#288 分かりやすさを提供し、時に混乱を招いてしまう、ブランド名の一人歩き。

こちらが、龍角散の新商品
「龍角散ののどすっきり飴」。
 今年は、これまで当たり前だったこと、人、物が、突然、予告なしに変わる、目の前から消えることが、やたらと多くあります。まぁ、生きていれば、いろいろありますが、そんな経験ばかりが重なると、つくづく先延ばしはいけないと思うのです。何度も口にしていますけども。
 「龍角散ののど飴」は、   
  まだ販売されている模様。 
 と、そんなことのひとつ、一大事が発覚しました。なんと、これまでいろいろと頼り切ってきた「龍角散ののど飴」がどうやらおかしいことになったのです。これは、かなりの大ショックでした。買いだめしておけばよかったと、後悔しきりでして、立ち直る(代わりを見つける)までに時間が掛かりそうな気配がしているほど。いやはや、いやはや。
 このことは、母親から聞いたんですが、最近、「龍角散ののど飴」が売られていないので、あちこちで聞いてみたところ製造中止になっているとか。で、これに代わりましたと言われたのが画像の「龍角散ののどすっきり飴」。そもそも「龍角散ののど飴」の製造は味覚糖が行っておりまして、龍角散はハーブパウダーを供給とブランド名の貸し出しをしていただけでした。と、ここまでは既に承知のことなんですが、なんと、この新しい「龍角散ののどすっきり飴」は、株式会社龍角散が製造、販売を行っていました。そう、契約が切れたんですな。まぁ、龍角散を謳うものの、「龍角散ののど飴」に使用されていたパウダーは龍角散そのものではありませんでしたから、こうして、自社ブランドを守るために、もしくは利益を確保するためには契約解消もやむを得なかったのだと思います。

 新商品「味覚糖ののど飴」。 
 と、話はここで終わらなかった。どこかに在庫がないかとネット検索をしたところ、何故か、味覚糖のホームページにたどり着き、何故だか「龍角散ののど飴」がラインナップにあり、まだ販売されていました。在庫整理? と思いつつ、龍角散のホームページを覗いてみると、11月10日付けで龍角散の名称が付けられた飴が混在して売られていることについての“お詫び(一文にそうあった)が。ちなみに、味覚糖は、新たに「味覚糖のど飴」を、「龍角散ののど飴」のパッケージから龍角散の文字を取り除きつつ、似たテイストのデザインで発売しています。
 ちなみに、そのお詫び文には、その文言をあえて曖昧にしてあるところがありまして、龍角散という名称が付けられたのど飴が、味覚糖のもの(旧製品?)を指しているのかが分かりにくい。いまもまだ味覚糖の「龍角散ののど飴」には、龍角散のハーブパウダーが使われているのか、はたして異なるのか。ホームページの商品説明文には、龍角散云々は全く触れられておらず。まぁ、推測するに両社で決着が付いていないのでしょう。でも、かえって、それが商品を分かりにくくしているような気がします。残念。
 あ、「龍角散ののどすっきり飴」には、超微粒子の龍角散のハーブパウダーを配合してあるそうで、以前の味とは異なるものでした。というか、これが本当の龍角散の味なんですな。分かってはいましたけど。

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