#1161 乗鞍ドライブしたらあれこれ見えてきた、VW ポロGTIの真価。

 今回のポロGTIのロングテストドライブはいつもとちょっと違いました。というのも、ひとりではなく、途中まで、助手席に人を乗せてのドライブとなったもので。もちろん、同乗者に気を遣いつつのドライブになりますが、それはそれで助手席の人がどう動いている(揺すられている)か、つまり、乗り心地をどれくらいに捉えているかを観察することができましたので、とても有意義なインプレッションとなったことはいうまでもなく。
 #1161でも書きましたように、誰れか、ちょっと乗せるぐらいならばいいのですが、ずっと乗せるような場合、このポロGTIに代表されるこの手のモデルは、やはり、まだまだが多くあります。ってか、スポーティさを極めているのだから、あって当たり前の話。以前よりは、快適性は増していますから、そういう視点からすれば、とんでもなく進化しています。でもね、って話ですので、勘違いされないよう。
 で、路面補修があちこちと行われているシーンはもちろんですが、高速道路でも快適性を語れないシーンが多々ありまして、同乗者がいる時は、それがとてもとても気になりました。たとえば、継ぎ目。今回走った中央道では、その段差加減によっては、ドタと伝えてきますし、ボディは揺れ、体が揺すられます。逆にいえば、新東名のようなフラット路面では、優等生ぶりを存分に発揮しますので……、って、中央道向きじゃないってことか……。ま、いいや。そんなこんなで、中央道を走り、馴染みのパン屋さんへ立ち寄り、公園でシュウマイ弁当をいただきつつ八ヶ岳へと向かうドライブとなりましたが、まぁ、新しい発見がありましたな。
 人を下ろした後は、とりあえず、八ヶ岳を越えたところまでは考えていました。が、その先は、……中略……、下道をひたすらに走って乗鞍にいました。ご存知のように乗鞍ルートの路面は、はっきりいって美しくない。というか、荒れていまして、もっとはっきりいいますと、ポロGTI向きではありません。継ぎ接ぎだらけどころか、穴は空いているし、トラックの轍はあるし、スチールグレーチング(格子状の溝蓋)には段差があったり……。ですから、タイヤはドタバタするし、体は揺すられるは、ポロGTIを購入しない理由を見せつけるにピッタリといわんばかり。ただですね、走っていて気づいたんですけどね、そんな路面でも、トレース性に長けているんですね、このクルマ。タイヤが路面を離そうとしない、離す気配を見せない。適度なリバウンドを許しながらも、その先はきっちりと止めてくる。この辺りの仕立て方は、MINIのほうが意図的に初期の動きを与えつつ、もっと強く規制をしているといった感がありますが、いずれのモデルもそこにひたすらに感心を覚えます。ルーテシアやフィエスタやら、ヨーロッパ産Bセグはみな、そうですな。
 そうそう、燃費、燃費。乗鞍からの帰り道はすべて下道を走ってきましたが、アクセルを強く踏まず、下り基調(といっても峠を3つ越えていますが)のドライビングで、17.8km/L。あれだけのポテンシャルを持ちながら、まぁ、優秀といえるでしょうな。ただ、意識しないでクルマに誘われるままに走っていると、10〜12km/Lなんですけどね。って、FB20みたいだ、これ。
 というわけで、乗鞍温泉に浸かって帰ってきたわけですが、1日経っても、硫黄の香りが抜けません。今日は、歌会があったのですが、ひとりプンプン、温泉臭(!)を漂わせていました。誰からも指摘されませんでしたけども。そうそう、乗鞍岳は、雪がずいぶんと消えるどころか、逆に増えていた気がします。富士山に積もったあの日、乗鞍にも降ったようですな。

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