#285 オールインワンな商品は、その全てをアピールすることが大切、って話。

 週末はこの時期に恒例となっているオフロードな日でした。毎回、同じことを言っているような気がしますが、オフロードを走破性能を与えたモデルならば、そういうシーンを走ってこそ真価やら存在価値があるものですから、走らないといかんなと思う次第で。
 昨今、SUVは大きくは変わらないという捉えられ方をしていると感じることが多くあります。しかし、それは違います。実用性やらスタイルだけのモデルもあれば、オフロードを走ってしまうヤツまで、様々であり、一概にSUVと括ることはできません。いや、どれが正当派であって、どれが間違っているとか、そういう話ではなくって……。
 で、オフロード走破性能を有するモデル。もちろん、それを販売する側であるメーカーやインポーターもそれを分かって、プレス向けには、オフロード走破を体験できる、撮影できる試乗会を行ってきました。しかしですね、ここ1年の間にデビューしたモデルの中に、それを省いてしまったモデルがありました。VWのトゥアレグとジープのグランドチェロキーですな。あ、グランドチェロキーは、足のひねりと車高調整のデモはありましたが、オフロードじゃなかったか。まぁ、たしかに、日本においてオフロード走破性なんて試す機会はほとんどありませんし、オーナーとなる人々は、そんなことしようとも思われないでしょうから、それでいいのかもしれません。
 でも、この手のモデルは、オンからオフまでというオールインワン化によるハイバランスこそがアドバンテージであり、その全てを見せないと価値を勘違いされてしまうものです。いくらオンロードでの快適性を謳おうとも、それに特化したモデルと直接的に比較されて、そして勝敗だけで語られてしまうと、分が悪いと。こんなところ走る機会がないという現実はさておき。つまりですね、せっかくの商品性を勘違いされてしまうと。そう考えると、最近のトヨタは、積極的にオフロード性能をアピールする試乗会を行っています。プラドしかり、FJクルーザーしかり、ランクル200しかり、最新モデルはいずれも、ですな。
 画像は、土曜日のモビリティパークにて。デリカD:5でオフロード走行する撮影の前、路面コンディション確認のために、ウチのクルマで試走。それにしても、良く伸びて、良く縮んでます。こういう人工的なモーグルを走るのは久しぶりのことでした。あ、この予行演習があったためでしょうか、翌日、プライベートで訪れたスタックランドファームでは、珍しく、スタックしませんでしたっけ。

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