#310 親しみはあるのに、刺激を受けることはほとんどなかった、渋谷という街。

 日曜日の午後、友人からランチの誘いがあったので、渋谷まで出掛けました。最近、日曜日に、混雑ゆえの煩わしさから繁華街へと赴くことはほとんどありません。フリーですと平日に動けるという選択肢もありますし。まぁ、魅力あふれる誘いというわけでもなかったのですが、たまには意志と反する行動もしてみるかとばかりに出掛けたのですが。
 久しぶりに歩いた渋谷は、道行く人々のスタイルやらそこにあった店舗は変わっていても、けだるさをベースとした緩さと若さという感覚が満ちた雰囲気は変わっていませんでした。ああ、ここはこういう街なのだなと、再確認したとでもいいましょうか。
 渋谷は、学生時代にはバイトのために毎日のように神南からセンター街を通り抜けて駅まで歩き、会社員時代にはデザイナーやクライアントへ行くためにクルマにて駅前の道を通過した街でした。しかし、新宿以上に身近な街だったにも関わらず、この街から刺激を受けたことはなかったと記憶しています。まぁ、今思えば、この街が発していた感覚を受信するアンテナを持ち合わせていなかっただけ。なんとももったいない話ではありますが、スタンスの違いゆえに、無理に渋谷に染まらなかったことは正解だったかなとも、いまさらに思いますが。
 ランチ? まぁ、別に渋谷の必要性はなかったランチでしたので、特筆すべきこともなく。そうそう、駅前のスクランブル交差点での歩き方をすっかり忘れてました。あれです、先を読み、向かい来る人と、横を歩く人のルートを確認して譲りつつも、時に妨げながら、自分のポジションをキープするという、あの歩き方。昔は上手かったんですけどね。

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