#308 前評判以上に、おもしろさ(笑いじゃなくって)があふれていたSMASH。

 ここについて、おもしろいんだけど、たまにヘンなこと、意味不明なことを書くよね、と言われたことがあります。たぶん、それはマイナス的な意味合いで。なんとなく思い当たるんですが、それを意識すると、それじゃなくても浅い、自分の深みが消え去ってしまうので、気にしないようにしています。と言いながら、気にしていますが。さて、今回は思い切って、そんな意味不明なネタを。ちょっとばかし、言葉があふれて止まらないものですから。
 常日頃、海外ドラマに浸っています。アメリカものに。それが最近のカジュアルな外出を妨げる要因ともなっているのですが。ただ、見方として、制作側の立場から、かっこよく言えばクリエイティブな面から見ており、そのストーリーにはまるような見方ではありません。制作側の、凝り方とか、練り方が実におもしろいのです。と、ここまで前置きしましたので、この先は、聞いたことないような言葉を羅列させます。
 いよいよ、アメリカ本国でスタートするSMASHの話。いわゆるミュージカルテイストを用いたということで、gleeの二番煎じ的に捉えられていましたが、実際はかなり違っていました。なんていうんでしょうか、こちらはリアリティが強く、見せるべきところをごまかさずに、ストレートに表現しているところは、正当派とでも言いましょうか。その観点からすると、カット割りを細かくすることで、揃っていないダンスでも勢い出しているgleeは逆。いや、gleeを否定してはいません。gleeには非現実的な楽しさや遊び心があって、別物だということ。まさに、gleeがあるからSMASHが成立したかのような存在かなと感じます。
 で、SMASHですが、配役がとてもいい。American Idol後、生き残れそうながらもポジションが曖昧だった(と感じていた)Katharine McPheeを採用しながら、Wickedでglindaを演じた、つまり正当派Megan Hiltyも起用。Katharine McPheeだけだったら、彼女のよいしょ作品になっていましたが、良い意味で両者が引き立てられてまして、このバランスも絶妙。すべて、計算ずく。いやはや。で、さらに、Debra Messing(Will & Graceのイメージが強く残ってて、これからの仕事を心配していた。ちなみに同じ年)、そして、Anjelica Hustonですから、もはや、いやはやしか言えません。いやはや。
 で、で、pilot版は、いきなりKatharine McPheeのOver the rainbow(American Idolで絶賛だった)でスタート。この制作側の凝り方に、もはや脱帽であり、拍手喝采。まさに、いやはや、いやはや。そして、サクセスストーリーでありながら、いきなりブロードウェイデビューからスタートさせていますから、この先のストーリー展開もまた見物だったりします。このあたりも、かなり練られている気配が感じられまして。個人的には、スピルバーグが関わっているというので、ちょっと心配でしたが、回を重ねるごとに期待が失われていくにterra novaとは違って、この先が楽しみな作品です。もちろん、放送直前に、ほかの番組同様に、使用曲をiTunes Storeにて販売しており、商売上手なところもさすがですな。
 あ、gleeといえば、最新エピソードのMichael Jacksonトリビュートストーリーは、gleeらしさ満載だったと思います。すべての意味合いで。えっと、gleeは、負け組がいつの間にか勝ち組になっていたところで、無理が生じてしまった気がしています、個人的に。あ、Lea MicheleとChris Colferを卒業させた後のスピンオフ作品って、まさにSMASH的なもので、重なったからこそ立ち消えになったとか。これも勝手な想像ですが。
 そうそう、SMASHのtrailerをリンクしておきます。→

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