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#1781 この時期、恒例となった杏のジャム作りをいたしました、ってな、話。

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 この季節がやってきました。そう、梅雨時期の杏ジャム作り。砂糖の甘味に負けていない、杏独特の風味が、その酸味も相まって、すごくいい味わいを作り上げてくれています。10kg購入して作っていますが、これ、1年分ですので、まったく多くはありません。ありませんどころか、足りません。足りないので、一年の途中で、安価な果物を見つけると、それで代用しつつ、なんとか1年もたせます。昨年はどうなったかといえば、やはり杏を10kgを購入したものの、秋にはリンゴでかなりを代用して、なんとか、杏が到着する前日に使い切ったところ。  ちなみにですね、足りないと訴えるのに、どうして10kgに止めているのか、といえば、冷凍庫に入れておける限界ゆえのこと。もはやほかのモノが入らない状況ですので、限界を超えていまして、ほか、冷凍物を入れられなくなっています。もう、ワンサイズ大きい冷蔵庫を買っておけばよかったと、後悔しています。はい。  今年分は、昨夜宅配便で届いたので、新鮮なうちにと、タネを取り除いて砂糖に浸けて、ジャムにしましたが、杏そのものは状態があまり良くなく、段ボールの下のほうは売り物にならないような小粒なものが敷き詰められていました。そこに、姑息さを感じつつも、ま、ジャム用だから、致し方ないかな、と。1年経過すると忘れてしまうので、備忘録として残しておきましょうかね。

#1777 支えるのも、寄りそうのも、あえて言葉にする、そのスタンスは好きじゃない。だから、奥能登に関しては、いままでと変わらぬ、スタンスでいます、ってな、話。

 能登のことは、自らで、何か具体的な活動を起こしてから語ることにします。現在の、現地のことを知ったつもりになっている者たちが、あーでもない、こーでもない、言っているだけの、外野からのスタンスに辟易としています。ネット情報を元に発信している者たちの「寄り添っている」感にも、うんざりとしています。そして、自らも、奥能登へと出掛けないで、東京にいて「眺めて」いるだけですから、同類です。でも、奥能登のことを忘れたわけではありませんし、能登半島とひと括りにして欲しくないことは、ここに記しておきます。  東日本大震災の1年半後に、被災地を訪れて紹介する企画に携わったことがあります。発災後、足を運ばなかった者としては、当時のままの風景は見当たらずだろうな、と勝手に思い込んでいました。しかし、出掛けてみれば、ガレキがまとめられているシーンを目にしてまだまだを感じ、手のつけようがなく放置されている景色に元に戻らぬ悲しさを覚え、復興を旗印に前を向いている人たちにこちらが勇気づけられ、もともと現地では誰しもが知っていた、でも、誰も触れようとしなかったことが浮き彫りになっていることを耳にして、足を運ばないと分からないことだらけで強くショックを受けた覚えがあります。  そして、現地の方々のダイレクトな声にショックもありました。撮影のために訪れた食事処にて、現地の方との雑談の中で、自らをあえて傍観者に仕立てて「今、なにを希望されますか?」的な質問をしたところ、「ここに来て、今を目にして欲しい。忘れないで欲しい。そして、お金を落として欲しい」、と、実直すぎる回答を受けました。そして、昨年11月末に奥能登を訪れた際、現地の方から「仕事をしていると気が紛れる」、と、そんな言葉が返ってきました。被災直後は再建のためにいろんなことやモノが必要でしょう。でも、ずっと生活は続いていきます。そこを支えるのも、つまり、忘れないでいることも、大切なこと。だから、自分は、いままでと変わらぬスタンスでいようと、思っています。

#1754 毎月訪れても、次から次へと、発見と出会いがあふれ出てくる、奥能登紀行。

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 1月に奥能登へと出掛けてきました。1か月ごとに訪れていますが、もはや、意図的です。いや、滞在しているうちにですね、また、来ようと思ってしまうのですよ。まさに、ループにはまって抜け出せないかのような感じで。で、前回は、人に会って、話をするを、テーマとしたところ、体力的どころか、精神的に疲れてしまった日がありましたから、今回は、ほんとうに予定をいれずに出掛けました。ただ、心地よさそうな美容院を見つけていたので、今回はそこへ行ってみようとだけ、思っておりました。  その美容院、海岸線を走っていた時に見つけました。そこは、海側に腰ぐらいの高さの堤防があるだけで、目の前がバンっと開けた海岸の陸側に何軒か並んだ「集落」で、もう、目にしただけで、心地よさそうな雰囲気にあふれていました(写真右)。海を眺めながらカットしてもらっている自分の姿を簡単に想像できるような店舗なのですが、懸念はふたっつありました。ひとつ目は、美容院なのでオジサンにとっては、足を運ぶには気が引けること、そして、高そうなことでした。でもですね、能登に到着して現地の方々に訊いてみたら、実は高くはないという話を聞いて、これは行ってみなければと思ったものの、なんと予約が取れない、という、想定外な事実が発覚しまして。その地域、集落といっても、それほど戸数は多くありませんし、また、奥能登の外浦(日本海側)ゆえに、住まう人も多くなく、行き交う人を目にすることなどほとんどないところだったので、オドロキでした。聞けば、地元の方々から絶大な人気を集めてしまっているようで、開店から1年で、もう、捌き切れないほどの人気店となっていたようです。で、ひとりですべてをこなしていらっしゃっていること、午前中は別枠に時間を割いていることもあって、予約は2週間先まで埋まっていることもざらとか。自分は、5日しか滞在しない予定だったものですから、こりゃ、カットしてもらうのは無理かも、いや、無理だ、と、思いつつ、とりあえず、電話をしてみたほうがいいと言われて、連絡してみたところ……。あら、明日の16時からどうぞ、という運びになりました。  で、出掛けてきました。美容師さんは、釣りと海とが好きな方でした。石川県金沢市出身で、金沢で経営していた美容院を奥さんに任せて、自身は、奥能登で悠々自適なライフスタイルと仕事を愉しむために、単身で移り住んでしまった

#1750 奥能登はやっぱり居心地がすこぶるいい、ので、来月も行ってきます、って話。

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海上に見える灯はイカ釣り漁船のもの。  突然に、再びに、能登を訪れました。先月も出掛けていました( #1745 ふらり、能登へ。でも、1年ぶり。そして、来月も出掛けてきます )が、先月出掛けた際に、現地で、また来なければならない、と、感じて予約をして、先週に出掛けてきました。ただ、1か月間隔で出掛けるのは初のことだと記憶しています。  もちろん、今回も何も目的を立てることなく滞在しましたが、何もしていないのにとにかく忙しすぎて、あっという間の5日間となりました。そして、今回も、発見といいましょうか、再認識といいましょうか、これでいいんだがたくさんありまして、もはや満腹。満腹といえば、右の写真は、奥能登にあるご夫婦で経営されている小さなパン屋さんの冷やしクリームぱん(胡麻クリーム編)。おふたりでいろいろと話をされるんでしょうね、アイディアが次から次へとお互いに出てくるようで(勝手に推測)、それをパンや焼き菓子というスタイルに仕立て上げるご主人、その意を汲んで、自作なイラストを含めた飾りで演出する奥さんという、もう、なんとも、理想たるクリエイティブなパン屋さんです。正直、値付けはぱっと見、安くはないのですが、その味わいは価格以上であり、東京への土産物として利用するために、毎回、訪れています。そうなんです、自分で食する分ではないのです。  今回は、前回と異なるイベントごとがあれこれとありました。ひとつは、馬を見に行ったこと。なんじゃそれと思われるかもしれませんが、定宿の管理をされている方(ちょっとニュアンスは違うけど)が、奥能登でほかにも事業を展開されているというので、何をしているのかを、見せていただくことにしていました(これは前回お願いしていた)。一歩引いて眺めると、すごくヘンな客なのですが、前回、奥能登を訪れた際に、奥能登に集っている人たちにものすごく惹かれまして。奥能登に来ると、なんていうんでしょうかね、素に戻されてしまう……の一貫からか、遠慮の類いはすべて吹き飛んでしまっています。言葉も素直なものばかり勝手に湧き上がってきます。そして、気づいたら、ズイズイとばかりに、今度、馬、見て見たいんですけど、って、お願いしていました。もちろん、その遠慮のなさは、厨房へも。写真は宿の朝食から、恒例のハートマークに並べられた、だし巻き卵。今回、なんと、縦にヒビが入っていました。

#1721 奥が深そうと誘いあれど、あの渋滞には耐えられません、ってな、湯河原・真鶴地域。

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 大型連休は動くことなく、じっとしていました。これまでだったら、能登行きも知人の都合に合わせていましたが、知人のひとりがフリーになったこともあって、ハイシーズンに出掛ける必要性が消えまして。ということで、じっとしていました。ま、コロナ禍は終わっていないというスタンスでもありますので。で、連休が過ぎ去ったので、でかけてきました。あちこち。そのひとつが、例の湯河原。2週間少し前に訪れた時には新緑の勢いが目立っていた風景も、連休が明けると、どことなく成長期が止まったかのような安定性、つまりは、より落ち着いた感が生まれていました。今回、訪れたのは、在住の知り合いからはちょっと海を見てくれないかとの依頼もあってのこと。で、真鶴から湯河原の海を見て回ったのですが、あらためて訪れ、また、観光という視点で見つめ直すと、おもしろい発見がいくつもありました。牡蛎の養殖を行っていたり、シラスを専門としたこじんまりとした直売所があったり、唐突に地ビール醸造所があったり、さりげなく海岸沿いの公園にはきれいに整えられた町営テニスコートや海釣り公園があるなど。しかも、意外にも小さな漁港に駐車場が用意されていたりして、都会から近い海は、そういった観光客(クルマ事情)にも対応できるスタンスがあるんだなぁ、と感心しきり。ま、言い換えると、都会の人向け、お気軽観光地という面が強いんですが、ま、そこは捉え方次第かなと。里山里海たる能登のダイナミックさとは、半ば対称にあるようにも感じました。  ただまぁ、深さがあるなと感じさせたのは、知らない湯河原・真鶴が、歴史を含めて、たくさんありそうだなと気付かせてくれたところ。って、途中の食事どころで目にしたんですが、真鶴手帖という小冊子がありまして、これがよく編集されていましてね。正直にいえば、あと少しを感じたところもありますが、奥付けを確認(編集者のさが)すると、たぶん、真鶴町が発行元とあり、価格も付いていませんから、低予算の中でまとめ上げたんだろうなという、苦心が目に浮かびます。その割(失礼!)には、よくできていたと思いまして、これ、一冊手元においておきたいなと思い、販売していないならば、話を聞こうと役場へと出掛けてみれば、やっぱり非売品、でも、無料配布もしていないとのこと。ただ、有料での販売を考えているとのことだったので、これは、良くできているから、早々に売っ

#1720 多くの人が通過してしまうところだけど、とってもいい絶妙なバランスを作り上げていた湯河原

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湯河原惣湯Book and Retreatの入り口にある玄関テラス  自分の、人と同じはあまり好きではない、言い換えると、人が興味ないことに興味をもつというキャラクター(!)は、どこから来ているんだろうか、と思うことがあります。ま、そこに価値を求めて、んー、自分ってスゴイじゃん、とかって思っているわけでもなく、実はよく分かっていません。メインストリームが嫌い、とも違うしな。たとえば、足繁く通う地でいえば、八ヶ岳にしても、北杜市に代表される山梨県側ではなく、かといって、長野県に入ったところにある茅野やらでも、また、その反対側に位置し、電波望遠鏡による観測所のある野辺山でもなくて、そこって、八ヶ岳山麓なの? といわれてしまう地域が好きだったりします。能登半島でいえば、輪島とか、棚田とか、七尾とかは、好きくなくて、といっても半島の先にある珠洲市全域が好きというわけでもなく、その中でも人気(ひとけ)のあまりない外浦が好きだったりします。あ、書いていて気付きました。それを自慢したいわけではなく、たんにひねくれものなんですな。もし、ひけらかしたいならば、ここに、地名やら、店名やら、住所やら、載せていますもんね。  さて、そんな地のひとつに湯河原があります。伊豆半島の付け根、神奈川県と静岡県の境にある地、そもそも、父親の実家が神奈川県西部であることもあって、そもそも馴染みのある地ですが、地名から伝わってくるお上品な響きほど注目されていない(とはいっても注目されているけどさ)こともあって、わりと好きな地域だったりします。ま、もう少し言えば、その手前の根府川のほうが好きだったりします。みかん畑へ上って行く道とか、海岸へ繋がっている道とか、手付かずがたくさん残っているところとかね。で、話を戻して、湯河原。最近、東京からあの地域へと居を移した知人がいまして、海岸から山側まであれこれと紹介してもらって、その魅力を再認識しています。  で、そんな誘いもあって町内を散策してみれば、以前から観光スポットとして知られていた「万葉公園」が、湯河原惣湯Book and Retreatという名称を得て、雰囲気を大きく変えていました。ま、イマドキの言葉でいえば、癒やしな空間。源泉掛け流しの湯がある惣湯テラス、足湯とカフェとコワーキングスペースが集まった玄関テラスと、もう、その言葉遣いにむずかゆさを感じるの

#1717 杏ジャムはやっぱり美味しいよね、今年も作らねば、という話。

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 世間には、トースト一斤まるごとに、そこにあれこれ飾った、なんたらトーというメニューがあるようですが、あれを初めて食した時に感じたのは、美味しさ云々よりも、まずは原価コストのほうでした。あの手の「作品」は、いかに見た目で惹きつけるかが重要で……、云々。で、そんなことを想い出したのは、最近、この写真の「作品」がお気に入りだからです。  おおよそ6cm四方のパンに、あんずジャムを惜しみなくかけただけなんですが、これをですね、お上品にフォークとナイフで食べるんでなくって、手づかみで食べる。ジャムが手に付いてもかまわんとばかりに、かぶりつく。サイズ感が丁度よくてですね、なんといっても、あんずジャムが美味い。なんだろう、この魅惑はと思うのですが、やっぱりですね、適度な酸味と、加えた甘さとのバランスでしょうな。あとは、簡単に作れることに加えて、この色合いか。火を通すと、通しすぎると、美味しくなさそうな見栄えになっていってしまうものが多い中、あんずはそれがありません。ちなみに、今、使っている杏ジャムは一昨年に作ったものを冷凍したもので最後の1瓶(1タッパー)。昨年は、あんず不作もあったし、一昨年に作ったものが大量に余っていたので作りませんでしたが、今年は作らなければを感じました。  で、昨年は、なんで不作だったんだろうか、と振り返ってみると、たしか、信州で花の咲く4月下旬に雪が降ったか、低温になっただかで、実が大きくなれなかったと、記憶。そう、あくまでも記憶。4月に入ってからの信州での突然の降雪って珍しくはなくても、最近、降雪「量」、気温含めて、ちょっと極端な傾向にあるような気がします。そういえば、降雪の下にガチガチの凍結があって、コーナリング失敗して、そのまま側溝へと落ちていった悲劇も、4月の12日のことでしたっけ。  話を戻して、今、冷凍庫には、昨年秋に能登半島で手に入れて、現地で作ったリンゴのジャムが大量にあります。でも、あんずの季節は約3か月後。リンゴジャムを片づけないことには、杏ジャムが入る場がありません。さて、どうしたものか。  写真は、早速にiPhone13miniにて撮影。ただし、ここに掲載したものは相当なリサイズを行っているので、表現力はかなりスポイルされているかと思われます。

#1705 奥能登国際芸術祭2020+へ出掛けたら、想像以上に心が豊かになった、って話。

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 何かまとめ忘れているなと思ったら、先月出掛けてきた奥能登国際芸術祭2020+の話がありました。感染対策の基本すらしようとしないこの政府に対しては何も期待していないので、自分の判断で出掛けました。ワクチン2回接種はもちろんですが、毎週PCR検査していることもありましたし。ただ、きつかった。なにが、きついって、石川県民の方々は宿泊割引があるのに、県外からのお客さんには何もなかったこと。ま、そもそもこの手の補助には反対でしたが、自分たちは優遇されないというのは、不満が出てしまうものです。ただ、このイベントは何がなんでも行かねばならなかったので「フルスペック」での支払いを覚悟の上、出掛けました。奥能登へ出掛けるのは1年半以上ぶりのこと。それにしても出掛けないと、あれこれと雰囲気を忘れてしまうものです。今回は、能登までの景色を忘れていましたし、何よりも驚いたのは、現地で足繁く通ったはずのスーパーやホームセンターまでの道のりを忘れてしまっていたこと。感覚で走っていることもありますが、ちょっとしたショックでもありました。  さて、肝心な奥能登国際芸術祭2020+ですが、2020+と付いているとおり、昨年開催を予定したイベントで1年後に延期されたもの。それもあってか、出掛ける前から勢いがないなとは捉えていましたが、それでも、新作の数々に驚かしがあり、かといって、すべてが理解できるものでもなく、やっぱり出掛けてみるもんだな、とつくづく感じました。アートってそもそもよく分からないところがありますし、現代アートはなおさらによく分かりませんが、前回、自分なりに感じればいいのさ、といわれて、今回は、そんなスタンスが最初からあって、前回とは違った愉しみ方ができました。現地には6日間いたのかな。でも、初日にアート疲れしてしまって、途中、1日休んだりして、そういったのんびり感も良かった。ちなみにこの写真のアートは、前回をベースにしながら、新たな感覚をプラスしたもの。前回を知っているからこその愉しみ方があるってことを、この作品から教えてもらいました。  さて、今回初で驚かされたものに、左の写真のアートがありました。トピックになっていましたし、事前の調べで、ここには蝶がたくさんいることは知っていました。しかし、いざ飛び込んでみると、そのレイアウト、デザイン、センスがすごくて、すごい、と、言葉を連発し

#1692 2週間で無残なありさまとなってしまった、ミニトマトのその後。

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 つい2週間前までは勢いのあったミニトマトでしたが、実は、あの時に、あ、この先、一気に枯れるかもしれないという兆候を見つけていました。ハダニの発生です。バルコニーでの家庭菜園は雨が吹き込まないために、梅雨明けとともに発生します。ま、毎年のことだしなと思いつつ放置してたのですが、間引きせぬままに森と化してしまったことで、ただ広がるだけではなく、まさに一気に、あっという間に広がってしまいました。ハダニに取り憑かれてしまった個体と、まだ被害を受けていない個体を触れさせなければよかった。って、そうなんですね、まさに、感染症対策の基本と同じ。被害を広げないためには、被害を受けた個体と、健康な個体を接触させないことに尽きる、と。そして、covid-19では無症状のままに感染を広げてしまいますから、だからこそ、検査が重要になるのですが、この国はそれを積極的にしようとしない。困ったもんです。  さて、我が家のミニトマトですが、ここから先どうするか。ちょっと伸びすぎた感もありますから、秋に向けてガンバッテネとばかりに、大胆な剪定を行うしかないかなと思っています。あとは地道に木酢液を散布するか……。ちなみに前回お伝えした時に盛大に咲いていた花は実へと成長しながらも、途中でポタポタと落ちていきました。最初のころに咲いていた花は、実となり、大きくなり、なんとか赤くなりつつありますが。

#1667 夏に向けての家庭菜園は、ししとうとミニトマトがオススメ。

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 この時期ですね、よく訊かれるのですよ。家庭菜園を始めるんだけど、何を植えたらいいのか、って。何を栽培しているのかは知らないけど、とりあえず、へんなもんを植えて、愉しそうだから、という、見方をされているから、だと思いますが、ま、それ、当たっています。ただですね、大学では農学部を選択しましたが、両親にはたいへん申し訳ないんですが、あの大学から家庭菜園について学んだ知識は、なにひとつありません。では、いつ学んだのか。それが、小学生時代で、その後、適当という応用によって得たもの。ですので、人に何かを指南できるほどのものではなかったりもします。  ですが、訊かれたからには答えます。答えますけど、かなり偏った回答になっているかと思います。たとえば、春先に植える作物として勧めるのは、ししとうとミニトマト(写真)。これこそですね、長年の経験から到達した、最終論。え? ナスとかトマト(大きいヤツ)じゃないの? スイカとか愉しそうだし、と思うでしょ? まず、ナスですが、わりと簡単に生りますけど、家庭菜園でナスが生る頃、つまり梅雨明けから夏、そして秋に掛けて、って、スーパーやらでナス大暴落、いやいや、結構安い値で手に入ります。ですから、採れたという満足感はありますけどね、はっきり言って、買ったほうが安い。新鮮なのをお望みならば、農産物直売所へ足を運べばいい。というわけで、ナスは勧めません。あ、ピーマンも簡単に生りますけど、ナスと同じ理由がそこにはあります。で、トマト、大きいやつですな。さきほどのナスの考え方からいいますと、夏でも高値安定なトマトはお得。お得なんですけどね、病気にかかりやすいこと、自立できないので仕立てが面倒だし、あそこまで実を大きくするのはナカナカ難しい。というわけで、勧めません。総じて、実が大きくなる作物は、木に対するダメージも大きく、売られているようなサイズや品質(農薬やらは別ね)に持ち込むのは難しいといった面もあります。で、スイカ、か。ひとつでも生れば儲けものではないか、と思われるかもしれませんが、あそこまでの大きさに育てるのは至難の業。相当なたい肥が必要になりますし、しかも、地べたを這うわけですから、広い敷地も必要と……。  ならば、なぜ、ミニトマトとししとうなのか。両方に共通するのは、実が簡単にたくさん生ること、それほど気を遣うことなく、つまりは放置栽

#1604 たかがジャム作りから感じた、慣れはいかんという人生観。

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 6月ってのは、梅雨ってこともあって、どことなく憂鬱な月ではありますが、個人的には、夏を前にしてってこともあって、わりとワクワクな月だったりします。そのひとつが、って、ま、それだけなんですが、あれですよ、あんずの収穫の季節ってこと。もはや、趣味を通りこしているジャム作りですが、いつぞやにも書いていますように、作り方が簡単なこと、コストパフォーマンス、そして何よりも味が好みであることから、今のところ、杏がいちばん、という結論に達しています。そう、達していますから、作る量も、まさに1年分。そして、周囲のお褒めの言葉もあって配る分含めて、大量です。昨年は10kgを手に入れてジャムにしましたが、その半分を実家に奪われましたので、今年は、実そのものを実家へ直送し、我が家分として6kgを注文しました。  ジャムにする前の杏の下処理は実に簡単で、実を縦半分に割って、種(ヘタも一緒に)をとり出すだけ。皮をむく必要がないので、実に簡単。簡単なんですが、それでも10kgとなるとかなりの作業量で、それを体験しているだけに、今年の6kgの処理はあっという間に完了しました。で、完了したのはいいんですが、やっぱり、慣れっていかんですな、ってことが起こりました。鍋をもうひとつ出すのが面倒なんで、2つの鍋で対処していた、つまり、鍋に杏を詰め込み過ぎたことで、焦がした。ま、焦がしたなりにフォローしましたが、色合いがよくなく、焦げ臭さも残ったりして、たかがジャム作りにおいて、人生もあらためて慣れはいかんな、と感じた次第です。  というわけで、ただいま、我が家は杏のジャムだらけです。今年はすべてほぼ冷凍庫に収まりましたし、実家に奪われることもないので、来年の杏のシーズンまで、1年間愉しめることでしょう。って、これから7月になるとブルーベリー、時間があったら桃と、続くんですけどね……。自然が感じさせてくれる、季節感って、やっぱり、いいですやね。

#1600 伊豆で教わった、いい魚料理屋さんの、見分け方。

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 気が付けば、ここも1600本目。よくぞ、ここまで書いてきたものだと思います。一時的に、ここGoogleを利用する前のものは閲覧できなくなっていますが、って、早々にアップしないといかんですな、失礼しました。というわけで、記念すべき1600本目は、これまで取材で教わったこと、あれこれ。   いろんな人と出会い、いろんなことを教わってきましたが、やっぱり、いわゆる海鮮丼系の話がいちばん衝撃的でしたでしょうか。あれは10年前ぐらいだったか、いや、もっと前か。ドライブ取材で伊豆半島へと出掛けた時のことでした。海岸線沿いにある魚料理の店に入ったら、あんまりお客さんもいなくて、大将がご機嫌だったこともあって、あれやこれやと話をしましてね。細かな内容は覚えていないのですが、自分のことですから、地魚やら、その地域の歴史やら、そんな話を聞いたと思うんですが、いつしか、魚を扱う食事処の選び方的な話になりまして。その時に教わった衝撃的なあれこれを、ちょっと記してみましょうか。  その1 アジのタタキを幟旗でアピールしているところは、実は凄くはない。 アジってのは、そもそも日本中どこでも獲れる魚で、タタキったって、特別な料理法ではない。そんなアジをメインにしてしまう店って、どうなのさ、というお話でした。個人的にアジは大好きです。それは、魚としてのフォルム、釣りにおける愉しさ、んで、美味しさ、すべてが好きであるがゆえのこと。ただ、大将に言われたように、日本中どこでも獲れますから、名物として謳ってしまう魚ではないような気がします。   その2 海鮮丼系のご飯、冷ますことなく出すところは、何も考えていない。 考えてみてよ、刺し身をアツアツのご飯の上にのせたら、どうなるか? と問われて、すぐに気付きました。身を暖めた瞬間から、魚のたんぱく質は変性しますから、つまりは味が変わる、というより落ちる。生の魚を美味しく食べてもらいたいという気持ちがあるならば、アツアツのご飯の上に、刺し身をのせたり……、しませんですな。これも、考えれば分かること。ただ、先日、アツアツのご飯を使っていることをアピールしている海鮮丼に出会いまして、これは果たしてどう解釈すればいいのだろうか、と思いましたが、その海鮮丼、アツアツのご飯以前に魚そのものが美味くなく……そういうことなんですね、なるほどと納得しました。

#1520 絶賛ってわけでもないけど、悪くはなかった、おもてなし処 小栗。

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 街の情報とか、店の情報とか、あまり書きません。って話は、散々してきました。理由は、教えたくないから、という、とってもケチな考え方にあります。ケチっていうと、ちょっと違うんですが、まぁ、そんな感じです。  そんな中で、まぁ、記してもいいかなと思えた食事処がありました。それが、「道の駅くらさわ小栗の里」にある「おもてなし処 小栗」。まぁ、道の駅にある食事処ですから、期待はしていませんでした。メニューにオリジナルを謳っていても、ただ、地元産の素材を使用しているだけで、そこに工夫がないのが、常でしたから。食したのは写真の「冷やしおきりこみ」ですが、って、まぁ、いわゆる熱い、熱い、上州名物のおきりこみが、冷やされて出てきただけ。それだけなんですが、これが意外美味かった。って、ただ、冷やされたことで美味くなったってわけではなく、そもそもが美味かった。  発案した方とちょっとだけお話したんですが、昨年に作り上げたメニューだそうで、まぁ、良く良く眺めると、たいした工夫には見えませんが、ナスやら、ニンジンやら、ミョウガ含めて、手を加えています。で、そこに、ゴマを上手に加えていたりして、バランスが良かった。具材の飾り方も上品でしたしね。  まぁ、右側にちらりと見えている、定番ともいえるサラダには、がっかりを覚えましたが、まぁ、この程度は許しましょう、かね。テーブルの上のメニューには、やはりオリジナルを謳うソフトクリームの写真が写っていましたので、帰りがけに……、と思いきや、その会話の後に、再度、表へ出て食券を購入して、また、注文しなきゃならなかったもので……、そう、諦めました。ちなみに、そのソフトクリームは、地元産の黒豆を煮出したジュースにちょいとクエン酸を加えたというもの。こういう、なんていうんでしょうかね、手を加えた感にあふれるメニューって、あまり見かけませんやね。

#1494 アイディアはいいんだけど、好みと違う、道の駅・保田小学校。

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 道の駅は、嫌いではありませんが、昨今のやり過ぎ感のある演出に関しては、好みと異なるなと思うところがあります。って、いきなりですが、道の駅を探っていて、あまりにも温度差があるような気がしてましてね。そう、商売が全面に出過ぎていやしないかって意味合いもあって。ま、結局のところ、経営は民間業者だったりしますから。  ま、そんな道の駅の中に、名称からしてオモシロイ道の駅があります。それが南房総にある道の駅保田小学校。なんで、小学校なのか? と思いきや、廃校になった跡地を利用した道の駅。校舎を食事処やら、休憩施設、果ては宿泊施設に、体育館はマルシェに、そして、グランドは駐車場に。自分の出身校だったら、どう感じるかなと思いましたが、出身の横浜の小学校は、早々に姿を変えてかつての様子は完全に消し去られてしまっていますから、少々の化粧をしようとも、校舎そのものが残されているだけでも嬉しいと感じますな。  というわけで、そんな道の駅保田小学校。個人的には、アイディアまでは良かったのですが、上手く生かせていないような気がします。ベタに放送室やら職員室といったあれこれを無理矢理にショップやらに繋げていないことはとてもいい留まりだと思うんですが、教室を利用したショップへの出入りは外からで、これが、ショップの存在を分かりにくくしているし、分かり辛いし、何よりも入り辛い。なぜに廊下を移動のベースにしなかったのか。ま、そうすると、回遊というスタイルになってしまうから、どこからでも入りやすいという商売ベースたるショップには相応しくないと、避けたのかな。でも、個人的には、ほら、知らぬ学校の文化祭に出掛けた時のような、巡ることに、愉しさがあるような気がするんですけどね。  体育館のマルシェは、体育館の高さ、窓ガラスによる採光をいかした、開放的な空間を作り上げていまして、観光客向けとしてはいい雰囲気を出しているのではないでしょうか。跳び箱があったり、マットがあったり、そういった冷めてしまうような演出も見られませんし。個人的には、販売しているものがあまりにも整い過ぎていて、価格を含めて、あまりに観光客向けであることが、ちょっと残念ではありますが、ま、商売としては、イイ手法なんだと思います。え? 何回も足を運ぶか? 運びません。南房総初めて、とか、そういう知人でも連れて行く時以外は。  そうそ

#1448 意外に知られていない希少な国産モノは、アピールしなきゃ、ってな話。

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 いわゆる外食は、あんまりしないのですが、なぜか、ジョイフル本田へ出掛けた時は、長崎ちゃんぽんを利用します。なぜか、なぜだか。理由は分かりません。気が付くと、店舗の前にいます。  で、今日は、もうすぐ我が家へとやってくるかもしれない軽乗用車の名義変更の書類を求めて、軽自動車検査協会東京主管事務所八王子支所へ出掛けたんですが、そのついでに、ジョイフル本田瑞穂店へと足を運び、気が付いたら、長崎ちゃんぽん、麺2倍で、と発していました。って、書きたかったことはそこではなく……、その長崎ちゃんぽんで箸袋にかかれた言葉に、ほほぅを感じましてね。希少な国産のきくらげを利用していると、ただ、それだけのことなんですが、2倍の麺の量に、ちょっと多過ぎやしないかと感じながらも、その文字面を読みながら気づきました。国産のきくらげを使用しているだけではなく、そもそもきくらげのほとんどが輸入されたものであり、実は国産は希少であることは、あまり知られていないのか、と。そう考えると、国産のきくらげを使用しているだけではなく、希少であることを頭に付けることで、商品価値はその文字の印刷代以上に効果があるんだなぁ、なんてことを感じました。  実は、ほとんどが輸入品という農産物は少なくありません。って、そりゃ、バナナとか、分かりやすいのはさておきですね、たとえば、最近、ずいぶんとお馴染みになってきた、パプリカ。このパプリカにおいては、さらに、国産ものでも、低農薬栽培されたものは、まさに希少。実は、パプリカは育てるのが難しい、というか、面倒。実が大きくなる植物はいずれにも共通しているところがあるんですが、実が大きくなるまでに不ぞろいやら虫食いやらに遭遇する可能性が高く、また、実を大きくしなきゃいけないもんですから、本体へのダメージが大きく……、つまりですね、生産効率としては、あまり良くなく、農家でも好んで栽培しないようです。なので、国産、ましてや、それを低農薬で作るだなんて、かなりの想い入れがないとなかなか育てようとする人はいないというのが現状です。  そうなんですね、国産であることだけではなく、希少であることも、どんどんアピールすべきです。それが箸袋であろうとも。ただ、この国産であるとか、低農薬であるってことは、特に後者は、味に出てこないところですので、なかなかね、難しいんですけどね。低農薬どこ

#1312 今日の昼食のメインはブロッコリー(スティックセリョール)だった、って話。

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 ヴィーガンってわけでもありませんし、ベジタリアンってわけでもありません。でも、動物性たんぱく質がメインとなる食生活を送っているわけでもなかったりします。って、言い回しがややこしいですな、簡潔に言えば、野菜だけでご飯食べられます。  これは以前から言っていることでもあるんですが、いい野菜ってのは、食事においてサブではなく、十分メインになりうるもの。なんなんでしょうかね、この野菜には味がないから味をつけるとか、サブ的な扱いになっているのは。というわけで、昨日、房総半島でとてもいいブロッコリーが手に入ったので、本日の昼食は写真のとおりとなりました。ま、このブロッコリー、スティックセニョリールといって、一般に売られている品種とは異なりますが、たんに茎が伸びやすいだけで、味は変わりませぬ。今回は、取材車両を返却後、電車で帰らなければならなかったので、持ち運びに便利という理由で選んだだけ。本当だったら、どでかいブロッコリーを購入したかったんですが……。  と、話を戻して、いいブロッコリーは、これだけでメインになります。で、とってもご飯が旨い。今回は、マヨネーズを添えましたが、いつもだったら、ポン酢で十分。これらは味付けをするというよりは、よりブロッコリーの味わいを深くするために加えたもので……、って、ポン酢もマヨネーズも自家製ですので云々。  って、話はずれますけどね、自宅でマヨネーズ作るようになって分かったんですが、なんと卵1個に対して、サラダ油はなんと200cc! を必要とします(とレシピに書いてあった)。ほとんどが油と考えると、マヨネーズのカロリーってのは卵由来ではなく……、ということが分かります。もちろん、我が家では、サラダ油の量は少なめにしていますが、それでもね……。って、作ってみると、こういうことが分かり、食に気を遣うようになっていきます。  というわけで、話を戻して、いい野菜は、十二分なおかずになります、ってな話でした。

#1172 このままでは東京で広まらないと感じた、万願寺唐辛子。

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  最近では東京でも万願寺唐辛子の苗を手に入れることができます。実のほうは、さすがに京都のスーパーのように普通には売られてはいませんが、まぁ、そのうちに……と思いつつ、たぶん、無理なんじゃないかなと思うことがありました、本日。  写真は、苗売り場にて見つけた万願寺唐辛子の苗の説明看板なんですが、「辛味の少ない大実唐辛子」って……。辛味少ないじゃなくって、ないですし、唐辛子のでかいヤツというその表現もちょっと違うし。だいたい、いくら辛味が"少ない"ったってさ、こんな大きなサイズの辛いもん、説明文にあるように、焼いたって、炒めたって、煮たって……、食べないって。  たしか、去年はこんな説明文なかったはずなのに、どうしたんだろうと思うこと、数秒、あ、あれですな、たぶん、辛いのがたまたま出て(ししとうにしても、たまに辛くなってしまうのが出ます)、それでお客さんからクレームが来て、で、それが担当者へと上手く伝わらなくって、こういう表現になってしまったんでしょうな。  というわけで、こういう表現をされている限り、万願寺唐辛子が関東で広がることはないだろうなと、そんなことを感じたわけです。って、広がって欲しいってわけでもないので、どうでもいいんですが……。ちなみに、これに似た表現は、山梨県内の道の駅農産物売り場でも見かけましたっけ、昨年。  ちなみに、万願寺唐辛子は、火を通すと甘味がとっても強くなり、ピーマンのようなクセもなくって、とっても美味しい京野菜です。煮込んだり、炒めたりせず、焼くだけといったシンプルな調理方法のほうが、その美味しさをダイレクトに味わうことができます。

#1132 東京は日野市へとその場を移した、新しいカフェ花豆の話。

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 このページでは、カフェやらパン屋さんやら宿やら、具体的な情報はあえて書いていませんが、そんなスタンスにありながらも、あれこれと 書いているのが、カフェ花豆。そう、八ヶ岳へとよく足を運ぶ理由となっているカフェ花豆。そのカフェ花豆、今年は、 これまでの八ヶ岳から東京都日野市へと場所を移して、5月1日より営業することになりました。 そう、ここ最近の八ヶ岳は、その準備手伝いもあってのことでした。  改装も終わって、荷物が運び込まれ、案内の看板も立てられて、いよいよといった雰囲気があります。新しい店 は、ご夫婦のご自宅の一部を利用されるんですが……、と聞くと、店舗を併設したとか、レストランテイストに改装したんだろうと思われるかもしれませんが、これが、なんと自宅そのもの。ほんとにそのもの。棚を作るとか、そんな程度の手は加えていますが、ほんとにそのまま。で、常連さんという顔なじみばかりではない、つまり、見知らぬ人までを家の中に招き入れてしまうスタイルと、実行力にひたすらに 感心してしまいますが、ご夫妻の、人を迎えて一緒に時を愉しんでしまうというライフスタイルからすれば、ごく自然のこと。  ま、その場を自宅へと移したことで、カフェ花豆は、さらに"おもしろみ"を増した、と、そんなことが言えるのではないかと、思います。言葉足らずですが。気取らずに表現するならば、 準備手伝いをしながら直接目にしつつ、時に客観的に眺めてみると、とってもいいと思うわけですよ、新しいカフェ花豆は。これで、伝わりますでしょうかね。  そうそう、リークネタをひとつ。ご主人手作りのハムとベーコンを先に試食させていただきましたけども……、いつもどおり、でも、いつもとは違う絶品でした。ハムは、あたりを柔らかくし、角を丸くしたという、熟成たるまろやかさにあふれ、ベーコンはその豊かな風味が笑みを誘うという、言葉では表現しきれない、絶品。ってか、ライターなんだから、ちゃんと言葉にしろって感じですが、できないんですな、これが。ま、なんか考えておきます、表現については。  ということで、カフェ花豆の詳細情報を記しておきます。このサイトで、情報をこういうスタイルで書くのは初めてですな。 カフェ花豆  住所   東京都日野市日野本町1-15-9  営業日  土日祝日(2、8月、年末年始を

#1044 ふくらぎの刺し身、BOSEのスピーカー、能登のぜいたくな夜。

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 どこかへ出かけた時の食事は、ひとりだと、わりというか、かなり地味です。いや、それなりに工夫は凝らしますが、地味です。というか、質素です。ということで、この2日間は派手だったので、今日は地味にすることにしました。  宿泊している宿は、あれこれと調理道具が揃っているので、何か作るかと思い立ったものの、何せ、調味料関係を持参していなかった。ま、刺し身なら調理は必要ないしと、出かけた先で探してみれば、ふくらぎの半身が300円となもし。ふくらぎとは、北陸流のぶりの出生魚たる呼び名のひとつ。ぶりについては、関東と関西で呼び名が異なることは知っていましたが、北陸でさらに別名になるとは知らず。ということで、見つけたものの、最初はどんな魚が想像つかず。どうみてもぶり系ではあるものの、さらには、関東では背と腹、それぞれが柵に分けられているのに、見かけた切り身は、背と腹が切り離されていない半身(三枚に下ろされたそのまま)。ま、きっと似ているからぶり風味だろうと購入したら、ぶりの幼魚でしたってオチに。  実は、680円/匹のアジと散々に迷ったのですが、まぁ、今宵はひとりですから680円の出費は贅沢過ぎるでしょうと、300円のふくらぎを選びました。しかし、これが、とんでもなく美味かった。とてつもなく美味かった。一昨日に教えてもらった、地元の人で大賑わいな炉端焼き屋で出された刺し身より美味かった。そして、その分量たるも、旅先で見かけるぶり丼の2倍以上……、なんてことを考えると、外食時には刺し身系なメニューを選べなくなってきます。  次回この宿に来る時に持ってくるメモに調味料を加えたことはいうまでもありませぬ。そうそう、持参リストといえば、今回はその中にBOSEのコンパクトスピーカー(写真左)がありました。先に帰った親友とも言っていたんですが、この宿は、テレビ不要というか、テレビがあってもつける意味が見当たらない、ところで、その代わりというか、むしろ、いい音楽をいい音で聴ける環境が欲しい、と。ということで持参しましたが、これが大正解。今日なんぞ、泊まり客がほかにいないので、音量を上げつつ、まったりと能登の夜を過ごしております。  で、とりあえず、今日納品分の原稿書きも終わったので、風呂入って……、って、まだ20時30分前だ。のんびりと本でも読みましょうかね。  あ、メモ。次回は

#1017 九州の人にも、満足してもらえる、サンマ料理(できれば生ね)の話。

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 連休は、バタバタと走り回っていました。まずは八ヶ岳へと、よくしていただいている方の 喜寿のお祝いへと出かけ、その足で、静岡へと南下して、翌日には、東京へと遊びに来ていた知人が帰る時間に合わせて羽田 空港にて待ち合わせと。 ただ、知人は台風来襲ゆえに早々に延泊を決定し、その日は、台風ドライブとなりました。  ま、ドライブは横浜から三浦半島をふらふらと愉しかったのですが、ひとつだけ困ったのは、食事処でした。三浦半島なら魚なんですが、 なにせ、知人は九州出身ゆえに、魚というわけにはいかず。ならば箱根か、と思ったものの、その日、静岡から走ってきたことを考えると、来た道を戻るのも気分が乗らないと。  というわけで、行ったことのない知っている店ではなく、あえて、行ったことのない知らなかった店へと飛び込んでみました。葉山にて。ら、とても良かった。 台風来襲ゆえに客がいなかったこともありますが、雰囲気も料理もとても良く、いわゆる”使える”店でした。  で、肝心の内容ですが、ま、海が近いがゆえに、やはり魚がメインでしたが、 メニューを"聞いて" いたら、九州の人にとっては生のサンマが珍しいそうで。というわけで、九州の方をもてなす際にはさんまいう素材が"使える”ことが分かりました。 写真2番目は、その店にて、口直しにて出てきた、シソのシャーベット。ほう、色付けせずに、こう来ましたかという手法に、驚かしがあり、とてもいい締めになりました。  最後の写真は、いつの間にか閉店していた逗子のデニーズの後に入っていたコーヒー屋にて。ズ・デニ(地元の知人がそう言っていた)、つまり、逗子のデニーズは、20年前に何かと仲間で集まっていた場でしたので、あれこれと思い起こすことが……、特になかった。いや、馬鹿騒ぎしたとか、愉しかったという想い出はあるのですが、具体的な何かは思い浮かびませんでした。そうそう、 店内は、そのまんまデニーズでして、そこからそのコーヒー屋の戦略を読み取れました。なるほどね、なるほど、と。  そうそう、昼間に、”サンマルク”から、期間限定企画ってなメールが届きました。その内容は、本日ならば、20%オフってもの。台風が来る前に食事はどうですか? で、20%オフ……、って、スゴイですなぁ、この企画力。というか、メールマガジンがな