投稿

6月, 2015の投稿を表示しています

#1184 能登の宿で、流しそうめん予行練習に誘われた、その理由。

イメージ
 これといって計画も立てずにいたら、流しそうめんの予行練習に誘われました。宿で、夏に開催するそうで、その予行演習。で、気がついたら、あちこちへとつゆを注ぎ、コップを片づけていました。ま、いつものことなんです、こういうのも。  この宿、 この場にいるだけで、そこにいる人たちと会話しているだけで、幸せを感じられるような、そんな豊かさがあります。それは、生活というか、幸せの基本(単位)であるコミュニティの理想を提案、言い換えますと、 地域コミュニティのあり方を根本から覆す……、いや、やっぱり、これが本来であり、理想ですな。それは、 そこに集う人だけではなく 、地元までを巻き込んでしまう作り上げるコミュニティであって、 それは 宿というスタンスに止まらない、人と人が繋がっていくというコミュニティの場たる理想とでも言いましょうかね。  もちろん、そこは、 宿としての理想的な機能性も備えていて、一般的に宿に求められる非日常を楽しむことができるんですが、一方で、他人と関わらないという、 マイペースを貫くこともできます。そして、それはたまたま得たものではなく、そういった機能性を意図的にデザインしています。そういったあれこれは、結果として 日常とは異なる非日常の中にある日常を教えてくれます。って、これは宿の方の言葉。 実は目の前にある豊かさ(本来の日常)を、いつもと違う非日常という場に身を置くことで、再認識できるという、ま、そんな場。分かりやすい表現を用いると、都会にいると月の明るさに気づきませんが、都会から外へと出ると、月には地を照らすだけの明るさがあることを知り、実は、それはいつものことであり、それこそが日常だった、と 気づく、と。ま、そんな感じ。  ですから、お客だからという上から目線や、見ていないからペット持ち込んでもいいだろう的なスタンスでは、この宿を楽しむことはできません。さらに言い換えるならば、テレビとか、スマホとか、なければ、時を過ごすことができないと思っている人にとっては、不親切と映ってしまう宿とも言えましょうか。いちおう、テレビは置いてありますけど。あとは、物量的というか、金銭的というか、それらが豊かさに直結すると思い込んでいる人には、理解できない宿であるのかな。でもですね、当たり前だと思っていた日常に何か疑問を抱き、豊かさってのはこれじゃないんだよなと気づ

#1183 日常で使えることにも、その真価があった、ゴルフ7GTI。

イメージ
 今回、能登へはゴルフGTIを連れたって来ました。なぜ、ゴルフGTIなのか。当初は、能登に連れて来るつもりはなくて、たまたま借りていた期間に、能登へと行くことになっただけ。でも、それがとても良かったって話です。  そもそもゴルフGTIについては、 #609 にて、 その真価はハイパフォーマンスにあり、 活躍の場が見つけにくいモデルかも、と書いていましたが、今回、走って感じたのは、そこに日常でも使えるという付加があったこと。つまり、 日常で乗り込んでみたら、想像していた以上にオールマイティに使えるモデルだったと。   #609 ではサーキットでのあれこれを書きましたので、ここではまったりロングドライブに絞って書いてみましょうかね。 あのですね、日常で使えるってことは、つまりは、乗り心地に不足が見当たりませんってことです。そうなんです、 乗り心地という代をちゃんと確保してありました。ストローク量を抑えながらも、ストローク加減にしなやかさがあり、さらに路面からの衝撃の角を確実に、しっかりと取り除いてボディへ、乗員へと伝えてきます。それは、まさにタイヤのバタバタ感、低扁平率ゆえの硬さを、感じさせないという仕上がり。だからといって、バウンド時の底付き感も見当たらないし、 リバウンドで逃げているわけではなく、そのストロークする様の躾けに感心、感心。もちろん、荒れた路面では、コトコトしますが、ドタバタになっておらず、といいますかね、この18インチですから、全くと言っていいほど気になりません。ちなみに、 この 車両はDCC付きだったってのもプラスに働いていますな。ちなみに、DCCについては、ハイラインでは、ないほうが好みですので、GTIは、どうなんでしょうか、わかりませんが、付いていても特に違和感は覚えませんでした。  エンジンパワーだって、唐突なトルク変動がなくてですね、扱いやすさがある。踏み込まないと分からないとまではいいませんが、日常と非日常というパワーキャラクターをしっかりと使い分けられます。ちなみに、エコモードを選択すると、アクセルオフでコースティングしてくれまして、燃費をかなり稼ぐことができます。ま、これについてはまた後日ちょいと書きましょうかね。あ、 DCC付きだけなのかな、これって。まぁ、 いうまでもなく、高回転までフラットかつパンチあるパワーフィールも美点で

#1182 ”何もないこと”を愉しむために奥能登へと来た、という話。

イメージ
 半ば思い立って、半ば計画的に、能登へとやってきました。なんか久しぶりのような気がして、振り返ると……、昨年12月上旬に、クラブレガシィの取材で石川県を訪れています。ただ、半島に足をかけた程度でしたし、仕事でしたから、あまり能登気分に浸ってはいませんでした。で、カレンダーを調べたら、昨年11月下旬に来ていましたので、約半年ぶりか。以前書いたとおり、新幹線開通とか、映画とか、テレビドラマとか、話題が一気に集中したこともあって、能登からは意図的に遠ざかっていました。といいつつも、能登のあれこれが気になっていましたし、なんか呼ばれたような気がしたので、ふらりと訪れることにしたわけですが……。  実は、能登がとても良い場所であることは覚えていたのですが、あれだけ来ていながら、何が良いのか、どんなふうに良いのかは、すっかり忘れていたように思います。ということすら、忘れていました、到着するまでは。で、来てみれば、ダイナミックというよりは風光明媚といったほうがピタリと来る景色やら、人やクルマが少なく、雑多があまり目に付かないという、ストレスのない風景やら、そういう意味での"何もない"という良さがあることを、思い起こしました。  ただ、波が打ち寄せ、ただ、太陽が沈み行き、ただ、風が吹いていく、それだけのことなんですが、これがいい。普遍という刺激といいましょうか、日常という当たり前に気づくといいましょうか、ま、そんな感じ。なので、ただただ、その場に浸っているだけで、幸せが湧き出してくるようなそんな感じ。非日常というと、よく癒されるという言葉が使われますが、それとは明らかに違います。癒されるのではなく、これでいいんだを気づかせてくれる、そんな感じ。それは、リフレッシュでもなくて、どちらかといえばリセットに近いかな。  というわけで、夕ご飯のおかずは、夕景(写真)。いや、そこまで詩人ではありませぬ。今日はひとりだったので、夕食は、ちょちょいと作って。で、夕景を眺めながら、あれこれ考えごとをしながら。テレビやスマホなんてもの、必要ありません。というか、ここには不必要なのです。

#1181 書き始めたら、書く内容を忘れたので、徒然なるままに。

イメージ
 今朝の東京は、すっこーんと抜けた青空からスタートしました。が、18時現在、雨になっています。といいますか、神奈川県ではゲリラ豪雨らしいです。ちなみに、我が家の周辺は、なぜだかゲリラ豪雨になりません。 東京アメッシュ を眺めていて、お! 来るぞ! と覚悟しても、なぜか我が家付近では、雨の勢いは弱まってします。ま、地形やらが関係しているんでしょうな。  って、何を書こうとしたんだっけか、忘れました。左の写真は、今朝のもの。いや、右だって。最近、左と右とを良く間違えます。以前は、同い年の友達が間違えてばかりで、それをネタにしていましたが、最近では、人のことを言えなくなってきました。そして、物忘れも多い。ついさっきのことを忘れています。昨日だったかも、ミルクを入れたミルクピッチャーを、冷蔵庫に入れる前にラップしておこうと思ったまま……、放置されていました。そういう年齢なんでしょうかね。って、そうなんでしょうな、すでに、モーツァルトよりも、ショパンよりも長生きしていることになりますし。  あ、カフェ花豆では、カレーがアレンジされて、夏らしさを加えていました。夏野菜がこれでもかと盛りつけられ、カレーそのものもさっぱり感が増していました。んー、さすが、といった感にあふれていました。  もうすぐ7月なんですな、7月。気がつけば、日に日に、日照時間はどんどん短くなっていくんですな。いやはや、いやはや。

#1180 異端から主流へと変貌を遂げた(と思う)、新しいMINI Clubman。

イメージ
 唐突に、MINI話。日本では、やはり5ドア人気が高いそうです。そりゃそうでしょな。ただ、だからといって3ドアの販売台数が奪われたわけでもないそうで、そこには、MINIブランドがそうそう簡単に揺るがない根幹(魅力)があります。ちなみにグレード別では、3ドア、5ドアともに、なんとクーパーSがトップで、続いてクーパー。ヨシダイチオシのONEはかなり少ないものの、モデル落ちさせるほどではないようで……。そのいちばん売れているというクーパーSの価格は、3ドアで318万円、5ドアで350万円ですから、もはや、手軽に買えるクルマではなくなっていますな。これは、ONEだと装備面で物足りない→クーパーが丁度いいかな→でもクーパーSはナビ標準装備?→価格差は52万円で、ナビが付いてくる上に、ホイールサイズもエンジンもそのほかあれこれと変わる→ならばクーパーSだよねという、誘導によるところも大きいかと。まぁ、そういう視点で眺めますと #1162 で書きましたJohn Cooper Works(398万円〜)が、その上にいますから、結局のところ、JCWを買うことが、実はリーズナブル感はとても強くなります。そう、気がつくと、MINIなのに400万円。そうそう、MINIには、あれだけオプションが用意されていますから、ちょいと、あれこれと選びますと、ONEとて、300万円後半に。と思ったら、そういう方もいるそうですが、意外にもその辺りはきっぱりと締める方もいらっしゃるようです。いずれにしても、いかにMINIブランドがBMWグループにとってプラスになっているかが分かりますな。  さて、そんなMINIのClubmanが本国にて正式に発表されました。少々前に発表されいてたコンセプトモデルで5ドアやらワイドになることやら、その概要は知っていたとはいえ、こうして製品化されてみると、まずは、なんだかなぁを感じるのも事実。らしくないってことですな。MINIらしくない、Clubmanらしくない。そもそも、Clubmanってのは、シューティングブレイクテイストを表現したモデルであって、今に求められる利便性を追求したところは認めたとしても、3ドアのあのバランスを、崩してしまった感はちょっと残念。いちばん上の写真のようにサイドから眺めると、ますますもって、違和感ばかりを覚えるのですが、プラスに捉えようとすると……

#1179 それでも書き足りなかった、新型レガシィの話、その3。

イメージ
 あれだけ書いたレガシィ話( #1176 )ですが、振り返ると、あれを書いていないやとか、表現が不足していたかなと思うことが、次々と浮かんできます。書き足したり、書き直したりしようかと思ったのですが、アクセス数が飛び上がっていまして、大掛かりな修正はやめておいたほうがよさそうなので、あらたにアーティクルを作ることにしました。ちなみに、アクセス数は、夏みかんジャムの20倍。後から訊きましたが、 クラブレガシィのFacebookページ でリンクしてくれまして、Facebookからのアクセスが多くあったようです。ただ、調べてみると、割合としてはダントツにはなっていないようで、いずれにしても、いまだもってしても、レガシィへの注目度の高さを感じますな。  で、書き足しの件。まずは、リバウンドフィールが大きく感じる件について。あれこれと考えたのですが、あらためて観察してみると、日常的なドライビングといいますか、普段のシーンでは、気になることはありませんでした。少々スピードを上げて、かなり荒れた路面で顔を出すものであり、重箱の隅をつつき過ぎな気もしました。と、同時に、ティアナはどうだったっけか? と振り返ったのですが、あちらは、京都往復がメイン、しかも、高速道路、さらには、新東名と新名神の印象が強く残っていまして……、分からず。といいますか、テストしていませんので、分からず。  いずれのモデルにしても、速度を上げると途端に表情を変え、ハイレベルのスタビリティを強く感じるところは同じ、か。って、話がずれてきた、その件で、もう少し、レガシィ(17インチ)について語りますとね、フラット感が急に高まることは事実なんですが、それと同時に、トレース性が突然豊かになることのほうが好印象であって、ここに、18インチのスタブレックスよりも、17インチ標準サスが好みという理由の根本があります。路面のすべてをタイヤの広い接地面をもってトレース、つまり、タイヤが路面を離すことなく、走りゆくあのフィーリング。そこでのサスペンションのしなやかさは、絶品といわんばかりと。これが、書き足し部分ですな。  それを強く感じたシーンは山坂道系の広域農道。ところが、これが乗鞍へ上っていくルートへ入ったら、ちょっと違う印象を持ちました。タイトなワインディングですな。といっても、それは トレース性ではなく、挙動のほう

#1178 趣味ではなくって、もはや日常、実用なジャム作りの話。

イメージ
 農産物売り場や共選場を巡るのは好きですが、実のところ、その目的は、ジャムを作るための材料探しが主たるもの。といいますか、いつも、ジャムになる材料がないか、そんな視点で眺めています。いや、もちろん、ジャムにしますから、いわゆるB品探しですな。  まぁ、基本的にジャムですから、基本的に果物となるわけですが、果物ってのは、年中ないから困ってしまう。まさに、冬眠するためのクマのように、秋までにとばかりに集めるのですが、クマが腹にためて冬眠するのと違って、自分は、冷凍庫に格納しますが。というわけで、果物が出てくるまでのこの時期は実はいちばん辛い。いや、辛いってのは在庫がなくなることを意味します。 もちろん、ジャムがなくなったところで、生きていけなくなるわけではないのですが。  ということで、いろんなジャムを作っては保存しては、食べていますけど、最近、過去最高の美味しさのジャムを作り上げました。それが、写真なんですが、夏みかん。って、別に柑橘類で作ることは珍しくないのですが、素材が良かった、この夏みかんがとっても良かった。  取材先で立ち寄った食事処で利用していたご近所の夏みかん。無農薬を謳っていましたし、もぎ取られたばかりってこともあって、みずみずしさもあって、とても上手かった。で、そんな夏みかんがレジ横でも売られていまして、もちろん、買いましたさ。ただ、取材のクルマだったこともあって、2袋に止めましたが、今、思えば、もっと買っておくべきだったと、後悔していますが。  というわけで、履歴書の特技にジャム作りと書けます。ったって、難しくはないから、誰でも書けるか。あ、趣味ではありません。実用ですので。ところで、趣味はジャム作りって書くと、なんか、メルヘンになりますな。似たような表現として……、あ、趣味、味噌作りって言うと、イメージ違うのに。  ちなみに、今回の乗鞍ドライブでは、ルバーブとプラムを手に入れてきました。プラムはB品詰め放題を発見したものの、そこが観光スポットだったので、少々の躊躇はありましたが、まぁ、なかなか手に入らんしと、詰め放題してきました。

#1177 スバルの理想が仕立てられている、レガシィの2.5LエンジンとCVT。

イメージ
 レガシィ話の続きです。今回「も」、有料高速道路を利用することなく、すべて下道(一部自動車専用道路を利用)で走ってきました。いつものルート、八ヶ岳のパン屋経由、乗鞍温泉までの、往復ですな。ですから、峠は、大垂水峠、小仏峠を越えて、甲府盆地を走って、八ヶ岳の麓を走って、下りて、諏訪、塩尻、松本市街地を抜けて、乗鞍越えならぬ、乗鞍上り。って、まぁ、峠っていったって、大垂水はレベルとしては小さいですし、甲府盆地ったって、平地を走らず、丘陵を上って下ってを繰り返していますから、低燃費を期待するには不利なシーンばかりですな。  さて、エンジンについて少々。新しいFB25型(2.5LNA)は、中回転域のトルクをしっかりと出しておりまして、とっても好印象。高回転でのパンチは期待できずとも、そこに届く前に、とんでもないスピードに到達していますので、別に気にならないといった感があります。そう意味からしますと、S#へとスイッチさせたら、とんでもないパンチが出てくるという期待には、応えきれていないかもしれません。  で、このFB25、CVTを含めた新型レガシィの2.5Lユニットは、FB20(2.0LNA)に感じたあれこれ( #1145 )は見当たらずといったことからも扱いやすさが好印象。たとえば、発進時に気を遣う件は少しアクセルペダルを踏んだだけで2000回転へとは飛び込まず、1500回転で止まってくれますし、1200回転以下をキープしたいという理想のペダル操作は……、できる、というか、難しくない。考えるにですね、スバルの理想を求めるに優先されたのは発進時のパワーであり、そこだけを観察してみると、実は、2.0L、2.5Lともに、そのフィーリングは、エンジン排気量差ほどの違いを感じさせません。つまり、同じように発進し、加速していきます。そう考えると、2.0LNA+CVTの仕立ては優先順位を明確にしただけの話であり、 低燃費を諦めたわけではなく、それに対して安直に ダメ出しをするのも酷であるのかなと。そんなことを感じました(反省)。  というわけで、この2.5Lユニットは1200回転以下でのアクセルコントロール(走り)をしやすく仕立てられていまして、そこを意識する、つまり、アクセルわずかに踏んでロックアップさせて1000回転少しをかなり保つことで、低燃費を引き出せます(左写真)

#1176 最新型レガシィB4に見つけた、新しい走りと、あと少し感。

イメージ
 最新型レガシィに対して、クラブレガシィで何を書いたっけかなと読み返したところ、17インチがいいこと、B4が好みであると書いています。そして、その後、 #1117 にてあれこれを感じつつ、再確認しようと、今回の日帰り・下道・ロングドライブへと連れ出しました。残念ながら、能登行きではありませんでしたな。 で、いつもの ヨシダインプレルートを走ったら、新たなる発見がありました。  そもそも、レガシィは、先代モデルでグローバルなモデルへと進化しましたが、そう言いながらも日本市場にかなり気を遣っていて、それが中途半端さを生んでいたところもあったような気がします。そして、最新型では、レヴォーグにその役割を渡すことで、まさに足枷が外れたかのように、生き生きとしていました。デザインはもちろん、走りに至るまで、質感の大幅なアップですな。結論を先に述べるならば、この手のアメリカのスタンダードセダン、つまり、ミドルクラスサルーンクラス(FF)の中ではトップであることを感じました(新しいVW・パサートに乗っていないので、パサート除いての話とはなりますけども……)。  そんな新しいレガシィの美点は数多くありますが、実のところ、トピックとなりうる真価のいくつかは日常の走行だけでは17インチ仕様であっても見えてきません。どこで分かるかというと高速度域での走行ですな。日常では、路面が少し荒れているとバタバタ感を見せつつ、それでも、その動きに細やかさがあり、さらには滑らかな転がりも手伝って、アッパークラス感と人によっては硬さとを同時に感じるという不可思議なフィーリングがあります。ところがですね、これが、速度域を上げて高速道路のようなフラットな路面へと移った途端に、フラットライドに変わり、うっとりするような路面トレース性を披露します。路面の全てをなめるようにトレースするフィーリングから、そのサスペンションの動きに心地よさを感じるという、あのフィーリング。左のようなシーンは、まさにレガシィの真価を楽しめるシーンですな。このフィーリングは、これまでのスバル車にあったらいいなと感じていたものですので、ようやく手に入れましたな、拍手喝采といった感があります。  ただ、日常では大きくストロークさせることなく硬さすら感じさせたサスペンションでしたが、修復を放置されたような路面ではストロークを許さ

#1175 細やかな作り込みにちょいと感心した、スズキ ラパン。

イメージ
 続いては、スズキ・ラパン。いや、正式はアルト ラパン、か。というわけで3代目へとスイッチしたラパンの話。そもそも、女性向けをターゲットとして開発され、オーナーも9割が女性で、しかも20、30代が多くを占めているのが、現状だそうで、そんなモデルゆえに、フルモデルチェンジは通常のモデルとは違う苦労があれこれとあったそうです。  そして、細かなあれこれを訊いていくうちに、テーブル状のインパネは化粧品を置けることを設計して……なんて話を聞きますと、そうか、女性向けなのかという先入観も相まって、 興味を持てないなぁという目で眺めてしまいます。ただ、上手く仕立てていた パネル類やシートパイプやらは、女性がOKを出してくれるレベルをクリアすることて、質感を手に入れていたりもしますから、まぁ、頭ごなしに否定するモデルでもないのかなとそんな感じも受けます。なんていうんでしょうか、ハローキティバージョンとは異なるとでもいいましょうか、そんな感じで。個人的にはニトリを超えていますね、と、表現したら、そこがひとつのラインだったようです。まぁ、ニトリがダメっていうんじゃなくって。ニトリと分かってしまう、あの雰囲気とでもいいましょうか、そこんところ。  で、思ったほどはフェミニンしていないスタイル、そこにあるこのシンプルさってのは、うちらオッサンは受け入れられなくても、イマドキの若いダンシには、受け入れられるのかも……なんてことも感じました。ほら、ピンクを持てるダンシがいるじゃないですか、ああいう感覚の人たちに。デザイナーとかそういうんじゃなくって、普通の若いダンシで。って、うちの義理の弟がそうなんですが、ま、そんな感じの人たち。 ただ、その場合のラパンは、ピンクじゃなくって、写真のホワイトあたりになるのかな。まぁ、今度、義理の弟に会ったら、訊いときます。  というわけで、試乗会会場も終了の時刻となった頃、そんなあれこれを考えさせてくれるところは、自分にとっては評価ポイントだなや、と思えるようになりました。ちなみに、写真で、前側は、ボトムグレードのハロゲンヘッドランプタイプですが、このデザインが意 外に良かった。  あ、走りですか? アルトベースですから、いうまでもなく不足なく。ちなみにボトムグレードの5AGSのセッティングは、緩さがチューニングされていまして、ラパンののんびり感

#1174 予想以上という予測を超えていた、マツダ・ロードスター。

イメージ
 さてと、ロードスターです。新世代マツダの商品群の集大成といいましょうか、とりを飾るといいましょうか、……、って表現すると、もう新製品が出てこないような書き方になりますので、えっと、まぁ、いいや、そんな感じのロードスターですな。  で、いきなり、結論。これが良かった。とっても良かった。何が良かったかと言いますと、スペックだけのスポーツカーに仕立てていないところが、とんでもなく良かった。言い方を変えますと、ドライビングの楽しさをダイレクトに表現したモデルなんですが、それが一部の人向けになっていないという仕立て。つまり、ここで良く使う言葉である、 結果として、スポーティといった感じに仕上がっています。 気持ちのよいドライビングとはどういうものかを解析し、分析し、そして、定量化して、設計に落とし込んで、揉んで(!)、で作り上げたといった感じ。印象に残ったのは、スポーツカーを作ったのではなくて、マツダ・ロードスターというクルマを作りましたという開発陣の言葉。まさに、そんな感じの仕上がりなのです。  具体的にあれこれを書いてみますと……、まず、ステアリングフィールは、FRとかクイックとかダイレクト感とか、そういう次元とは異なる、素直さにあふれていまして、適度な操舵感とつぶさに伝わる路面からのインフォメーションが豊かで、これがうっとり。1.5Lエンジンは、パワー不足を想像するかもしれませんが、パンチとは異なる、気持ちよいパワーフィールを表現していまして、雑味のあるサウンドも相まって、これがとってもいい。シャシーは、しなやかさにあふれていまして、路面からの衝撃をしっかりといなしながら、その動きにダイレクト感があるという不可思議なバランスを作っていまして、これもとっても良かった。あとはなんだっけか、シートも、デミオ同様に、素直というか、理想であるポジションを、意図せずとれることから、これも好印象。  MTは、シフト操作という存在感をアピールすべき要素を持っているにも関わらず、その存在を忘れさせてしまうほどにいい。小気味よくとか、ショートストロークとか、そういう言葉で表現できない、その上。自分で操作しているはずなのに、勝手にシフトレバーが動いているかのようなそんな心地よさなのですよ。もちろん、扱いやすさにあふれておりまして、それこそが意のままを仕立てているといった感じ。ちなみに

#1173 イマドキに慣れたらあれこれ古さを感じた、グランドチェロキー(WJ)。

イメージ
 帰ってきたグランドチェロキーは、こんなもんだっけかなと、こんなだったんだなぁというあれこれに感心しながらも、イマドキのクルマとの違いにあれこれ感じていました。たとえば、アイドリングストップがない。これは燃費性能を求めるにおいて致命的であり、都心よりもストップ&ゴーが少ない八王子あたりでも、停止時の燃費を観察していると、エンジン止めようかと思ってしまうほど。あとは、パドルシフトも。実は、なくてもいいといいかなと思っていましたが、あることに慣れてしまうと、ないととんでもなく扱いにくいクルマだと感じてしまいます。さっと操作できること、全てのギアを選択できるという意味から。というのも、 うちのグランドチェロキーは、レバー操作が大げさでありまして、さらに、ATは5速で、シフトセレクトは2とLのみ、あとODオフスイッチ付きなんですが、5速に入っている際には、4速は選べるものの、その後、3速をセレクトすることができない……とか、こういった細かな不便がとっても気になりました。そもそも、ないことに慣れていたはずなんですけどね。  まぁ、多少の不便があろうとなかろうと、もうしばらく乗ることに決めましたから、あれこれを交換しておくことにしました。まずは、23万km無交換だった補機ベルトとテンショナーの交換から。ベルトって、そう、タイミングベルトじゃなくって、エンジン補機のあれこれを回すためのベルト。下手すると、車検ごとに交換とか言われる、あのベルト。そうなんですね、無交換でした。 交換してくれと頼んでも、その必要がないと交換されずに、23万km。たしかに、滑りどころか、その気配すら見せることなくて、交換の必要はなかった(写真上のベルトがそれ)んですが、ベルトテンショナーから異音が出ていたので、ついでに一緒に交換することにしました。  そしたら、見事に失敗した。いや、ボルトを外して、ベルトを掛け替えるだけだったんですが、ちょっと隙間がなくって無理をしたら、はまってしまって……、中略、………、ボルトの頭が折れた。いやー、無理してはいけないと、 あっちは15mm、こっちは13mmという特殊なサイズが必要なことに気づくたびに ホームセンターへと走っていたのですが、最後の最後、もはや面倒になっていたので、手元にあるものでどうにかしようとして 、肝心なところでしくじった。  とい

#1172 このままでは東京で広まらないと感じた、万願寺唐辛子。

イメージ
  最近では東京でも万願寺唐辛子の苗を手に入れることができます。実のほうは、さすがに京都のスーパーのように普通には売られてはいませんが、まぁ、そのうちに……と思いつつ、たぶん、無理なんじゃないかなと思うことがありました、本日。  写真は、苗売り場にて見つけた万願寺唐辛子の苗の説明看板なんですが、「辛味の少ない大実唐辛子」って……。辛味少ないじゃなくって、ないですし、唐辛子のでかいヤツというその表現もちょっと違うし。だいたい、いくら辛味が"少ない"ったってさ、こんな大きなサイズの辛いもん、説明文にあるように、焼いたって、炒めたって、煮たって……、食べないって。  たしか、去年はこんな説明文なかったはずなのに、どうしたんだろうと思うこと、数秒、あ、あれですな、たぶん、辛いのがたまたま出て(ししとうにしても、たまに辛くなってしまうのが出ます)、それでお客さんからクレームが来て、で、それが担当者へと上手く伝わらなくって、こういう表現になってしまったんでしょうな。  というわけで、こういう表現をされている限り、万願寺唐辛子が関東で広がることはないだろうなと、そんなことを感じたわけです。って、広がって欲しいってわけでもないので、どうでもいいんですが……。ちなみに、これに似た表現は、山梨県内の道の駅農産物売り場でも見かけましたっけ、昨年。  ちなみに、万願寺唐辛子は、火を通すと甘味がとっても強くなり、ピーマンのようなクセもなくって、とっても美味しい京野菜です。煮込んだり、炒めたりせず、焼くだけといったシンプルな調理方法のほうが、その美味しさをダイレクトに味わうことができます。

#1171 カフェ花豆@日野のあれこれ話、変わりゆくメニュー編。

イメージ
 5月1日から東京は日野市へと場を移したカフェ花豆の話。 日々についてはtwitterの @cafehanamame にてつぶやいていらっしゃいますので、ここでは、カフェ花豆を訪れる人向けの参考になるようなあれこれを書いてみましょうかね。  今回はメニュー編。あのですね、すでに、開店時に作られたチラシと、その内容は変わってきています。いつも同じものがあるとは限らない……、いや、いつも同じではないカフェ花豆です から、驚くべきことではありませぬ。今週末のランチメニューは5つまで増えていましたが、これは、日野へ移ってから、過去最高のメニュー数(ランチ)だと思われます。さて、開店以降のメニューの変化をまとめてみますと……、   1  一時期カレーが消えてまた復活   2  トルティーヤがケサディーヤに変わった   3  売り切れゆえにメニューから姿を消した自家製ハムが今週末から戻ってきた   4  信州牛の赤ワイン煮が和牛ほほ肉の赤ワイン煮へとバージョンアップした といった感じでしょうか。  ちょいと補足しておきましょうか。まず、カレー。カフェ花豆のカレーは、カフェ花豆らしさにあふれていまして、ファンが多いメニューです。ただ、シェフとしては、カフェ花豆におけるカレーを、どういったポジションにすべきか、改良を含めて、あれこれと模索しているようで、今後のカレーの立場は、生き残れるか云々を含めて、横で見ていてもさっぱり予測できませぬえ。というわけで、いつでもあるとは思われずに、いらしてください。  次に聞きなれないケサディーヤ。これは、トルティーヤを使ってたくさんの野菜が彩り華やかに盛られて出てくることは以前のトルティーヤ花豆風と変わりありません。このケサディーヤは、その発展バージョンとでもいいましょうか、そんな感じ。異なるのはトルティーヤにチーズを挟んで焼いて、さらに自家製ベーコンが加えられたことで、つまり、ちょっと動物性たんぱく質が加わった、と。これがですね、とてもおいしい。ヘルシーだけど、食べた感がある、そんな満足感にあふれています。  そして、ハムについては、あまりの人気ぶりから在庫切れをおこし……、でも、なくなったからといっても今日の明日で作れるものではありませんから、メニューから消えていました。で、今週末、ようやく完成して復活となりました。そう、ハ

#1170 23万km突破しても修理して乗り続けるグランドチェロキーの話。

イメージ
 修理が完了したというのでグランドチェロキーを迎えに行ってきました。約40日間ほどの入院ゆえに久しぶりにお会いしましたね感たっぷりで、恥ずかしさに似た照れもありましたが、まぁ、ひと安心、ひと安心。  今回の一連の流れをおさらいしますとね、フロントからバキバキと音が発生→駆動系かリンクか →ところが消えた→でもいちおう見てもらおうと修理工場まで自走→修理工場まで700mのところでエンジンストール→レッカーされる→とうとう燃料ポンプか→いや、ECUが大暴走→新品・OEMともにECU在庫なし→無謀にも中古ECUで修理することを決意、とここまでを書いたかと思います。ところが、その先がまだまだありました。  ECUかと思っていたトラブルは、センサーからとんでもない電圧(電流ではなく)が出てていまして、それにECUが対処できずリセットを繰り返していた→センサー類を交換→バッテリーが寿命を迎えました→買っておいたバッテリーを持参→アイドリングスピードコントローラー不調→届くのに2週間近くかかります→到着→で、修理完了。つまりですね、ECUと燃料ポンプは無交換のままとなりました。あ、あと、当初のフロントからのバキバキ音はリンケージのボールジョイントがガッタンガッタンだったために発生していたとのこと。というわけで、そのあたりも交換。まぁ、当初言われていた見積もり金額よりも低く収まったとはいえ、それでも痛い出費には変わらず。いずれにしても、修理へ出掛けたら、トラブルが次から次へと重なりまして……、まぁ、考えるに、これがどこか出掛けている時でなくて、ほんとに良かったと思います、はい。  以前にも書きましたが、それゆえに、修理するタイミングを与えてくれたと捉えて、修理をお願いしました。んが、修理中は、正直なところ修理するんじゃなかったかな、と思ったこともありました。あれこれと新型車に乗っていましたから、なおさらで。今のクルマは、燃費いいですし、乗り味いいですし、1.4Lターボあたりでも、V8/4.7Lよりも明らかに速いと感じましたし……。ただ、スタートしてしまった修理を止めるわけにもいかず、覚悟を決めたといいましょうか、これはこれで何か理由があるんだろうと思うことにしました。  で、修理が完了して、久しぶりに乗ったグランドチェロキーは、23万km突破した老体であることよりも、99年

#1169 山へ上ってしまうより麓をウロウロするのが楽しい、筑波山ドライブ。

イメージ
  かなり前からいただいている仕事で、好きなところへ出かけていいという企画があります。時に新車で、時にレンタカーで。願ったり叶ったりの取材でして、とても楽しみにしています。さらにこの企画、吉田放置状態を認められておりまして、好きなところへ出掛けられるは、好きなスポットを選べるはで、まさに自分にピッタリ。 ピッタリなんですが、回数を重ねるうちに、とうとう出掛ける先がなくなってしまいました。 ま、日帰りを基本としているために、出掛けられる範囲が限られているもので。  というわけで、最近は、過去に訪れた場所を再度訪れるという流れになっていますが、今回は、プリウスのレンタカーにて、筑波まで出掛けてきました。いや、前回は筑波山周辺を目的としたので、今回は、研究学園都市の施設のあれこれを巡るなんてドライブはどうかと思いまして。  で、過去に訪れていないスポットを巡る計画をして出掛けたものの、まずは、筑波ゆえに、筑波山は外せないなと走っていけば、意外に周辺にあれこれと発見し、速効で計画変更。まぁ、筑波山周辺は、取材で良く出掛ける場所なのですが、目的地といえばドライブコースばかりで、あてもなくフラフラとドライブすることは、実はありませんでした。なので、こういう場所もあるんだなぁとちょっと感心しました。いや、こういう場所がない地域だと思っていたもので。  左はそんなスポットのいくつか。上は、筑波山の麓にある平沢官衙(かんが)遺跡。奈良・平安時代に、税として徴収していた穀物やらを保管していた倉庫があった場所だそうで、現在は当時の高床式倉庫を再現した建物が建てられた芝生公園となっていました。これが、広いというか、ちゃんと整備されていて、ちょっとびっくり。でも、誰もいない。いや、いたけど、トイレに立ち寄ったようなサラリーマンだけ。たしかに取材日は平日でしたけど、筑波山へと上がっていけば、それなりに人はいましたから、云々。  その下の写真は筑波山からはちょっと離れたところにある「武者塚古墳」の跡地。実は、ここで古墳時代の人が結った髪型みずら(サイドの蝶結びみたいな結い方)や、装飾品が未盗掘状態で発掘されたという、学術的に貴重であり、そのことでも有名な地だそうで……。で、行ってみるとクルマが数台停まっていましたが、よく見ると、近隣の畑に来た人のクルマで、駐車場には農作業用品

#1168 BFグッドリッチオールテレーンT/A KO2撮影の裏話あれこれ。

イメージ
 さて、引き続いて、BFグッドリッチのオールテレーンT/A KO2について。ここでは 今回の撮影について触れておきましょうかね。  まぁ、とにかく撮影要素が多くて、たいへんでした。オフロードだけピックアップしても、マッド、ロック、フラット路面といったシーンがあって、そこに新旧比較のためのタイヤ交換作業も加 わって、もはや、そのメニューを1日で終わらせるのは酷。ましてや、ムービーですから、シャッター切って終わりというわけではありませんし、オフロード走行において、より効果を分かりやすく伝えようとすると、完璧なライン取りが求められるんですが、 ちょっとしたことで タイヤがズレてしまって、ドスンと岩から落ちるなんて珍しくなく。さらに、 ボディはもちろん、ホイールも、無傷で終了させよと言われていましたので、幾度も撮影することになりました。  そして、フラットな路面では楽しそうに走っていますけどね、……、いや、楽しかった、これが。 あまりの操縦性の良さから、ついついアクセルが開け気味となり、気づけば、クルマは泥だらけに……。このタイヤ、しっかりと泥を排出するして坊主になりにくくて、つまり、泥が多いシーンでもコントロール性が失われることないし、何よりグリップ感が分かりやすくて、ついつい……。もちろん、 あらためてラングラーのオフロードでの扱いやすさを再発見しましたし……、と機会をいただけたことに感謝をしつつ、……、汚してしまって すみません、関係各位。傷は付けていませんから……。  ちなみに今回の語りは、自分でいうのもなんですが、なかなか良くできたと思っています。もちろん、編集もあってのことですが。ただ、クルマの横に座ってのシーンでそわそわしているのは、撮影はもはや日没後でNGを出せなかったため。って、少しは出しましたけど。「えー」も発していますが、それほど気にならなくなっていますな。進歩しました、進歩しました。

#1167 オフ走破性を期待させるBFG オールテレーンT/A KO2のワクワク感。

イメージ
 先日発売されたBFグッドリッチのオールテレーンT/A KO2、取材をしたのは4月のことでしたか……。ようやく解禁になったようなので、ここでも触れましょうかね。このタイヤ、ホワイトレターやアグレッシブなパターンなどを特徴としており、 ご存知のようにいわゆるATタイヤのパイオニア的な存在でもあります。といっても、大ブレイクしたのは、80〜90年代か。で、その後は、 オリジナリティを崩すことなく、世代を重ねてきました。そこにはこだわりに近い頑固さすら感じるスタンスがあふれていまして……、って、こういうスタンス嫌いではありません。とってもいいと思います。ただ、マーケットとは離れてしまっていましたが。ちなみに、初代モデルを履いていたことがあります。もちろん、ホワイトレターにて。なんでしょうね、あの頃は、このタイヤを履いて、4x4MAGAZINEのステッカーを張っていれば、世間に認められたかのような印象がありました。ま、ブームに乗ったってやつですな。  さて、新世代へとスイッチしたオールテレーンT/A KO2ですが、これが良かった。なんといっても伝わってくる情報量が豊富でして、その柔軟性に富んだキャラクターも相まって、特にオフロードでのコントロール性が好印象でした。タイヤが路面を掴んでいる感、つまり、グリップ感が分かりやすく、ロックにしてもマッドにしても結果としてアクセルコントロールしやすい。それは、同時にオフロードでの期待感や安心感にも繋がっていました。まぁ、とにかく楽しめるタイヤとでもいいましょうか、そんな感じ。ってなことを、自動車ジャーナリスト(!)的な観点から述べたの が4x4magazineの記事→ ■ 。  詳細はそちらを参照してもらうことにして、ここでは、このタイヤのもうひとつの魅力を述べましょうかね。それはですね、かつてヨンクに乗っていたオーナーをワクワクさせてくれることです。そうなんですね、 過去にヨンクに乗って山へと入っていったり、オフロードコースを走っていた人たちにとって、オフロードを走れることを謳うタイヤは、どこかドキドキするもの (自説)。たとえ、今、そのほとんどがオンロード主体であっても、あの頃の走った体験から、オフロードで使えることをどこかで求めてしまうものなのです。といっても、完全にオフ走破性に振ったタイヤではなくって、AT、でもね、ってそ

#1166 iOS9、OS10.11、MUSICに惹かれつつ、OS10.6環境を再構築している話。

イメージ
 またも予想どおりといいましょうか、まぁ、いいんじゃないでしょうか、WWDC2015。というか、ハードウェアを一切語らず、ソフトウェアだけに焦点を当てたことで、OSとMUSICをトコトン紹介できたという意味合いから、WWDCとしてのKeynoteとしては成功だったと思います。ただ、いかんせん長すぎたのと、初登場の彼女(名前忘れた)や、Jimmyが、その緊張から流れをぶった切っていた感もありますが……、なんて、偉そうにコメントできる立場にありませんな。  で、OSのバージョンアップについて、とうとうと語られた今回のWWDCでしたが、最近思うにですね、OS名やバージョンをあえて変える必要がないアップデートが多いような気がします。新しくなったことをアピールする手段であると捉えると、これもまた時代の流れなんでしょうね。と言いながらも、いずれのOSの改良内容は新提案もありながら、あったら便利という機能が多いことから、早く使ってみたいなと思うものばかりだったりしますけども。  個人的に気になったのは、Split Viewという、2つのアプリケーションを二分割にして使える機能ですが、って、これ特段、凄いわけではなく、これまでもMac上では、ウインドウを手作業で並べれば実現していましたから、新しい機能と言えるような、言えないような微妙なところ。ただ、まぁ、Mission Controlとの連携を考えるとよりスマートに使えるって観点から個人的には歓迎かな、と。あとは、見失ったカーソルを見つけやすくしてくれるカーソル拡大機能とか、細かいけど、とても大歓迎だったりしますな。  あ、今回もApple Payについて、Wallet含めてあれこれとその機能が紹介されましたが、こうして紹介されるたびに、日本にいることが残念で仕方ありません。日本では、日本オリジナルを押していくでしょうから、またも取り残されるんでしょうな。まぁ、それを言いだしたら、たぶん、Homekitも日本では無用の長物となりますから……、って、クルマのエアコンや施錠解錠といったコントロールやらは海外ブランドのモデルでは広く展開するでしょうから、気がついたら、輸入車ならば日本でも使えるようになっているんじゃないかと思われます。なんて考えていたら、Apple Payの件だって気づいたら、雪崩式に日本方式は崩されるかもし

#1165 GTIから少々スポーティを抜いた分、快適性をプラス、ポロ・ブルーGT。

イメージ
 さて、クルマの話題に戻って、VWポロ・ブルーGTですな。GTIから直に乗り換えたので、その差をあれこれとダイレクトに感じましたが、まぁ、肩ひじ張らなくていい分、自分は、このブルーGTのほうがいいかな。 簡単にいいますと、GTIからスポーティさを少々抜いたって感じで、ちょうどいい。  たぶん、ここから先はGTI比較が基準となりますことを宣言して……。まず、シャシーセッティングは、バウンドというよりリバウンドを許す感じで、快適性をしっかりと確保しましたといった感があります。ただ、速度域といいましょうか、ハードな走りをした時には、リバウンドに余計を感じることはあります、あります、あります、ありますけど、まぁ、そういうシーンですから、いいんです、それで。それよりも、人を乗せても気を遣わなくていいというコンフォート感あふれる乗り心地を仕立てていて、そちらのほうが好印象。ハンドリングも曖昧さが増しますし、インを意図的に付いて行くあの不自然、でもどこか自然な挙動は薄れますが、それでも十分にスポーティ。タイヤによるグリップはもちろんですが、シャシーにおけるグリップ力も十二分に仕立てていて、ブレイクさせるには意図的な操縦が必要って感じ。接地性も豊かで、トレース性にもコンフォート感がうまく表現されていて、快適さもありますしね。ただまぁ、 215/40R17というタイヤサイズが起因した硬さを感じることはあります、あります、あります、あります。個人的には、そこまでやらなくてもと思いますが、この手の商品を望む人にとってはプラスに働きますし、何よりも破綻していないので、いいかと。  エンジンは、1.4Lターボとなりますが、いうまでもなく不足は見当たらず。1.2Lターボと比較するとコンフォート感を崩さずに、トルクを上手く載せてきましたなぁといったフィーリングですし、さらに、高回転域までパワーを出すところなどは、1.2Lに対してのアドバンテージとなっています。もちろん、GTIの1.8Lのような非日常へ無理矢理と誘うフィーリングはなく、しかし、パワーを感じながら走るはできますから、不足なし。もちろん、まったり、マイペースドライビングもさせてくれますので、オールマイティさがあると言えますな、これ。なんていうんでしょうかね、悪友の誘いについつい乗ってしまいたくなるGTIに対して、時に誘いに乗り、時

#1164 ゴンチチのライブにあふれていた、理想たる緩さ、の話。

イメージ
 気がつくと、クルマの話題ばかりが続いていましたが、まぁ、刺激的なクルマばかりに触れているためですな。って、ほかにも刺激的なあれこれはあるのですが、まとめてそのうちに。  で、今日も、刺激的なことはあれこれとありましたが、そのひとつが、ゴンチチのライブでした。ライブに出かけるようになったきっかけは、まだ、 新人だと言い張れる頃、トヨタのキャンプイベントでの取材にて、満点の夜空の下で聴いたゴンチチの野外ライブでした。満点の星空の下、草むらに座って聴くというユルユルなスタイルで、肩ひじ張らない感にあふれたサウンドに酔いしれた覚えがあります。ただ、最近、ちょっとゴンチチから離れていまして、ライブからも遠のいていました。  が、ちょっと気になっていた新しいホールでライブするっていうので、出かけてみました。ら、良かった。今回は、生音ライブだったのですが、ホールそのものは、生音を響かせるというよりは、サウンドの豊かさをより増す設計といったほうが的確といった感じで、とにかく素晴らし かった。って、 サウンドそのものも良かったし、ライブももちろん良かった。そして、そのライブに浸っていられるという心地よさは、時に眠りへと誘うこともありますが、気を張らなくていいという緩さにあふれたもの。やっぱりライブっていいなぁと思えるものでした。  って、言葉にするとなかなか伝わりづらい。あ、ゴンチチのライブ感を表現するには、チチ松村氏が言ってたこの言葉がピッタリかも。「僕らのしゃべりや音楽は人のやる気を削ぐんですね」って。たしかに、削いでくれます。でも、削いでくれるのは、不要なやる気であって、必要なやる気ではないところが、ポイントかと。そうなんですね、不要なやる気を取り除いた状態を、"緩さ"っていうんだと思います。イー加減(≠良い加減)とは異なる、緩さですな。  あ、写真は、そのホールのテラスから、代々木公園を望むの図です。

#1163 X1もとうとうFFになって……、BMWのFFモデル増殖の予感。

イメージ
 ふと思ったわけですよ、BMWの1シリーズって、なぜFRのままなんだろうって。たとえば、FFのポロでも、リアシートに人を乗せたり、荷物を入れようとリアドアを開けると、やはり、リアシートの足下にゆとりと呼べるほどのスペースはないな、と感じるわけで、これがFRの1シリーズになるとなおさらのこと。そして、駆動方式にこだわりを感じない人がそういう観点から1シリーズを眺めてしまうと、リアシートの居住性は、 ウィークポイントとして真っ先に ピックアップされてしまいます。つまり、FRであることが悪者とされてしまう。もちろん、FRでなければならない理由はそのナチュラルなステアリングフィールにありますし、BMWがそこにこだわり続けることには大賛成です。ただ、販売台数を激増させなければならない、つまりは、広くに受け入れられるように作っていかねばならないとBMWが掲げてしまった以上、こだわり続けるという意地だけを張っているわけにはいきません。  では、1シリーズがFFになったらどうなるか、移行すべきか、すべきではないか……。丁度、 昨年末に、最新MINIと1シリーズを比較したことがあり( #1053 )、そこで、1シリーズの素直なハンドリングにたしかにFRにこだわる理由を感じつつも、MINIの最新世代の異なるステアリング系ユニットからは、FFでも不足はないことを感じ取りました。つまりですね、次期1シリーズは、FFベースでもいいんじゃないか、そして、移行するんじゃない? なんて妄想をしたわけです。まぁ、見渡してみますと、 MINIはもちろん、2シリーズアクティブツアラー、グランツアラーにおいて、すでにFFプラットフォームを採用していますし……。そして、何よりメルセデス・ベンツと比較しますと 、むしろFFベースモデルのラインナップ数は少ないくらいですしね……。アウディも増殖の気配を見せていますし。  と思ったら、昨夜だか、次期X1の詳細が公式に発表され、X1はFFベースとなることが確定。来ましたな、来ました。ちなみに、ホイールベース2670mmは、2シリーズアクティブツアラーと同じ、か。ふーむ。左の2枚の写真は、新旧のX1ですが、こうして比較すると、現行型(下)のフロントロングノーズ感が印象的です。ちなみに、写真のサイズは、同縮尺ではありませぬ(実際の全長は大きく変わらず)。

#1162 パフォーマンスを極めながら乗りやすい、MINI ジョンクーパーワークス。

イメージ
 やっぱり、最新型MINIは、いいなと思うわけですね。って、突然ですが、今日は、ハイパフォーマンスモデルであるジョン・クーパー・ワークス(JCW)の試乗会でした。先に書きました、ポロGTIもそうですが、最近のハイパフォーマンスモデルは、どれも快適性を確保した上で、スポーティさを極めてくるので、脱帽といった感がありますが、さらに、それぞれにキャラクターを作り上げていて好印象。  というわけで、MINI JCW、いきなりですが乗り心地が良かった。標準は17インチとなりますが、試乗車はオプションの18インチ。まぁ、誌面に載るモデルゆえに見栄えってこともあっての組み合わせですが、行き過ぎだろうなぁと想像していました。ところが、シャシー側で路面からの入力をきっちりと消し去っていまして、これがうっとり。もちろん、40扁平なりの硬さはありますが、快適性という面では、後に述べるスポーツ性能を考えると、まーったくといっていいほどに不満だとは感じませぬ。いやはや、いやはや。   印象に残ったのはシャシーのしなやかさでしょうな。路面トレース性の高さは、レギュラーモデルからも言えることですが、これだけ大きな18インチタイヤ(ホイール)になったにも関わらず、バタバタさせることなく、サスペンションを動かして、きっちりと路面を捉える。その動きが美しい、美しい。そして、シャシーにおけるグリップ感もかなりハイレベル。タイヤでグリップしているというよりは、シャシーでグリップしているといった感にあふれていまして、アクセルを踏んでいけるのなんのって、こやつもまた、シャシーが速いって感じ。コーナリングで、多少路面が荒れていようとも、タイヤが路面から離れることなくどころか、がっちりとタイヤを路面に押し付けてくれるもんですから、トラクション抜けなど感じることなく、そんなシーンでたとえ路面に継ぎ目があっても、リアタイヤがずれるかのように飛ぶ気配もまったく見せませぬ。つまり、不足なし。  エンジンについては、レスポンスが鋭すぎるとか、パンチが強すぎるといった印象はなく、どちらかといえば、極太トルクが、フラットにつなげられたといったフィーリングがありまして、そう、そこには扱いやすさすらありました。って、それはスピード域の高いところだけではなく、日常域でも言えることでして、そのバランスたるや、ちょっと驚きましたが

#1161 乗鞍ドライブしたらあれこれ見えてきた、VW ポロGTIの真価。

イメージ
 今回のポロGTIのロングテストドライブはいつもとちょっと違いました。というのも、ひとりではなく、途中まで、助手席に人を乗せてのドライブとなったもので。もちろん、同乗者に気を遣いつつのドライブになりますが、それはそれで助手席の人がどう動いている(揺すられている)か、つまり、乗り心地をどれくらいに捉えているかを観察することができましたので、とても有意義なインプレッションとなったことはいうまでもなく。   #1161 でも 書きましたように、誰れか、ちょっと乗せるぐらいならばいいのですが、ずっと乗せるような場合、このポロGTIに代表されるこの手のモデルは、やはり、まだまだが多くあります。ってか、スポーティさを極めているのだから、あって当たり前の話。以前よりは、快適性は増していますから、そういう視点からすれば、とんでもなく進化しています。でもね、って話ですので、勘違いされないよう。  で、路面補修があちこちと行われているシーンはもちろんですが、高速道路でも快適性を語れないシーンが多々ありまして、同乗者がいる時は、それがとてもとても気になりました。たとえば、継ぎ目。今回走った中央道では、その段差加減によっては、ドタと伝えてきますし、ボディは揺れ、体が揺すられます。逆にいえば、新東名のようなフラット路面では、優等生ぶりを存分に発揮しますので……、って、中央道向きじゃないってことか……。 ま、いいや。そんなこんなで、中央道を走り、馴染みのパン屋さんへ立ち寄り、公園でシュウマイ弁当をいただきつつ八ヶ岳へと向かうドライブとなりましたが、まぁ、新しい発見がありましたな。  人を下ろした後は、とりあえず、八ヶ岳を越えたところまでは考えていました。が、その先は、 ……中略……、下道をひたすらに走って 乗鞍にいました。 ご存知のように乗鞍ルートの路面は、はっきりいって美しくない。というか、荒れていまして、もっとはっきりいいますと、ポロGTI向きではありません。継ぎ接ぎだらけどころか、穴は空いているし、トラックの轍はあるし、スチールグレーチング(格子状の溝蓋)には段差があったり……。ですから、 タイヤはドタバタするし、体は揺すられるは、ポロGTIを購入しない理由を見せつけるにピッタリといわんばかり。ただですね、走っていて気づいたんですけどね、そんな路面でも、