#1841 何も決めることなく撮影していると、深い夕暮れと雲と、あれやこれや、と。
日々、適当とはいえ撮影しているとおもしろい写真ばかりが集まってきます。この写真もそのひとつ。何気に撮影しただけではありますが、真っ暗になる前のカットもあって、遠くの夕暮れが写り込みつつ手前は夜景になる姿が広がり、そして、高いところに仰ぐ雲と手前にある低めの雲とが空にコントラストを与えたりと、それはそれでなかなか愉しめるものに。ちなみに、奥の左側にある3つのタワー系ビルは、日常はそれほどに派手さをアピールしていないものの、夜になるといろいろとスタイルをアピールしていてなかなかおもしろかったりもします。特に真ん中の棟は、昼間はこんなライトになるとは思わない様相をしているので、夜になうと、ほぅ、愉しいじゃん、と思えるところもあったりして……。 そういえば、この風景には不思議さがたくさん詰め込まれています。ひとつは、山手線の内側、つまり都心にありながら東西と南北を流れている大通りに守られた唯一の「平凡」な地区であることもポイント。懸命に高さを稼ごうとしている建物が林立する中で、道路沿い以外はその高さ競いを許されておらず、こんな地にありながら、そこにはほのぼのとした風景が広がっています。ちなみに、これが、進行方向が逆になると、その景色からは駅が見え、そしてその背後に森林が広がっています(と思う)。といっても、少しずれると別の建物が目の前にはばかりますので、一部だけになりますが……。いずれにしても、愉しさにあふれています。