#294 なんだかんだ言ってても、クルマは楽しいと感じた、東京モーターショー。

 ここ数日は東京モーターショー三昧でした。仕事ですから、当たり前ですが。世間では、スポーツカー復権というキーワードが、やたらと採り上げられていますが、見所はそのほかにも多くありました。まず、単純に輸入車ブランドが戻ってきたことで、華やかさが増したことは何よりのトピックのような気がします。それと同時に、ブースからクルマに至るまでワクワク感は輸入車と国産車では、異なる表現であることを感じました。たとえ、輸入車特有の高級感を織り交ぜたとしても、誰でも知っているドラえもんの世界感を使っても、ワールドプレミアなコンパクトFRスポーツカーを発表しようとも。そして、そこに国産車に足りない何か、さらにはあらためて国産車のアドバンテージ(嫌味ではありません)を見つけたような気がしました。
 ブースとしての見所は、東4ホールのフォルクスワーゲン、ポルシェ、アウディの3ブランドが集まっているところでしょうか。たまたまでしょうが、それぞれのブースが向かい合うような感じでレイアウトされており、そこに大きな空間が作り上げられています。これも偶然なのでしょうけど、各ブースともに、かなり強烈な白色のライト、汚れることなどを恐れずに採用した白のフロアを使っていることから、この空間がとんでもなくきらびやかになっています。ちなみに、東京モーターショーオフィシャルホームページにある、全方位画像ではこの一帯のブースが白飛びしているほどです。
 クルマ単体のトピックは、シトロエンDS5かなと。前にマツダの雄(タケリ)がかっこいいとは書きましたが、それを上回る衝撃を受けました。ひと目ぼれ状態です。あとは、The Beetleも、実車を見るとこういう手があったかと唸るものがありましたし、ルノーのコンセプトカー「キャプチャー」のアート的な表現に目を奪われ、BMWのi3コンセプトにもやられた感を覚えました。あ、別イベントというスタイルになっているSmart Mobility City 2011にて展示されているVWのNILSは、次世代というコンセプトだけではなく、そこにクルマとしてのカッコよさが詰まっていますので、要チェックだと思います。
 全体的にはEVだらけではありますけど、なんだかんだ言っても、モーターショーとしての楽しさは例年以上にあると感じた次第。クルマに対して興味がなくとも足を運ぶことをオススメします。何となく塞いでいた気分を変えてくれますから。

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