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#1315 ハイレベルゆえに気になる、新型プリウスの、あのフィーリング。

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 新型プリウスの受注が好調どころか、とんでもないことになっているようで……、その反響ぶりに、それほどまでに惹きつけるプリウスの魅力とトヨタの販売戦略と、あとは、みなさん、お金あるんだなぁを含めて、あれこれに感心を覚えます。デザインについては、見慣れて来たものの、やっぱり、これでいいんだろうかを感じます。行き過ぎ感ならぬ、やっちゃえ感、いいんでしょうか、これで。ま、デザインの話はおいておきましょう、 #1298 でも語りました新型プリウスの実力を、再々度チェックできる機会がありましたので、感じたことをあれこれと書いておきましょうかね。  今回はレンタカー関係の仕事だったので、レンタカーとなりまして、そんなあれこれを含めて。乗り味における質感は、まぁ、当初と印象変わらずというか、あらためて、良くここまで引き上げてきましたなぁ、といった感じ。レンタカーだからといっても、まだ3000kmしか走っていませんでしたので、ヤレも見られず。なんといっても、サスペンションのしなやかな動きは、乗り味からグリップ感まですべてにプラスに働いていまして、まぁ、とにかくハイレベル。パワーフィールも文句ないし、って、今回、200km少し、高速半分、山坂道ありな下道半分といったルートを走ったのですが、燃費は37.0km/L。で、感心したのは、高速ルートではなく、下道ルートのほう。EV走行をかなり許してくれまして、信号なし定速な地方の下道(つまりはほぼパーシャルスロットル状態)で、燃費が伸びる、伸びる、伸びる、伸びる。都心での日常はそれほど期待できずとも、どこかへ出掛けることが、ましてや、下道ドライブが愉しめるモデルであることを確認できました。  ならば、このプリウス、すべてが完璧かといえば、あれこれ気になるところが見えてきました。というか、試乗会ですでに感じていたことなんですが。って、デザインの話はおいといて……。ずばり、電動パワーステアリングのフィーリングですな。操舵フィールが薄いこと、接地感が見えないことは、これまでのプリウスのウィークポイントでしたが、ハイブリッドドライブゆえの新しい感覚とは捉え切れないところ。さらに、今回、ここまでの進化を果たしたのに、どうしてこの程度に止めてきたのか、ちょっと理解できない点だったりもします。いくらしなやかなサスペンションを与えても、肝心な操舵感に物足り

#1314 ブツブツ言いながらも、また、足を運ぶだろう中島みゆきのライブ話。

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 なんだかんだ言いながら、今回の中島みゆきのライブにも足を運びました。東京国際フォーラムホールAを8日だったか、9日だったか分のチケットを完売させてしまったそうで、そこに改めて彼女のスゴサを感じつつ、期待半分で出掛けました。  それはなぜか。事前にセットリストを確認したら やまねこ を歌うってことが分かりましてね、はぁそうですか、今、ですか、どうしちゃったんでしょうね、と思いつつ、当時のアレンジを崩してくることが予想されまして、期待半分どころか、期待を裏切られるだろうなと思って、出掛けることになったわけです。実際、やまねこは、基本は当時のアレンジを尊重していたものの、イントロのチェンバロ風味な音色を受けて、響かせるはずの重低音なブラスサウンドが抜けた上に、その直後にストリングスのヒュルリラーと言わんばかりの奇妙なサウンドが加わって、なんだ、この間抜け感は……と、気が抜けてしまい、2曲目にして意気消沈。ま、以前にも書いていますが、やまねこに対する想いはSuppinと歌暦(80年代のライブ)で完結していますので、崩さないで欲しいとも改めて思ったわけですけども。  そんな個人的な想いはさておき、今回、? が多かった。まずは、ストリングス部隊の存在に? を感じました。5人だったか、6人だったか揃えていましたが、pluggedなライブにおいて、生音を聞かせる意味合いが分からない。実際、5挺が重なろうとも、音は届いてきません。かと思えば、バイオリンソロの時だけ、音量を上げて聴かせていたりして、……、そうなんです、そんな複数人必要なのかと思ったわけです。その効果は、ビジュアル的に弦楽器部隊がいるってことなんでしょうかね。そんなことにも、なんか違うを感じたわけです。さらに、昔の音源を聴き直してみれば、もっと、パーカッションが前に出ていた感じもあって、なんていうんでしょうかね、あまりに整えられ過ぎて、そこにライブ感はもはやないことに気付いたわけです。そう、ライブの途中で。  今回は、多くの人が耳にしているヒット曲をあまり歌わず、昨今の世のあれこれに対するメッセージを訴えたところは好感をもてましたが、だったらば、吹雪で絞めればいいのに、なぜだか、麦の唄で締めるという、中途半端さ。あの歌はアンコールに持ってくるべきでは? と感じつつ、3部構成でテーマを与えたというわりには、選曲にも

#1313 5年かけてやっと8000円に届いた、このページのアフィリエイト収益。

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 ホームページを2011年5月29日に、Googleに移してからもうすぐ5年になろうとしています。ま、利便性よりも不便を感じないといった理由から、そのまま利用しています。で、特に大きな期待をせずに、Google経由のアフィリエイトを張っています。あれですな、右側に出てくる広告ですな。クリックされる度に収入となるわけですが、まぁ、お分かりのとおり、ここを訪れる人がADへと誘導されることも少なく……、1か月に100円とか、200円といったカウントとなっていました。ただ、それが手元に来るには、最低ライン8000円ってのが設けられていましてね、いったいいつになったら8000円を超えるんだろうかと思いつつ、そんなこと、すっかり忘れていました。  ら、振り込みましたとの連絡が、Googleからありました(画像)。そうなんですね、ほぼ5年かけてようやく8000円を超えました、と。1年にすると1600円以下ですから、ま、大したことありまんせんけどね。よく、アフィリエイトで稼ぎなさいと言われますが、まぁ、それをあえてしようとしないのは、性格からなのでしょうかね。ま、ここをそのまま収益を得るような仕立てにはできませんし、かといって、専用にページを作るのも、違うような気がしていますし……。ま、改めて分かったのは、今の時代に適応できない人だってことでしょうか、ね。……。……。……。……。  いずれにしても、皆様にクリックしていただいた結果であって、ありがとうございました。還元は……、恒例となりました年末の雑談会で還元いたしますので、是非、足をお運びください。

#1312 今日の昼食のメインはブロッコリー(スティックセリョール)だった、って話。

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 ヴィーガンってわけでもありませんし、ベジタリアンってわけでもありません。でも、動物性たんぱく質がメインとなる食生活を送っているわけでもなかったりします。って、言い回しがややこしいですな、簡潔に言えば、野菜だけでご飯食べられます。  これは以前から言っていることでもあるんですが、いい野菜ってのは、食事においてサブではなく、十分メインになりうるもの。なんなんでしょうかね、この野菜には味がないから味をつけるとか、サブ的な扱いになっているのは。というわけで、昨日、房総半島でとてもいいブロッコリーが手に入ったので、本日の昼食は写真のとおりとなりました。ま、このブロッコリー、スティックセニョリールといって、一般に売られている品種とは異なりますが、たんに茎が伸びやすいだけで、味は変わりませぬ。今回は、取材車両を返却後、電車で帰らなければならなかったので、持ち運びに便利という理由で選んだだけ。本当だったら、どでかいブロッコリーを購入したかったんですが……。  と、話を戻して、いいブロッコリーは、これだけでメインになります。で、とってもご飯が旨い。今回は、マヨネーズを添えましたが、いつもだったら、ポン酢で十分。これらは味付けをするというよりは、よりブロッコリーの味わいを深くするために加えたもので……、って、ポン酢もマヨネーズも自家製ですので云々。  って、話はずれますけどね、自宅でマヨネーズ作るようになって分かったんですが、なんと卵1個に対して、サラダ油はなんと200cc! を必要とします(とレシピに書いてあった)。ほとんどが油と考えると、マヨネーズのカロリーってのは卵由来ではなく……、ということが分かります。もちろん、我が家では、サラダ油の量は少なめにしていますが、それでもね……。って、作ってみると、こういうことが分かり、食に気を遣うようになっていきます。  というわけで、話を戻して、いい野菜は、十二分なおかずになります、ってな話でした。

#1311 基本性能がもたらす、スノードライブの愉しさ、BMW X1編。

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 考えてみたらですね、BMWのFFベースの4WDって、そのパフォーマンスを雪道にて試したことがありませんでした。そう、MINIクロスオーバーALL4含めて。というわけで、新型X1を借り出して、ちょいとスノードライブしてきました。ただ、スノードライブについては、先日の三菱自動車の北海道試乗会の印象が強く残っていますから、果たしてどのように感じるか不安もありましたが……、……、……、が、これが良かった。とっても良かった。   いや、ハンドリングと安定性のバランス度は、たぶんアウトランダーのほうが上だと思います。でも、X1は、アクセルを踏んでいけるという愉しさにあふれておりまして……。特にシステム的には特別だと謳われていないんですけど、これがとっても良かった。FFベースですが、かなり初期からリアへトルクを伝えていまして、遅れを不足を感じさせない。って、FFで発進していないような印象もあるので……、調べます、はい。つまりですね、発進からヨンクしています。それでいながらハンドリングがBMW(のFF)。コーナーで、フロントに荷重を移しながらステアリングを切ると、これが曲がる曲がる。って、曲がり過ぎるんじゃなくって、意図したラインをきっちりとトレースしてくれる。もちろん、そこで操舵感がしっかりとあるもんですから、つまりはグリップ感を掴みやすいので、オーバーなアクセルワークなどしない。  もちろん、意図的にアクセルを踏んでですねタイヤのグリップを超えるようなドライビングをすると、エンジン出力を制御して安定方向へと導きますが、そのフィーリングが、ちょいと踏み過ぎですよ、アシストしておきますね、といった感じで、それはまさにでしゃばり感がなくて、とてもいい。いやー、それにしても、このシャシーのグリップ感には驚きました。FFベースの4WDで、ここまで出してくるとは……。いやはや。  帰り道、足を伸ばしてスーパーまで買い物へ行ったりしたもんですから、すっかり陽も山向こうに落ちて、気温も-5℃まで下がっていたんですが、いつもだったらFFベースの4WDだからと避けるような上りルートを走ってみることに。もちろん、無謀かなと思いましたが、なんとなく大丈夫という予感もありましたので。で、この道、上りながらのタイトコーナーがいくつかあり、雪がなくてもタイヤが浮き気味になるようなところでして、先

#1310 基本性能に優れているイグニス、ハイパフォーマンスを語れるワークス。

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 新型ソリオに対して、? がいくつかありましたので、ちょっと心配もありましたが、悪くはないだろうと思っていたら、あまりに良過ぎて、ちょっと驚きました。あれです、スズキのイグニスです。このモデル、クロスオーバーというキャラクター以前にクルマとしての基本性能に長けていまして、とてもいい仕上がりをみせており、ちょいと感激したほど。  ここまで剛性感高められるんだとちょっと感心したボディは、かなりの軽量化を果たしているはずなんですが、不足が見当たらない。それどころか、Aセグでありながら、ここまでボディをしっかり作り込んでくるとは、ちょっと驚きといった感がありました。続いての感激はシャシー。まぁ、ボディをあれだけしっかりと作ってありますから、それこそシャシーもちゃんと作り込まないと粗が出てくるもの。しかし、粗と呼べる不足は見当たらない。サスペンションはしやなかにタイヤを動かし、確実に衝撃をいなします。それでいながら剛性感をしっかりと確保してありまして、このバランスに天晴れがあります。この価格帯のモデルは、パワーステアリングユニットの粗があるのが常ですが、それを覆い隠すようにある程度速度が上がってくると直進時はオンセンター部を意図的にキープするようにしてあったりと、掲げた理想に近づけようというフィーリングがみられます。もちろん、これはこれでありなんですが、ただ、そこから操舵すると、アシスト突然に顔を出し、その過渡に違和感がありますので、どっちがいいのかなと思いつつ、チューニングのツメにキーがあることは開発陣もお分かりでしょうから、あまりつべこべ言わないのがいいのかなと感じ。エンジンは、モーターのアシストもあって、パワー感は十二分。つまりですね、オモシロイ、愉しい、そんな仕上がりとなっていました。クロスオーバーとしてのポテンシャルについては、またの機会に。って、クロスオーバーたる評価軸ってどこにあてればいいのでしょうかね。……。ま、それも含めて、またの機会に。  今回は、アルトワークスにも試乗してきました。ま、語らずして、ご想像のとおり。といいますかね、ボディはターボRSのままで、何も手を加えていないんですが、スパルタンなサスペンションを組み合わせても、ボディは全く動じず。このボディと剛性感を引き上げたシャシーに対して、はターボRSから不要な動きを取り除いておきましたといった

#1309 スペックは違えども愉しさは同じ、アバルト695ビポストとスマートフォーツー。

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 スポーティがもたらす愉しさを全面に打ち出していたのが、アバルト695ビポスト。いくらハイパフォーマンスチューンを施しているからといって、標準仕様で599.4万円はちょっと高すぎやしないかと思って、乗ったらば、……、いやー、まさに絶品といった感がありました。安い。これ、安い。なんていうんでしょうかね、ベースを感じさせないといいましょうか、そんな感じ。それでいて快適性もある。シフトレバーに手を伸ばすと、すっと手に馴染み、そしてシフトパターンに沿って手を動かすのではなく、手の動きにシフトパターンが付いてくるかのようなフィーリング。新型ロードスターにもその雰囲気はありますが、その上をいっています、これ。当日は、残念ながらエンジン不調でブーストが上がらないという状況でしたが、その片鱗から察するに、公道でフルパフォーマンスを愉しむことは、まぁ、無理でしょうな……。それにしても、愉しい、愉しい。  で、速度域といいましょうか、加速度域は違いますが、やはり愉しさがあふれていたモデルがスマートフォーツー。ボディサイズを大きくなりましたが、いい加減とは異なる、あのラフさあふれる乗り味がイマドキ流にアレンジされていました。それにしても、久しぶりに乗りましたよ、 ピッチングが感じられるクルマに。やっぱりホイールベースが短いと難しいんだなと最初思いましたが、これ、違いますな、あえて仕立てていますな、といった感じ。フォーフォーに乗ることはできませんでしたが、あちらがあるから、こちらはこういう仕立てにすることができたんでしょうね。なんて考えると、ルノー・トゥインゴの乗り味が果たしてどうなるか、愉しみだったりもします。

#1308 メルセデス・ベンツ Vクラスに残っていた、ドライビングの愉しさ。

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 メルセデス・ベンツGLEについて気になったことを書きましたが、特にメルセデス・ベンツが嫌いってわけれはありません。昨今のデザインは別にして、クルマとして、ブランドとして、むしろ好きなほうで、ベタ褒めすることも多々。ただ、本国が作り上げたバランスを崩すような仕立てはいかがと思うわけで……。  というわけで、メルセデス・ベンツのVクラス。ようやく日本に導入されたと思えば、全グレードでディーゼルエンジン搭載とは、なかなか分かっていますな。で、乗る前に聞こえてきたのはかなり乗用車的になったってことでした。ですから、そういう観点から試乗したわけですが、これが、思っていたほど乗用車していなくて……、とってもとっても好印象。表現は端的すぎますが、ドライバーのドライビングスタイルによって快適性を作り上げるという、まさに大型バス的。たとえば、ブレーキ。効くんですよ、とっても効くんです。不足はないんです。でも、ストローク量が大きい。コントロールの幅がありまして、ちなみに、踏力もちょいと必要でして、まさにコントロールしやすさがそこにはあります。もう、うっとり。  乗り味も、オプションとなる19インチタイヤをはいていた分、硬さはありましたが、そもそものしなやかさがしっかりと感じられて、これもまた好印象。いやー、いいね、いいね、と思って、セカンドシートに座ったり、サードシートに座ったりしていたら、パネル剥き出し部分を見つけたり、何かおかしいと思っていたセンターコンソールが実は後付けだったり。そうなんですね、いくら隠そうとも、素性は隠せずといった感じでした。  ま、日本人が期待するメルセデス・ベンツ像とは違うんでしょうけど、個人的には天晴れ。あ、あれです、バネオが登場した時に感じた、これで十分、これがいい、が、このVクラスにはあります。そういった見方をすると、まさにレアなメルセデス・ベンツと言えましょうかね。というか、これ16インチ仕様、かなりバランスがいいと推測されます。はい。

#1307 プラットフォームは同じなのに、違いを感じたグランドチェロキーとGLE。

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 さて、そのグランドチェロキーですが、試乗したのはV8/5.7Lエンジンを搭載したサミット。いまさら、5.7Lが必要なのかとも思いつつ試乗したら、これが良かった。というか、グランドチェロキーそのものがいいんですが、このV8エンジンも随分と改良されていて、パンチよりもゆとりを上手く作り上げていてとてもいい。まぁ、その分、燃費が悪いからと計測してみれば、有料道路まったりスピードで、なんと11km/Lオーバー。えっと、その、乗っていたV8/4.7Lとほぼ同じか、それよりもいいんですが……。排気量が大きいだけではなく、重量は重くなっているんですけどね。実はこのV8/5.7Lエンジンに対しては、キャラクターがないというか、つかみ所がないといいましょうか、デビュー時から印象があまりありませんでした。というか、やっぱり、V8/4.7Lが良くできてすぎていたものですから。でも、ちょっと印象変わりましたな、これは。  もちろん、乗り味もとてもいい。20インチタイヤをはきながら、硬さを伝えてこないし、なによりもストローク感を上手く乗り味に生かしつつ、フラットライド感を提供するという、バランス感にあふれています。やっぱりね、最新型グランドチェロキーはいいですな。  というわけで、プラットフォームを共通とするメルセデス・ベンツGLEにも試乗。Mクラスから名称変更したついでにどこまで変わったのかが、要チェックポイントでしたが……、これが印象が良くなかった。いや、クルマとしての仕上がりは、メルセデス・ベンツを感じるのですが、シャシーの動きがおかしい。と思って確認すると、オプションとなる20インチをはいておりました。これが、サスペンションとセットならばいいんですが、どうやらタイヤサイズだけを変えておりまして。  いや、ディーゼルエンジンにしても、とってもいいですよ。とってもいいんですが、この組み合わせが全てをマイナスへと導いている印象がありました。もったいない、ひたすらに、もったいない。ま、解決策は簡単。このタイヤでセッティングしたサスペンションを組み合わせるだけのこと。それか、ノーマルサイズのまま乗ることでしょうか。それにしても、もったいなかった……。

#1306 天晴れだったアウディA1 1.0と、おや? を感じたMINI 5door ONE。

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 さてと、JAIA試乗会がありました。今年も、10台以上に乗ってきましたが、って、先に書いた208は、そのうちの1台。というわけで、残りについて、あれこれと感じたことを書いておきましょうかね。  まずは、アウディのA1から。あれです、1.0 TFSI。249万円というプライスなりの価値がどこまで表現されているか、ポロブルーモーションとの違いがどこまであるかを探るべく……。って、これが良かった。アウディ流のコンフォート感をしっかりと確保しながら、さらに3気筒たるウィークポイントを感じさせず、アイドリングストップとの協調も不足なく。というか、安い。消費税別かと思ったら、込みですから、ちょっと驚きました。結果としてスポーティ、これで十分、むしろ、これがいいという理由が多くあります。ま、ディスプレイ表示が世代を感じさせるとか、あれこれありますが、クルマとしてのバランスに、さすがアウディを感じました。  さて、 #1223 で書きました、MINI 5door ONEも再確認とばかりに試乗しましたが、印象はあの時と変わることなく。ただ、この前後にあれこれと試乗していたことから、ついついあれこれを比較してしまったのですが、もう少し軽快感と質感が欲しいなと思ってしまったのも、また、事実。ま、ダイナミックダンパーコントロールを加えれば質感までも変わりますし、 MINIドライビングモードを加えたら愉しさもアップしますから、それだけかなと思いつつも、どこか物足りない気も覚えました。なんでしょうね、これ。と思って、直前に乗ったクルマをチェックしたら、グランドチェロキーのサミット。そうなんですね、ワインの試飲と一緒。って、ワインじゃなくてもいいんですが、リセットしたつもりでいても、直前の印象ってのがどこかで残っているもので……。

#1305 ヨシダイチオシを覆すかと一瞬思った、プジョー208(1.2Lターボ)。

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 新年早々に、イチオシに変わりないと書きました、ルノー・ルーテシア・ゼン・MTのポジションを、揺るがすクルマに出会いました。いや、実は208XYがイチオシだったんですけど、販売を終えていたもので……。で、話を戻しまして、そのクルマとは、改良された208でした(試乗したのはAllure Cielo Package)。そう、1.6Lターボではなく、1.2Lターボを搭載したスタンダードグレードのほう。  簡単にいいますとね、今回の改良で、目指していたチューニングを極めましたってだけとも言えるんですが、とにかくバランスがいいのですよ。これぞ、改良といった感にあふれていまして。先に208XYがいいと書いたとおり、個人的に208に対する評価は高かった。で、今回の改良で、1.2Lターボのトルク表現方法と、6ATのギア比とのマッチングの良さと、ステアリング操作とクルマの挙動と、……、もう、すべてがとにもかくにもいい。で、結果、速いし、何よりも、愉しい。いうまでもなく、乗り心地に不足なく。なんですか、これは? と思って、タイヤの銘柄をチェックすれば、ミシュランのエナジーセイバー。やっぱりね。最近、多いんです、タイヤの銘柄を言い当てられないことが。それって、タイヤのキャラクターが薄くなっているのではなく、タイヤのキャラクターが分かりづらいシャシーが多い……、って、言い訳か、ま、いいや、えっと、この208は、エナジーセイバーであることがつぶさに分かるシャシーに仕立ててあります。タイヤに頼っているんじゃなくって、タイヤの性能を感じ取りやすいシャシーにしてある、つまりは、シャシー性能がとんでもなくいいってことの表れでもあるんですけどね。いやはや、天晴れ、天晴れ。ちなみに、エナジーセイバーは、イチオシタイヤだったりします。いや、どのクルマにも合うって言っているんじゃありませんよ。  ま、5ドアってことはさておき、試乗したAllure Cielo Packageは、大型ガラスルーフが付いていますから、これもヨシダ的には、高評価ポイント。ただ、そうなんです、ATってところが、残念。いや、今度の6ATはとってもいいんですよ、すごくいいんですよ、でも、昨今、改めてMTらしさを再認識したこともあって、自分好みのトランスミッションではない。といいますか、この1.2LターボとMTの組み合わせで乗ってみ

#1304 ひたすらに残念でしかたない、フォードの日本市場からの撤退。

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 突然に飛び込んできた、フォードの日本市場からの撤退については、まぁ、もちろん驚きましたが、それ以上に寂しさを感じました。それはインポーターが減ることよりも、日本でフォードのクルマに乗れなくなることに対してでした。ここを見ている方はお気付きのとおり、フォードのモデル大好きです、ワタクシ。贔屓しているわけではなく、事実クルマがいいという理由から。   最新のエコスポーツもフィエスタもマスタングも、そして、エクスプローラーもクーガもとってもいいんですが、クルマについてのあれこれ書く者として、そして、クルマ好きとして、強く強く印象に残っているのは、写真のフォーカスST(オレンジ)と、フォーカスC-MAX(ブルー)。スポーツカーとモノスペースという違いはありますけど、そこに表現されていたクルマとはこうあるべき姿が強く表現されており、強烈なショックを受けたことを今でもはっきりと覚えています。   フォーカスSTなんて、なんでしょうかね、エンジンとシャシーのフィーリングを感じ取る前に、つまりクルマが動き出す前から、あのシートポジションと、あのシートに打ちのめされました。サポート性とはこうやって作るもんだと言わんばかりのシートデザイン、クルマをコントロールするにはこういうポジションが理想なんだといわんばかりの仕立て。あれはフリーになってから、なんとなく自分の中でのスタンダード、ベンチマークがおぼろげに見えてきた頃でしたが、さらなる高み(理想)を知って、再リセットをかけざるを得なくなりました。まさに、自分が再構成されたって感じで、今の自分の根幹があるといいましょうか、ま、それほどのショックを受けました。  右のC-MAXなんて、モノスペースでしょ? と思われるかもしれませんけど、パッケージングを変えようとも、ステアリングとタイヤが直結しているフィーリングが強く打ち出されていまして……。って、ふとフロアを見たら、ステアリングからリンク、シャフト、その先に繋がるタイヤが透けて見えるかのような、まさに透視図を見ているかのようで、そりゃー驚きましたさ。あ、オンセンターは曖昧さがありますよ。ありますけどね、オンセンターフィールにおいて大切なのは曖昧さを消し去ることだけではないってことも、あの時に学びました。はい。 その上で、トルクの豊かさを前面に打ち出した2.0Lエンジンの仕立ての良

#1303 レネゲードの中でも、特別感を上手く演出していたトレイルホーク。

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 先日、延期となったジープ・レネゲードの取材へと出掛けてきました。ただ、前回はノーマルタイヤだったのですが、改めて借り出したら、スタッドレスタイヤをはいていました。ま、雪も降ることないだろうと思ったら、借り出したその日に積雪の予報。今年は、降雪のタイミングに翻弄されている気がします。  さて、そのレネゲードですが、スタッドレスタイヤのおかげで、路面からの入力に対して、最初のあたりが随分と柔らかくなっていました。昨今のスタッドレスタイヤは、ケース剛性をそこそこに確保しつつ、コーナーではブロックのよれを感じさせないという、理想の仕立てがあります。つまりですね、好印象。ま、グリップを期待した走りには対応できませんけども、普通に使っている分にはなんら不足を覚えません(ウェットは別でしょうけど)。で、このスタッドレスとの組み合わせであらためて感じたのは、レネゲードの中でも、このトレイルホークは、ストローク量を使い切ることなくあえて剛性感をキープしたというシャシーセッティングを、上手くコンフォートへと導いていたことでした。  そう考えると、ノーマルタイヤで感じた硬さも気にならないレベルと思えるようになりました。つまり、トレイルホークゆえの硬さをどう捉えるかでしょうけど、個人的にはこんなもんでしょうと、これでいいんじゃないでしょうかへと結論付けられました。好みでいえばストローク感をもっと出したほうがジープらしいと思いますが、ま、それは安易に揺れると評されてしまいますから、分かりやすさという意味合い、コンパクトジープとしては、これがベターなんだと思います。  取材では400kmほど乗ったのかな。改めて感じたのは、燃費が期待ほど伸びてくれなかったこと。ま、取材という悪条件もあってのことですが、高速道路走行を交えながらも11km/Lに止まったことは少々残念でした(訂正:勘違いから当初10km/Lに満たないと表記)。さらには、ちょっと価格が高いことも残念。ま、為替レートの兼ね合いもあるんでしょうけども。ジープってのは、オモシロイ、愉しい、だけではなく、そもそもリーズナブルという上に、内容に惚れると、さらにいい買い物をした感に浸れるのも、また魅力だったはず。そう考えると、FFで297万円〜というプライスにライト感はないようにも感じるのですけどね。って、昔の円高時代を知っているからなん