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#1887 ジャパン モビリティショー2025へと出掛けてきましたが……、って話、その2。

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 トヨタでは、やはりジャパン モビリティショー2025開催直前に発表した、ランドクルーザーFJが特別な存在となっていました。そもそもコンセプトカーについては、ボディサイズを公開しないスタンスとなったトヨタでしたが(変わっていないよね?)、このFJはプロトタイプを公開することで、スペックを表記しています。全長は4575mm、全幅は1855mm、そして全高は1960mmと、いわゆるクロカンスタイルで、ホイールベースは2580mm、5名乗車で、2.7Lガソリン、さらにはパートタイム4WD、6速ATとなもし。IMVベースゆえに致し方ないところといいましょうか、これが当たり前といったスタンスになっていますが、考えてみると、日本で全長を4575mmとしたことはちょっと短すぎやしないか、つまりは、ユーザーを選んでしまうんじゃないか、と思いました。しかし、逆に、クルマがユーザーを選べるようにしてある、と捉えると、これでいいんじゃないか、とも思えてきます。    また、一方で6速ATだけど、これも、いいんだろうかとも思いましたが、逆にですね、6速あれば十分だと思いますし、むしろ信頼性やら考えると、これで十二分。そして、パートタイム4WDの採用ですが、これも、自分的にはなんら問題はなくてですね、むしろ、ここでコストを掛けることで価格が上がってしまうことを考えると、十分ではないか、と、も、思えてきます。ただ、このあたりのスペックは、実際に日本で販売される時には大きく変わってくる可能性もあるのかもしれませんが、逆にこのスタイルで来る可能性もあるんじゃないかと思えてきます。ちなみにですね、乗り込んで気付きましたが、ここにピックアップしたスペックは内装を眺めていると、クオリティが行き過ぎていない分、自分には丁度いいかも、と思えてくるところがありました。で、こうなってくると、ベースモデルは300万円後半からスタートしてもおかしくないかな、と、思えるところも出てきますな。  そう考えながらクルマを外から眺めていると、右の写真のように、リアウインドウ周りをざっぱりと切った感じは、先を行っている感にあふれているなぁと思えてきました。ピラーをギリギリまでリアへと引っ張って、そこでばっさりと切り捨てる感じが、なおさらにスバラシイかと。ただ、このデザインはひとつの流行りになるのでしょうか、これで終わりになる...

#1886 ジャパン モビリティショー2025へと出掛けてきましたが……、って話、その1。

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 ジャパン モビリティショー2025へと出掛けてきました。東京都江東区の東京ビッグサイトで開催されているイベントです。10月29日(木)からプレスデーは開始され11月9日(日)まで続いていますが、今回はなんでしょうかね、なるほどねと来るブースもあれば、何をしたいのだろうか、という不可思議なブースまでさまざまにありました。軽自動車に対しては、熱いのか、熱くないのか、よく分からないところもありましたし、軽自動車だけではないという意気込みも感じました。  たとえば、ダイハツで出展されていたコンセプトカーは、すべてが軽自動車となっていましたが、こちらから見ていると、そこにダイハツなりの意気込みがあるのか、ないのか、最後までよく分からないという状況。いや、メーカーの心意気はものすごく感じたのですが、何かに抑えられている感があるって感じでして、なんとも難しいものがありました。もちろん、トピックはいろいろとあれど、やはり、FRレイアウトで作り上げた「K-OPEN(コペン)」でしょうかね。あの整い方は、え? これって、市販レベルか? と思わせるほどで、このままの佇まいで販売したら売れるだろうなぁを感じさせています。個人的には、少なくともHondaのS660よりは好きになれました。それにしても、やっぱり、FRレイアウトで、2シーターっていいですよね、そう思わせる力強さが色濃くありました。  あとは、スタディ系として作り上げていた、「K-OPENランニングプロト」(写真右)が、個人的には、ものすごくポイントにはまりました。K-OPENとしてFRレイアウトがあるのだから、もう、出さなくてもよかったのではないか? という意見が内部から聞こえてきそうです。しかし、これは、出展して、大正解だったと思います。異なるモデルがあり、そして、比較ができるからこそ、そして、旧プラットフォームでいろいろと試している感があり、ものすごくいい傾向だなと思いました。いや、これはスゴイかも。  一方、スズキは、といえば、軽自動車だけではなく、海外で販売しているモデルが好調であること、さらに二輪車がありますし、そして、船外機やパーソナルモバイルやセニアカーがあるために、ブース全体にとりとめがないようにも見えました。もちろん、それぞれのポイントをそれぞれにテーマとして強く挙げていたのですが、それぞれに強すぎて、でも、...

#1883 待望ではありましたが、なぜかやってきたのは、キネティックイエローだった、ジムニー。

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 突然にクルマが届きました。あ、正しくは突然ではないか、今日もってきていただくように伝えていたので、予定どおりに届けられました。ボディカラーは、黄色ベースなんですが、ルーフが黒な上に、さらにボンネット上も黒に。そのオプション価格は、7万7000円ほど。それにしても市場では見かけたことがない色合いなんですが、ヒモほどいてみると、受注生産だそうで、そりゃ、簡単に手に入るわきゃないやね、ってな色合いでした。ちなみに、自分は黄色系そのものはまったくもって希望していない色合いなんですが、さらに、装備内容も、希望どおりじゃなかったりして、はたして、このモデルが我が家にやってきて良かったんだろうか、と思うこともしばしば。ま、最新モデルになると価格が大きく値上がりしてしまいますから、ひとつ古いモデルになりますが、致し方ないか、と、捉えていたりもします。  ちなみに、駐車場は、前回借りていた場所と同じところが空いており、借りる人もいなかったのでしょうかね、しっかりと確保いたしました。それにしても、どんな仕立てになっていくのでしょうか。といいつつ、何も考えてはいなかったりしますし、何か足しても、何かを引くような気もしています。そういえば、振り返ってみると、新車を購入してきたのは、インプレッサSTi以来でした。あれは、25年ぐらい前のことになりますかね。そうかぁ、あの頃から新車は買っていなかったのかぁと、自分のクルマ人生を振り返っていたりもしますが……。

#1882 ちょいと大きいけれど、適度に緩いクロカン性能。でも、安くはないと推測されるランドクルーザーFJ。

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 日本での今朝方に新型ランドクルーザーFJが世界初公開されていました。ランドクルーザーとFJという名が初めてくっついたわけですが、ベースとなったプラットフォームはランクルシリーズとは別物。独自のホイールベースの設定や、独自のボディサイズの提案などを眺めていると、初代プラドが出た頃を思い出しました。いわゆるベースはランクルシリーズではないプラットフォームでしたが、ランドクルーザーという名称が頭に掲げられ、その後にプラドという名前がくっついていました。当時は、ランドクルーザーではない、という意見が大半を占めていましたが、このモデルはどうなっていくんでしょうかね。あの頃があったからかどうかはさておき、すでに現在ではハイラックスが採用していますし、ラリーを含めて活躍していますから、あそこまでの否定的な意見は出てこないような気がしています。また、前回のモビリティショーで出展されていた、モノコックボディを採用したランドクルーザーもありましたので……、と考えると、そういった意見は出てこないほうが強そうということも見えてきます。  いずれにしても、このモデルが何をターゲットとしているかは、やはり、ジープ・ラングラー、か。ただし、全長は4575mm、全幅は1855mmですので、実は、ラングラー2ドアとしては全長が長く、ラングラー4ドアとしては全長が短くなっていますし、さらに全幅についてはランドクルーザーFJのほうが小さいため、はたしてこれがアドバンテージになるのか? といった面も見えてきます。いずれにしても、搭載エンジンは、いまのところ、ガソリンの直4/2.7Lのみ。ここにディーゼルが追加されるのか、されないのか、含めて、見どころ、かな、と。あとは、このプラットフォーム系でピックアップトラックではなく、ルーフが取り付けられたモデルが日本初上陸となっていますので、この点を含めて、非常に強いポイントになっているとも思えてきます。  そして、このモデルのポイントとして、やはりリアビューを挙げねばなりません。写真右が分かりやすいビューですが、Dピラーをサイド面で表現するのではなく、かなり手前からカクっと織り込んでしまい、そのままにテールデザインへとフラットに繋げています。まさに新しい感覚ですが、これにひょってガラス面を大きく確保できているようにも見えますし、あえて折り込むポイントを外に出して...

#1878 MTとの比較になるけど25万7400円高〜(ATとMT同額)となる、改良ジムニーの価格帯。

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 今日、5型へとスイッチすることが発表されました、ジムニーシリーズ(ノマドは除く。発売日は11月4日)。今回の改良は、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」の採用、車線逸脱抑制機能を標準装備したことにあります。ありますが、なんとですね、今回の改良内容はそれだけだそうで、ボディカラーの展開も変わっていません。そして、そこに価格上昇がプラスされまして、なんと、25万7400円高から。ちなみに、これまではMTとATが別価格展開となっていましたが、この改良でMTとATは同額となったこともあり、もはや、MTを狙っていたユーザーには最悪ともいわんばかりのタイミングとなってしまいました。  実はこの改良について……、って、書いたかと思いきや書いていませんでした。先月だったかにディーラーを訪れた際に、この改良のことについて教えてもらっていましたが、最初に出掛けた際にはなかったものの、次にうかがった時に、ジムニー(軽)、最高級グレードが出てきました。といっても、台数は2台、しかも、MTで選ぼうとすると好みの色ではなく、装備もそこまではいらんよな、って感じに。いずれにしても、新旧ではそこに価格差がありますから、イマドキ装備にするか、古い装備にするかで迷いまくり、……、……、旧型モデルがやってくることになりました。  ちなみに、最新型にすると、バックアイカメラ付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機が、メーカーオプションで最初から用意されています。ただし、価格は12万7800円。そもそも低価格を狙っていた者としては、あまりに大きすぎる価格帯。とりあえず、オーディオはAmazonで買いましたさ。それにしても、どうなるんでしょうか、自分。好きではない色合いと、ここまでいらんよなぁという装備への反応について……。そうそう、デザインも好きではありません。はい。

#1854 日本では大きいけれども、グローバルには物足りなかった、スバル・アウトバック(ファイナル)。

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 2026年モデルとして次期型が発表になっている、スバル・アウトバック。北米で稼いでもらうためには、仕向け地をばっさりと切り捨てて、専用モデルであることを欲することが大事だったんだなぁ、ってことは、やはり眺めていると理解できます。ふと、この新型アウトバックは、レガシィ系を切り離したことで、何かをひとつ手に入れているんだとも思われますな。  ということで、ここでは、最新型ではなく、日本ではファイナルバージョンが販売されている現行モデルを。ただ、そのファイナルではなく、ファイナルひとつ前のモデルの試乗記を。エンジンは1.8Lターボで、1600回転域から300Nmを発生させており(ちなみに最高出力は177PS)、これが扱いやすさにあふれておりまして、パワーが欲しいという目論みよりも、そこまでパワーはいらないかな、といった乗り味にあふれています。まさに丁度いい感じとでもいいましょうか。いや、実質はスポーティ仕立てなんですが、わりとオールマイティな印象を与えてくれるもので、扱いやすさがありました。ハンドリングのステアフィールまでふくめて十分だし、何か違和感があるか? と問われても、特にないかなぁ、と答えられますな。乗り味については、ちょっと固めになっている点があって、自らの好みとは少々違うところがありますが、ま、いいんじゃないでしょうか、ファイナルモデルならば、といった感がありました。シート類も大柄で悪いところが見つからないかな。ラゲッジルームも、奥行きが十二分にありますので、日本載せるサイズで不足するってことも、あまりないんじゃないかな、なんて、思わせてくれるものでした。  ただ、ここから先、つまり、日本では乗ることができなくなった新型なアウトバック(写真右)は、レガシィという枠を消し去ったことで、つまりは、レガシィベースにしなくなったために、全高が引き上げられ、違うモデルへと進化したことは容易に想像できます。全幅だけではなく、やはり全高があがったことは、北米で、ちょうどいいサイズ感となり、新しいユーザーを獲得しそうな活きすらあります。そろそろ、詳細が発表される頃か……、ってか、ふと気付いたのですが、ナビゲーションが縦長ではなく、スクエアになっています。縦長シリーズはもうやめてしまったのでしょうか。

#1831 三菱・トライトンもいいんですが、ランクル250系もとってもいいし、価格も離れていなかった、ってな話。

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 三菱・トライトンがすごくいいという話を、ふたつ前でしていますが、実際にトヨタ・ランドクルーザー250もすごくいいと評価しています。ランクル250は、ラダーフレーム付きモデルであること、リアにリジッドサスを採用していること、そして、フルタイム式4WDの採用やら、両車を比較すると似ているんですが、一方は、ベッド付きなボディであるのに対して、かたやクローズドボディだったりもします。ただ、ボディサイズが大きく違っておりまして、いわゆる全長に大きな違いがあるのですが、それよりもわが家ではいわゆる「小さいほう」のモデルを選ぶことになります。つまり、その全幅はトライトンは1865mmに対して、ランクル250は1940mmでして、わが家では意外にも全幅のほうがわりと重要だったりします。って、ま、全長もある程度は必要か……。  で、価格を比較してみますと、トライトンは498万8500円、ランドクルーザー250は520万円となっており、比較してみると近くにいます。ちなみにランクル250はボトムグレードのGX、一択でして、その安さもポイントとなっています。もちろん、装備面では、サードシートはあったところで実質的に座るのには難がありますし、スタビライザー機能も、リアデフロックももうなくてもいいかな、って気になっています。一方で、エンジンはディーゼルユニットで、そこに8速ATが組み合わされ、ちょっと小さくなったがゆえにランクル300系と比較すると取り回しはしやすい、というメリットがあって、もう最高なのです。そんなあれやこれやの実力を知ってしまうと、あれこれと付けてフル装備になってしまうZXは735万円ですから、そこに215万円の価格差がありまして、これはさすがに大きすぎないか、と思うこともあります。ま、いずれにしても、日本で購入できるラダーフレーム付きなモデルは、このサイズか、軽乗用車系になってしまいましょうかね。もちろん、ジムニーがいいなぁと思っておりますが……。

#1829 やっぱりまとまりが良すぎて、ほかのモデルが見えてこない、三菱自動車・トライトン。

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 あらためて三菱のトライトンを振り返ってみましたが、すこぶる魅力のあるモデル、といった取りまとめができると思います。ボディサイズにしても、ベッドはそこそこの積載から、振る積載まで、そのカッコよさを十分に表現できますし、ステアリングフィールもまさにちょうどいい感じがありますし、リアタイヤがどこにあるのかとてもに分かりやすい。パートタイム式ではなく、フルタイム式を採用しているために、日常におけるドライビングにイージーさがありますし、いざとなったらリアデフロック機能も付いていますので、まさに、なんでもなりな状態となっていますので、まさに必要にして十二分かと思われます。もちろん、すべてが一新されたモデルとしては、強固になったラダーフレーム付きのモデルであり、そしてリアサスペンションはリジッド式を踏襲し、相変わらず縦置きスタイルな4WDシステム(フルタイム式搭載)を採用により、もはや、日常的な乗り味もまったく違っています。排気量がひとつ小さなディーゼルユニットを搭載しているところもいいですし、6速ATとの組み合わせもすばらしくいい。特に、過去にトライトンに乗っていたならば、乗り換えてまったく問題ないと思いますし、初めてトライトンにチャレンジするのであっても、このスタイリングに惚れ込んでいるならば、もはやオススメできる、かな、と思いました。  ただですね、いわゆるヘビーデューティ系な4WDですので、意外に取り回しがいい、思ったよりもハンドリングが素晴らしいと思っても、やっぱり、ラダーフレーム付きモデルであって、その車両重量は2080kgから、となりますので……。その 一方で、自分で買うか、と、問われると、気が引けるというところもあり、わりとベタぼれなんだけど、サイズ的だけではなく、重量のほうが難しいや、という面もあったりします。それにしても、やっぱり、ピックアップトラックというスタイルは今の自分には当てはまらないことが正直なところで、さらにルーフレスなベッドの使いように何も当てはまることがなかったりもします。実は歳を取ってくれると、デカイクルマが好きでなくなる方向性も生まれてきまして、もはや、3ドアでいいんじゃないか、って思えてきますな。

#1824 放置されていたアルミホイール(4本)が、今は、売れるらしい……、という話。

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 不要になったアルミホイールがずっと、ずーっと、バルコニーに置きっぱなしになっていましたので、意を決して処分しました。なぜ、バルコニーにあったのかといえば、タイヤが付いていたこともあって、処分するにひと手間どこか、もっと手を煩わせそうだったので、放置していました。ま、なんとか置けるスペースもありましたので……。ただ、最近はアルミが部材して売れるらしい、という話があったので、買い取り屋さんに電話をしてみました。もちろん、いわゆる業者さん向けでありながら、一般の人にも、売ってくださいまし、といったスタンスがありました。ただ、気軽に電話くださいというあの「ノリ」があまりにも軽すぎて気が引けていましたが、思いきって連絡したところ、タイヤが付いてしまっているんですが、いいでしょうか? という問いに対しても、いいですよ、との解答。なにもせずに、タイヤを付けたままにクルマに4本積んで持っていってみることにしました。  もちろん、ホイールだけではなくて、PCやらほかも持っていったのですが、敷地内に入ったものの一体どこに停めたらいいのか、わからない状況。誰も相手にしてくれないように見えたので、停められそうなところにクルマを置いて、係の方が分からぬままに話をしました。で、あっちへ停めてくれといわれ、クルマを移動させつつ……、まぁ、商売相手は多くは業者さんですから、こちらも慣れていないと、こういったあたふたはいたしかたないかな、と思ったりしましたが……。  で、受け渡しは、なんのことはなく、クルマの中からPCだ、ホイールだを、目の前においたところ、すぐに配置場所へ持ち運ばれていき、解体の順番待ちに並んでいました。タイヤもどこかで外されるんだろうな、とか思いながら、タイヤが組み合わされていても価格が付くことにちょっとオドロキつつ、ふーん、こうやって処分されていくのかを目にして帰ってきました。そうそう、カッコいいと言い放っていたグランドチェロキー用アルミホイールは、この5本スポークタイプです。このシンプルさはないよね、と言わんばかりの仕上がりが素晴らしくて、もはや、脱帽といった感じだったりもしますな。

#1802 ここはフォードだったんだよなぁ、今はジープなディーラーになっているけど。

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 ついにフォードのフィエスタを手放すことにしました。細かなトラブルが多いため、続いてなにかが出てきそうな感じもあって、手放すなら今がいいのかな、と思ったところもありまして……。振り返ってみると、このフィエスタには11年ほど、自分のところに来てからは9年半ぐらい、で、6万kmぐらいに乗ったことになります。実に愉しめるモデルでして、具体的な何かが楽しいというよりは、トータルバランスに優れてはいないものの、ちょうどいい感じがうまく仕立てられており、それこそ何かに鋭さがあったわけではないのに、ほんと、いい感じのよさにあふれていました。言葉にすると、ものすごく難しいかもしれませんが……。  たとえばエンジン排気量は1.0L。ただ、ターボによる過給ぶりが楽しさを生み出しており、トータル馬力としては100PSなんですが、その上に本国には同じ1.0Lながら120PS、140PSとありましたので、あちらではもっと違った愉しみ方ができたのかもしれません(国内は未導入)。もちろん、この100PSユニットでも、低から中回転域のトルクは太さがあってちょうどいい楽しさにあふれていましたが、このユニットは高回転ではあえてピークカットをしているところがあからさまでして……、たとえば、上からギアを落としてくる時に3000回転以上へ落とさせることを許しませんでした。まさに、デュアルクラッチへの影響を考えてのことで、まぁ、落としどころとしてはきれいにはできていました。いずれにしても、振り返ってみると、Bセグモデルとしては、あのフィーリングはすごくいいって感じに仕上がっていた、とも思っています。  ほかにはなんだろうなぁ、ブレーキか。このブレーキがですね、たいした部品を組み合わせていないにもかかわらず、奥までしっかりと踏み込むことで制動がきれいに立ち上がってくるフィーリングが作り上げられています。最近のモデルは、少し踏み込んだだけでしっかりと制動力が出てくるモデルばかりですが、そこにじっくりと踏み込んでいくとしっかりと制動が出てくるフィーリングはあたかも古さと、言えるもの、かな。途中で、ブレーキパッドを交換する際にマツダ・デミオ用にしてしまいましたが、根本のゆっくりと踏み込むフィーリングは大きく変わることはなく、そこには愉しさがありました。ちなみに、デミオ用を流用したのは、このモデルは、マツダとあれこれと...

#1795 あれは去年のこと、日産ヘリテージコレクションへ出かけた時のことでしたっけ。

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 そうそう、昨年末ですが、日産ヘリテージコレクションへと出かけてきました。あれです、神奈川県厚木工場で開催されているイベントです。ただ、このイベントは、定期的に行われているわけではありません。つまり、コレクション側に都合があって、そこの中から空いている時間を見いだして、で、日産ヘリテージコレクションを開いていると。そうなんです、一般から申し込みを行うにはかなりつらいところがありまして、まずは、日程が公開される日が不明、しかも、その時間も不明。なんていうんでしょうかね、ずっとホームページ上で待ちかまえていなければならず、これが結構つらい。つらいんですが、いい日を確保しようとするならば、やっぱり構えていなければならなくなります。  ということで、12月に、埋まりつつあるところで確保できました。といいつつ、自分は足を運んだこともあるのですが、取材したいというリクエストを出しての撮影ではなかったこともあって、むしろその開放的なスタイルに驚き、さらに見学者も思っていたよりも少なくて、見ごたえがあったかな……。そう、この手の仕事をしながらも、一般公開のスタンスへと出かけてみたらば、なかなか充実な1日を過ごすことができましたし、とにもかくにも驚きが多かったかな、と、いった印象がありました。ちなみに、同行された方とは、趣味が異なるところもあって、眺めているヘリテージ部が違っていまして、ずーっと一緒というのもおもしろくはないだろうと、途中から離れて見学をしていました。あ、これ、ビンテージコレクション閲覧時の話。しかも、その時間帯は1時間以上当てられていたような気もします、たしか。  いずれにしても、それぞれに趣味が深く、そして、こだわりが強くあるという、こうしたビンテージコレクションは、ものすごく見る者を引きつける魅惑になっているなぁと思いました。特に、日産の場合は、それぞれの時代に価値がありますからなおさらのこと。また、ほかのブランドを混ぜていない、純な日産ビンテージコレクションというスタンスも、すごくよかったなぁ、なんてことも思ったのでした。

#1790 この年次って表現が、今年の終わりを感じさせる……、「2025年次」なRJC カー オブ ザ イヤー。結果ね。

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 気がつけば、もう11月も下旬。あっという間に1年は過ぎ去っていきます。ということで、今年次のRJCカー オブ ザ イヤー(←半角アキが正しい)を振り返っての、あれやこれや、を。個人的には、いろいろな事情があってとは理解しつつも、ホンダとスズキという2ブランドになってしまった国産部門の行方、一方の輸入車では、ここのところ連勝となっているメーカーの快勝が続くのか、いや、ここで途切れて、中国や韓国のブランドが評価されるのか、はたまた、フィアットやクライスラーを傘下に収める欧州企業がトップとなるのか、あいかわらず、開票までまったくわからないという状況となりました。  で、結果は、下記のとおりとなりました。   RJC カー オブザ イヤー      スズキ スイフト   RJC インポート オブ ザ イヤー      BMW ミニ・クーパー   RJC テクノロジー オブ ザ イヤー      BYD LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造 BYD    RJC 特別賞      三菱自動車工業 トライトン  今年を賑わせたモデルと技術たちですが、ま、いずれも話題を振りまき、それぞれに個性を放っており、今年はこういう結果になりましたか、といった感じ。いつも言っていますが、投票には甲乙つけがたく戸惑いがあり、いつもと同じくどう得点したかは覚えていなかったりもします。開票は、テストデー直後に、メーカーやインポーターの方々が見守る中で行われるのですが、自分が座っていた入り口付近の席(受付席)からは、リアルタイムで点数が加算され、表示されているモニタがまったく見えずでして、読み上げられる点数を暗算するにも限界があって、最終的に結果が読み上げられるまで、わからずといった状況。輸入車は、読み上げの途中で、入れ替わりがあったようですが、そんなことも分からず仕舞いでした。  そうそう、ひとつだけ、なぜに、商用車であるトライトンが受賞をしているかについてお話しておきましょうかね。基本的にRJC カー オブ ザ イヤーは、商用車は対象外となっているのですが、特別賞に関しては乗用車系という枠にこだわらず、これからのクルマの発展に寄与してくれる技術やコンセプトにも、与えることがあります。それゆえの特別賞であり、過去に三菱ふそうトラック・バスの技術も受賞しており。現行型トライトンは...

#1786 ランクル300よりも好印象だったりする、ランドクルーザー250に表現された、ストレートな素直さ。

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 三菱のトライトンにビックリしたって話を書いていますが、トヨタのランドクルーザー250にもビックリしました。現在のところ、ランドクルーザーラインナップは、300、250、70の3モデルとなっていますが、前回のモビリティショーでモノコックボディベースモデルの存在が明らかにされ、もう1台、コンパクトであるモデルの存在が公になっています。やがて5機種展開になりますので、現在の3モデルだけで否定をしちゃならんのですが、250は大き過ぎる、と、まず感じました。それもそのはずで、300とプラットフォームを共用しているために、そこに乗っけたボディサイズも、250GX以外では、300のZXと比較すると全長4925mm(−60mm)、全幅1980mm(±0)と、まさに同等となっています。いわゆるアメリカンフルサイズ僅かに欠けるといったサイズ感ですが、こんなドデカイボディを気軽に国内で走らせる人はいるんだろうか、と思ったものの、抽選販売とされながらも予定台数を大きく上回る申し込みがあったとか。いやはや、いやはや、といった感じです。  さて、そんな中途半端な状況にあるランドクルーザーですが、4月にランクル群として、この3モデルのプレス向けオフロード試乗会が行われました。そこで感じたのは、300と250ってボディサイズだけではない、乗り味の違いがあったこと。全幅は同じなのですが、250はフェンダーを張り出させた(相対的にドアパネルを引っ込めている)造形としており、小さく見えます。なるほどなぁと思わせながら、その乗り味の違いを、ドライビング側で感じさせてくれる、不可思議なフィーリングがありました。  今回は、オンロード中心の試乗でしたが、このコンパクト「感」たるイメージが扱いやすさを作り上げていました。左の写真のようなドアパネル上部に手を乗せられるというスタイルはもちろん、室内サイズにゆとりがあふれ、さらにはボンネットも全域を見渡せるし、インパネも直線基調で整えられており、そこにはすっきり感があり、それもプラスとなっていました。乗り味については、電動パワーステアリング採用もあって、操縦性にちょうどいいがありましたが、個人的には、それは乗用車的というよりは、ラダーフレーム付き、かつ、フロント:ダブルウィッシュボーン+リア:リジッドというサスペンションとしての、進化系ともいえる、好印象にあふれて...

#1785 BFグッドリッチのオールテレーンT/A KO3、最速試乗記。本日、解禁となりましたので、その裏話を。

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 解禁となりました、オーストラリア取材。今日まで、なんの取材だったかを語れないでおりましたが、内容は、BFグッドリッチブランドからリリースされたオールテレーンT/A KO3のテストドライブでした。ま、インプレッションについては動画を観ていただくとしてですね、それとは直接関係ない話をここではつづりましょうかね。取材地は、オーストラリアだったので、ま、あれです、夜飛んで、朝に到着するというフライトだったのですが、そもそも時差が1時間しかない上に、早朝に到着。取材は翌日だったので、到着日は丸々フリーとなり、レンタカーに乗ってあちこちへと出掛けたのですが、当初はコアラを見に行こうと言われていたものの、流れるままにあちらこちらへ、と。まぁ、分かってはいたことですが、道幅が広いし、人々の心も広い。なにもかもが日本と違って見えるのはなぜだろうと思いながらも、これは海外へと出掛けると、いつも思うこと。そして、もうちっと意志疎通ができる会話ができたらいいのになぁ、と思うところも、いつものことでした。   イベントそのものは、このタイヤブランドのマーケットとされる地域の方々が参加しており、参加した回は、いわゆるアジア地域の方々が集っていました。こういった体験イベントはジャーナリスト向けであることが多く、ましてや、ある程度知識を必要とするこのタイヤように、理解し、解説するのが難しい製品の場合はなおさらのこと。と思っていたんですが、来ている方々の多くはyoutuber的なノリを大切にされている方々ばかり。ま、このあたりは動画を観ていただけるとわかるのですが、もう、みなさん、突然に語り出すは、背景やらは気にすることなく収録を始めるは、で、いわゆる、はーい、静かにしてくださーい、はじめまーす、とか、がない。ない、というか、そのための時間が用意されていない。現場は、もはや雑然としており、収録した者勝ちといった感じ。それに気づいて、うちらチームも、無理矢理に収録していったのですが、こうしてあらためて目にすると後方にほかの国の方々が映っていたり……。ただ、こういうスタイルに慣れていく必要を感じつつ、カメラマンさんの編集もあってそれなりに勢いは出せたのではないか、とも思うております。はい。  あとは、あれか、物価の話をしておいたほうがいいでしょうかね。いわれているとおり、高いです、超高いです。ただ、あ...

#1782 オーストラリアだから赤が映えるのか、日本では映えないのか、でも、赤はすごくいいよね、と思った、ジムニー(シエラの5ドアバージョン)。

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 仕事でオーストラリアにおりました。その内容は、もうしばらくは話せないので、それ以外の話をば。ということで、ジムニー5ドアが結構走っておりましたって話をしようかと思います。あれですよ、あれ、日本でいうシエラの5ドアバージョンで、インドで生産されたモデル。日本への導入が渇望されるものの、導入を含めて、どうなるのかさっぱり分からないという、あのモデル。ただ、こうして市街地を走っている実車を目にすると、ストレッチされたといっても思ったほどにそのバランスは崩れていないし、サイズ感を含めて、ちょうどいいんじゃないか、と、感じさせるマジックがありました。ふーん、いいんじゃない? ってな、感じで。  ただ、ちょいと調べたところ、車両販売価格は5ドアで$40,000以上。今朝の為替レートが$1(以下au)=105円ですから、えっと、日本円にして420万円。ちなみにジムニーシエラ(以下ジムニー)3ドアのボトムグレードでも$34,990ですので、日本での販売価格には超リーズナブル感があります。そう考えると、3ドアは日本で生産できたとしても、5ドアはインドからの輸入になりますので、5ドアが日本で販売されたとしても、その販売価格は決して安くはないんだろうな、という妄想も沸いてきます。ただですね、ほか、オーストラリアで販売されているモデルの価格を調べてみると、たとえばトヨタ・ヤリスは$32,674であり、ジムニーの割高感は「それほど」強くはないことも見えてきます。ランチの価格が日本円で2000円を超えてしまう国と考えると、なおさらのこと。  それはさておき、不可思議に感じたのは、彼らがジムニーサイズ、つまり、いくら5ドアになろうともジムニーのキャビンスペースを認めて、選んでいるところ。そう、狭いとは感じないのだろうか、ということ。そういう観点からすると、5ドアが選ばれる理由は分かるのですが、3ドアもラインナップされており、意外にも選ばれていまして、ちょっと、驚きを覚えました。ま、ジープ・ラングラーとて2ドアを用意していることからも、需要があるんでしょうな。そんな妄想をしていると、ランドクルーザーにもショートボディがあったらいいのにな、とか、3ドアモデル好きとしては、あれこれと考えてしまいます。  あれこれと妄想していると、やっぱり、ジムニー5ドアを、ローンチできなかったスズキのスタンスに、い...

#1774 東京モーターショーあらため、ジャパンモビリティショー2023に感じた、あれやこれや。その2

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 さて、続きです。ということで、それぞれのブース(ブランド)が表現したかったコンセプトは、果たして、どこまで来場者に伝えられたのかは、まったくもって分かりません。たとえば、日産のクレイモデル3台、CG2台という、計5台でコンセプトカーを表現していたことについて、会場に足を運んだという知り合いに話を聞いてみると、分からなかったと。そうなんですね、「ハイパーフォース」に目を奪われ、「ハイパーツアラー」にワクワクを感じたとこまでは強く印象に残っていたようですが、ヨシダイチオシだった「ハイパーパンク」については、ん? ってな、回答。まぁ、3連休の大混雑ぶりの中では、仕方なかったのだろうな、と思いつつ、逆に、ホンダのエリートジェットに乗った? とか、目立つモノに触れられた、それこそ列に並べた、といった言葉が返ってくることが多くありました。  そういう意味合いでは、ダイハツのビジョンコペンあたりはすごく分かりやすく、また、その完成度も実車テイストにものすごく近かったこともあり、人を集めていた理由はストレートに分かりやすかった。まぁ、この表現方法こそが、従来のモーターショーだったのかな、と思うところもありました。ただ、個人的には、ダイハツでは、コンセプトを強く表現していた「OSANPO(オサンポ)」が強く印象に残りましたし、このテーマをうまく市販車に落とし込んで欲しいな、なんてことを感じていました。あ、ダイハツでいえば、考えてみますとね、コンセプトモデルとして、EVモデルでもある「UNIFORM TRUCK/CARGO(ユニフォームトラック/カーゴ)を展示しながら、会場の端には、早々にデビューを予告しているハイゼットのEVモデルが置かれていたことに、今回はひょっとしてなくても良かったのでは? と思わせるところもありました(ちなみにプレスリリースの中に出展車両としては書かれていなかった)。  ブースコンセプトも、出展車両も楽しさがあったのは、三菱ブースでしょうかね。会場入ってすぐのところに位置していたこと、隣の日産ブースで「ハイパーフォース」に人が集まっていたこと、ほぼすべての市販車に乗ることができたBMWブースが目の前にあったことなどから、人が多く集まっていていました。個人的な意見とはなりますが、最近の三菱は、自らの存在価値を広めるのキーを見つめ直し、実直に展開しており、製品もす...

#1772 三菱・トライトンは、扱いやすさと愉しさとが同居してて、ちょっと、いい。

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 北海道でテストドライブしてきたトライトンプロトタイプ、そのほか三菱モデルのオフロード試乗会での原稿が、あちこちで公開されています。とりあえずすべての納品は済んでいますが、いまだに納得いかないようなモヤモヤが残っている媒体がひとつあります。それが、世界文化社のMen's-EX Online( 前編 、 後編 )への寄稿。この媒体については、以前から、文体をクルマクルマ(メカメカ)しないで欲しいというリクエストが編集部より言われています。まぁ、ライフスタイル的なテイストを大切にしている媒体ですから、そこに、メカな話ばかり入れても興味を持たれないことはよくわかります。ただですね、今回のオフロードテストドライブは、オフロードを走れるとはいっても、モデルごとのポジションはバラバラですし、その上に、ヨンクたるメカニズムも異なっていますから、簡単であってもメカを説明しないわけにはいきませんし、なんとなくでオフロード性能を語るわけにもいきません。  ということで、結果としてですね、頭でそれぞれのメカを語りながら、オフロードでの性能を伝えましたが、これがなかなか難しい。指定文字数が少ないからという理由もありましたが、なんだかんだで指定文字数の倍となる3000Wは書いてしまいましたが、それでも、自分としてはものすごく中途半端。いいんだろうかと思いつつも、納品し、そして公開されています。ま、そんな苦労があることを思い浮かべつつ、眺めていただけるといいかなと思いますが。  さてはて、で、今回、そうやってあちこちに書いているうちに、自分にはトライトンがピッタリだ、と、あらためて思いました。三菱の中で見渡してみると、アウトランダーPHEVも、デリカD:5もいいんですが、オフロード走破性が、自分が求めるレベルに達していない。トライトンならば、モーグルであっても、ヒルクライムであっても、ダートであっても、どんなオフロードシーンであっても。そして、走ってはいませんが、あのポテンシャルはオンロードで相当に愉しさを持ち合わせていることも想像できます。ここまで来ると、ピックアップトラックであることは、どうでもよくって。ベッドは使わないけど、せっかくだから、使おうかなという気にもなってくるような気もしますしね。ただね、ひとつだけ難点が。車庫証明が取れないのですよ。全長が……、ね。

#1771 新型トライトン(プロト)が手に入れていた乗用車的な感覚と、ほか三菱車のオフ走破性の高さに驚いた、話。

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 三菱自動車の、オフロードを走れるモデルの、オフロードテストドライブへと出かけてきました。場所は、三菱の北海道十勝研究所内にある十勝アドベンチャートレイル。ここは、現在ではクローズドとなっているオフロードコースですが、あの増岡 浩氏が、重機とチェーンソーを駆使して作り上げた渾身のコースだったりもします。と聞くと、ハードなシーンばかりが連続すると思われるかもしれませんが、そんなことはなく。地形のアップダウンをうまく利用しつつ、あちこちに先の見えないタイトコーナーを設定し、ところにどころにハードなオブスタクルを用意。もちろん、ハードなシーンを迂回できるルートも用意されていますから、車種のレベルに応じたテストができる内容でして、一見、特徴がないと思われてしまうかもしれませんが、実はよく練られたコースとなっていました。  で、今回テストドライブしたのは、来年初頭の発売を予告されたピックアップトラックのトライトンプロトタイプのほか、デリカD:5、アウトランダーPHEV、そしてデリカミニの4車種。先方の狙いは、それぞれのオフにおけるポテンシャルを確認してもらうことにあったようで、それゆえに、モデルによっては迂回路が設定されているものの基本的に同じコースが設定され、比較できるようになっていました。ただまぁ、たとえばモーグルではトライトンでは余裕ありあり、でも、デリカミニではギリギリといった感じもありましたが、トライトンがチャレンジしたヒルクライム(フラットだったけども)をアウトランダーPHEVでもアタックできるなど、比較することで優劣を感じさせるのではなく、ほかの三菱モデルの見えづらいオフポテンシャルを試すことができた、という面で、実に「愉しい」試乗会でした。  ということで、今回は、このコースを走った4車種を交えて書いてみましょうかね。コースレベルは、モーグルは全モデルで下回りを擦らない程度とされ、ロックセクションはトライトンのみ3レベルある真ん中を走り、ヒルクライムはトライトンとアウトランダーPHEVのみ許されていました。ちなみに、路面状況は、前日に大雨が降ったためぬたぬただった、でも、早めに雨が止んだおかげで乾きつつあるけど、水たまりもあるってな感じでした。この試乗会で印象に残ったのはタイヤがグリップを失った際の制御でしょうかね。自らの感覚にもっとも近かったのがトライトンで...

#1767 あれこれ考えると、よく製品化できましたね、と感心しきりだった、三菱・デリカミニ。

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 書いていなかったじゃん、という新型車試乗会が2つありました。ということで、その1台目、三菱のデリカミニについて。このモデルは、いろんな意味でよくできていました。昨今の、スタイルだけを変えてSUV風を装うモデルがメインストリームになりつつある中、現在の三菱ブランドにおいて、できること、できないことを明確にしながら、三菱らしさとは何かを自問し、まずは、上手に表現できていたところは高く評価できると思います。デザイン、走りともに、ね。  ベースとなったのは、eK Xスペースですが、意外にもオリジナルたるトピックは数多くあります。デザインでは、ひと目見ただけで強烈な印象を与えるフロントマスクを組み合わせ、あんまり変わっていない感を覚えつつも比較するとずいぶんと手を加えましたね、と言いたくなるリアセクションをトピックとしていますが、このデザインについては賛否両論あるかと思いきや、周囲からはマイナスな意見は出てきていませんし、自分も、いいんじゃない、これ、と捉えています。ただ、冷静に眺めると、このフェイスって、最新型デリカD:5ではなく、フェイスリフト前のテイストでして、ファミリーとしての整合性があるような、ないような、微妙なところ。いや、旧フェイステイストが強いように感じます。でも、不思議なのはデリカファミリーの一員であると認識させられてしまうところ。なぜなんでしょうかね、これ。あとは、ボディカラーについては、新色のグリーン系のイメージが強烈なのですが、ほかの色合いを目にすると、意外にそれぞれにスポーティとか、やんちゃとか、イメージが変わるもので、感心しきり。まぁ、これ、造形が、デザインがなせる技なんだろうなと、デザイン素人は感じています。  もう一つの、その走り(以下4WD)ですが、ダンパーの低速域と高速域での動きを、よりリニアに感じる方向へとチューニングを行い、さらにタイヤのハイトを1サイズとはいえアップさせた165/60R15を採用したこともあって、結果として、ストレスなく動き、かつ、路面からの大きな入力に対しては懐の深さを感じさせる、質感を与えています。これ、ベースモデルのeK X スペースも倣っていいんじゃないかと思いましたが、ま、あちらは街乗り重視であることから、異なるセッティングが必要なようです。ま、コストもありますしね。ワインディングでは、ロール量が減ったとい...

#1765 FFだからという言い訳が見当たらない、新型BMW・X1。たださ、乗り心地に固さがあるのだな。

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 BMWのボトムモデルであり、でっかいMINIとプラットフォームを共有している1シリーズ、2シリーズアクティブツアラー、X1、あと、ほかにあったっけか、あ、X2ですが、 #1753とんでもないどころの騒ぎではなかった、BMW2シリーズアクティブツアラーの話。 で、記したように、2シリーズアクティブツアラーから、プラットフォームは大改良を受けておりまして、その進化はデザインや走りだけではなく、操作系から表示部までに見られるものとなっていました。もちろん、そこにはEV化も見据えたあれこれがデザインされていまして、具体的には、現行型X1シリーズベースモデルとしてEV専用iX1がラインナップされています。  今回、テストドライブをしたのは、ガソリン2.0Lターボを搭載したxDrive20i xLine。つまり、4WDで、現時点でボトムとなるグレードです。ちなみに、ガソリンモデルとて、海外では、18i(1.5Lターボ)や23i(2.0Lターボ高出力版)がありますから、日本ではどのタイミングでどのユニットを導入するのか、しないのか、見どころになってくるかと思います。ただまぁ、中途半端な価格に落とし込んだところで、数を見込めるわけでもありませんから、現在のガソリン、ディーゼル1機ずつでもいいような気もしています。というのも、この2.0Lがですね、7速DCTとの協調制御も含めて、日常シーンから、高速域まで幅広い性能を得ていまして、不足が見当たらない。ま、あるとすれば、トルクがあるので、ついつい踏んで愉しんでしまうこと、そして、2.0Lゆえの自動車税でしょうか。あ、昨今のカーリースは自動車税込みなんでしたっけか? なんだかな、そういうところまで、「意識」しなくていいように、なってしまっているから、あんまり関係ないのでしょうかね。いやはや、いやはや。  さて、少し話がずれましたが、X1の話。まず、先の2シリーズアクティブツアラーで感じていた新プラットフォームに対しての印象は大きく変わらずでした。具体的にはハイパフォーマンスを引き出せるポテンシャルに驚きつつも、まさかのベースモデルではギアセレクトをできない不満(BMWがこれでいいのか! 的な)、AppleCarPlayの認識が速すぎるといいたくなるほどに速いこと、そして、初期制動力の立ち上がりが強すぎてブレーキペダルを踏み込む際にかなり...