#1183 日常で使えることにも、その真価があった、ゴルフ7GTI。

 今回、能登へはゴルフGTIを連れたって来ました。なぜ、ゴルフGTIなのか。当初は、能登に連れて来るつもりはなくて、たまたま借りていた期間に、能登へと行くことになっただけ。でも、それがとても良かったって話です。
 そもそもゴルフGTIについては、#609にて、その真価はハイパフォーマンスにあり、活躍の場が見つけにくいモデルかも、と書いていましたが、今回、走って感じたのは、そこに日常でも使えるという付加があったこと。つまり、日常で乗り込んでみたら、想像していた以上にオールマイティに使えるモデルだったと。
 #609ではサーキットでのあれこれを書きましたので、ここではまったりロングドライブに絞って書いてみましょうかね。あのですね、日常で使えるってことは、つまりは、乗り心地に不足が見当たりませんってことです。そうなんです、乗り心地という代をちゃんと確保してありました。ストローク量を抑えながらも、ストローク加減にしなやかさがあり、さらに路面からの衝撃の角を確実に、しっかりと取り除いてボディへ、乗員へと伝えてきます。それは、まさにタイヤのバタバタ感、低扁平率ゆえの硬さを、感じさせないという仕上がり。だからといって、バウンド時の底付き感も見当たらないし、リバウンドで逃げているわけではなく、そのストロークする様の躾けに感心、感心。もちろん、荒れた路面では、コトコトしますが、ドタバタになっておらず、といいますかね、この18インチですから、全くと言っていいほど気になりません。ちなみに、この車両はDCC付きだったってのもプラスに働いていますな。ちなみに、DCCについては、ハイラインでは、ないほうが好みですので、GTIは、どうなんでしょうか、わかりませんが、付いていても特に違和感は覚えませんでした。
 エンジンパワーだって、唐突なトルク変動がなくてですね、扱いやすさがある。踏み込まないと分からないとまではいいませんが、日常と非日常というパワーキャラクターをしっかりと使い分けられます。ちなみに、エコモードを選択すると、アクセルオフでコースティングしてくれまして、燃費をかなり稼ぐことができます。ま、これについてはまた後日ちょいと書きましょうかね。あ、DCC付きだけなのかな、これって。まぁ、いうまでもなく、高回転までフラットかつパンチあるパワーフィールも美点でして、エンジンの躾け方にもちょっと感心しました。
 で、今日は能登まで500km走ってきましたが、って、そのうち150kmほど高速道路、30kmほど有料道路、100kmほどバイパス国道(信号なし)といったシーンでしたが、低燃費を特に意識せず、たまに踏み込んで、でも、8割ほどをエコモードで走って、16.3km/L。以前、ゴルフ6GTIで、200km、そのうち100km高速で、やっぱり16km/L台ってのを出したことありますが、それよりも悪条件であることを考えると、かなり優秀。というわけで、燃料計によると、燃料タンクにはガソリンはまだ半分以上残っているとのこと。途中、富山あたりで給油する必要あるだろうなと思っていただけに、うれしい誤算に。
 そろそろ、まとめ。ゴルフGTIの走りで、何にいちばん感心したかって……、やっぱり、そのバランスでした。エンジンとシャシーが互いに同じレベルで、つまり、そのフィーリングに整えられ、GTIというキャラクターを作り上げています。何かが飛び出しているとは感じさせないし、何かを物足りないとは感じさせない、そういうバランス感がある。ステアリングフィールなんて、そういう観点からすると、切り始めから切り足していった時までその操舵感はシャシーの動きにぴたりと連動している、だから、ハンドリングに気持ちよさがあふれれている。ハイパフォーマンスモデルであっても、スペックだけに頼るのではなく、やっぱり、バランスをどこまで求めるかで、その評価は大きく変わるもの。そのバランスを突き詰めることは、意外にも日常性への確保にも繋がる……、と、そんなことを感じたのでした。

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