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#315 まさにいやはやしか言葉に出てこない、最新のgleeとSMASH(本国)。

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 海外ドラマネタです。この前、気付いたのですが、ERやらCSIやらHOUSEやらを見ていたら、そこにあふれている 解剖やら死体やら血といったシーンを目にしながらでも、ご飯を食べられるようになっていました。まぁ、実物は、こんなに整った姿、カタチではないでしょうから、実際にそれができるかと言えば、それは違うような気もしますが。とはいえ慣れとは恐いなと思ったりもしましたが。慣れといえば、最近の海外ドラマに必ずといっていいほど登場するゲイについても同じ。でも、これがアメリカの今なのか、と思ってしまうのは、先と同じように違うんでしょうな。こういうのは、慣れじゃなくて、思い込みとも言うのか。  さて、海外ドラマ。先日、本国でgleeのSeason3前半が終了しましたが、生徒の自殺→地区大会→カークラッシュ(その瞬間で終了)と、ちょいとイベントを盛り込み過ぎな気がしました。ここから後半再開までは数週間空くようなので、こういうネタ振りもありなのかもしれませんけど。それはさておき、Lea Micheleは、その安定感を含めて、なんだかんだいいながらもいいと思いました。West Side Storyの時にA Boy Like Thatにてハイトーンを出したことにも驚きましたが、今回のHere's to usでの、力強さあふれる高音域と、転調時のスムーズな移行やら、その幅広い表現力は恐れ入りましたと感じまして。この人、これだけの表現力を、この先、どうするんでしょうか。勝手な心配ではありますが、その収まりどころが見えてきません。映画よりも、やっぱりミュージカルなのか。  で、一方、3回目を終了したSMASHは、回を重ねるごとに視聴者数を落としつつあるようですが、質は落ちていないように思います。むしろ、gleeとの違いといいますか、SMASHが目指したところが見えてきまして、やるなぁと唸るところ多々。その中でもオリジナル曲の質にはまさに脱帽。歌い手が上手いだけではなく、作り手がいろんな意味で上手い。前に書きましたけど、情景を音や詞に表現し、それをアレンジで演出しています。ミュージカルっぽいのは事実ですが、そこには作り手の顔が見えてきますからして、そのクリエイティブという 意味でも、やられた感はとても強く。……。  いやはや、まさにいやはやなのです。あ、その2曲のリンクを張っておきます...

#313 自身を信じることで、その戸惑いを払拭して欲しい、新世代レクサス(GS)。

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 #314を書く際に重ね書きをしてしまったようで、書き直しをしました。それにしても、ここのところちょいミスが多い。そういうことがないようにと口に出してまでのチェックを心掛けているのですが、最近では、我がiPhoneは BRZに載せられたままにもてぎのコースを周回し続け、我が上着は試乗会懇親会場に置き去りにされたままに、所有者は試乗へと出掛けたり(寒くはなかった)、そのほか、あれやこれや。 さて、レクサスGSの書き直しですな。あ、書き込みは、タイムラインで並んでいるので、ナンバリングは#314と#313でひっくり返っていますが、気にしないでください。ちなみに、言葉遣い は前に書いたものと変わっているかもしれません。でも、言いたかったことは同じです。  で、GS。クルマは正常進化を果たし、ブランドとして次のステージを表現していました。ただ、個人的にはレクサスとは何か? が見えづらくなったような気がしました。ここでも書いたかと記憶しているのですが、レクサスとは、面相筆で表現されたかのような微少な、そして精密さあふれる表現がレクサスらしさであり、それを豊かさと捉える人がいる一方で、気付かない、気付けない人(それが悪いとは言いません)がいる、ブランドと捉えてきました。ただ、商売としては、それでは許されなかったようです。そこで、新世代のレクサスへのスイッチとなるわけですが、これまでのレクサステイストはそのままに、それをちょっと分かりやすく表現していました。デザインであり、乗り味であり、仕様であり、価格に至るまで。ただ、それが何でもありを許してしまい、逆にレクサスらしさが見えづらくなっているような気がしたのです。  クルマとしての仕上がりはよかった。19インチサイズのタイヤを採用したFスポーツであっても、リバウンドストロークを捨て去ることなくそれを生かして、乗り心地に犠牲を払う手前の快適さをキープし、Fスポーツ以外であっても安定性とスタビリティはスポーティを謳えるほどにハイバランスさせており、良い意味で速度感のない安心感を作り上げていました。それはまさにコンセプトに謳われているとおりのGTテイストであり、 あのドイツ車以上をあちこちに感じました。しかし 、 それぞれでキャラクターを貫くというアプローチをしながら、ウィークポイントを払拭しようと実直な改良を続けたところ、全体...

#314 Mountain LionにてiChatが消え、MessagesとFacetimeに分けた理由。

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 えっと、ここ、勘違いがあったので、書き直しました。以下、修正済みです。  突如の発表だったMountain Lionですが、実質的なマイナーアップデート版と捉えていいと感じました。Lionに詰め込みたかったものの、間に合わなかった機能を、ここで間に合わせた感が強くありますから。そう考えると、Lionの価格が2600円と妙に安かったのも納得できます。Mountain Lion代と合わせて、本来のOS代金になるのでしょう。  個人的には、新機能にオドロキは少なく、よく頑張りましたといった感が強くあった一方で、やっぱり“途中”であることを感じたりもしました。たとえば、孤立していたiChatをMessagesに置き換えたことまでは良かった。iOSとMacOSとの連携を考えたら、どちらかに統合すべきだし。ただ、その一方で、Facetimeが残っているようで。たとえば、Messagesをテキスト限定、Facetimeをライブムービー限定としたならば、両者が残る意味合いはあったと思うのですが、Messagesでもビデオチャットが出来るようで、まさに不可解。まぁ、Messagesは、iChatの進化系にあるようなので、ビデオチャット機能はこのベータ版に限るのかもしれませんが。  あと、個人的に気になったのは、MacOSの進化や方向性は見えたものの、それにハードウェアが倣い切れていない点でしょうか。近いうちに大胆な提案を行うような気がします。いや、具体的な想像はしません。自分のチープな想像などを、大きく飛び越えるものでしょうから。あ、話は変わりますが、これからのロードマップは、少し先までかなり練られた上、仕組まれていると推測します。jobs不在によるマイナスイメージを払拭するためにも。それは、こうした話題性、大胆な筐体変更やら含めて。

#312 期待を大きく超えることはなくても唸るところは多かった、BMW328i。

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 触れないわけにはいきませんな。というわけで、BMW3シリーズの話。悪いわけはないという前提で試乗しましたが、そのとおりでした。ゴルフにも言えることなんですが、いつの世代もそのベースのスタンスを崩さないところは、さすが。今回は、ラグジュアリィに通じるテイストを高めてきましたが、分かりやすく表現するならば、それは5シリーズ的なテイストでした。ですから、ファーストインプレッションは3シリーズじゃないなぁなのですが、次の瞬間に、ハンドリングに宿る生真面目さがあることに気付き、やっぱ、3シリーズだべ、と印象が変わります。この点も、いつの世代も同じかと。まさに、それもまた3シリーズそのもの。いやはや。  さて、今回試乗したのは先行デビューした328i。でも2.8Lではなくって2.0Lターボです。エンジンフィーリングは、期待を裏切ることなく、まさに2.8Lライクなトルク感とパワーそのもの。というか、踏み込んだ時の吹け上がり感やら、パワーはそれ以上。でも、不快さや演出感ありありなパンチは皆無。つまり、ジェントル。それでいながら、普段は旧世代の2.0LNAライクであって、その片鱗を全く見せません。つまり、とっても扱いやすい。いやはや。まさに、いやはや。 こうなると、6気筒から4気筒へスライドさせたことは大正解と言いたいところなんですが、吹け上がり感に軽快さはあっても、6気筒ライクな質感が消え去ってしまったのも事実。難しいですね。ここはとっても難しい。  難しいといえば、タイヤサイズ。328iのベースサイズは17インチでしたが、試乗車は18インチ。何のことなく履きこなしてしまっているかと思えば、バネ下のバタバタ感とコツコツ感が顔を出すことがあり、たまにシャシーに与えられたしなやかさのあるストローク感と見合わないことも。試乗は出来ませんでしたが、17インチで丁度いいだろうなという雰囲気がありました。  で、まとめですな。概ね、予想どおりでしたが、328iの仕上がり具合に感激したことよりも、今後導入される、320iやそのほかのエンジンに対する期待が膨らんだかなと。そう感じさせるのも、またBMWらしさですな。

#311 悪いわけがないという前提ながら、期待以上の楽しさにあふれる最近の新型車。

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 かねてより楽しみにしていた3日間が、昨日よりスタートしました。試乗会です、試乗会。まだ、明日を残しておりますが、期待どおりといいましょうか、想像以上の豊作といった感じで、毎晩なかなか寝付けなかったりします。  昨日は、VWのゴルフTSIトレンドラインでした。アレです、1.2Lターボ+7速DSGに、さらにアイドリングストップと回生ブレーキシステムからなるブルーモーションテクノロジーを加えたモデルです。と、注目すべきは、その新しい技術なんでしょうが、それはすでに搭載されているモデル同様に、不安・不確かさのないものであり、ここでは特に触れず。何より、驚いたのは、2012年モデルでの進化でしょうか。案の定、本国からハードウェアが変わったというアナウンスは全くないそうですが、乗り味だけにとどまらないクルマとしてのしなやかさが増しており、もう、脱帽状態。なんだ、この仕上がりは? と思って、タイヤをチェックしてみれば、ミシュラン( 2011年モデルからでしたっけか?)。あの乗り味は、 タイヤだけで作り上げたものではありませんが、タイヤもハーモーニーに大きくプラスしていることだけは確かです。買いです、買い。 と思っていたら、なんとパサート、さらにはポロまで、乗り味が変わっておりました。とにかくしなやかで、質感を大きくアップ。恐るべし、VWの2012年モデルといった感じでありました。  で、今日は、スバルのBRZでした。こちらは、まさに予想どおり。何が強く印象に残ったかといえばAT。トヨタ車モノでありあながら、スバル流の制御を加えることで、鋭さあふれるシフトスピードとダイレクトさを強めており、MTとは違ったおもしろさがあふれておりました。と、それだけじゃないところがポイント。さらに、 2面性を与えて、コンフォート感とダイレクト感を表現しており、17インチ仕様であっても十分に期待に応えてくれる仕上がりを見せており、これならATがいいんでないかと思えたほどでした。そもそも、BRZ、とてもいいとは漏れ聞こえてきていましたが、想像以上の良さがありました。ハンドリング? FRらしさ? 皆様の想像のとおりです。ただ、今、BRZにしても86にしても、ふと気が付くと、一部の人のクルマになってしまっています。そもそもの狙い、目指した走りを知ると、開発陣の想いとマーケティング手法に、ズレがあること...

#310 親しみはあるのに、刺激を受けることはほとんどなかった、渋谷という街。

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 日曜日の午後、友人からランチの誘いがあったので、渋谷まで出掛けました。最近、日曜日に、混雑ゆえの煩わしさから繁華街へと赴くことはほとんどありません。フリーですと平日に動けるという選択肢もありますし。まぁ、魅力あふれる誘いというわけでもなかったのですが、たまには意志と反する行動もしてみるかとばかりに出掛けたのですが。  久しぶりに歩いた渋谷は、道行く人々のスタイルやらそこにあった店舗は変わっていても、けだるさをベースとした緩さと若さという感覚が満ちた雰囲気は変わっていませんでした。ああ 、ここはこういう街なのだなと、再確認したとでもいいましょうか。  渋谷は、学生時代にはバイトのために毎日のように神南からセンター街を通り抜けて駅まで歩き、会社員時代にはデザイナーやクライアントへ行くためにクルマにて駅前の道を通過した街でした。しかし、 新宿以上に身近な街だったにも関わらず、 この街から刺激を受けたことはなかったと記憶しています。まぁ、今思えば、 この街が発していた感覚を受信するアンテナを持ち合わせていなかっただけ。なんとももったいない話ではありますが、スタンスの違いゆえに、無理に渋谷に染まらなかったことは正解だったかなとも、いまさらに思いますが。  ランチ? まぁ、別に渋谷の必要性はなかったランチでしたので、特筆すべきこともなく。そうそう、駅前のスクランブル交差点での歩き方をすっかり忘れてました。あれです、先を読み、向かい来る人と、横を歩く人のルートを確認して譲りつつも、時に妨げながら、 自分のポジションをキープするという、あの歩き方。昔は上手かったんですけどね。

#309 老舗に必要なのは時代に合わせながらも、スタンスを貫き通す自信、って話。

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 海外番組といえば、 いわゆるリアリティ番組がひとつのジャンルを築き上げていますが、まぁ、これもおもしろい作りをしていたりします。やらせか否かはさておき。American Idolのシーズン11が昨夜から日本での放映をスタートさせましたが、マンネリになりつつあるところを、X-Factorのことを気にしながらも、練ってきたなぁという印象を受けました。まだ、予選の段階ですが、ストーリーを上手く繋いでおり、見る者を不快にさせないギリギリを攻めながらも、アメリカンドリームなる可能性をベースとした構成。時に、司会者交代云々ネタも逆手に取ったり、そして、オチも作りながら、これまでを崩すことなく貫き通すスタンスは、老舗的な自信すら感じました。 プロデューサーの指示かな。プロデューサーといえば 、 ちらっとNigel Lythgoeを映すあたりは、その存在をアピールしながらも、嫌味にならないギリギリな演出かなとも。  一方、放送が終了したX-Factorは、イマイチだと感じて早期に視聴をやめました。12歳からという応募枠は、逸材発掘や話題性はありますが、歌い手としての未熟さは否めないと感じました。その一方で Over30という枠は、おもしろいと思いましたが。ただ、このタイミングで、審査員と司会者交代をアナウンスしたという戦略は、狙いすぎでちょっとイヤな感じがありました。  そういえば、やはり、昨夜が日本での放送の最終回だった、American Horror Storyは、皆、死んだけど、いちおうハッピーエンドという落とし込みは評価できるのかなと。それよりもいいなと感じたのは、シーズン毎にストーリーを完結させていく点でしょうか。前にも書きましたが、ストーリー的には目的を達成した後、人気から放送を続けるために質を落としていくドラマが多い中、この手法ならば、長々と続けることができますから。  話を戻しますが、昨夜のAmerican Idolを見てて、表現力ってのは身につけるものでじゃなく、身につくものだなと感じた次第。それにしても、ありきたりな言葉ですが、アメリカは層が厚いですな。

#308 前評判以上に、おもしろさ(笑いじゃなくって)があふれていたSMASH。

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  ここについて、おもしろいんだけど、たまにヘンなこと、意味不明なことを書くよね、と言われたことがあります。たぶん、それはマイナス的な意味合いで。なんとなく思い当たるんですが、それを意識すると、それじゃなくても浅い、自分の深みが消え去ってしまうので、気にしないようにしています。と言いながら、気にしていますが。 さて、今回は思い切って、そんな意味不明なネタを。ちょっとばかし、言葉があふれて止まらないものですから。  常日頃、海外ドラマに浸っています。アメリカものに。それが最近のカジュアルな外出を妨げる要因ともなっているのですが。ただ、見方として、制作側の立場から、かっこよく言えばクリエイティブな面から見ており、そのストーリーにはまるような見方ではありません。制作側の、凝り方とか、練り方が実におもしろいのです。と、ここまで前置きしましたので、この先は、聞いたことないような言葉を羅列させます。 ○  いよいよ、アメリカ本国でスタートするSMASHの話。いわゆるミュージカルテイストを用いたということで、gleeの二番煎じ的に捉えられていましたが、実際はかなり違っていました。なんていうんでしょうか、こちらはリアリティが強く、見せるべきところをごまかさずに、ストレートに表現しているところは、 正当派とでも言いましょうか。 その観点からすると、 カット割りを細かくすることで、揃っていないダンスでも勢い出している gleeは逆。いや、gleeを否定してはいません。gleeには非現実的な楽しさや遊び心があって、別物だということ。まさに、gleeがあるから SMASH が成立したかのような存在かなと感じます。  で、 SMASH ですが、配役がとてもいい。American Idol後、生き残れそうながらもポジションが曖昧だった(と感じていた)Katharine McPheeを採用しながら、Wickedでglindaを演じた、つまり正当派 Megan Hiltyも起用。 Katharine McPheeだけだったら、彼女のよいしょ作品になっていましたが、良い意味で両者が引き立てられてまして、 このバランスも絶妙。 すべて、計算ずく。いやはや。 で、 さらに、 Debra Messing( Will & Graceのイメージが強く残ってて、これからの仕事を心配していた。ちなみ...

#307 タイヤ交換で感じた、ニーズを拾うという正攻法にある商売のキー、ってな話。

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  いまさらながら、 冬用のタイヤに交換しました。冬はタイヤを履き替えてSUVライフを楽しもうってな、スタッドレスタイヤの記事を執筆しながらも。しかも、誌面でオススメしているのとは違うブランドのものに。でも、それは理由があるのです。もちろん、記事に書いたタイヤがオススメできないってことではありませんし、書いたことにウソ偽りもありません。単純に、自分の場合、雪道だけを走るだけではなく、暖かくなってもこのまま、さらに、これであのスタックランドファームを走るため、タイヤの選び方がちょっと特殊なのです。理想は、冬は、あのスタッドレスタイヤを、それ以外は、そこのタイヤを履くこと。しかしですね、いろいろな個人的な事情があるのです。で 、今回、選んだタイヤは、いわゆるちょっと昔のスノータイヤ。 あくまでも冬用タイヤであって、イマドキの氷上で安心感があふれているスタッドレスタイヤではありません。 サイプは波型ではなく、ストレート。積雪路や圧雪路は得意ですが、はっきりいって凍結路はかなり苦手です。あ、このタイヤ、2セット目だったりします。  と、前置き(言い訳)が長くなりました。さて、本題に入りましょうかね。今回のタイヤ交換は、初めてが2つありました。ひとつ目は、ほぼ新品ながらも履いた形跡のある中古をオークションで手に入れたこと、ふたつ目は、タイヤ組み替えを、持ち込み大歓迎のショップで作業してもらったことでした。  さて、ひとつ目。このタイヤは生産が終了してから7年ぐらいになるのでしょうか。1セット目はモデル末期に新品で購入しましたが、現在、この世に新品はなく、もう手に入らないものと諦めておりました。が、オークションを眺めていたら、あったのです。ただし、ちょっと履いただけの中古品。これまで、タイヤの中古品は避けてきましたが、自分にとっては価値あるものと考え、 安くはありませんでしたが、 落札。結果は想像していたとおり、まさにオークションテイストであって、程度は、こんなものだろうってなものでした。そう、悪くもなく、良くもなく。まさにオークション風。  で、ふたつ目。タイヤってのは、たとえ友人から譲り受けようと、通販やらで手に入れられたとしても、そのショップでタイヤそのものを購入しない場合、つまり、持ち込みの場合、組み替え料金が少々プラスされるものです。さらに、いわゆるヨンクの場合...

#306 デジタルパブリッシングを加速度的に推し進める、iBooks Authorの可能性。

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 日本ではイマイチ感のあるiBooks Storeですが、スタートした際に独自のプラットフォームを展開しながら、それを 作成するためのアプリケーションをAppleが用意していなかったことが不思議でした。 まぁ、そこにプロとアマチュアの境を作っておくのかと理解しておきましたが、単純に間に合わなかっただけだったのか、この度、iBooks Authorがリリースされました。日本語版は先かと思いきや、当然のように対応。縦書きは無理ですが、まぁ、これは致し方ない。しかも、無料というから、オドロキです。  Apple謹製アプリケーションを細かに触ったことある方ならば、お分かりのとおり、操作はあのイージーさがあり、センスがなくてもプロっぽいものを作り上げられるという、なんともかんとも、まさにAppleらしさ満載。こうなると、もはや、 いわゆるレイアウトアプリケーションは不要。で、もちろん、iBooks Storeでの販売も可能。まぁ、とにもかくにもムービーをご覧あれ→ ■ 。  どちらかといえば教科書作成向けとされていますが、雑誌テイストも簡単に作れそう。こうなると、本作りのプロは不要であり、本に携わってきた出版社、印刷、流通といった現場は、もはや印刷することに価値を見い出しつつ、危機感をもっと覚えなければならないと感じました。まぁ、真っ先に思い浮かんだのは、 Adobeは例のデジタルパブリッシング関連をどうするんだろうってことでしたが。ただし、iBooks Storeというメジャーになりきれていないところ限定ってのがキーになるかと。 キーといえば、コンテンツ次第かと。なんとなくではありますが、しがないライターであっても、まじめに向き合えば生き残ることができるような気がしてきました。  さて、何か本を作ってみるかな、と 。そのためには、まず、メインマシンをどうにかしなきゃならんですな。

#305 視点を変えると見えてくる、国産車の安すぎる価格、輸入車のリーズナブル感。

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   毎年、プレス向けに輸入車が一堂に会した試乗会が行われます。それこそ100台規模で。ほぼ乗っているとはいえ、車種はもちろん、グレードとしては未試乗のモデルあり、再確認、再認識の意味合いから、心待ちにしている試乗会のひとつです。 右の写真は、試乗したクルマですが、 今回はあえてテーマを決めず、仕事やら個人的好みやらで乗りました。総論としてはですね、個性とはこういうものであり、没個性とはああいうものであることを、再認識したことに尽きましょうか。輸入車はたしかに割高かもしれませんが、逆の見方をしますと、国産車が安すぎるのではないかと思いました。いや、それを否定はしません。安いことはいいことでもありますから。でも、多方面から見てですね、 安いのには理由があるもの事実で、そこの加減ってのはとても難しいのかなとも思いましたが。  さて、今回は試乗したモデルそれぞれに感じたことに触れてみましょうかね。 ○  プジョー508 SWは、やっぱりAllueかなと思いました。プジョーにあるのは、気取らないカジュアルさをベースとしたオシャレな感覚であり、それは作らない、偽らない、でも、そもそも持ち合わせていなければ身につけられない、そんなテイスト。ですから、ファブリックがいいわけですし、この価格も内容もとても魅力的。オーナーになれること、人に憧れてしまう、そんなクルマですな。あ、407同用、アドバンテージはリアシートから強く感じました。  日本のジープとして初の2WDモデルを投入したパトリオット。 2.0Lであることも手伝って、走りに軽快感があふれており、とてもまとまりが良かった。 そもそも、このプラットフォームをいちばん上手く使いこなしているのは、ジープではないかと。 本家よりも。燃費はさておき。 258万円という価格もジープを 再び身近な存在に引き戻した意味合いからすると大歓迎。高いだけのジープは、ジープのフリーダム的なコンセプトとはリンクしませんから。  フォード・エクスプローラー(V6) は、乗り味は以前のままでした。つまりですね、このクルマを知らなかった人たちからすると、エクステリアと走りがリンクしないと感じるのかなと。特にいい意味で緩さあふれるステアリングフィールは、このフロントフェイスとは似つかわしくないのかも。それをどう納得させるかが、一般におけるこのク...

#304 スタンダードになる可能性を持っているのに、組み合わせに迷いが見えるアクア。

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 あれ以来、言葉はあふれ出しているのですが、どうも書き留める間もなく、流れ去っていくことが多く……。言い訳ですな、これも。  さて、昨年末にデビューしたトヨタのアクアですが、これがまぁ、とてもおもしろい仕上がりとなっていました。あ、話は飛びますけど、ヨシダ流のおもしろいというのは、マイナスなイメージやら、安直な笑いは示していませんので、あしからず。以前、とある試乗会で、おもしろい方とお話したいと希望したら、いわゆるおもしろい方との対面となり、困ったことがありましたっけ。  で、話を戻して、アクアですな。コンパクトかつリーズナブルなハイブリッドモデルということで、専用設計されたモデルですが、売れる要素、スタンダードとなるべき要素が数多く散りばめられていました。それは、たまたまというのではなく、練りに練られたもの。ハイブリッドシステムもポイントではありますが、4mを切る全長ながら、クラス上のキャビンスペースを手に入れていることが、実は陰ながらアドバンテージとなっていると感じました。つまりですね、実用性だけで比較すると、もはやカローラを選ぶ必要がないのかなと。もちろん、カローラもそれは周知の上ですから次期モデルでは、新しいコンセプトを展開してくれるとは思いますが。  エクステリア、インテリアにおいて、カラーの組み合わせができる点は、新しさはありませんが、そのチャレンジは大歓迎。ただ、モデルが成熟するにつれ、いつの間にか選択の幅が狭まってしまっていたなんてことがないように、デザイナーさんには助言してきました。ほら、売れない組み合わせは落とす→自由度がなくなるというのが、これまでの常でしたから。 デザイナーの志の高さと、この手のモデルのユーザーのスタイルに、落差がありますから、素材 を用意するだけではダメなのです。彼らにたいして提案をしないと、提案を。この場合、選べるってのは、提案じゃないんです。  で、で、おもしろさという意味では、3つ設定されたタイヤサイズで乗り味を作り込んできているところにも見られました。今回のモデルのベストバランスは、ボトムとなる14インチでして、緩さがしなやかさに転換されていて、ハンドリングの緩さに実にベストマッチしておりましてね。荷重移動を意識的に行うことで、軽快な走りも披露してくれます。ところが、この14インチ仕様、パワーウインドウレスの...

#303 理性と直感をバランスさせた選択を行うことが、幸せになる近道ってな、話。

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 新年早々に、このブログについて、好印象という旨のコメントをいただきました。同業な方からのお言葉でしたが、これまでに取材をご一緒したこともあって顔見知りではあったものの、互いに深くは知らないという間柄だった方 でしたので、ちょっとしたオドロキがありました。まぁ、そう言われて悪い気分になることはなく、逆にそのサプライズにうれしさを感じましたが、正直。 こうしたことがありますと、何事も発信し続けることが大事だなと感じます。しかし、目の前を見ると、ここの更新がかなりグータラになっています。いかんですね、いかん。まぁ、その理由は自分でも分かっていて、自分から湧き出してくるものがないから、ただ、それだけのこと。言い訳、いや、違います。事実です。  では、年末年始に、刺激がなかったかといえば、そんなこともなく……、と前置きが長くなりました。 なんとも刺激的だったのは、 NHKの教育テレビで放送していたコロンビア白熱教室でのシーナ・アイエンガー教授の話でした。観たのは最終回の幸せになるための技術ってテーマでしたが、乱雑に端的に言ってしまうと、それは自分次第、選択次第だと。ならば、直感に従えばいいじゃんとか思うのは、まぁ、ヨシダらしさではあるんですが、番組ではその直感について語られるところがありました。  直感ってのは、何事かを選択する際に、雑念やら理性といった、選択する上での迷いを振り払うことを意味し、 いい意味で使われます 。 しかし、実は、直感とは、 今、欲しいものを教えてくれる行動であり、また、言い方を換えると目先の誘惑だけに左右されてしまう危険性もあるそうで。で、その逆にあるのが、つまり、 先に欲しくなるものを教えてくれるのが“理性”。 つまりですね、直感に適切な理性を伴わせることで、よりよい行動(選択)が出来るようになるそうです。  なるほどなぁ、と自分の行動を振り返りながら、ひたすらに感心していましたが、さらに刺激になったのは、選択した結果については、大なり小なり後悔が付きまとうものってな話でした。どこかしらに完璧主義が宿っている自分(自覚しています)としては、 正しい選択=後悔しないことと思っていましたから、この考え方はちょっとしたショックを受けました。考えて選択しても後悔するし、考えずに選んでも後悔はするもの。そう捉えると、少しだけ楽に“選択”できるようにな...

#302 エコノミーか、エコロジーか、いやディーゼルって選択もある、エコカー選び。

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 エコカー補助金復活もあってか、いわゆるエコカーへの注目度がさらに高まっております。ただ、その基準たるや、相変わらずであり、いい加減なところがあるのも実情。公平を期すのは難しいのは分かっていますが、もう少しどうにかならないものかと思うのも事実。エコカーといえば、話は変わって、先日、友人がホンダ・フリードを購入することにしたんですが、ハイブリッドかと思いきや、その価格差が約40万円もあることからガソリン車を選択しました。ファミリーにとってランニングコストは重要なポイントですから、その選択に納得できます。いくらエコカーといえども、 やはりエコロジーだからと選べる人は多くはなく、エコノミーも重要な次第でして。  さて、さらに話は変わって、エコカー=HV、EVというイメージがありますが、CO2排出量の観点からすればディーゼルエンジン搭載車の存在を忘れてはなりません。東京モーターショーでは、BMWとマツダが、今春発表との予告を打ちだしておりましたが、早々にBMWが受注開始を発表しました、本日。あのX5に、BMWのディーゼルですから、悪いわけはありません。ただ、18インチ標準に対して、日本仕様は19インチとしていますから、サスペンションとの組み合わせが心配ではありますけど、新しい5シリーズのあの組み合わせ&収め具合から察するに、何事もないかのように走るんでしょうな、きっと。  ちなみに、このX5、35dというグレード名を与えられていますが、エンジンは3.0Lですから、本国では30dを名乗っています。この違いは何故か。日本では、その価格(ポジション)は、ガソリン直6(35i)とV8(50i)の中間になるため、ガソリンの35iよりも低い値には出来なかったとか。そう、イメージの問題だそうで。  それにしても、このクリーンディーゼルエンジン、マツダのCX5とともに、日本でどこまで受け入れられるのでしょうか。両車ともポテンシャルは十分に持っていますから。あとは、こちら側の捉え方次第かと思うのですが。

#301 仕上がりはいいのに、先が分かりづらいアルトエコと、先が見えてくるN BOX。

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 年が明けて、新型車の試乗会が続いています。昨年末に東京モーターショーが開催されたこともあってのことですが。2日連続で軽乗用車に試乗してきました。1台は改良されて登場したスズキ・ アルトエコ、もう1台は全くの新型車であるホンダ・N BOX。2台はいろいろな面で異なるモデルですが、最新モデルという共通項がありまして、そこから軽自動車に対して、いろんなことが見えてきました。  N BOXは、そのコンセプトどおりに受け取ると、これといった死角が見当たらないモデルでした。自転車を積めるか否か、しかもイージーに。いや、この場合の自転車は趣味ではなくって、実用的な自転車。そこにすべてが集約されたかのような手法は、結果として日常における優れた実用性をを手に入れており、詳細は省きますが、 まさに脱帽もの。ただ、実用主義すぎるきらいもありましたが。一方のアルトエコは、新型パワートレインを搭載するために、骨格からフロント周りを一新させたほどの“力作”。言い方を変えると、ライフサイクルにおける勘定を崩してまで、ライバルと戦わなければならなかった理由があったんでしょうな。  で、中略。軽自動車は、ひとくくりで捉えられていることが多く、年式やら走行距離を気にしても、 世代について 気にする人は多くないと感じることがあります。たとえば、現行型で4代目となる スズキワゴンRでは、ユーザーですら世代の 違いを語れる人は少なく、その周囲にいたっては全部ワゴンR。あれです、冷蔵庫やら洗濯機と同じ感覚。つまりですね、フルモデルチェンジしても、マイナーチェンジしても、よほど劇的な変化がない限り、見せ方を誤ると、そこに掛けたコスト分を期待できないと。 いや、理想は切り離して。と、考えると、ジムニーなんて最たる理想の軽自動車ではないかと思うわけです。  つまりですね、 軽乗用車のライフサイクルは長くあるべきだと思います。ひとことで言えば、時代に揺らされることない、確固たるスタンスを持つことでも言いましょうか。 先見の明が前提となります。時代の流れが速いからこそ、読み切れないのも事実なんですが。  そう、考えると、N BOXからのホンダの新世代プラットフォームは、そのバリエーション(可能性)も含めて、ワクワク感があります。一方、アルトエコからは、これからのプラットフォーム戦略が見えてきません。クルマはと...

#300 愉しませてくれるというらしさが戻ってきた、2012年モデルのジープたち。

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 プライベイトではジープに乗ってます。なんてことはあえて明言しなくても、周囲には知れ渡っているのですが、それでも、車種についてはチェロキーと言われることが多々あります。 同業者ですら。 うちのはグランドが付きます、グランドが。 いまだに。まぁ、どうでも良くなってきましたが、それだけ“シカクイチェロキー”の存在は強かったことを感じたりします。 最近、近頃のジープは、以前のような、ワクワク感が見当たらなくなったと嘆いていましたが、年明け早々に2台のジープに試乗したところ、 最新のジープにはジープらしさが戻ってきたように感じました。  2012年モデルのラングラー(画像上)は、グランドチェロキーで展開されていたパワートレインを搭載したことがポイントとなっていますが、それは単なるパワーアップ云々ではなく、ファンを感じ取れるトルクフィールを与えたことが何よりのトピック。そもそも、このエンジンに対しての評価はとても高いのですが、ギア比も相まって、全域でトルク感あふれているところがポイントかと。それは、以前のアメ車的な有り余る極太テイストではなく、ヨーロッパ車的な必要にして十二分な太さ。それでいながら、吹け上がりはジェントルだし、メルセデス製のATも今のラングラーに対しては十分。高回転域までパワー落ちしないフィーリングも秀逸です。だからといって、シャシーは乗用車的ではありません。これまでどおり、いい加減さが多く残されておりまして、それがラングラーたる美点となっています。ラングラーに合わせられるかどうか、それによって、クルマの評価は変わってくるでしょうな。あと少しを言うならば、やはりタイヤサイズが大きすぎるため、バネ下のバタバタ感が強かったことかと。不快感を与えない絶妙なセッティングとなっていましたが、フラット感が欲しいと感じたのも事実だったりしますが。  もう1台はグランドチェロキーでした。2011年モデルと大きな変更はありませんでしたが、まぁ、ハンドリングの素直さは相変わらず魅力的で、それに不足ないV6エンジンと、フラッグシップたる乗り心地など、ターゲットとした性能をきっちりと表現しているところが良かったかなと、改めて感じましたが。ただ、20インチサイズのタイヤは ゴトゴト手前のコトコトが顔を出していましたから、 行き過ぎ感はありましたけど。  いずれにしても、ジープら...

#299 重ね塗りによって、そこから抹殺されるがごとく消え去りゆくヒストリー。

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 今、メインで使っているPowerMacG5(2台目)を購入したのは  丁度、去年のこの時期でした 。つなぎのマシンと考えながらも、なかなか次に移れずにおりますが、さすがに、Finder周辺のレスポンスの悪さが気になってきました。何をするにも待たされることが多々ありまして……。いずれにしても、購入してから1年ですか。早いものです。  で、たかが1年されど1年。そんなことを新年早々に感じました。えっとなんていうんでしょうか、2011年は戻ってこないとでも言いましょうか。あと何年生きられるのだろうと考えると、たった1年であっても、 年を重ねていくにつれて その貴重さは増していくもの。だからこそ、先延ばしはいかんなと、改めて強く思うわけですが……。  なんて考えたのは、新年早々に友人と代々木のVILLAGE by kurkkuを訪れたから。個人的には施設そのものよりも、 約20年前の予備校時代に2年“も”通った 代々木ゼミナール跡地がどうなってしまったのかに、興味があってのことでした。 で、訪れてみれば、入り組んだ敷地に建てられていた校舎は消え去り、あのクランクした土地にはコンテナを使った小ぎれいな建物が並んでいました。 ご存知のとおり、代々木は、その雰囲気を大きく変えていない街であり、勝手に、ここは変わらない街なんだと思っていました。でも、変わってました。一部ですが。  それは、なんていうんでしょうかね、それは以前の風景を完全に消し去った、まさに 重ね塗りされたかのよう 。ただ、 VILLAGE by kurkkuから眺める周辺の景色は、20年前と全く変わらぬ 雑然とした周辺の街並みの中にあり 、この地だけがこの世から抹殺されてしまった感ではありましたけど。いずれにしても、それは、自らの過去を消されてしまったかのようでして、まぁ、おいてけぼりともちょっと違うんですけどね。  時代は、こうして移り変わっていくことを、何を見ていても感じることが多くなりました。やはり43歳になったからなんでしょうかね。だから、先延ばしはいかんと思うのですが、一方で、腰が重くなったのも、また事実だったりするのですが。

#298 悪くはないんだけど、バランスに物足りなさを感じた、新型スイフトスポーツ。

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 年末にはスイフトスポーツの試乗会もありました。箱根にて。これまで、この時期の箱根は路面凍結の可能性がありますので、試乗会は避けられてきました。しかし、クルマのコンセプトを考えると、やはり山坂道だったのでしょう。おかげで、クルマをつぶさに知ることが出来ましたが。  で、スイフトスポーツですな。そもそも、ベースのスイフトの仕上がりがいいだけに、また、先代スイフトスポーツがおもしろく作られていただけに、新型スイフトスポーツに対して、悪いわけはないと捉えていました。結論、とってもよく仕上がっていました。試乗しての第一印象はスポーティさではなく、質感が高いこと。走り出せば、グリップ感やら一体感やら、スポーティさを感じますが、それ以前に、高いボディ剛性やら、ダイレクト感あふれるサスペンションフィールなどに、ちょっとしたオドロキを感じました。 届いてはいませんが、分かりやすく表現すれば、それはゴルフGTI的な質感。再度言いますけど、届いてはいませんけど。  結果、ワインディングでの安定感はハイレベル。ハンドリングはちょいとやり過ぎかなと思えるクイック感がありますが、まぁ、慣れてしまえば、それもまた愉しさに繋げられるもの。エンジンフィールも、中回転域のトルク感が豊かで、1.6Lとは思えないほど。まぁ、ワインディングで、キープ回転となる3500回転でこもり音がMAXとなりますが、それでもかなり落としたとのことですから、よしとしましょうか。 ただ1点だけ惜しいのが、電動パワステ。そのフィーリングもですが、先代同様にフロントの接地感が薄く、こればかりは どうしようもないのかなと感じた次第。  そうそう、同時に用意されていたRSに試乗しました。スイフトスポーツ以上に期待をもって乗り込んだのですが、 スイフトスポーツ試乗後であったこと、さらに 期待感が大きすぎたこともあって、好印象には届かず。 リアにムズムズ感があったりして、逆にスイフトスポーツの良さを感じ取った次第でした。

#297 素性に加えて、バランスのよさが感じられた新型インプレッサ1.6L+MT。

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 東京モーターショーの年だったからということもありましょう、 年末年始と新型車試乗会、発表会が続いております。で、 なかなか名作揃いのような気がしています。そんな中でとっても気になったモデルに、スバルの新型インプレッサがありました。 コンパクト=チープさを拭い去り、今におけるスタンダードというポジションを提案しておりまして、いろんな意味で評価すべきポイントの多いクルマだと感じました。  ベストは1 .6L+MT。また、ベーシックグレード、MTを選ぶのか、と、言われそうですが、そうでなくって、バランスがとってもいいのです。とんでもなくいい。新開発の1.6L水平対向エンジンは、2.0L同様にトルク感を全回転域に表現しておりまして、パンチ=パワーという方には不評でしょうけど、乗りこなすにあたって パワーフィーリングは不足なし。レッドゾーン手前でも極端にはパワー落ちせず、まさに全域で楽しめるエンジンに仕上がってました。 ハンドリングやらは、そもそも新型インプレッサそのものが相当にブラッシュアップされており、素直さが強められていてこれも好感触。乗り心地も、ダイレクト感あるストロークフィーリングが、心地よさを作り上げていて○。で、 MTですが、このエンジンの素性をダイレクトに感じさせてくれるとか、シフト操作ができるってことだけに止まっていませんでした。シフト位置やフィーリングやら含めて、基本となるドライバビリティを求めた設計がされており、単なる廉価版になっておらず、まさにこのクルマを操るには、必要不可欠な存在となっていました。まぁ 5速のギア比が、ちょいとハイギアードとされていますが、クルージングモードと言わんばかりの明確さがあり、これはこれでイマドキなのかなと理解できます。  ただ、すべてが拍手喝采というわけではなく、細かに見ていくと、おや? と思うところもありました。たとえば、初期のアクセルペダル踏み込みに対して、過敏にスロットルが反応しますので、扱いづらさが顔を出します。ただし、最近のペダル(ブレーキ含む)を踏み込まないドライビングに対しては、これは有効な手段であり、頭ごなしの否定はしにくいのですが、スバルらしくないと感じたのも事実。この点を開発陣に訊いてみると、意識的に“そうした”とのこと。ユーザーの反応次第とはいうものの、この点はユーザーに振り回されてはいかんかと...

#296 しなきゃいけないこと(原稿書き)と誘惑が多すぎる年末の日々の過ごし方。

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 早いもので12月も12日ですか。気が付けば東京モーターショーも終わり、どことなく心寂しくなったりしております。で、さらにふと気が付けば、引っ越しをしてから丸1年が経過していました。あのドタバタな引っ越し作業も、段ボール山積みな部屋も、つい先日かと思っていたんですけども、早いものです。そういえば、昨日は、久しぶりに一気に1万3000wを書き上げるという山登りをしました。こうした馬鹿力をまだまだ出せることに、ひと安心しておりますが、若い頃のようながむしゃらな原稿書きは難しくなっていることも感じました。とうとう老眼も出て来ましたし(ご飯の粒がよく見えない)。あ、少し前に、ここの文字サイズをひとつアップさせたのもそんな理由からだったりしますが。  なんか、日記調になってきましたな。まぁいいや。今年は、モーターショーがあったせいか、バタバタとした12月を過ごしておりますが、一瞬ですけど間ができたので、先ほど年賀状の製作をしておりました。格安プランで印刷してもらうので10営業日必要なもので、そろそろデッドラインでして。で、画像は、その年賀状のボツ案。というか、写真的にはこのほうが好きだったのですが、年賀状としては抽象的過ぎたのでボツに。カメラマンではありませんし、だからといって、文字を載せるとカッコ悪くなりますし。なかなか難しいものです。  さて、次なる原稿に取りかかることにします。次の山が待ち構えているのです。