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#298 悪くはないんだけど、バランスに物足りなさを感じた、新型スイフトスポーツ。

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 年末にはスイフトスポーツの試乗会もありました。箱根にて。これまで、この時期の箱根は路面凍結の可能性がありますので、試乗会は避けられてきました。しかし、クルマのコンセプトを考えると、やはり山坂道だったのでしょう。おかげで、クルマをつぶさに知ることが出来ましたが。  で、スイフトスポーツですな。そもそも、ベースのスイフトの仕上がりがいいだけに、また、先代スイフトスポーツがおもしろく作られていただけに、新型スイフトスポーツに対して、悪いわけはないと捉えていました。結論、とってもよく仕上がっていました。試乗しての第一印象はスポーティさではなく、質感が高いこと。走り出せば、グリップ感やら一体感やら、スポーティさを感じますが、それ以前に、高いボディ剛性やら、ダイレクト感あふれるサスペンションフィールなどに、ちょっとしたオドロキを感じました。 届いてはいませんが、分かりやすく表現すれば、それはゴルフGTI的な質感。再度言いますけど、届いてはいませんけど。  結果、ワインディングでの安定感はハイレベル。ハンドリングはちょいとやり過ぎかなと思えるクイック感がありますが、まぁ、慣れてしまえば、それもまた愉しさに繋げられるもの。エンジンフィールも、中回転域のトルク感が豊かで、1.6Lとは思えないほど。まぁ、ワインディングで、キープ回転となる3500回転でこもり音がMAXとなりますが、それでもかなり落としたとのことですから、よしとしましょうか。 ただ1点だけ惜しいのが、電動パワステ。そのフィーリングもですが、先代同様にフロントの接地感が薄く、こればかりは どうしようもないのかなと感じた次第。  そうそう、同時に用意されていたRSに試乗しました。スイフトスポーツ以上に期待をもって乗り込んだのですが、 スイフトスポーツ試乗後であったこと、さらに 期待感が大きすぎたこともあって、好印象には届かず。 リアにムズムズ感があったりして、逆にスイフトスポーツの良さを感じ取った次第でした。

#297 素性に加えて、バランスのよさが感じられた新型インプレッサ1.6L+MT。

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 東京モーターショーの年だったからということもありましょう、 年末年始と新型車試乗会、発表会が続いております。で、 なかなか名作揃いのような気がしています。そんな中でとっても気になったモデルに、スバルの新型インプレッサがありました。 コンパクト=チープさを拭い去り、今におけるスタンダードというポジションを提案しておりまして、いろんな意味で評価すべきポイントの多いクルマだと感じました。  ベストは1 .6L+MT。また、ベーシックグレード、MTを選ぶのか、と、言われそうですが、そうでなくって、バランスがとってもいいのです。とんでもなくいい。新開発の1.6L水平対向エンジンは、2.0L同様にトルク感を全回転域に表現しておりまして、パンチ=パワーという方には不評でしょうけど、乗りこなすにあたって パワーフィーリングは不足なし。レッドゾーン手前でも極端にはパワー落ちせず、まさに全域で楽しめるエンジンに仕上がってました。 ハンドリングやらは、そもそも新型インプレッサそのものが相当にブラッシュアップされており、素直さが強められていてこれも好感触。乗り心地も、ダイレクト感あるストロークフィーリングが、心地よさを作り上げていて○。で、 MTですが、このエンジンの素性をダイレクトに感じさせてくれるとか、シフト操作ができるってことだけに止まっていませんでした。シフト位置やフィーリングやら含めて、基本となるドライバビリティを求めた設計がされており、単なる廉価版になっておらず、まさにこのクルマを操るには、必要不可欠な存在となっていました。まぁ 5速のギア比が、ちょいとハイギアードとされていますが、クルージングモードと言わんばかりの明確さがあり、これはこれでイマドキなのかなと理解できます。  ただ、すべてが拍手喝采というわけではなく、細かに見ていくと、おや? と思うところもありました。たとえば、初期のアクセルペダル踏み込みに対して、過敏にスロットルが反応しますので、扱いづらさが顔を出します。ただし、最近のペダル(ブレーキ含む)を踏み込まないドライビングに対しては、これは有効な手段であり、頭ごなしの否定はしにくいのですが、スバルらしくないと感じたのも事実。この点を開発陣に訊いてみると、意識的に“そうした”とのこと。ユーザーの反応次第とはいうものの、この点はユーザーに振り回されてはいかんかと

#296 しなきゃいけないこと(原稿書き)と誘惑が多すぎる年末の日々の過ごし方。

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 早いもので12月も12日ですか。気が付けば東京モーターショーも終わり、どことなく心寂しくなったりしております。で、さらにふと気が付けば、引っ越しをしてから丸1年が経過していました。あのドタバタな引っ越し作業も、段ボール山積みな部屋も、つい先日かと思っていたんですけども、早いものです。そういえば、昨日は、久しぶりに一気に1万3000wを書き上げるという山登りをしました。こうした馬鹿力をまだまだ出せることに、ひと安心しておりますが、若い頃のようながむしゃらな原稿書きは難しくなっていることも感じました。とうとう老眼も出て来ましたし(ご飯の粒がよく見えない)。あ、少し前に、ここの文字サイズをひとつアップさせたのもそんな理由からだったりしますが。  なんか、日記調になってきましたな。まぁいいや。今年は、モーターショーがあったせいか、バタバタとした12月を過ごしておりますが、一瞬ですけど間ができたので、先ほど年賀状の製作をしておりました。格安プランで印刷してもらうので10営業日必要なもので、そろそろデッドラインでして。で、画像は、その年賀状のボツ案。というか、写真的にはこのほうが好きだったのですが、年賀状としては抽象的過ぎたのでボツに。カメラマンではありませんし、だからといって、文字を載せるとカッコ悪くなりますし。なかなか難しいものです。  さて、次なる原稿に取りかかることにします。次の山が待ち構えているのです。

#295 一般公開日に集う人々に見えた、具体的、現実的な視点からのショーの見方。

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 日曜日、あえて東京モーターショーへ足を運びました。遠方からの友人を案内しつつ、一般公開の様子を見るために。ここ数年、毎回、そうしていますが、プレスデーとはまた違って、興味深い発見が数多くあったりするものです。  今回の発見としては、まぁ、分かりやすい例を挙げてみますと、クルマの前で人物入りで写真を撮るもののインテリアすら覗かないで立ち去る人、購入を前提にかなり細かくチェックしている人(国産車に多かった)、ランドローバー・イヴォークをヴォーグのフルモデルチェンジ版と勘違いしてとうとうと語っていた人、トヨタブースにてドラえもんキャラクターのパネルと記念写真を撮る人々、レクサスのGSの前にて担当員に商談的な話をしているおじさん、展示されている車両の間隔が狭いために中で動けなくなった人々が多数だったアウディブース、並んで展示されているのに、誰ひとりとして見ていない赤の車両と、お姉ちゃん付きがゆえにとんでもない人だかりが出来ていた白い車両がとても対象的だったThe Beetleとか。ブースとして興味深かったのは、メルセデスやBMW同様レベルでアウディに惹かれている人々が多かったこと(ブランド力アップか)、メルセデスのブースでもドアロックを解除して乗り込みOKとしていたこと、ホンダブースのステージ部分は狭くて大混雑な上に、暗いために、入りづらさが増していたこと、マツダブースで、雄(タケリ)よりも靭(しなり)に多くの人が集まっていたこと(ブースのレイアウトが理由か)などなど。  で、総括。単純に、カタログ的に、たくさん見られる、そして、存在を知ることができる、つまり、 現実的な考えを重ね合わせ、具体的な何か を求めていた人が多いような気がしました。技術的、アート的な要素を含めて、 客観的な見方をして 、クルマの世界感を楽しんでいる人は見当たらず。 ですから、抽象的なテーマの強いモデルの周辺では感想の声は少なく、発売間近なクルマに対しての批評の声が多かったように感じました。もっと言ってしまえば、説明書きすら読まない(あの混雑では読めない)ため、いくら優れた技術や近未来をコンセプトに謳ったモデルであっても、その本質を理解してもらえないかと。 そこに、一般の人々との乖離がありますし、これから日本でのモーターショーが目指すべき姿があるのかもしれません。  個人的には、1台をじっく

#294 なんだかんだ言ってても、クルマは楽しいと感じた、東京モーターショー。

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 ここ数日は東京モーターショー三昧でした。仕事ですから、当たり前ですが。世間では、 スポーツカー復権というキーワードが、やたらと採り上げられていますが 、見所はそのほかにも多くありました。 まず、単純に輸入車ブランドが戻ってきたことで、華やかさが増したことは何よりのトピックのような気がします。それと同時に、ブースからクルマに至るまでワクワク感は 輸入車と国産車では、異なる表現であることを感じました。たとえ、輸入車特有の高級感を織り交ぜたとしても、誰でも知っているドラえもんの世界感を使っても、ワールドプレミアなコンパクトFRスポーツカーを発表しようとも。そして、そこに国産車に足りない何か、さらにはあらためて国産車のアドバンテージ(嫌味ではありません)を見つけたような気がしました。  ブースとしての見所は、東4ホールのフォルクスワーゲン、ポルシェ、アウディの3ブランドが集まっているところでしょうか。たまたまでしょうが、それぞれのブースが向かい合うような感じでレイアウトされており、そこに大きな空間が作り上げられています。これも偶然なのでしょうけど、各ブースともに、かなり強烈な白色のライト、汚れることなどを恐れずに採用した白のフロアを使っていることから、この空間がとんでもなくきらびやかになっています。ちなみに、東京モーターショーオフィシャルホームページにある、全方位画像ではこの一帯のブースが白飛びしているほどです。  クルマ単体のトピックは、シトロエンDS5かなと。前にマツダの雄(タケリ)がかっこいいとは書きましたが、それを上回る衝撃を受けました。ひと目ぼれ状態です。あとは、The Beetleも、実車を見るとこういう手があったかと唸るものがありましたし、ルノーのコンセプトカー「キャプチャー」のアート的な表現に目を奪われ、BMWのi3コンセプトにもやられた感を覚えました。あ、別イベントというスタイルになっているSmart Mobility City 2011にて展示されているVWのNILSは、次世代というコンセプトだけではなく、そこにクルマとしてのカッコよさが詰まっていますので、要チェックだと思います。  全体的にはEVだらけではありますけど、なんだかんだ言っても、モーターショーとしての楽しさは例年以上にあると感じた次第。クルマに対して興味がなくとも足を運ぶことをオス

#293 待っていたらやってきた、iPhone4Sを手に入れませんか? キャンペーン。

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 iPhone4ユーザーまでも巻き込まないと、iPhone販売台数を達成できないのか、それともMNP転出を止められないのか、はたまた、新規純増数を獲得できないのか、分かりませんが、 iPhone4ユーザー向けに 「iPhone家族無料キャンペーン」なる誘惑が発表されました。 その名称こそ家族云々と謳っていますが、端的に言ってしまえば、内容としては、 iPhone4 Sに機種変更した後に残された iPhone4 に対して、新規USIM契約プランを適応するというもの。ただし、そこに中途半端さはなく、ホワイトプランが2年間無料、さらに驚いたことに契約事務手数料まで無料ですし、そして、パケットも 現実的ではないにしても 100MBまで無料とかなり潔いものになっています。その上、 これまでの iPhone4 分の月々割が消えないというフォロー付き。 いやー、こんな美味しい話はないだろうと思って、あれやこれやシミュレートしてみたんですが、大きなワナはありませんでした。ただ、 残された4を利用するならばという前提付きではありますが。つまり、家族やらを新規加入させる時にはとっても魅力なキャンペーンであると。 で、考えましたよ。iPhone4のガラスが割れてしまった身としては、支払額を変えることなく、 このプランを利用して4Sを手に入れることはできないものだろうかと。そして、早速計算したのが右の表。 上は、本体代金を一括で支払った/支払う場合で、下が本体代金を分割で購入した/する場合。で、運用方法としては、 iPhone4は発信専用機(3Gでのデータ通信はキャンセル)として 1920円分通話し、 iPhone4Sはそのほか 着信からデータ通信までを担当させます。こうすることで、 4S分の月月割とこれまでの月月割分をダブルで利用できることから、トータルすると1台分の月月割である1920円得になることが分かりました。本体代が含まれた 分割支払いの場合は、 その分は分割支払いに回されていることから、見かけ上では支払い額は変わらないことになります。  ただ、 iPhone4の月月割分を使い切るまでは 、 iPhone4を 発信専用としますから その旨をあちこちに伝えておかねばならないという面倒はありますし、何よりiPhone2台持ちというカッコ悪いスタイルになりますので、そういった意味で

#292 今のクルマに不足し、見失っているのは、一瞬で心捉えてしまう、魅惑。

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 とっても個人的な意見になりますが「BRZ」、「ハチロク」というネーミングはナシだと感じています。 たとえ、想いを込めた英文字の頭文字であっても、何かに似ていたら、その想いは伝えきれないものですし、復刻ではないのに過去の亡霊にすがったネーミングからは、斬新さや新しさといった作り手の想いが見えてきません。というわけで、試乗前、発表前ですが、東京モーターショーでのワールドプレミアの価値が失われたことも含めて、残念で仕方ありません。まぁ、そこにAppleを期待しても仕方ないんですが、実は、Appleにはヒントがたくさんあると思うんですけどね。いやはや。  とは言え、スポーティテイストを性能に強く表現したモデルというのは、クルマ好きなら誰しも気になるところです。で、本日でしたっけ? 発表されたスズキのスイフトスポーツは、例の話題の陰に隠れてしまっていますが、個人的に期待の1台だったりします。どこまでマジメに、そして想いが込められているかなという点で。そもそも、現行型スイフトはコストダウンも含めて、いいところに落とし込んでいるモデルです。つまり、素性がとてもいい。それをどこまでスポーティに仕立てられたか、個人的に興味があるんですな。さて、画像はwebカタログのものですが、実走行の写真を使ったことは高く評価できます。これ見ているだけでワクワクしてきます。 一方、広報写真として配布されている合成バージョンには、残念ながら、「また、黄色なんですね」以外は、何も感じません。  今のクルマに、そしてカタログに欠けているのは、これです、これ。ひと目見ただけで、恋に落ちることができるかどうか。ただ、このスイフトスポーツの写真に関しては惜しいところが2点。ひとつ目は、車体をできるだけ大きく見せるというトリミングが行われたことでライブ感を失ってしまっていること、そして、もうひとつは右に配置した6MTの写真の人の手ですな。シフトパターンを見せたいのは分かりますが、こんな握り方しないし、全くもってゾクゾクしませんし、並べた意味合いがありません。  あ、東京モーターショーで、チェックしておくべき1台は、マツダの雄(たけり)かと。実車は、ひと目見ただけで、心奪われ、カッコイイがあふれています。そういう意味では、初代アテンザの衝撃に似ているかな。

#291 以前のキャラクターはなくなれど、戦略がしっかりと隠されていた新CR-V。

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 世代を経る毎にキャラクターが薄くなっていく、いやいや、キャラクターを変わっていくモデルがあります。そんなモデルたちに、いわゆるコンパクトSUVがあります。RAV4にしても、CR-Vにしても、ボディサイズの大幅な拡大はともかくとして、クルマとしての質感は高められているんですが、そこから遊び心に通じるキャラクターは消え去っているように感じます。それは存在感が薄れていくことを意味していたりもするんですが。 まぁ、これは尖ったキャラクターをアドバンテージとしていた工業製品が、一般大衆化していった結果とも言えるもので、仕方ないとも言えますし、運命とも言えると思います。そう、よりマーケットに迎合した結末であり、より一般化したに過ぎないわけで、これを進化と表現することもできます。  さて、ホンダのCR-Vがフルモデルチェンジしました。先代より意識的に アッパークラスへと移行させ、 価格も高めて、これまでとは違う感をアピールし、それまでのレンジには異なるモデルを投入してフォローしていました。結果として、ホンダのSUVそのものがぼやけた感を覚えましたが、まぁ、より広い選択肢があるという意味では○だったのかなと。で、CR-Vですな。今回のモデルはかなり意図的なものを感じました。FFと4WDそれぞれ1グレードと明確にしつつ、価格上昇は抑えて云々。随分とシンプルにしたなと思いつつ、月の販売計画台数は1500台と強気。ちなみに、先代のマイナーチェンジ後は500台としていましたから、どこから+1000台を目論だのかが見えませんでした。で、4WDモデルの価格を眺めていて気付きました。275万円と、同サイズの SUV と捉えるとちょいと高めなんですが、実は、この手のモデルとして捉えなければ、その狙いが見えてきます。あれですな、いわゆるオジサンセダンの270万円台。つまりですね、 SUV として比較するのではなく、ミドルクラスセダンからの代替えと考えると、このシンプルで分かりやすいグレード展開(価格)も、その乗り味やら装備内容も納得ができます。自動車雑誌的にはRAV4やらと比較するんでしょうけど、購入層はそこだけにはなく、マークXと比較したりする人も多いでしょう。つまり、クルマ好きと、実際の購入者の捉え方に、乖離があるわけです。  そんなことを考えていくと、先代後期モデルのように、ナビや本革シ

#290 キャラクターは平和なピーナツなのに、資本主義な縮図が詰まったゲームの話。

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 久しぶりにiTunes Store(app)を眺めていたところピーナツ( スヌーピー)のキャラクターを使ったゲームがありました。その内容はストリートに店を出して利益を得、その収入で店やらを広げたり云々するもの。まぁ、 これといった目新しさはなく、ひたすらに収益を回収するのみという、いわゆる収穫系ゲームです。で、無料だというので、インストールして試してみました。最初は、 店の並びにこだわったりしたものの、そのうちに、実は店の並びやらと収益は関係なく、単純に、一定時間が経過するとその店に応じた一定の金額を得られることに気付きましてね。で、その収益はひたすらにタップして回収するもんですから、しまいには画面のように 効率よく回収できるようと、同じ店舗をまとめてしまう始末。美しさなんて見当たりません。  で、さっき、気付いた。安直に効率を求めて店舗を並べてしまうことや、子供たち(ゲームのキャラクター)が使ったお金を、半ば 所場代を回収 するかのように奪い去っていくスタイルって、ちょっとまずいなと。いや、やはりiOSのゲームだった大富豪で、イヤなヤツになって楽しむのと同じぐらい、まずいなと。というわけで、ブレーキが掛かりました。  それにしても、まぁ、この手のゲームは難しいですね。ゴールがないから、その先に楽しさを用意しておかないと簡単に飽きが来ます。製作側は、手を変え品を変えと作っているわけですが、 キャラクターに頼るか、シーンを変えるばかりで、 目新しさを出すのは難しいのでしょうかね。ちなみに、このゲームの場合、ゲームそのものは無料ですが、ゲーム内で得られる金だけでは手に入らないもの(キャラクターが出てくる店ほか)があり、それを求めると課金されていきます。あ、キャラクター好きなら、払うか。そう考えると、キャラクターありきは正解なのかもしれませんな。  ちなみに、このゲーム、レベル的に課金しないとつまらない状況になりつつあったので、ここで止めることにします。たぶん。

#289 世の矛盾をさらりと流せるように生きるか、それとも固くなに抵抗し続けるか。

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 世の中には矛盾がたくさんあります。なんてことは言われなくても、分かっていることですが、どう考えてもおかしいことであっても時に目を瞑らなければならなりません。ただ、そうやって簡単に流せるようになることが正しいかと言えば、それも違うような気がします。多分、それが出来るようになると、どこかで破綻を来します、きっと。と言いながら、その矛盾を利用することもあります。自らの利の為に。まぁ、それが人間であり、そこにも矛盾があるわけですが。  最近、いやはや、と思う矛盾に、Xiへの加入割引がありました。あれです、ドコモの高速回線網のXi(クロッシー)に加入すると、大幅な割引がもらえるってサービスです。これは販売店が独自に行っているんでしょうけど、ドコモの販促サポートがなければ出来ませんから、たぶん裏では凄いことになっているのでしょうな。  さて、その内容ですが、先日、訪れた店舗ではいわゆるデータ通信契約でルーター代金が0円な上に、4万円分のポイント還元(WiFiタイプ)、もしくは店舗で販売されているPCならばどれでも4.5万円引き(USBタイプ)となっていました。 もちろん、2年間使ってくださいという縛りがあります。なるほど、そういうワナかと思ったですが、方法によっては得にすることが出来ます。 掛かる費用は、 契約事務手数料3150円、 指定されたプランのXiデータ通信費として1000〜4935円(期間限定)/月、加入時に申し込む必要があるプロバイダ(moperaかOCN)費用が525円/月(最初の数か月は無料)で、まぁ、普通。ただ、Xiを使わない、つまり、データ通信費を最低の1000円に止め、さらにはプロバイダを解約(違約金なしだそうな)してゼロとしたまま24か月間の契約を守れば、先のバック分のほうが大きくなる、お得になるのです。 Xiを利用する人が結果お得になる割引であって、使わないとやっぱり損というならば理解できます。でも、違う。そこまでして、契約数を確保したいんですな。 で、客も利口で、というか店員が勧めるのか、この割引(バック)分を利用して家電やらPCを購入する人が多いようで、店員もそんな話をちらりと。  おかしい、これ、おかしいって。 ただですね、たとえば、これを使って、Macmini(一番下)を購入すると、本体価格5万2800円−割引分4万5000円ですから最

#288 分かりやすさを提供し、時に混乱を招いてしまう、ブランド名の一人歩き。

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こちらが、龍角散の新商品 「龍角散ののどすっきり飴」。  今年は、これまで当たり前だったこと、人、物が、突然、予告なしに変わる、目の前から消えることが、やたらと多くあります。まぁ、生きていれば、いろいろありますが、そんな経験ばかりが重なると、つくづく先延ばしはいけないと思うのです。何度も口にしていますけども。  「龍角散ののど飴」は、      まだ販売されている模様。   と、そんなことのひとつ、一大事が発覚しました。なんと、これまでいろいろと頼り切ってきた「龍角散ののど飴」がどうやらおかしいことになったのです。これは、かなりの大ショックでした。買いだめしておけばよかったと、後悔しきりでして、立ち直る(代わりを見つける)までに時間が掛かりそうな気配がしているほど。いやはや、いやはや。  このことは、母親から聞いたんですが、最近、「龍角散ののど飴」 が売られていないので、あちこちで聞いてみたところ製造中止になっているとか。で、これに代わりましたと言われたのが画像の「龍角散ののどすっきり飴」 。そもそも 「龍角散ののど飴」 の製造は味覚糖が行っておりまして、龍角散はハーブパウダーを供給とブランド名の貸し出しをしていただけでした。と、ここまでは既に承知のことなんですが、なんと、この新しい 「龍角散ののどすっきり飴」 は、株式会社龍角散が製造、販売を行っていました。 そう、契約が切れたんですな。まぁ、龍角散を謳うものの、 「龍角散ののど飴」に 使用されていたパウダーは龍角散そのものではありませんでしたから、こうして、自社ブランドを守るために、もしくは利益を確保するためには契約解消もやむを得なかったのだと思います。  新商品「味覚糖ののど飴」。   と、話はここで終わらなかった。どこかに在庫がないかとネット検索をしたところ、何故か、 味覚糖のホームページにたどり着き、何故だか 「龍角散ののど飴」がラインナップにあり、まだ販売されていました。在庫整理? と思いつつ、 龍角散のホームページを覗いてみると、11月10日付けで 龍角散の名称が付けられた飴が混在して売られていることについての“お詫び → ■ ” (一文にそうあった )が。ちなみに、 味覚糖は、新たに「 味覚糖のど飴 」を、 「龍角散ののど飴」のパッケージから龍角散の文字を取り除きつつ、似た

#287 真っ直ぐの旨さがぎゅっと詰まっている、オフロードコースの辛味大根。

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 八ヶ岳往復ライフが終了して、早いもので3週間が経過していました。片付けやら原稿書きやら取材やらで、バタバタとしていたせいか、朝の満員電車も、高速道路の渋滞も、当初は相当なストレスになっていましたが、今ではなんともなくなってしまいました。その適応能力と言いましょうか、いい加減さに、自分でも感心していたりいますが。 ただ、ひとつだけ、慣れないというか、出来ないことがあります。スーパーで野菜が買えないのです。申し訳ないのですが、どの野菜も訴えかけてくるものがない。価格はさておき。あまりに整い過ぎていることもあって、ウソくさく見えてしまうのです。こればかりは慣れようがありません。 さて、どうしたものかと困っておりますが。  で、写真ですな。これは先日遊びに行ったオフロードコースで譲ってもらってきた辛味大根でして、とても旨いんです。 辛味大根が旨いというのも不思議なんですが、とにかく旨い。いや、辛いから旨いってことではなくって、とにかく旨い。でも、辛くないから旨いのではなくって、辛くて旨い。つまりですね、辛いのに甘くて、存在感があるという不思議な辛味大根でして、個人的には、薬味程度にちょろっとではなく、どかっと使ったりします。そういう風に旨いんです。いや、辛いんですけどね。  何故、オフロードコースで辛味大根か? って話ですが、実は コース内に畑がありまして、この時期、収穫作業をさせてもらっています。で、 毎年のことなので、どうしてこんなに旨いんですか? とオフロードコースのオーナー(=畑を作っている方)に聞いたところ、種苗メーカーの説明書どおりに作っているからだとか。まぁ、化学肥料は使わないほうが辛味がしっかりと出てくるとかで、ただ、それだけ、あとは土がいいから、なんておっしゃってましたが。ちなみに、 道の駅の農産物売り場に出していたことをきっかけに、そば屋間の口コミで広がって、今では都内の有名なそば屋から注文が入るほどとか。ただ、商売でやっているわけじゃないからと、適当に受けているようで、そういったスタンスもこの味に直結しているような気がしました。  これもまた何度も言いますが、商売ベースにするかどうか、ここにラインがあることをちょいと再認識したのでした。

#286 忘れていたことを思い起こさせ、あれこれ考えさせてくれた、シャッフル機能。

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 なんだかおかしいとは思っていたのです、iPhoneのストレージ残量がいつもギリギリで。音楽ファイルをごっそりと減らそうとも16GBギリギリ使い切っていました。やっぱり、持ち出して聴いてみようという楽曲の曲数(容量)は16GBなのかな、と思いつつ、それ以上は調べようとはしませんでした。したらですね、iTunesの音楽同期に空き容量に曲を自動的にコピーなんて項目(画像)がありまして、いつの間にかチェックが入っていました。チェックしたつもりがありませんでしたから、どこかのバージョンからデフォルトでチェックが入っていたのでしょうかね。で、そのチェックを外したら、空き容量が一気に4GBにまで増えました。  でも、今、考えてみたら、おかしなことがありました。音楽再生で全曲シャッフルにした時に、同期させた覚えのない曲が入っていたのです。 チェックしてあったんですから当たり前のことですが、 でも、どうせ同期時に間違えてその曲にチェック入れたのだろう程度にしか思っていませんでした。ところが、 その中に中島みゆきの曲がありまして、それがバイタなんて言葉が出てくる歌だったもんですから、入れ間違えではないと、その時に気付いたのでした。 で、その曲ですが、 あらためて聴かされると凄いものがありました。そう、聴かされたんです、意識せずに。これが、iTunesの勝手にコピー&シャッフルの凄いところだと思います。  で、それから歌についていろいろと考えました。 そもそも、音楽やら演劇やらに対しては、自分の人生を重ね合わせるような共感を覚えたり、求めたりすることはなく、分かりやすく言えば、その表現に心打たれることに、価値といいましょうか、良さを感じ取っています。で、ですね、 歌ってのはそもそもコミュニケーション手段であり、表現のひとつだったという論がふっと浮かびました。昔の恋唄にしても。人に何かを伝える時に、何かを記す時に、そこに並べた言葉により深い意味合いを与えるために、大げさにしたり、オブラートを包んでみたりと、つまり、そんな技巧を響き(メロディ)として加えたのではないかと。だから、そこにはとても深い表現力があるわけです、というか、なくてはならないんですな。 なるほど、とひとりで納得していますが、 そう考えると中島みゆきの言葉遊び的な音楽のスタイル、というか、言葉遣いそのものはとても表現力豊

#285 オールインワンな商品は、その全てをアピールすることが大切、って話。

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 週末はこの時期に恒例となっている オフロードな日でした。毎回、同じことを言っているような気がしますが、オフロードを走破性能を与えたモデルならば、そういうシーンを走ってこそ真価やら存在価値があるものですから、走らないといかんなと思う次第で。  昨今、SUVは大きくは変わらないという捉えられ方をしていると感じることが多くあります。しかし、それは違います。実用性やらスタイルだけのモデルもあれば、オフロードを走ってしまうヤツまで、様々であり、一概にSUVと括ることはできません。いや、どれが正当派であって、どれが間違っているとか、そういう話ではなくって……。  で、オフロード走破性能を有するモデル。もちろん、それを販売する側であるメーカーやインポーターもそれを分かって、プレス向けには、オフロード走破を体験できる、撮影できる試乗会を行ってきました。しかしですね、ここ1年の間にデビューしたモデルの中に、それを省いてしまったモデルがありました。VWのトゥアレグとジープのグランドチェロキーですな。あ、グランドチェロキーは、足のひねりと車高調整のデモはありましたが、オフロードじゃなかったか。まぁ、たしかに、日本においてオフロード走破性なんて試す機会はほとんどありませんし、オーナーとなる人々は、そんなことしようとも思われないでしょうから、それでいいのかもしれません。  でも、この手のモデルは、オンからオフまでという オールインワン化によるハイバランスこそがアドバンテージであり、その全てを見せないと価値を勘違いされてしまうものです。 いくらオンロードでの快適性を謳おうとも、それに特化したモデルと直接的に比較されて、そして勝敗だけで語られてしまうと、分が悪いと。こんなところ走る機会がないという現実はさておき。つまりですね、せっかくの商品性を勘違いされてしまうと。 そう考えると、最近のトヨタは、積極的にオフロード性能をアピールする試乗会を行っています。プラドしかり、FJクルーザーしかり、ランクル200しかり、 最新モデルはいずれも、ですな。  画像は、土曜日のモビリティパークにて。デリカD:5でオフロード走行する撮影の前、路面コンディション確認のために、ウチのクルマで試走。それにしても、良く伸びて、良く縮んでます。こういう人工的なモーグルを走るのは久しぶりのことでした。あ、 この予行

#284 広くアピールすべきと思いつつ、ひたすらに頑固なままでいるスタンス。

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 ホームページをここbloggerへ移動してから早いもので5か月が経過しました。細かな部分で融通のきかないことがあるレイアウト(テンプレート)に少々の不満はありますが、ローカルにデータを置いていない分、外からでも更新できる点はプラスですから、トータルとしてはいいのかなと思えるようになりました。と言いながらも、ここのデータをgoogleにいいように使われていると考えると、それはマイナスでもありますから、難しい。まぁ、タダほど高いものはないと言いますから、云々。ここのデータが何かの役に立っているとも思えなかったりもしますけども。  さて、このbloggerにも簡易型ではありますがここへのトラフィックを知る機能があります。で、しばらくぶりに、ここを訪れる人々が、どんなOS、どんなブラウザを使ってアクセスしているのかを見てみました。以前iDiskを利用していた頃は、MacOS、Safariがダントツに多かったのですが、bloggerへ移行してからはその割合は減りつつあり、とうとう今月のみに限ると、個々ではありますが WindowsとIEがトップに。  これを分析にするに、ヨシダ周辺以外の人々が見ていらっしゃるようで、より一般に広まったとでもいいましょうか。アクセス数そのものは以前よりも落ちているんですが。で、その分、発言に気を遣うかといえば、そんなこともなく、相変わらず、読まれることを意識せずに書いております。たぶん、今の時代、見られることを意識して書くのがフツーなのでしょうが、そういうスタンスそのものが自分の性格には合っていないので、そうしようとしない、いやいや、そうはできないのですが。たぶん、一生、すべてにおいて。

#283 RJCカーオブザイヤー、選考会でキーとしたのは、バランスしているか否か。

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 2012年次のRJCカー オブ ザ イヤーが昨日決定しました。結果は以下のとおり。    RJCカー オブ ザ イヤー          日産自動車 リーフ    RJCカー オブ ザ イヤー インポート          ボルボ S60/V60   RJCテクノロジー オブ ザ イヤー          マツダ SKYACTIV-G 1.3  どれを選ぶか難しかったのは、例年と変わらず。当日の試乗で印象があれこれと変わることもありましたし、見方を変えるだけでそのクルマや技術に対する評価は変わってしまうものですから。結果はともかく、自分は、バランスをキーに選びました。と書きましても、それが意味するところは理解しにくいと思われます。簡単に言いますと、どんなに優れた技術であっても、それを生かす、いやいや、それをさらに高める協調がなければ、価値は下がるもの。それは、優れた走行性能だけではなく、コンセプトに見合ったデザインやら、普及するための価格、さらにはグレード構成(装備)にまで言えること。とは、常々、ここで語っていたりしますが。  画像は、テストデー終了後のもの。寒気が勢いよくなだれ込んで来たために、真っ暗な雲が。あ、画像ではよく分からないかと思いますが、リーフがたくさん停まっています。全部で15台。次から次へと試乗に出てしまうため、間に合わない充電に対応するための策だったそうで。

#282 たかが接点不良なれど、修理することができずに、ユニット交換という現実。

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 今年の12月で登録から丸10年を迎える、うちのグランドチェロキーですが、あれやこれやと細かなトラブルが出てきています。これでも、ほかの個体と比べるとトラブルは少ないようですし、19万kmも走っていますから、多少は仕方ないかなと思っておりますが。まぁ、その道のプロから、 ヘタリは少ない お褒めの言葉をもらいましたから、細かなトラブルさえ解消すれば、乗り換えることなく、まだまだ付き合えそうです。ただです、いざパ ーツ交換となっても、そのパーツ代が高くて、直接走行に関わらないところに関してはついつい先延ばしにしてしまうこともあります。そのひとつが、パワーウインドウスイッチ。突然操作ができなくなることがあります。単なるスイッチの接触不良かと思えば、同時に電動ドアミラーも不可能に。パワーウインドウとドアミラーの両ユニットになっていまして、それらを統括するコントローラーでの接触不良。ちなみにパーツ代は7万円弱とか。たかが、パワーウインドウ、されどパワーウインドウ。常時のトラブルではないので放置しておいてもいいんですが、唐突にトラブルので、閉めたい時に閉められなかったりとやっかいだったりもします。  まぁ、パーツは、本国で購入すると安いので、自分で交換できるレベルのパーツは海外通販を利用して購入しています。が、もちろん、その場合のパーツってのはアメリカ仕様。つまりですね、左右対称、かつ複雑な機能のないものはいいんですが、そうでないものは使えません。たとえば、そのパワーウインドウ関連のユニットは運転席側にあるものですから、左右で形状やらスイッチが異なるので使えないと。つまり、7万円の出費は避けられないわけです。一方、写真のようなテールランプユニットはそのまま使えます。ちなみにトラブルの内容はやはり接触不良。こちらもごくたまに現象が出るものでしたが、安全にかかわりますので、交換と。  そうそう、2度目のバッテリー交換となりました。 夏終わりぐらいから、クランキングに力強さがなかったものでちょっと不安がありました。 前回(4年前)は、まさに丁度この時期、RJCカーオブザイヤー最終選考会の翌日に、最後は始動不可能まで使い切りまして、そんな経験から 今回は最終選考会前にチェックしておこうと。で、ふっと思い立って、 バッテリー専門店に行ったところ、死亡寸前でした。 今回は面倒がなく、結果、

#281 明日去りますけど、来年、来なきゃいけないような気がしてきた、八ヶ岳。

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 今年の八ヶ岳ライフの最後となる夜を過ごしております。悲しさに似た寂しさをじんわりと感じておりますが、それもまた充実した時間を過ごせたからだなと感じていたりします。今日は、明日の退居にむけて、大掃除に勤しむつもりでしたが、カフェを手伝いながら、挨拶回りをしながら、お誘いに乗り、そして、余った時間で部屋の片付けをするという、かなり多忙な一日となりました。  ともかく、1度リセットです、リセット。リセットすることで見えてくることがあるはずだから、と意識的にリセットを掲げつつ、 あれこれ考えていたら、八ヶ岳を眺めていたら、友人と焼き肉をつついていたら、夕食の席に誘われて話をしていたら、いろんな人々に挨拶をしていたら、なんだか、来年も八ヶ岳に来なきゃいけないような気がしてきました。義務とは違う、なんていうんでしょうね、誰かの、そして何者かの期待に応えるとでもいいましょうか。誰かのために、ってのともまた違うんですが。もちろん、そこには自分がありますけど。  東京に戻ると、たぶん、その理由がもっとはっきりと見えてくることでしょう。それを待つことにしましょうか。そして、行動と。  というわけで、八ヶ岳でお世話になった方々、八ヶ岳に遊びに来てくれた方々、来られなかった方々、持ち帰って野菜に喜んでくれた人々、そして八ヶ岳に、多謝。

#280 実も多いんだけど、その分、忘れていることもあれこれある、東京ライフ。

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 いつまでたっても青空が濁ってこないものですから、原稿書きはなんとかなるさという言い訳をして、出掛けることにしました。そう、今日も。なんてことを公にしてしまうのは、編集者に行動がバレますので、あまりいいことではないのですが、まぁ、これも原稿書きに繋がるものでして……。ほら、根本的に、これによって締め切りをぶっちすることはありません。ですから、ハラハラしながらもお待ちくださいませ、編集の方々。  で、今日はリンゴを買いつつ、ふらっと250kmほど。やはり、すべて下道。思い立ったら出掛けられるって、とってもいいことだなと思いました。東京にいると、渋滞を抜けるのが面倒とか、帰りやら明日のことを考えて、 ほんと腰が重くなりますからして。  さて、画像の地ですな。ここ、#265で書きました分からなくなっていた場所ですが、ちょっと前にジムニーで散策した時に無事発見しておりました。ただ、その時は濃い霧の中で、様子がわからなくなっていました。で、快晴の今日に訪れてみたら、撤去されたと思っていた鉄塔は、霧で見えなくなっていただけで、そのままに残されており、景色もほとんど変わっていませんでした。  で、ちょいと鉄塔を見下ろせるところまで登って、しばし、岩場に座って1時間ほど。ふっと気が付くと、風が止まりました。それまでは冷たい風が吹いていたんですが、それが、ぱたっと止まった。都会にいると風が止まったかどうかなんて、わからんですよね。気付かないし、そもそもそんなこと気にしない。なんてことを考えていたら、そこらに落ちている日常には凄くおもしろいことが詰まっていることを思い起こしました。  東京で生活していると、忘れてしまっていることが多いような気がします。それが大切なことかどうかは、その人それぞれなんでしょうけど、ちっぽけな日常であっても、見方次第では愉しさがあるものです。それを思い起こさせてくれるのが、今の八ヶ岳ライフなのだなと、いまさらながらに思い起こしたりして。ほんと、いまさらながらに。最近は思い起こすことばかりが多いような気がします。まぁ、忘れても、思い起こせる環境下にいればいいのかなと思ったりしますが。  さてと、原稿。これから、書きます。

#279 飽きることなく長く付き合うためには、いかにその良い面を引き出せるか。

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 さて、いよいよ今年最後の八ヶ岳ライフ。着替えやらだけではなく、仕事も抱えて、八ヶ岳へやってきました。で、出掛ける前に、クルマのエンジンオイル交換をするべと、途中ディーラーへと立ち寄ったのですが、洗車までしてくれとたいへん恐縮。考えてみれば、洗車したのはいつのことやら。八ヶ岳へ来ると、林道ではなくって、農道で泥だらけになったりしますし、この時期は落ち葉、特にカラマツの葉がボディに付きまくりますので、洗車してもらっても……、と思いつつ、やはり愛車がピカピカであることは気分がいいものです(画像のボディ参照)。  で、オイル交換したら、エンジンのフィーリングがとんでもなく良くなりました。たまたま、タンク内の燃料のオクタン価が必要以上に高くなっていた(オクタン価の指定は92なので、ハイオクを適度にブレンドしてる)ことも手伝って、まさに、ストレスフリー的なヌメヌメな吹け上がり感が強くなりました。V型エンジンの吹け上がり感というと高回転まで一気にというイメージがありますけど、うちの場合はユルユルと上昇させただけでも、その滑らかさにもう言葉が出てこないほどにやられてしまいます。ただ、それは、いわゆるイマドキの静粛性を謳えるような超優等生なV8とは違い、どちらかといえば、機械的なアナログ感であり、悪くいえば、ザラザラ感が残るスムーズさ。スムーズ感とザラザラ感は、両端にある意味合いですけど、何て言うんでしょうかね、指標としてのザラザラ感があるから、よりスムーズ感が分かりやすい、変化の度合いが分かりやすいとでも言いましょうかね。あ、まさに、画像のような感じです。適度な雑然とした感じがありながら、全体としては爽やかさが感じられる、と。  そんなエンジンフィーリングに、これまたシャシーフィーリングがぴったりだったりします。まさに調和、カタカナで言うところのハーモニー。ちなみに、ダンパーは19万km無交換でヌケヌケですし、タイヤは2シーズンも夏越えさせたボロボロなスタッドレスですが、そんなの関係ないとばかりに、心地良い走りをさせてくれます。ある意味、バランスが取れているんでしょうな。  こういった再発見があると愛着は増すものでして、オイル交換した時にディーラーで言われたトラブルについても、ちゃんと対処して乗り続けようと思えてきます。まさに相棒という言葉がぴったりだな、なんてことを夕景の

#278 狎れを断ち切るために、意識的に八ヶ岳ライフをリセットします、って話。

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 今年の八ヶ岳ライフも残りわずかとなりました。まったくもって早いものです。今年は4月中旬からでしたから、ほぼ半年だったかな。ただ、どこかでも書きましたが、昨年と比較すると、八ヶ岳での積極性に欠けていたかなと思うことも多々。で、 10月を前にして、意識的に行動してみれば秋の印象がとても強く残り、夏前の印象はどこへやらといった感じです。  流されるままのたゆとう人生については、あれこれ書きましたが、あらためて、反省を含めて振り返ってみますと、ただ受け身のままに流されていたか、意識的に流されていたかというところに、大きな違いがあることに、イマサラながら気が付きました。つまり、頑張りが不足していたと。まぁ、昨今の日本に広がっているどことなく重苦しい雰囲気の影響でもあるんですが、大きな反省点となっています。   今日は、突然の友人の来訪に心躍らせたり、薪を引き取りに行くという知り合いに同行したり、夕方になって空が広がって表れた八ヶ岳の夕焼けに心打たれたりと、忙しかった。で、夜は夜で、来週の荷物引き上げに向けての準備をしたり、こうしてつれづれなるままに文章を書いてみたりと、やることはたくさんあります。やっぱり、八ヶ岳ライフは楽しい。  来シーズン、どうするかはまったくもって未定ですが、何かきっかけを探して、それにしがみついて、八ヶ岳ライフがスタートできるといいなと思ってます。そのきっかけが何になるかは全くもってわかりませんが。ただ、ここで1度リセットすることは大事かなと思っています。狎れにならぬように。  画像は、昨日のもの。雨がふと上がって、霧が晴れたところで出会った絶景でした。

#277 期待を大きく上回るオドロカシとちょっと残念が同居していた、新アクセラ。

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 マイナーチェンジというタイミングなのに、フルモデルチェンジのような内容の改変をしてしまう、クルマがたまにあります。マーケットからの反響の悪さゆえに大幅改良を余儀なくされたモデルもありますが、最近は時代の流れが速いための修正という意味合いが強いという場合が多いような気がします。この秋、改良を受けたマツダのデミオとアクセラも、マイナーチェンジなのに大掛かりな変更がされていました。訊いてみれば、当初のスケジュールにはなかったイレギュラーな改変だったようです。先行して投入された技術は、この後デビューするCX-5がスタートの予定だったとか。  で、その新しいアクセラに試乗してきました。新型2.0Lエンジンと新型6速ATによる、スカイアクティブコンセプトを掲げて、クルマそのものも大幅な見直しが行われた改良モデルです。で、結論。この新しい技術を搭載したモデルに絞りますと、悪くはないんですが、昇華しきれていないところを感じました。新型エンジンのフラットなトルク感に上品さを感じましたし、6速ATの素早いダウンシフトスピードに圧倒されました。が、肝心の歓喜が強く感じられない。そう、これは感じるだけじゃなくて、強く感じられなきゃいけないもの。いや、悪くはないんですよ、悪くはない。技術そのものはもちろん、この後に述べますが、改良されたアクセラそのものの素性は悪くありませんから、熟成するととんでもなく化けると想像できます。ちなみに、タイヤサイズは15を標準として、16、17インチが用意されていますが、なんと、期待を裏切り、17インチがいちばんいいと感じてしまいました。  今回のアクセラは、スカイアクティブコンセプトを謳っていないベーシックなポジションとして1.5L+CVTを搭載したモデルが設定されています。ところがですね、これがとってもとってもよかった。剛性感を高めたボディとシャシーは、とんでもなく高い調和が取れていて、緩やかなアンジュレーション路面などでは、路面を滑らかに確実にきれいに捉えて離さないという、まさにヌメヌメ感あふれる足の動きがもう心地良いのなんのって。パワーフィールも、1.5LながらもCVTとの協調制御が絶妙でして、不足なし。これまで乗ったCVT採用車の中では、ベストのフィーリングだと思ったほど。さらに、ブレーキフィールもとてもいい。ペダルの踏み込み量に応じて、きれいに

#276 裏切らない正攻法をもって筋を通すことで、作り上げられる、真のブランド。

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 経済は低迷していても、カリスマ的存在だった人が亡くなったとしても、時代は止まらないんだなと、新製品が出るたびに感じていたりします。  クルマの話ですと、最近のBMWは攻撃に転じたかのような勢いがあり、時代が動いている、動かしているという印象を強く受けます。先に書きました1シリーズの日本導入が早いなと思っていたら、いつのまにかミニのクーペを投入して、気が付けば、523iは2.0Lターボエンジンに換装しているし、本国では3シリーズが発表と。しかも、3シリーズは、全幅は変えず、ホイールベースと全長を伸ばすという、まさにウィークポイントを払拭する手法を採用……、しながらも、なんと軽量化とを果たしていると。正攻法ですな、正攻法。  こういった積極的な正攻法で攻められると、その先々は読みやすくなり……、言い換えると、期待に応えてくれる=裏切らない、ゆえに信頼度は増していくもの。つまり、クルマにおいては、乗らなくとも、その乗り味を想像しやすくなるものです。新しい3シリーズにしても、直4エンジンを搭載した523iにしても、悪いわけがないでしょうとなるわけですな。これ、最近のシトロエンにも通じることかと思います。  クルマ以外では、Appleか。新製品に期待がもてるとでも言いましょうかね。そう考えてみると、こういった期待できる、期待したくなる、ドキドキさせてくれるブランドって、少ないように感じます。まぁ、個人的に偏った趣味も影響しているんでしょうけど。

#275 流されるままに流され、誘われたら誘いに乗るという、たゆたう人生。

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 青空が広がってポカポカとした陽気なのに、先延ばしにしていた原稿を書かねばなりませんでした。いかんですね、何事であっても先延ばしにしてしまうのは、と言い続けているのに、なかなか実行することができません。というわけで、しぶしぶ原稿書きをしていたのですが、目の前の窓の外に青空が広がっているとどうも気が散ってなりません。骨組みだけをなんとか書き上げて、なんとなくカタチになったところで、気分一新しなきゃという言い訳をして、出掛けることに。  あちこちに立ち寄りつつ、あれやこれやと話をしていたら、これから、八ヶ岳の山向こうへと、紅葉を見に行こうと誘われまして。残してきた原稿が気になりましたが、誘われたらば、できる限り断らないでいようと思っていることもありまして、ええい! とばかりに同行することにしました。  で、夕暮れであったこともあって、まさにゴールドに輝く景色が広がっておりまして、なんともかんとも圧倒されるばかり。で、目的地であった湖に到着してみれば、さらに表現できないほどの景色にノックアウト。吸い込まれるとか、そんなんじゃなくって、もっと単純な、写真みたいとか、絵みたいとか、そんな表現しか出来ませんでしたが、なんていうんでしょうかね、心安らぐ景色であったことだけは確かです。  下で書きました行動することも大切ですが、誘われたら断らないことも大切かなと思っております。ほら、誘う人の立場になってみれば分かりやすいんですが、誘った人にはその人を誘いたいというそれなりの想いやら意図があるわけで、それには乗ったほうがいいのではないかと考えているわけです。逆にいえば、イヤな人ならば誘いませんから。  さて、原稿書き、原稿書き。いい景色を見てきたから、進むんでしょうか。たぶん、進むでしょう。

#274 行動すればするほどに功を奏すという導きと、思い起こせば24年前、って、話。

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 友人が八ヶ岳を訪れてくれましたので、どこかに行くべと相談してたら、リンゴを買いに行きたいというので,行きましたさ、二日連続で同じ販売所へ。さらには、足を伸ばして、山向こうの共選所(画像下)まで。これも、また昨日と同じルートだったりして。まぁ、昨日と同じクルマで、同じルートであっても、流れゆく景色は違うものに見えますし、クルマの乗り味もまた違った発見があるもので、それはそれで愉しめたかなと。  で、さらにさらに足を伸ばすことになり、志賀高原へと登っていったら、視界を遮っていた霧も晴れ、ご覧の紅葉な風景にばったりと出くわし。ならば、さらにさらにさらに奥深くとばかりに旧奥志賀林道を走っていったら、懐かしの場所にたどり着き、そして懐かしの人に会ったり。で、ふと思い起こせば、この懐かしの地は、まさにちょうど24年前の紅葉の時期にたまたま放浪して、出会った地でした。人生はもちろんのこと、卒論の題材に迷っていたところに、“ブナ林施業云々”って卒論のテーマを教えてくれたり、人生の心地よさを教えてくれた場でもありまして、今考えると、あの時のことも、今日のことも、偶然ではなかった気もします。  話が脱線した。当初の目的だったリンゴは無事購入できたようでした。と、他人事のように語ってもますが、自らも、すでに昨日購入済みだったにも関わらず、ついつい、傷物を見ると買いたくなりまして、購入。なんでしょうかね、この衝動は。まぁ、本当にイイモノをイイお値段で手に入れているわけですから、アウトレットでの無駄遣いとは違うかなと、自身の中では、言い訳をしてたりしますが。

#273 愛車に求めるいちばんの要件とは、いかに素直さがあるか、どうか。

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 グランドチェロキーに乗っていると、愉しさがある反面、いろいろと考えるのですよ。自動車税だけで8万8000円だし、走行距離は19万kmだし、燃費も重量級SUVとしては悪くないけど、イマドキのエコを謳っているクルマに乗ると、その差に愕然とするし。  では、乗り換えたくなるクルマが何かあるかと言われると、それも見当たらない。条件としては、年に2回のオフロードコースランのためだけなんですけど、ハードなオフロードを走れること。それを外せば、ミニやらDS3やらゴルフやら欲しいクルマはたくさんあるんですが。まぁ、FJクルーザーやらラングラーなんていいと思うんですが、周囲で所有している人がいますし、うちのグランドチェロキーよりも燃費が良くないので却下と。で、見渡すと条件を満たしているのが、ジムニー。ただ、周囲に、次のクルマにジムニーって選択はどうかなぁと意見を求めると、えっ? と、グランドチェロキーからの超ダウンサイジングぶりに、冗談かのように捉えられてしまいます。  で、借り出してみました、最新型ジムニーを。14年目を迎えて、どこまで進化したのかを確認することが主な理由でしたが、次期愛車になりうるかというサブテーマを掲げて。ジムニー、とってもいい進化を遂げていました。熟成ですな、熟成。日常での乗り味は快適性を得ていましたし、何より前後リジッドサスを採用したオフローダーたる緩さあふれる走りが上手くかき消されていました。特に 乗り心地の面では、ゴツゴツを出させずに、上手い具合に ヨタヨタ感を上手く消し去っています。まぁ、路面によっては 不足気味のフラット感を残していますが。  そして、長く乗っていると、ジムニーのシャシーは、あえてイマドキに落とし込んでいるところも見えてきました。たとえば、曲がるシーンでは、ステアリングフィールに緩さがあるのに、ロールを感じさせないままに曲がっていきます。それは明らかにスタビを少々強めに規制したフィーリングであり、つっぱり感に似た違和感とも言えます。でも、これは ジムニー本来の乗り味であるヨタヨタを感じさせないようにとチューニングした結果であることが見えてくると、許せるようになってきます。  ワインディングでは、それよりは深くロールさせるのですが、もう少し深くロールさせてもいい、つまり、ドライバーに荷重移動を感じさせて、グリップを感じさせてく

#272 らしさが存分に詰まった、最新の輸入車(BMW1シリーズ/シトロエンC4)。

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   最近、とっても味のある、気持ちのよい2台のニューモデルに出会いました。  1台目は、BMWの新しい1シリーズ。最近のBMWはとってもいいと、よく口にしていますが、ほんとにいい。それは、BMWってばやっぱスポーティだしぃ、シルキーシックスじゃんとか、そんな理由ではなく、クルマとして、ブランドとしての方向性に迷いがなく、それに見合った仕上がりを見せているところがすごくいい。Mスポーツをパッケージ化して、ウリなスタンスを見せた 頃のBMWは、商品性を優先するがばかりに、その乗り味にゴツゴツ、ゴトゴト感を許しており、 その固さってBMWとしてOKなんですか? と問いたくなるものがありました。つまり、バランスがイマイチと。 しかし、最近は、それが消え去りました。トルク感を明確に表現したエンジンフィールは、ターボであろうとNAであろうと関係なく存在し、そして取り戻したしなやかな足回りは、まじめなハンドリングと相まって、街中ドライブでも心躍らせてくれるものに。  で、1シリーズですが、価格以上に質感を高めておりまして乗り味はもはや3シリーズクラスであり、チープさが見当たりません。120iの高出力版1.6Lターボなんて、いらないでしょ、このパワーってほど。一方の116iがベーシックかといえば、そんなことはなく、スタンダードであり、必要にして十二分だったりします。いやはや、完敗。それでいながら、 価格は116iで308万円、120iで367万円と、ライバルと比較すると高めですが、その分の価値は十二分にあると思います。というか、1シリーズがここまでになってしまうと、明日だったかに発表される3シリーズがどうなってしまっているのかを、想像できるような、できないような。凄いです、最近のBMWは。   最近のシトロエンもとってもいいと思います。 もう1台は、シトロエンのC4でした。1.6LエンジンはBMWと共同開発しており基本的には同じものですが、その味付け部分はかなり異なっており、それぞれの乗り味に見合ったものになっていました。路面の凹凸を確実にいなしながら、サスをじんわり動かすことでゆったり感を作り上げ、揺れすら気持ちいいという表現がぴったりのコンフォート感を手に入れています。しかし、それだけに止まらない。それはハンドリングはもちろん、シートやらデザインにも共通したものであり、

#271 地味ながら、iPhone4ユーザーには魅惑的な進化をしていたiPhone4S。

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 iPhone4Sだったというオチに、株価まで下がったようですが、なんか騒ぎすぎのような気がしてます。大きく変わらなかったと捉えられていますが、魅力的な機能が多く盛り込まれているように思って見ております。カメラだってHDながらf2.4だし、日本語未対応ですがSiriなど、ちょっと使ってみたくなる魅惑があります。そして、何よりスピードアップですな。iPhone3GからiPhone4へ切り替えた時、そのレスポンスに快適さを覚えましたが、今となってはそれはストレスに。なんだかんだで、もたつくことが多く、特にバックグラウンドで何かしている時、たとえば電話機能、iPod機能が裏ながらも実は最優先で動いている時、リアルタイムな操作は二の次にされている、つまり、割り込み順位が低いことを実感させられるシーンが多々ありますからして。  つまりですね、このデュアルコア化は、とても歓迎されることでありまして、これだけでもトピックであり、買い換えの価値があると、iPhone4ユーザーとしては思うわけですね。もちろん、残りの月月割を捨て去ててもかまわないという、ゆとりがある方ならば、という前提付きですが。ただ、少なくとも月月割が切れる、切れているiPhone3GS以前のモデルの人は買い換えでしょうな。  それにしても、ここのところリークが多すぎて、噂どおりだったね、が多いような気がします。つまり、オドロカシがないと。前回もそうでした。auでの販売も、あのリークがなければかなりの衝撃を受けましたんでしょうけど、事前の噂があったことから、個人的には、本当に? ではなく、ふーんという、さめたもの。リークしないほうが良かったのにと思ったのでした。

#270 イマドキに乗れたとしても、肝心の目的を見失うとイマイチになる、って話。

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 ちまたであふれかえるiPhoneですが、iPadも意外とあふれかえってきているようで。まぁ、使い方次第では「はまる」デバイスですから、あふれるのも納得ができるところではありますが、一方で、真価を使いこなしていないスタイルに、うーん、と感じるところもあります。たとえば、安易にタッチパネルであることだけがクローズアップされている場合ですな。そもそも、タッチパネルって、以前からあった操作方法でしたから……。  iPhoneにおけるタッチパネルへのアプローチは、小さなモニタ面積のデメリットである表示部をいかにフォローできるかにキーがあったと思います。具体的には、まず、表示部そのものを操作系に当ててしまうことで、別途操作系を用意する必要がなかった。つまり、表示面積を犠牲にせずに済むと。さらに、それでも広いとは言えない モニタ面積ですから、そこで求められるのは拡大表示操作なんですが、これをピンチという操作性によって、直感的かつ快適に行えるようにしています。  つまりですね、iPhoneにおけるタッチパネルとは、目的あってのデバイス(操作系)であって、デバイス(操作系)あっての演出ではないのです。ですから、最初で述べました、目的を見失ったタッチパネルデバイスに対して、なんだかなぁ感を覚えるわけです。Apple信者なんだから……とか言われるかもしれませんが。  一方、iPadも同じかといえば、これが違う。iPadは表示部が広げられていますので、iPhoneのような拡大表示という操作性はiPhoneほどは必要ありません。では、iPadの価値はどこにあるのか。実は、 iPhoneで得たスワイプやらスクロールといったタッチパネルの新しい操作は、広げられたモニタにおいては、 操作系に直感を与えていることに成功しています。ですから、 安易にネットブックの代わりとか、そういうアプローチではないのです。 よく、iPhoneユーザーがiPadを手に入れると、両者には違う心地よさがあると、口にするのは、この点です。逆に、iPadを持っていない人は、iPhoneのデカイのなんでしょ、と口にします。これは両方を所有してみないと分からない。ちょっと触っただけでは分からないことだったりもします。  さて、画像は、とある飲食店で採用されていたタッチパネルならぬ、iPad。残念ながらタッチパネル操作を