#303 理性と直感をバランスさせた選択を行うことが、幸せになる近道ってな、話。

 新年早々に、このブログについて、好印象という旨のコメントをいただきました。同業な方からのお言葉でしたが、これまでに取材をご一緒したこともあって顔見知りではあったものの、互いに深くは知らないという間柄だった方でしたので、ちょっとしたオドロキがありました。まぁ、そう言われて悪い気分になることはなく、逆にそのサプライズにうれしさを感じましたが、正直。こうしたことがありますと、何事も発信し続けることが大事だなと感じます。しかし、目の前を見ると、ここの更新がかなりグータラになっています。いかんですね、いかん。まぁ、その理由は自分でも分かっていて、自分から湧き出してくるものがないから、ただ、それだけのこと。言い訳、いや、違います。事実です。
 では、年末年始に、刺激がなかったかといえば、そんなこともなく……、と前置きが長くなりました。なんとも刺激的だったのは、NHKの教育テレビで放送していたコロンビア白熱教室でのシーナ・アイエンガー教授の話でした。観たのは最終回の幸せになるための技術ってテーマでしたが、乱雑に端的に言ってしまうと、それは自分次第、選択次第だと。ならば、直感に従えばいいじゃんとか思うのは、まぁ、ヨシダらしさではあるんですが、番組ではその直感について語られるところがありました。
 直感ってのは、何事かを選択する際に、雑念やら理性といった、選択する上での迷いを振り払うことを意味し、いい意味で使われますしかし、実は、直感とは、今、欲しいものを教えてくれる行動であり、また、言い方を換えると目先の誘惑だけに左右されてしまう危険性もあるそうで。で、その逆にあるのが、つまり、先に欲しくなるものを教えてくれるのが“理性”。つまりですね、直感に適切な理性を伴わせることで、よりよい行動(選択)が出来るようになるそうです。
 なるほどなぁ、と自分の行動を振り返りながら、ひたすらに感心していましたが、さらに刺激になったのは、選択した結果については、大なり小なり後悔が付きまとうものってな話でした。どこかしらに完璧主義が宿っている自分(自覚しています)としては、正しい選択=後悔しないことと思っていましたから、この考え方はちょっとしたショックを受けました。考えて選択しても後悔するし、考えずに選んでも後悔はするもの。そう捉えると、少しだけ楽に“選択”できるようになった気がします。
 番組では、自分が欲しいものが分からないと幸せになることはできない、ってなそもそもな前提も話していました。これって、満ち足りた生活を送るためには必要なことかなと。本作りにしても、工業製品作りにしても、そこにキーがあるような気がします。もちろん、ものといっても、物とは限りませんけども。

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