#309 老舗に必要なのは時代に合わせながらも、スタンスを貫き通す自信、って話。

 海外番組といえば、いわゆるリアリティ番組がひとつのジャンルを築き上げていますが、まぁ、これもおもしろい作りをしていたりします。やらせか否かはさておき。American Idolのシーズン11が昨夜から日本での放映をスタートさせましたが、マンネリになりつつあるところを、X-Factorのことを気にしながらも、練ってきたなぁという印象を受けました。まだ、予選の段階ですが、ストーリーを上手く繋いでおり、見る者を不快にさせないギリギリを攻めながらも、アメリカンドリームなる可能性をベースとした構成。時に、司会者交代云々ネタも逆手に取ったり、そして、オチも作りながら、これまでを崩すことなく貫き通すスタンスは、老舗的な自信すら感じました。プロデューサーの指示かな。プロデューサーといえばちらっとNigel Lythgoeを映すあたりは、その存在をアピールしながらも、嫌味にならないギリギリな演出かなとも。
 一方、放送が終了したX-Factorは、イマイチだと感じて早期に視聴をやめました。12歳からという応募枠は、逸材発掘や話題性はありますが、歌い手としての未熟さは否めないと感じました。その一方でOver30という枠は、おもしろいと思いましたが。ただ、このタイミングで、審査員と司会者交代をアナウンスしたという戦略は、狙いすぎでちょっとイヤな感じがありました。
 そういえば、やはり、昨夜が日本での放送の最終回だった、American Horror Storyは、皆、死んだけど、いちおうハッピーエンドという落とし込みは評価できるのかなと。それよりもいいなと感じたのは、シーズン毎にストーリーを完結させていく点でしょうか。前にも書きましたが、ストーリー的には目的を達成した後、人気から放送を続けるために質を落としていくドラマが多い中、この手法ならば、長々と続けることができますから。
 話を戻しますが、昨夜のAmerican Idolを見てて、表現力ってのは身につけるものでじゃなく、身につくものだなと感じた次第。それにしても、ありきたりな言葉ですが、アメリカは層が厚いですな。

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