#301 仕上がりはいいのに、先が分かりづらいアルトエコと、先が見えてくるN BOX。


で、中略。軽自動車は、ひとくくりで捉えられていることが多く、年式やら走行距離を気にしても、世代について気にする人は多くないと感じることがあります。たとえば、現行型で4代目となるスズキワゴンRでは、ユーザーですら世代の違いを語れる人は少なく、その周囲にいたっては全部ワゴンR。あれです、冷蔵庫やら洗濯機と同じ感覚。つまりですね、フルモデルチェンジしても、マイナーチェンジしても、よほど劇的な変化がない限り、見せ方を誤ると、そこに掛けたコスト分を期待できないと。いや、理想は切り離して。と、考えると、ジムニーなんて最たる理想の軽自動車ではないかと思うわけです。
つまりですね、軽乗用車のライフサイクルは長くあるべきだと思います。ひとことで言えば、時代に揺らされることない、確固たるスタンスを持つことでも言いましょうか。先見の明が前提となります。時代の流れが速いからこそ、読み切れないのも事実なんですが。
そう、考えると、N BOXからのホンダの新世代プラットフォームは、そのバリエーション(可能性)も含めて、ワクワク感があります。一方、アルトエコからは、これからのプラットフォーム戦略が見えてきません。クルマはとてもいいんですよ、両車とも。