#1169 山へ上ってしまうより麓をウロウロするのが楽しい、筑波山ドライブ。

 かなり前からいただいている仕事で、好きなところへ出かけていいという企画があります。時に新車で、時にレンタカーで。願ったり叶ったりの取材でして、とても楽しみにしています。さらにこの企画、吉田放置状態を認められておりまして、好きなところへ出掛けられるは、好きなスポットを選べるはで、まさに自分にピッタリ。ピッタリなんですが、回数を重ねるうちに、とうとう出掛ける先がなくなってしまいました。ま、日帰りを基本としているために、出掛けられる範囲が限られているもので。
 というわけで、最近は、過去に訪れた場所を再度訪れるという流れになっていますが、今回は、プリウスのレンタカーにて、筑波まで出掛けてきました。いや、前回は筑波山周辺を目的としたので、今回は、研究学園都市の施設のあれこれを巡るなんてドライブはどうかと思いまして。
 で、過去に訪れていないスポットを巡る計画をして出掛けたものの、まずは、筑波ゆえに、筑波山は外せないなと走っていけば、意外に周辺にあれこれと発見し、速効で計画変更。まぁ、筑波山周辺は、取材で良く出掛ける場所なのですが、目的地といえばドライブコースばかりで、あてもなくフラフラとドライブすることは、実はありませんでした。なので、こういう場所もあるんだなぁとちょっと感心しました。いや、こういう場所がない地域だと思っていたもので。
 左はそんなスポットのいくつか。上は、筑波山の麓にある平沢官衙(かんが)遺跡。奈良・平安時代に、税として徴収していた穀物やらを保管していた倉庫があった場所だそうで、現在は当時の高床式倉庫を再現した建物が建てられた芝生公園となっていました。これが、広いというか、ちゃんと整備されていて、ちょっとびっくり。でも、誰もいない。いや、いたけど、トイレに立ち寄ったようなサラリーマンだけ。たしかに取材日は平日でしたけど、筑波山へと上がっていけば、それなりに人はいましたから、云々。
 その下の写真は筑波山からはちょっと離れたところにある「武者塚古墳」の跡地。実は、ここで古墳時代の人が結った髪型みずら(サイドの蝶結びみたいな結い方)や、装飾品が未盗掘状態で発掘されたという、学術的に貴重であり、そのことでも有名な地だそうで……。で、行ってみるとクルマが数台停まっていましたが、よく見ると、近隣の畑に来た人のクルマで、駐車場には農作業用品がちらばっていました。写真の建物は、石室を保護するために建てられたものですが、そこには、彼らが休憩をした跡がそのままに残されていまして……、また休憩するんだろうなって感じといえば、想像できるでしょうか、そんな感じ。まぁ、人気がないよりは、こういうカタチでも利用してもらったほうがいいとは思いますが、やっぱり、観光客は筑波山へ行っているだけでなく、こういうところにも足を運んだほうがいいのに……という云々を感じました。
 なんでいうんでしょうかね、ひたすらにもったいないとでも言いましょうか。日本ってのは、いろんな思惑があろうとも、こういう施設を造るまでは志は高いんですが、それを運営していこうという意識が希薄であり、つまり、続けることが、実に下手。まぁ、受け手側というか、こういう施設に対する我々の意識の低さもあるのですが。
 右の写真は、ナビゲーションを眺めていたら、筑波山の麓から、筑波神社まで真っすぐな道があったので、ショートカットになるなと入ったものの、よくよく考えたら、麓から神社まで直線ってことは、ずっと上りか? と思った時にはすで時遅しという写真。ほんとに、真っすぐ。そう、急勾配が続きます。って、これ、レヴォーグだったら、確実にバンパーかフロアを擦っていそうなそんな感じの傾斜。凍結はもちろん、雪がうっすらと積もっただけでも走りたくない、そんな傾斜。しかも、細いのなんのって。対向車がなかったからよかったようなものの、まさに生活道路的な道でした。まぁ、こういう発見も、無計画な旅ならでは、楽しいもんですが。
 というわけで、筑波山へ出掛ける際は、山へと直線的に上るルートは避けた方が無難です。

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