#307 タイヤ交換で感じた、ニーズを拾うという正攻法にある商売のキー、ってな話。

 いまさらながら、冬用のタイヤに交換しました。冬はタイヤを履き替えてSUVライフを楽しもうってな、スタッドレスタイヤの記事を執筆しながらも。しかも、誌面でオススメしているのとは違うブランドのものに。でも、それは理由があるのです。もちろん、記事に書いたタイヤがオススメできないってことではありませんし、書いたことにウソ偽りもありません。単純に、自分の場合、雪道だけを走るだけではなく、暖かくなってもこのまま、さらに、これであのスタックランドファームを走るため、タイヤの選び方がちょっと特殊なのです。理想は、冬は、あのスタッドレスタイヤを、それ以外は、そこのタイヤを履くこと。しかしですね、いろいろな個人的な事情があるのです。で、今回、選んだタイヤは、いわゆるちょっと昔のスノータイヤ。あくまでも冬用タイヤであって、イマドキの氷上で安心感があふれているスタッドレスタイヤではありません。サイプは波型ではなく、ストレート。積雪路や圧雪路は得意ですが、はっきりいって凍結路はかなり苦手です。あ、このタイヤ、2セット目だったりします。
 と、前置き(言い訳)が長くなりました。さて、本題に入りましょうかね。今回のタイヤ交換は、初めてが2つありました。ひとつ目は、ほぼ新品ながらも履いた形跡のある中古をオークションで手に入れたこと、ふたつ目は、タイヤ組み替えを、持ち込み大歓迎のショップで作業してもらったことでした。
 さて、ひとつ目。このタイヤは生産が終了してから7年ぐらいになるのでしょうか。1セット目はモデル末期に新品で購入しましたが、現在、この世に新品はなく、もう手に入らないものと諦めておりました。が、オークションを眺めていたら、あったのです。ただし、ちょっと履いただけの中古品。これまで、タイヤの中古品は避けてきましたが、自分にとっては価値あるものと考え、安くはありませんでしたが、落札。結果は想像していたとおり、まさにオークションテイストであって、程度は、こんなものだろうってなものでした。そう、悪くもなく、良くもなく。まさにオークション風。
 で、ふたつ目。タイヤってのは、たとえ友人から譲り受けようと、通販やらで手に入れられたとしても、そのショップでタイヤそのものを購入しない場合、つまり、持ち込みの場合、組み替え料金が少々プラスされるものです。さらに、いわゆるヨンクの場合、タイヤサイズがデカイからという理由で、特別料金が追加されることもシバシバ。ところがですね、それを逆手に取って、持ち込み大歓迎、でも工賃はリーズナブルという触れ込みで展開しているショップがありまして、最近。で、今回、利用してみたと。
 まぁ、なんとも楽だったのは、オークションで落札したタイヤを、そのショップに直送できたことでしょうか。つまり、タイヤを運ぶ手間がなかった。賃貸といえどもマンション暮らしでは、タイヤ置き場とその持ち運び(移動)はあれこれと苦労が多いもの。当日は予約しておいた時間に赴き、作業は1時間ほどで終了。気になったのは、タバコOKな狭い待合室とうちのクルマをチェロキーと言われたことぐらいで、対応は悪くもなく普通でした。で、肝心な料金は、RVという別枠ながらも、タイヤの処分料含めて6000円。持ち込みと、先の手間を考えると十分に納得できる価格かなと。商売ってのは、時代の流れに逆らわず、逆手に取ることで、成立させられるのだなと感じた次第。これが、ニーズを拾う商売なのですな。いやはや。
 ちなみに、履き替えた後、これといって用もないのに、千葉ニュータウンのジョイフル本田まで出掛けました。最初は馴染まない感じ、つまり違和感がありましたが、帰り道、馴染んで来たかなと思った途端、クルマとハーモニーを奏ではじめました。このタイヤの本領発揮ですな。スノータイヤなのに転がり抵抗が少なく感じ、なのに、接地感にあふれているという、まさに絶品。で、気付きました。トレッドがあるって、素晴らしいと。何を言っているんだこいつは、と思われるかもしれませんが、先日のバッテリー同様に、タイヤも極限まで履いたため、トレッド分がなくなっておりましたので。まぁ、サイプがある分、ヨタ感も復活していますけど。

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