#298 悪くはないんだけど、バランスに物足りなさを感じた、新型スイフトスポーツ。
年末にはスイフトスポーツの試乗会もありました。箱根にて。これまで、この時期の箱根は路面凍結の可能性がありますので、試乗会は避けられてきました。しかし、クルマのコンセプトを考えると、やはり山坂道だったのでしょう。おかげで、クルマをつぶさに知ることが出来ましたが。 で、スイフトスポーツですな。そもそも、ベースのスイフトの仕上がりがいいだけに、また、先代スイフトスポーツがおもしろく作られていただけに、新型スイフトスポーツに対して、悪いわけはないと捉えていました。結論、とってもよく仕上がっていました。試乗しての第一印象はスポーティさではなく、質感が高いこと。走り出せば、グリップ感やら一体感やら、スポーティさを感じますが、それ以前に、高いボディ剛性やら、ダイレクト感あふれるサスペンションフィールなどに、ちょっとしたオドロキを感じました。 届いてはいませんが、分かりやすく表現すれば、それはゴルフGTI的な質感。再度言いますけど、届いてはいませんけど。 結果、ワインディングでの安定感はハイレベル。ハンドリングはちょいとやり過ぎかなと思えるクイック感がありますが、まぁ、慣れてしまえば、それもまた愉しさに繋げられるもの。エンジンフィールも、中回転域のトルク感が豊かで、1.6Lとは思えないほど。まぁ、ワインディングで、キープ回転となる3500回転でこもり音がMAXとなりますが、それでもかなり落としたとのことですから、よしとしましょうか。 ただ1点だけ惜しいのが、電動パワステ。そのフィーリングもですが、先代同様にフロントの接地感が薄く、こればかりは どうしようもないのかなと感じた次第。 そうそう、同時に用意されていたRSに試乗しました。スイフトスポーツ以上に期待をもって乗り込んだのですが、 スイフトスポーツ試乗後であったこと、さらに 期待感が大きすぎたこともあって、好印象には届かず。 リアにムズムズ感があったりして、逆にスイフトスポーツの良さを感じ取った次第でした。