#306 デジタルパブリッシングを加速度的に推し進める、iBooks Authorの可能性。

 日本ではイマイチ感のあるiBooks Storeですが、スタートした際に独自のプラットフォームを展開しながら、それを作成するためのアプリケーションをAppleが用意していなかったことが不思議でした。まぁ、そこにプロとアマチュアの境を作っておくのかと理解しておきましたが、単純に間に合わなかっただけだったのか、この度、iBooks Authorがリリースされました。日本語版は先かと思いきや、当然のように対応。縦書きは無理ですが、まぁ、これは致し方ない。しかも、無料というから、オドロキです。
 Apple謹製アプリケーションを細かに触ったことある方ならば、お分かりのとおり、操作はあのイージーさがあり、センスがなくてもプロっぽいものを作り上げられるという、なんともかんとも、まさにAppleらしさ満載。こうなると、もはや、いわゆるレイアウトアプリケーションは不要。で、もちろん、iBooks Storeでの販売も可能。まぁ、とにもかくにもムービーをご覧あれ→
 どちらかといえば教科書作成向けとされていますが、雑誌テイストも簡単に作れそう。こうなると、本作りのプロは不要であり、本に携わってきた出版社、印刷、流通といった現場は、もはや印刷することに価値を見い出しつつ、危機感をもっと覚えなければならないと感じました。まぁ、真っ先に思い浮かんだのは、Adobeは例のデジタルパブリッシング関連をどうするんだろうってことでしたが。ただし、iBooks Storeというメジャーになりきれていないところ限定ってのがキーになるかと。キーといえば、コンテンツ次第かと。なんとなくではありますが、しがないライターであっても、まじめに向き合えば生き残ることができるような気がしてきました。
 さて、何か本を作ってみるかな、と。そのためには、まず、メインマシンをどうにかしなきゃならんですな。

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