#1176 最新型レガシィB4に見つけた、新しい走りと、あと少し感。
最新型レガシィに対して、クラブレガシィで何を書いたっけかなと読み返したところ、17インチがいいこと、B4が好みであると書いています。そして、その後、#1117にてあれこれを感じつつ、再確認しようと、今回の日帰り・下道・ロングドライブへと連れ出しました。残念ながら、能登行きではありませんでしたな。で、いつものヨシダインプレルートを走ったら、新たなる発見がありました。
そもそも、レガシィは、先代モデルでグローバルなモデルへと進化しましたが、そう言いながらも日本市場にかなり気を遣っていて、それが中途半端さを生んでいたところもあったような気がします。そして、最新型では、レヴォーグにその役割を渡すことで、まさに足枷が外れたかのように、生き生きとしていました。デザインはもちろん、走りに至るまで、質感の大幅なアップですな。結論を先に述べるならば、この手のアメリカのスタンダードセダン、つまり、ミドルクラスサルーンクラス(FF)の中ではトップであることを感じました(新しいVW・パサートに乗っていないので、パサート除いての話とはなりますけども……)。
そんな新しいレガシィの美点は数多くありますが、実のところ、トピックとなりうる真価のいくつかは日常の走行だけでは17インチ仕様であっても見えてきません。どこで分かるかというと高速度域での走行ですな。日常では、路面が少し荒れているとバタバタ感を見せつつ、それでも、その動きに細やかさがあり、さらには滑らかな転がりも手伝って、アッパークラス感と人によっては硬さとを同時に感じるという不可思議なフィーリングがあります。ところがですね、これが、速度域を上げて高速道路のようなフラットな路面へと移った途端に、フラットライドに変わり、うっとりするような路面トレース性を披露します。路面の全てをなめるようにトレースするフィーリングから、そのサスペンションの動きに心地よさを感じるという、あのフィーリング。左のようなシーンは、まさにレガシィの真価を楽しめるシーンですな。このフィーリングは、これまでのスバル車にあったらいいなと感じていたものですので、ようやく手に入れましたな、拍手喝采といった感があります。
ただ、日常では大きくストロークさせることなく硬さすら感じさせたサスペンションでしたが、修復を放置されたような路面ではストロークを許されて大きくバウンドして大きくリバウンドする……、って、こういうシーンでは当たり前の動きですが、その際の減衰力がですね、快適性を確保するために少々緩めにセッティングされていて、特にリバウンドストローク時のスピードがちょっと速い。というか、意図的に速い。つまり、単純な表現を使いますと、ふわり感が出る。スポーツカーではありませんから、当たり前といえば当たり前ですが、日常とは違う動きゆえに、戸惑いを覚えるのも、また事実。インプレッサ系で顔を出していた動きと似ていますが、まだまだ、抑えきれていないと捉えるのか、それとも意図的と捉えるのかは、ちょっとわかりませんが。勝手に推測するにですね、これって、バネレートがちょいと高めで、かつプログロッシブレートか、ダンパーの速度域によって相当に減衰を変えているかといった感じ、か。感じるに、ストローク量は多くありませんから、それを補っているってのも、このシーンにおいては、隠しきれないのかな……、って、どこか間違っているような気もしますが。まぁ、そんな感じなのです。
あ、まとめないと。課題は、先に褒めた乗り味を、限定した速度域、つまりスイートスポットではなく、広い速度域、シーンで感じ取れるようにすることでしょうか。高速域でスタビリティを求めることは素晴らしいことですし、まず、そこを優先することは大切なこと。ただですね、先の乗鞍ルートでのシーンは、ここで大絶賛している、フィエスタ、ルーテシア、208、MINI、ポロといったBセグモデルですら、そのリバウンドを抑えながら、乗り心地を確保するという、ギリギリの加減を表現していますから、スバルとて待ったなしであることも、また事実。特にMINIの仕立てあたりは、キャラクターが強いモデルとはいえ、ONEですら完成度が高いですから……、云々。なんてことは、スバルとて、一介のライターに言われなくても、分かっているでしょうから、改良を待ちましょうかね。ってこれは、#843で書いたティアナと同じ。あちらは、日産の開発陣に訊くと、高速域での作り込みを優先しているところがあるから、少し待ってくださいといいますから、まぁ、同じですな。
あとは、クラブレガシィでは、この17インチに対して高速域で不足を感じると書いていますが、それはリミテッド(スタブレックスライド採用モデル)と比較しての話と捉えてもらうといいかなと。
と、ついつい厳しいこと「も」、書きましたが、新しいレガシィは、とってもいいと思います。ただ、日本市場に見合っているか、また、自分が欲しいモデルかは、別の話。でも、いいんじゃないですか、なんていうんでしょうかね、グローバルで評価されるレガシィがあってこその、レヴォーグやらインプレッサやらXVやら、って感じで。
レガシィ話の続きは、#1177、#1179へ。
そもそも、レガシィは、先代モデルでグローバルなモデルへと進化しましたが、そう言いながらも日本市場にかなり気を遣っていて、それが中途半端さを生んでいたところもあったような気がします。そして、最新型では、レヴォーグにその役割を渡すことで、まさに足枷が外れたかのように、生き生きとしていました。デザインはもちろん、走りに至るまで、質感の大幅なアップですな。結論を先に述べるならば、この手のアメリカのスタンダードセダン、つまり、ミドルクラスサルーンクラス(FF)の中ではトップであることを感じました(新しいVW・パサートに乗っていないので、パサート除いての話とはなりますけども……)。
そんな新しいレガシィの美点は数多くありますが、実のところ、トピックとなりうる真価のいくつかは日常の走行だけでは17インチ仕様であっても見えてきません。どこで分かるかというと高速度域での走行ですな。日常では、路面が少し荒れているとバタバタ感を見せつつ、それでも、その動きに細やかさがあり、さらには滑らかな転がりも手伝って、アッパークラス感と人によっては硬さとを同時に感じるという不可思議なフィーリングがあります。ところがですね、これが、速度域を上げて高速道路のようなフラットな路面へと移った途端に、フラットライドに変わり、うっとりするような路面トレース性を披露します。路面の全てをなめるようにトレースするフィーリングから、そのサスペンションの動きに心地よさを感じるという、あのフィーリング。左のようなシーンは、まさにレガシィの真価を楽しめるシーンですな。このフィーリングは、これまでのスバル車にあったらいいなと感じていたものですので、ようやく手に入れましたな、拍手喝采といった感があります。
ただ、日常では大きくストロークさせることなく硬さすら感じさせたサスペンションでしたが、修復を放置されたような路面ではストロークを許されて大きくバウンドして大きくリバウンドする……、って、こういうシーンでは当たり前の動きですが、その際の減衰力がですね、快適性を確保するために少々緩めにセッティングされていて、特にリバウンドストローク時のスピードがちょっと速い。というか、意図的に速い。つまり、単純な表現を使いますと、ふわり感が出る。スポーツカーではありませんから、当たり前といえば当たり前ですが、日常とは違う動きゆえに、戸惑いを覚えるのも、また事実。インプレッサ系で顔を出していた動きと似ていますが、まだまだ、抑えきれていないと捉えるのか、それとも意図的と捉えるのかは、ちょっとわかりませんが。勝手に推測するにですね、これって、バネレートがちょいと高めで、かつプログロッシブレートか、ダンパーの速度域によって相当に減衰を変えているかといった感じ、か。感じるに、ストローク量は多くありませんから、それを補っているってのも、このシーンにおいては、隠しきれないのかな……、って、どこか間違っているような気もしますが。まぁ、そんな感じなのです。
あ、まとめないと。課題は、先に褒めた乗り味を、限定した速度域、つまりスイートスポットではなく、広い速度域、シーンで感じ取れるようにすることでしょうか。高速域でスタビリティを求めることは素晴らしいことですし、まず、そこを優先することは大切なこと。ただですね、先の乗鞍ルートでのシーンは、ここで大絶賛している、フィエスタ、ルーテシア、208、MINI、ポロといったBセグモデルですら、そのリバウンドを抑えながら、乗り心地を確保するという、ギリギリの加減を表現していますから、スバルとて待ったなしであることも、また事実。特にMINIの仕立てあたりは、キャラクターが強いモデルとはいえ、ONEですら完成度が高いですから……、云々。なんてことは、スバルとて、一介のライターに言われなくても、分かっているでしょうから、改良を待ちましょうかね。ってこれは、#843で書いたティアナと同じ。あちらは、日産の開発陣に訊くと、高速域での作り込みを優先しているところがあるから、少し待ってくださいといいますから、まぁ、同じですな。
あとは、クラブレガシィでは、この17インチに対して高速域で不足を感じると書いていますが、それはリミテッド(スタブレックスライド採用モデル)と比較しての話と捉えてもらうといいかなと。
と、ついつい厳しいこと「も」、書きましたが、新しいレガシィは、とってもいいと思います。ただ、日本市場に見合っているか、また、自分が欲しいモデルかは、別の話。でも、いいんじゃないですか、なんていうんでしょうかね、グローバルで評価されるレガシィがあってこその、レヴォーグやらインプレッサやらXVやら、って感じで。
レガシィ話の続きは、#1177、#1179へ。