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9月, 2016の投稿を表示しています

#1425 ひたすらに待つことが回答だった、macOS10.12の怪。

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 そういえば、macOSも、iOSも、新しくなったようで。って、β版を夏前から使っているため、もはや、ミュージックのフォントのだささにも、シャッター音のでかさも慣れており、いまさらに言われても、あ、そうだったっけね、程度にしか捉えていません。そう、まさに、慣れですな、慣れ。慣れといえば、最近、プリウスのデザインにも慣れました。たぶん、その慣れと同じ、慣れなんだと思います。はい。  で、そういえばと思い出したのが、macOS10.12にアップした時のあれこれ話。当初、バグかと思い込んで、懸命にアップルにレポートをアップしていましたが、どうやら違うようで、そう、仕様のようなので、その時の解決策といいましょうか、気づいたことを記しておきましょう。役に立つ方もいるかもしれませんから。  macOS10.12の、写真アプリがですね、あれこれと進化というか、機能が加わりまして、そのひとつにメモリーという、勝手に過去を整理してくれるという機能がプラスされました。そう、勝手に解釈して、勝手に整理してくれるという、すばらしいようで、あまり使えないというか、実用性に欠けるような、なんだか分からない機能。ま、その機能の採用は、いいです、なんか、勝手にあれこれしてくれるのが楽しいので。問題は、その機能を使うの下準備にありました。 macOS10.12にアップしてから何やら裏で懸命に処理をしているようで、つまり、負荷がかけられているようで、電源オンから少し立つと、ファンがフル回転になっておりました。で、アクティビティモニタでタスクをチェックしてみると、右のような方々が上位にいらっしゃいましてね。そのCPU占領率ったら凄いのなんの。ただですね、写真関係のタスクについては、そうなんです、メモリー機能を利用するために懸命に分析を行っているようで、なるほどね、いつだったか、spotlightが加わった時に裏で下準備をしていた時と同じやね、と思いましたが、ちょっと負荷の掛け方が違う。さらにあれこれ観察すると、写真ファイルがあるHDDを懸命にアクセスしています。ま、そりゃそうですな。  ところがですね、そんな作業をしているというのに、そこにTimemachineによるバックアップが加わります。そうなんですね、同じハードドライブに2つの読み出し(片や書き込みも)処理が……。ここまでくると、さす

#1424 なんだかんだで、よくがんばりましたを感じた、日産・セレナ。

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 さて、日産・セレナです。ロングとまでは行きませんでしたが、500kmほど走ってきましたので、観察できたあれこれを。えっとですね、何から書こうか。あのですね、ハンドリングは乗用車的なフィーリングを目指そうとしたようで、それが理想にとっても近づいていて、好印象でした。端的にいいますと、操舵時にリアのテンポ遅れがない。ホイールベースが長いことを感じさせながらも、遅れて付いてくるというフィーリングを消し去っています。それは、低速域から高速域におけるまで。ワインディングではスタビとバンプラバーとの加減も整えられており、スピード、量ともに、適度な規制を伴ってのロールに素直さを表現していますし、姿勢を決めてからのリアのグリップはすこぶる高く、ほほぅ、ここまで走らせますかと感心しきりでした。  ただですね、不足も感じました。それが、グリップ感。ステアリングフィールを軽くしたのはいいんですが、グリップ感が見当たらない。見当たらないから、日常でのステアリング操作に、やがて疲れを感じる。探って見えてこないから、疲れてしまったといった感の疲れであり、それは交差点でのステアリングの戻し時にやがて感じるようになります。って、これは、このクラスの国産ミニバンに共通していることでもあり……、あるんですが、なんかね、もう少し煮詰められないものかと思うわけです。  サスペンションは素直に動くようになっていますが、いるんですが、シャシー支持剛性に少しの不足があるため、タイヤが路面をトレースしきれいないシーンが多々。トタトタとした揺れが実用域で出てきます。って、そうなんですよ、例によって、高速域になるとフラット感が出てきたりしますから、あと少しなんですね、あと少しの煮詰め。ただですね、フォローするわけではありませんが、この手のモデルは、走りよりも、両側オートスライドドアとか、シートアレンジなどが優先されてしまうものですから、あと少しが多々残ってしまうのは致し方ないこと。ただね……、と思うわけです、あれこれを。ま、そんなことしたら、重量が増え、価格もさらに上昇して、乗り出し400万円オーバーが当たり前になってしまいそうですから、これはこれで、上手くまとめたと評するべきなのかとも感じました。  ちなみにですね、自動運転"技術"によるプロパイロットですけど、高速道路、もしくは有料道路

#1423 実用性に惹かれ、走行性能に感心した、ムーヴ・キャンバス。

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 取材したその日に、原稿を書き上げて納品しなければいけないという仕事が、今週は2件あります。いや、これ、先伸ばしした結果ではなくて、取材日(試乗会日程)が締め切り直前にしか設定できなかっただけのこと。だけのこととはいえ、その2件ともに慣れた連載であるとはいえ、やはり緊張があります。  というわけで、そのひとつ目、ムーヴ・キャンバス。今回の執筆は、主査へのインタビューだったので、ここではそれ以外について記しておきましょうかね。このモデルですね、女性向けが強く謳われたこともあってか、個人的にはなんとも捉えようのないモデルと感じていました。ただですね、思うにですね、いうほど女性向けなんだろうか、と思うところもあって、そんな視点をもって試乗会へと出掛けてきました。  ら、ま、たしかに、写真にあるメインカラーのモデルは、色遣いやらに女性っぽさを感じるところはあるんですが、外装にしても、内装にしても、造形がしっかりと作ってあってですね、意外にも嫌いじゃない、どころか、シックな色合いのモノトーンとか、ボディカラーを上下で挟み込んだツートーン(3トーンか)は、結構、いいと思ってしまったほど。フロントフェイスもグリル下部があるので、ファニーフェイスには見えないし、何よりもスタンスがいい。  で、あとは、めったに語らない実用性が、いいと感じました。そう、珍しく。このクラス、つまり、ムーヴ、ワゴンRクラスとしては初採用となるスライドドアがですね、簡単にリアシートへアクセスできるという面で、とてもいい。大型ではないので、軽く開く(といってもオートだけど)といった印象があり、それはなんていうんですかね、ミニバンのような大げさ加減がなくて、なんとなく好感触。さらには、リアシート下に用意されたトレイを利用することで、荷物があっちへこっちへと移動する心配がなくなるという、この点も好印象。  いや、よく足を運ぶ、農産物売り場なんですけどね、とても美味しい卵も売っているんですが、これが、いわゆる卵ケースに入っておらず袋にきっちりに詰められていましてね、リアシートにどう丁寧に置こうとも、シートベルトで抑え込もうとも、荷物が動いたがゆえに、帰宅すると、ひとつは必ず割れていまして。そうなんですね、荷物を大げさではなく、気軽に固定できるギミックが欲しいと思っていましたので、まさに、このムーヴキャンバス

#1422 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その3

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 我が家にやってきてから、はや2か月が過ぎたフィエスタですが、乗り込めば乗り込むほど、説明がつかずといいましょうか、不可思議といいましょうか、フォードのシャシーの仕立ての妙を感じます。最近の観察はまさに細かなところにまで到達しています。いますが、分からないことは多々あります。  ここでは、分かってきたことをあれやこれや。先に述べてきたことは変わらずで、シャシー剛性とそれを支えるボディ剛性にフォーカスした設定がベースとなっています。サスペンションのコイルスプリングレートは少々高めに設定されていますが、それを硬さと感じさせないのは、先に述べた理由によりストレスを感じさせないストロークを許しているから。そして、初期の動きを許しながら、それ以上はダメといわんばかりにダンパーが減衰力を立ち上げて規制に入ります。このあたりは、ダンパーがコイルスプリングを躾けているといった感がありまして、実に気持ちいい。しかしですね、ここで、ブッシュでの動きを許すんですな、このクルマ。Bセグなんですが、大きめたる容量を感じさせるブッシュ。ただ、それがですね、いわゆるぐにゃぐにゃではないんです。入力方向へと受け止めるだけで、妙なベクトルへの動きを発生させない。そうなんですね、動く要素がこれだけありながら、それらが役割を明確にしていまして、うまく動きをバトンタッチさせていく。ここからは先はよろしくといわんばかりのバトンタッチ。しかし、それは協調ともいえるフィーリングでして、このあたりが、言葉で説明仕切れない。  ただ、先にも述べましたように、大入力に対しても正直に動いて、衝撃をいなそうとするため、リバウンドが大きく出てしまうといった嫌いもありますが、すっぽ抜ける感ではなく、逃がしている感に止めていますから、このあたりも実は秀逸だと感じるところ。以前に、乗り味に雑味を感じると、書いたかもしれませんが、それはタイヤのハイグリップたるキャラクターと、3気筒エンジンによる雑感が織りなすものであり、それを取り除くとしなやかさが前面に出てくるような気もしました。  標準サスか、スポーツサスなのか、の件は、いまだ判断できず。今日、観察していたら、ここまで整えられていると考えると、スポーツサスか? と感じつつ、コーナーでのタイヤの役不足から判断するに、やっぱりノーマルサスに、オーバースペックタイヤの組み合わせ

#1421 イマドキの人たちのスマートフォンがなくてはならない、理由。

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  #1420 を書きはじめたら、何を書こうと思ったのかを忘れてしまっていました。でも、思い出しました。前回はヨタを書いているうちに分からなくなりましたので、そうなる前に書いておきます。若者のスマートフォンの使い方です。  マスコミという大枠はもちろん、そして出版系、さらには専門ジャンルが自動車ともなると、スタッフの中に若者が見当たりません。それは、若者から好まれない職業だから。マスコミには、苦労してでも一人前になりたいという考え方、体育会系的なスタンスがあります。ありますが、昨今の若者は、そんなスタンスは好まないこともあって、この業界には若者が多くいません。さらに、マスコミの中でも、ましてや出版、さらには自動車となれば、なおさらのこと。というわけで、周囲のスタッフに若者はおらず、若者と話しをする機会がほとんどありません。いや、年下はいますよ、いますけどね、いちばん若いといっても30代後半ですから、もはや、若者とは言えませんやね。  さて、先に書いた床屋さんで、いつも切ってもらっている人が30歳になったばかりと書きましたが、自分からしたら、十分に若い人。ただ、彼も、若いやつらはーといいますから、自分が捉えている以上にもっと若い世代があるようで……。ま、そこまでの若い世代はさておき、その散髪の時の彼との雑談が、自分にとって若者と話す貴重な機会だったりします。  で、今回の散髪会話にて、スマートフォンの契約というか使い方ってのがありました。結婚もするし、毎月の支払いが……、って話が出てきたので、それならばMVNOでいいんじゃない? って話をしたところ、最低でも月に7GBはデータ通信をするから、おおむね3GBが標準のMVNOでは不足すると。ほほぅ、動画を見るのだね、と訊いてみたところ、見ていないと。ゲームをするのだね、と訊いたら、そうでもないと。おや、それなら、なぜだい? とあれこれと話を訊いてみたら、わかりました。自宅(ひとり暮らし)にネット回線を引いていない上に、PCを所有していないと。ほほぅ、なるほど。データ通信はすべて携帯電話で行い、写真やらムービーまで、すべてスマートフォンの中のまま。いま、アンドロイドでiPhoneにしたいとは思いつつも、外部記憶媒体(SDカード)を利用できないために移行できないと、そんな理由も、ま、分かりますわな。かといって、クラウ

#1420 高尾から押上まで、はるばる散髪へ行っている、その理由。

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 突然ですが、ワタクシ、髪を切るのに、高尾から押上まで出掛けています。押上って、そう、東京スカイツリーのある、あの押上。浅草も近いですからね、なんてオシャレな地でカットしているんだろうと思われたかと思いますが、オシャレを狙っての髪切りではありません。  あのですね、ワタクシの髪、かなりやっかいなんです。この年齢で、こういうことを言葉にすると、敵に回す人が多くなってしまうんですが、まずですね、髪の毛の量が多い。とんでもなく多い。そして、硬い。さらには台風がふたつあるといわんばかりの暴れっぷり。止めの一撃は、サイドが面に対して直角方向へと生える。そうなんです、これを整えるのは至難の業。伸ばしたところで重たくなるし、短くしたところで、サイドが直角に立ち上がる。しかも、頭のカタチはかなりいびつらしく、あっちが出っ張り、こっちがへこみ、後ろ面は絶壁状態。ヨシダさんは、坊主似合いませんからしないほうがいいですよ、と、すでに勧告されています。はい。  というわけで、この髪を整えられる方がお勤めなのが、押上にあるお店だったというだけの話。ちなみに、この方は、以前は幡ヶ谷にいらっしゃいまして移動とともに自分も移動しただけのこと。この方とのお付き合いも、もう何年になるんだろうか。で、この方、30歳になったばかりなのに、自分のことを若者と捉えていないところがあるんですが、服装やら遊び方は、どうみても若者だったりするところも、またおもしろい。ちなみに、髪形については、短い、長い、以外、細かなリクエストしません。かといって、派手にされたこともなく、その加減を分かってくれているところも、また、長くお願いしている理由のひとつでしょうな。  あれ、何を書こうとしたんだっけか。それはさておき……、この切ってくれる方、すごくてですね、どう考えても1か月しかもたない髪形なのに、2か月は引っ張れる、そんな切り方をしてくれます。いや、1か月経過したところで切りに行こうとは思うのですが、押上ってなかなか行かない、というか、行けない。以前なら、すぐそばだったんですけどね。  あれ、ほんとに、何を結論にしようとしたんだっけかな。思い出せません。最近、多いんです、物忘れ、勘違いが。そうそう、今回も8月上旬に切ったばかりだと思っていたら、実は7月だったと、後から思い出し、早々に髪を切りに出掛けました。どおりで

#1419 今に通用するあれこれと、過去のいいところを併せ持った、エスティマ。

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 突然ですが、エスティマの話を。現行型がデビューしたのは06年のことですから、すでに10年が経過したモデル。ミニバンが生まれたアメリカでは、やっぱりフルサイズじゃないと中途半端なサイズと捉えられてしまうようですし、一方、国内では飽和といいましょうか、ブームが去ったといいましょうか、3ナンバー、5ナンバーモデルともにトールタイプへの移行もあって、収束の気配を見せていましたから、エスティマも先を読んで、次期モデルの開発はストップしていました。ところが、台数は多いとはいえずとも、根強い人気があって販売をやめられない状況が続いています。って、トヨタのモデルって、意外に、これが多い。アイシスにしても、シエンタにしても。って、シエンタは終焉の後に復活させるという顛末となりましたが。で、エスティマもそんな事情から10年が経過しても、まだまだ売り続けることを決意したようで、今年の6月にフェイスリフトから、走行性能改良、そして、安全装備採用など、まさに、マイナーチェンジなのに、ビッグを付けたくなる改良を行いました。  先日、取材でそのエスティマをチェックしてきたのですが、これが良かった。いや、10年前に設計されたモデルゆえの古さは残っています。残っていますけど、まじめに改良してありましてね、ちょっと感心しました。あ、走りです。デザイン、装備については、いつものごとく二の次で……。すみません。  試乗したのは、ハイブリッドの最上級グレードで、走りに関するアイテムとしては、リアをモーターを用いて独立して駆動するE-Four、17インチタイヤ(ハイブリッドは全て)、フロントパフォーマンスダンパーの採用がありますかね。走りに関する改良ポイントは、コイルスプリングをはじめとしたサスペンションとされていますが、これですね、シャシー剛性が上がっているフィーリングがありまして、ジオメトリーの見直しも含めて、タイヤが路面にしっかりと接地している、つまり接地感があります。なので、走り出しから、路面をしっかりと捉えるという安定性を感じますし、さらにサスペンションの動き出しがきれいで、路面からの入力を確実にいなす。しっとり感とでもいいましょうか、そんなフィーリング。ただですね、やっぱり、バネ下が重いこともあるのかな、路面が荒れたといいましょうか、継ぎ接ぎのあるシーンやら、有料道路(高速道路ではなく)の継

#1418 おもしろさとたのしさが、湧き出してくる、ルノー・トゥインゴ。

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 いや、迷いましたさ、ルノー・トゥインゴ。あ、フィエスタと、どっちにするか。ま、トゥインゴに乗る機会を得る前に、フィエスタがやって来るスケジュールだったこともあり、フィエスタになったという流れとはなりましたが、それでもやはり気になる存在でした。  で、肝心な走りですが、これがとってもよかった。ま、悪いわけないですわな、最近のルノーの作り込みと、日本法人のスタンスからして。何よりも価格付けが思ったよりも抑えられていて、好印象でしたし。個人的にRRというレイアウトにはそれほどまでに強く惹きつけられてはいませんでしたが、やっぱりですね、素直なハンドリングといいましょうか、フロントをハンドリングに特化させたことによる恩恵は大きく、それも楽しさを引き出している大きな要因となっていました。ま、正直、素直というには、パワステ含めて、フィーリングにこのクラスなりの曖昧さがありますから、不足を感じる部分もあります。ありますどころか、たくさんあります。しかしですね、それを超えたところにあるといいましょうか、その先、いや、その根本にRRたる素直さがあり、そこにルノー流の仕立てがありますから、先のマイナス要因もこんなもんかなと捉えることができます。試乗会は強い雨が降っていましたので、首都高のコーナーは少々おっかなびっくり走っていました。しかし、だんだんと慣れてきて、そんなシーンでアクセルを踏んでいくと、タイヤがグリップを失いそうになるところが見えつつも、最終的にはしっかりと踏ん張ってくれるため、安定感のほうを強く感じました。なんていうんでしょうか、悪い意味でのRRらしさがなく、RRの走りはこういうものだと知らない人にとっては、まさに普通に乗れる仕立てになっています。ま、当たり前ですな。  試乗会では、ドライブと同乗との機会がありましたが、ま、快適性という面では、リアシートでのロングドライブは辛いと感じました。座面長が絶対的に不足していますし、ヘッドレスト一体型になったフロントシートのヘッドレスト部分が、目の前にありまして、はっきりいって視界は狭い。ただですね、不足していようが、疲れようが、リアシートに2名乗って、つまり4名乗車でどこかへ出掛けたくなる誘いがあります。キャンバストップモデルを選べば、目の前にヘッドレストがあろうとも、頭上にある突き抜けた開放感があります。それはモール街では

#1417 自ら大幅に進化し、アドバンテージを数多くもっていた、セレナ。

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 さて、これからは新車インプレッションが続くことになると思います。試乗会が連続していますので。というわけで、まずは、セレナから。後日、取材でロングインプレッションしてきますので、細かなことはまた後日にして、ここではファーストインプレッションを記していきましょかね。  ミニバンというカテゴリーは個人的には惹かれません。仕事は別で、個人的には、って話です。そう、あくまでも個人的には。お気付きのようにヨシダが、このホームページでクルマの善し悪しを語る際、走行性能を最優先といいますか、それだけで語っています。ライターという仕事はさておき、個人的に、クルマに対して最も惹かれるポイントは、やはり走りにあります。それは、速度ではなく、楽しさがあるかどうか。極端な話、パッケージやらに求めるものは少なく、どちらかといえば、そのクルマに自分を合わせてしまえばいいと考えているので、荷物が積めるとか、人が乗れるとか、それらは、まさに二の次となります。個人的なクルマに対する興味として、ね。ですので、ついつい、装備や使い勝手を優先させたこの手のモデルであっても、それらを省いて、走行性能についてあれこれと語っています。先日、自動車評論家の大先輩から、ホームページで、なぜに使い勝手を語らないのか、と問われたことがありますが、先に書いた理由から、ここで書く際には二の次になっています。  ということで、このセレナも走行性能という観点で眺めますと、やはりですね、無理がある。いや、それは国産のこの手のモデル、すべてに言えることで、セレナのみのウィークポイントではありません。それは何か。やっぱりですね、開口部を大きく確保しなきゃならんとか、多彩なアレンジを求められるシートといった要件をクリアしながらも、コストを大きくは掛けられないという、そのジレンマが走りに出てきます。  現時点で、ライバルよりも最新を謳うセレナであっても、ある速度域において、フロアからの振動があり、それがシートにまで伝わってくる。ま、気にならないレベルといえば、気にならないレベルですが、ロングドライブでは積もっていきますから、それが疲労感となってしまいます。  と、いきなりマイナスポイントを語りましたが、上質と快適を掲げて、大幅にステップアップを果たしていました、セレナ。たとえば、アイポイントを高くし、ゆとりをあたえて座れるように

#1416 予約を諦めたけど、撤回して、迷い中になったAppleWatch2。

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 本日、予約開始になった、iPhone7シリーズと、新しいAppleWatchですが、結局のところ、予約はしませんでした。欲しかったいちばんの理由は、ApplePayを使ってみたかったこと。特に、電車の改札において。そのためには、iPhone7が必要なのかと思いきや、iPhone5以上ならば対応可能であることが分かり、それだったら、AppleWatchのみ新しくすればいいだけのこと。というわけで、AppleWatchをあれこれと眺めていたわけですが、よくよく考えるとですね、改札を通過するにはJR東日本のsuicaが必要になるわけです。ところがですね、自分が利用しているのはPASMO。高尾駅はJRと京王線を利用できますが、運賃が安いことからプライベートではほとんどが京王線を利用していまして、さらには、高尾駅までバスも利用しています。こういう状況においてPASMOは、バスの利用回数に応じた還元が期待できますし、京王バスと京王線を当日に利用するとポイントがもらえますから、PASMOから離れられない。というわけで、AppleWatchをもっていても、意味がないかなと予約を諦めました。  と、ここまではさきほどまでの話。あのですね、調べたら、バスの特典はいつのまにかSuicaでも受けられるようになったようで、ようなので、ようなので、また、迷いはじめています。いや、当初は、予約しませんでした、で、話は終わる予定だったんですが、変わりました。迷っています。  ま、諦める理由はあれこれと考えましたさ。そのひとつが、改札での利用で美しくない格好を強いられることがありました。腕時計を右腕にしているんですけどね、改札でタッチするあの装置は、左側にあるのが常。今日も改札を通過するたびにAppleWatchにて通過するスタイルをシミュレーションしていたのですが、そうなんですね、かざすにしても、タッチするにしても、右腕を左側へと持っていき、さらに盤面を近づけるために、手をひねらなければならないのです。美しくない、実に、美しくない。そこまでして、使うのか? と思いましてね、で、先のPASMO利用の特典やらもあって、諦めたわけです、一旦は。  しかし、Suicaでも特典を受けられるようですし、考えてみると、ApplePayの利用は改札だけではありませんし、たとえ、改札で手をひねろうとも、新し

#1415 強く惹かれてしまった、iPhone7とAppleWatch Series2、の話。

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 昨夜、Appleの新製品発表会がありましたが、珍しくライブで視聴しました。最近、発表会の翌日に早朝からの取材があったためですが、ま、観たところで……という想いもどこかにありました。今回も、翌日に早朝から伊豆での試乗会がありましたが、台風によって前日に試乗会中止が決定し、観られたというわけです。いや、途中で寝てしまいましたけどね。  冒頭の導入ムービーと、マリオに、何か違うぞとか、観ないほうが良かった感を覚えましたし、発表内容も驚かしはほとんどなく、事前リークどおりでツマラナイといった感もありました。ありましたが、製品として惹かれるところが多くてですね、久しぶりにちょっとワクワク感があったように思います。ま、いちばんは、Apple Watch series2でしょうか。Apple Watchの生活防水レベルには満足しておりますが、さらに耐水性を謳ってくれたらば、外でどんなに使えることかと思うことしばしば。それって、そのままに水遊びに使えるかって話なんですけども。あとは処理速度でしょうな。レスポンスについては初代モデルであっても、WatchOS3でかなりの改善がされていると、β版利用者から聞いていますが、それでも限界はあるだろうし、かといって、それと引き換えにバッテリー駆動時間が影響するようでは困ると。というわけで、改善して欲しいなと思っていたポイントが改良されていましたので、AppleWatch愛用者としては欲しくなりました。まぁ、バッテリー駆動時間については何も触れられていないようなので……、って、そこまで改善されていたら、さらに欲しくなっていたでしょうね。ちなみに、これら性能アップは予測済み、といいましょうか、覚悟していました。Apple製品はいつも、初代モデルは、なかったことと言わんばかりの扱いになるのが常ですから。って、さっき、気付いたんですが、AppleWatchのSeries1って、旧型をプライスダウンしたものかと思ったら、基本的にSeries2と共用しているそうで、旧型そのものはラインナップから消し去られてしまっています、がーん。ま、仕方ない。で、思うにですね、AppleWatchをもっと普及させるためには、機能まで含めた幅広い性能だけではなく、価格を下げることが肝心かと思うわけです。というわけで、この旧型をさらなるプライスダウンで販売すれば、もっと

#1414 今後、「明日にのばせることを今日するな」を意識します、って話。

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 #1413のようなことを書いていると、ついついフィエスタで出掛けたくなるものです。書かねばならぬ原稿がありますが、こういうタイミングで、藤子不二雄A氏が「明日にのばせることを今日するな」を座右の銘としていることを知ったりして、あれこれと都合よく考えて、出掛けようとしている自分がいます。ただ、この時間になってしまうと、乗鞍までは少々無理がありますし……、いや、八ヶ岳ならなんとかなるか、と思いつつ、先日出掛けたばかりだし、明日にのばせないことはないけど、先のスケジュールを考えると、今日、手を付けておくに越したことはない、と思うところもあり……。と、これを書きながら、フラフラとしています。ちなみに、写真は先日訪れた時のもので、甲府盆地を見下ろしています。  あ、書いていたら思い出しましたが、仕事だけではなく、あれこれとやらねばならぬ用事なども思い出しました。でもですね、今日の高尾は、爽快な青空と、爽快な風が吹いていまして、このまま自宅でメカニカル式なMacwayのキーボードをカタカタさせるているのもなんかなぁと思うところもありつつ……、と、逆接が続いています。  ま、買い物に出掛けるぐらいはいいんじゃないでしょうかね。って、その後、どこかへ走っていってしまいそうですが。って、そうだった、燃料も入れなきゃいけないし、どうせなら洗車もしたいし、とそんなことを考えていると、面倒になってきます。さらに、今日は出掛けるつもりがなかったのでヒゲを剃っていないしなぁ……、でも、ガスパチョ用のトマトが切れたから買いに行きたいしなぁ……、と、延々と逆接が続いていきます。  ま、それにしても、「明日にのばせることを今日するな」とは良くいったものだと感心します。なんでもかんでも今日するな、ではなく、明日にのばせることという前提であって、モノを作り出す作業においては有益な方法だと思います。ほんとに。自慢ではなくて、ただ、小心者ゆえのことなんですが、締め切りを破って、迷惑をかけたことはありません、過去に。たぶん。あったかな、いや、ないと思います。当初の約束を変更してもらうことはありましたが、それもなく破ったことはありません。「明日にのばせることを今日するな」とは、締め切りを破れと言っているわけではありません。締め切りを守りながら、早く仕上げるだけではなく、限りある時間を有効に活用して、作品

#1413 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その3

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 気付いたあれこれに戸惑いを感じながら、郊外での走りで披露するポテンシャルに感激しながらも、やってみたいことがありました。同セグメントモデルとの乗り比べ、です。ただ、MINIにしても、デミオにしても、ルーテシアにしても、208にしても、設計の古さを感じることになるんだろうなと思うと、比較したくないなと思う気持ちもありました。  と、そこに突然にプジョー2008に乗って愛知まで出掛ける仕事が入りました。208そのものではありませんが、準じているところは多々ありますから、さてどうなることやらと心配半分、興味半分で出掛けました。ま、結論から言いますとね、排気量差はあるとはいえ3気筒エンジンながら振動を抑え、音を抑え、ボディ剛性を引き上げて、そこには、Cセグでなければ手に入れられなかった快適性を与えていまして、ひたすらに感心しきり。シャシーセッティングはしなやかさと剛性感をハイバランスさせており、アンジュレーションのあるシーンではサスペンションの動きにうっとりを感じますし、すこぶる高い直進性は乗員に安心感を与えますし、コーナーでは余計な動きを見せることなく、難なく駆け抜けていってしまいます。フィエスタでも似た表現をしていますが、そのすべては、はっきり言って上をいっています。今回、特に印象に残ったのはATでしょうな。シフトスピードと、的確といわんばかりのギア比に感心。シフトの速さは、フィエスタ(デュアルクラッチ式2ペダルMT)にある待ちなどなく、また、ダイレクト感もありますから、それもまた、フィエスタとの世代差を感じたところです。  そんな2008のバランスから、たとえ、ATだからと諦めた208(2008ではなく)にしたほうが良かったんだろうかと思いましたが、取材後にフィエスタに乗ったらば、意外にもフィエスタを古いと感じませんでした。先にも書いたように世代差やらはあります。ありますし、フィエスタには雑といわざるをえない、あえて抑えなかった3気筒たるフィーリング、ハイグリップタイヤがもたらす音や振動、そして、シャシー剛性はいいんだけど、上屋に不足を感じる剛性やらがあります。つまり、快適性という面での不足ですな。しかし、ハンドリングにおいては不足を感じませんでしたし、乗り味についても古いとは感じさせなかった。逆にですね、10年近く前に設計されたモデルなのに、まぁ、良くできてい

#1412 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その2

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 #1411で、フィエスタのことをあれこれと書きはじめたものの、結果、プラスを多く語らずで終始してしまいました。後日にしたほうが印象変わるかなとか、アップするの止めておこうかなと思ったのですが、ま、あれはあれで素直に感じたことなので、そのままにアップしておきました。  さて、日は変わって、昨日のこと。台風一過を狙って、そう、狙って、ちょいと八ヶ岳方面まで出掛けてきました。もちろん、フィエスタで。ま、爽快な青空も手伝ってのことでしょうね、その印象はがらりと変わりましたし、前回、書き上げた、気になったことあれこれについて、そして、どうしてそう感じたのかまでが見えました。  簡単です。速度域の違いです。街中で乗っていると、先に書いたあれこれは気になるもの。といいましょうか、そればかりが目立ってくる。ま、あれ以外にもいろいろと気になることはたくさんあるんですが、それらが気になる。しかしですね、速度域が高くなると、あれらは消え去ります。  そのあたりは、以前、フィエスタのインプレッションで書いた好印象ぶり、そのまま。たとえば #1359 。なので、書いたところで同じことを書くことになりますのでここでは省きますけど、やっぱりハンドリングとシャシーの仕立てでしょうな。速度域が高くなりますとね、ま、散々書いたテンポ遅れもごまかされ、つまりは気にならなくなり、シャープさというよりは、正確さやダイレクト感が前面に出てきます。そう考えると、このサスペンション、スポーツサスなのか? と思うところもあるんですが、やっぱり、スポーツサスを名乗るには不足があるような気がしますから、ノーマルサスながらかなりスポーティを謳えるポテンシャルを与えられたサスペンションという想像にしておきます。  で、話を戻してですね、何が感激か、って、これこそ同じことを書きますけど、シャシー剛性がもたらすタイヤの接地感でしょうな。4輪が、それぞれに路面を捉えようと動き回るのですが、その動きったら美しいのなんのって。きめ細やかさは、Bセグなりといった感がありますが、気持ちよさに通じる剛性感はすこぶる高く、もううっとり。動きは路面に合わせてバラバラなのに、それがハーモニーを奏でていてうっとりといった美しさ。そこにハンドリングの正確さが加わりますし、コーナーにおける姿勢変化も美しく、そのスタンス(姿勢)もリアをし