストベースにしておくとか、そういう手段はありますが、フォルダ分けやら、単純とはいえ検索機能を求めますから、やっぱり、アプリケーションというスタイルの元に置いておくことが必要、か、と。  メールを見るためだけにPCが必要……、はっ、これってLDを持っているがゆえにLDプレイヤーを捨てられない者の悩みに似ています。って、そのうちに、過去のメールデータを閲覧するためだけにPCを購入しなきゃならんなんて時代が来るんでしょうか。でも、振り返ってみれば、PC-98時代のメールやらを捨て去ってきた過去を考えると、多数のメールを残しておく必要って、意外となかったりするものなのでしょうかね。  ま、今のところの解決策は、新しいMacを購入するってこと(windows専用PCにすれば解決って話は、なしで、この場合)に行き着くわけですが、現在の為替レートから気軽に買える金額ではなくなっていることもちょっとやっかい。最も安いマシンという条件でピックアップすると、MacbookAirが10.28万円、iMacが12.68万円、モニタなしのMacminiが5.88万円。ただ、いずれも消費税抜きですし、メモリをどうたら、ドライブをこうたらしていくと、え? という支払い金額となってしまいます。こうしてみると、複雑な処理を必要としない人向けの低価格マシンの必要性を感じるわけです。と言いつつ、Macboo

#1340 ターボも良かったけど、NAも良かった、スズキ・バレーノ。

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 さてと、スズキのバレーノです。昨年の東京モーターショーで見た時は、イグニスとともに、日本市場でも通用するといいましょうか、是非とも導入してもらいたいモデルだなぁと眺めていました。……ら、両車ともに早々にデビュー。そうですか、目論んでいましたか。そりゃそうですよね。  このバレーノは、スズキの現行型スイフトのポジションであるBセグメントモデルとしてデビュー。それだと、スイフトと被ってしまうではないか? と思いきや、そこには次期スイフトは上、つまりCセグメントへと移行して、上手く棲み分けができるというロードマップがあるんだと思います。ということで、このバレーノはスイフトの改良モデル的な面と、まっさらなモデルとしての面を持ち合わせています。たとえば、現行型スイフトのリアシート(特に足下スペース)における快適性の不足は、この全長ゆえに仕方ないんじゃない? と感じていましたが、かなりネガティブな意見がスズキへと届いていたようで、ここぞとばかりに改良され、それをバレーノでは強く謳っています。といっても、それでも全長は4mを切っていますから、まぁ、そのバランスが個人的には好印象。というのも、うちら世代は、学生時代にフェリーを多用しての旅行が多かったもので、いまさらながらに全長4m未満のモデルを見ると惹かれてしまうのです。そうなんですね、フェリー料金は全長(m単位)で料金が変わるもので、特に4mを境に大きく変わったものですから。  ま、そんなバレーノですが、クルマとしてのバランスも上手く仕立てられていました。しなやかさを感じるシャシー、それに見合ったステアリングフィール、軽量かつ高剛性を感じ取れるボディなどなど、って、リリースに書かれたトピックどおりのような気もしますが、でも、そのもの。そのセッティングはスイフト的なスポーティさを強く意識させるものではなく、どちらかといえばコンフォートさを前に出したものとなっています。なので、乗ってすぐには分かりづらいかもしれませんが、乗り込んでいくうちに、コーナリングを重ねていくうちに、なかなかいいね、と感じ取れる仕上がりとなっています。特に印象に残ったのはハンドリングかな。オンセンターに緩さはあります、ありますけど、舵を当てたところからクルマが反応し、嫌みなくノーズがインを向いていく。そのフィーリングは突然の変化を見せることなく、やがて

#1339 県民性ゆえなのか、左車線キープを頑なに守る、山梨県のとある県道の話。

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 最近、下道を走ります。というよりも、高速道路や有料道路を利用しません、といったほうが的確か。その理由は、カッコよくいえば、高速道路はおもしろさがないから。PA・SA? 昨今のあれにはまったくもって興味ありませぬ。景色? 単調過ぎて、これといって興味なく。すみませぬ、そうなんです、つまらないからなんです。まぁ、かっこ悪くいえば、金銭的にもったいないと感じるからですな。ほら、お金で時間を買っているようなもんだ、という捉え方ですな。  というわけで、昨今では、八ヶ岳はもちろん、乗鞍までも下道は当たり前。去年は、能登まで下道ってのもありましたな。といっても、どこへ行くのも下道ではありません。名古屋や京都、大阪へは、いい下道がありませんから、高速道路を利用します。あ、バイパス国道は、自分にとってのいい下道ではありませんので。  さて、八ヶ岳まで出掛ける際の下道では、山梨県内、甲府盆地に入ってからは国道20号線を使うことはなく、あれこれと探って見つけた、気分のいいドライブルートを走っていきます。このルートにたどり着くまでには、まさに試行錯誤といわんばかりに、あちらこちらを探りました。そのひとつに、まぁ、最近では利用していないんですが、甲府市内の中央線北側を走っている県道6号線に不思議を感じました。ここ、片側2車線で右側レーンが、右折兼用、もしくは右折専用レーンになることがあるという道路で、混雑しようとも、右側車線を走らない。いや、その先で右折するとか、その先で割り込みを覚悟しているようなクルマは、右側を走っていきますよ、行きますけど、多くのクルマは左側をキープして走っていきます。この整然と言いましょうか、暗黙のルールを守っているかのような、言い方を変えますと、抜け駆けは許さぬ的なスタンスとは言い過ぎか、それに気付いた時はちょっとビックリしました。だからといって、他県ナンバーがそれを知らずに右側を走り、やがては左側へと移りたいとウインカーを出しても、意地悪されるようなことはないんですが、なんだかこの走り方に、生真面目といいましょうか、そんな県民性を感じたわけです。  こうしたローカルルールは各地にあれこれとあります。たとえば、長野を走っていると感じるのは、信号がほとんどなく、それなりに交通量がある道路で、直進しているこちらに急ブレーキを要してまで、交差点から割り込んで

#1338 そこに良い加減な熟成を感じた、現行型MINIクロスオーバー(ディーゼル)。

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 ここ最近、ディーゼルエンジン搭載モデルをテストドライブしていましたから……、と、続いては、ミニ・クロスオーバーのディーゼル(クーパーD)。ミニについては、初代から好意的に捉えていましたが、最近の3ドアから再スタートした最新世代については、あれこれと比較していくうちに物足りなさを感じつつも、まだまだ絶賛しております。クロスオーバー系は #1016  で絶賛しつつも、旧世代のままであること、やがて来るフルモデルチェンジでの代わり映えを想像すると、なんとなく評価しづらいところがあります。最新型3ドアというか、特にプラットフォームを共用する(と想像される)クラブマンとは比較しちゃいかんのですが……、って、だからこそ、再確認してみたくなったわけで。ま、何よりもディーゼルだったし。  というわけで、久しぶりに乗ったクロスオーバーでしたが……、試乗会で感じた印象のままでした。操舵感に対して曖昧さを強く感じることもなく、むしろ、素直に頭が動き、かつ、そこにミニらしいというテンポがありましたし、そんなシャシーながら乗り心地とのバランスがいい。ディーゼルエンジンも、発進時の扱いやすさから、トルク感まで、好印象。ま、2000回転付近までひっぱり、落とせても1500回転付近キープというスタイルや、下り坂で速度(シフトというよりは速度だった)をホールドしがちなセッティングに、うーむと思いましたが、これはこれでひとつの表現と捉えると、不満にはならず。といった感じでした。それにしても、何が良かったって……、やっぱり、クルマたるバランスを確立しつつ、そこにMINIというキャラクターを演出していたことでしょうな。分かりやすいのはコーナリング。クイック気味なハンドリングとロールさせつつスタビによる意図的な規制を行い、グリップ感をこれでもかと確保しつつという、ミニたるリズム感。それでいながら乗り心地に硬さを感じさせないという、クロスオーバーたる(SUV的な)キャラクター。  ただ、やっぱり感じるのは、世代。そういえばそうだったと気付いたのですが、ナビゲーション。いわゆるMINI純正の埋め込みタイプを採用できず、途中で国産ナビをシステムを含めたパッケージ(MINI Connectedまで利用可能)を組み込んでいます。が、しかし、この手にありがちな、操作性のイマイチ感がありまして。って、操作系、操作方

#1337 桜に感じる期待と、変化が与える不安と、あまり春は好きではない、話。

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 土日に走る、いつもの川沿いの道に植えられている桜が満開を迎えていました。ま、桜といいますと、個人的な想い出は、小学校の桜でしょうな。1年生の教室(1階)前に植えられた桜の大木が、入学式の頃にちょうど満開を迎え、見上げた桜の花がとてもきれいで、また、風で花が散らされる景色が印象に残っています、とっても。あとは……、やっぱり長野の桜でしょうな。人里離れた地に植えられた桜が花を咲かせながらも、そこには都会のような混雑ぶりはない、どころか誰もいないという、あの情景。ついでとばかりに、花桃も咲いていたりして、一気に春が来ましたといった感じの景色に、東京で眺めるよりも、春らしさを感じられたりします。  個人的には、春は好きな季節でもあり、不安を感じる季節だったりもします。あれです、学年が変わる、つまり、クラス替えによる不安ですな。そこには、別れもありますし、誰も知り合いがいなかったらどうしようという不安もあります。あとは、あれですな、2回も進む先がなかった(2浪ともいう)時のあの宙ぶらりんというか、何にも属せなかった時の、あの不安。ま、そんなこんなで、春は喜びよりも、不安のほうが大きくあったりします。  何を書こうとしたんだっけかな、あれ、忘れた。というわけで、桜と春の話でした。

#1336 どこか同窓会的なノリを感じてしまった、Star Wars Episode7。

 さてと、Star Warsの話ですよ。今更に。いや、今更の昨日、ようやく観たものですから。Star Warsの中でいちばん好きな作品はReturn of the Jedi、つまりは、Episode6。ルーカスには申し訳ないんですが、Episode1〜3はのめり込めなかった。なんだろうか、ストーリー的にはおもしろさはあったんですけど、描写かな。あ、ビジュアルね。個人的なことをもっというと、ナタリーポートマンは好きなんですが、演技含めて、なんか彼女らしくないというか、まぁ、あれこれ。  なんてことを言いながら、作品としてのStar Warsは好きですから、Episode7も愉しみにしていました。いましたが、いたんですが、え、J.J Abrams が撮るの? え?、……閉口。彼が手がけた作品で好きなのはAlias(シーズン2まで限定)のみで、その後、やはり脚本も手がけたLOSTやSUPER8でガッカリ……。というわけで、正直なところ、Star Warsの製作に携わることを訊いた時には、期待を裏切られそうで、映画館までは足を運びませんでした。ただですね、映画館へと観にいった知人たちは、わりと絶賛。ほほぅ、ま、作品が作品なだけに、本気を出しましたかな、と思いつつ、期待して……、それでも映画館には行きませんでしたが。  で、昨夜、観ました。観ました、が、しかし、……、中略。Episode4〜6をあまりに意識して、あれこれを重ねた脚本と演出とに、あれ、次世代の話なのに、ちょっとしつこくないか? と感じたところが、多々。そう、多々。まぁ、いわゆるバーのシーンとか、特に。違う世界観を表現して欲しかったと思うのも、また事実。あとは、また、父と子ですか、的なところも。ま、これが、J.J. Abrams全開の演出だったら、もっと何か言いたくなっていたとは思いますけども。  あとは、Han Soloの出番が多すぎる。次世代への繋ぎとするならば、Luke Skywalkerが出てこないとと思ったら、そうですか、Episode8で活躍させるわけですな。いずれにしても、キャスト(役柄はもちろん)、観客含めて、まさに、久しぶり! 的な同窓会、つまりはノスタルジーたる演出が強く感じられて、観ている世代を狙い撃ちしているかのような商売優先なスタンスが見え隠れしていて、のめり込めなかったので