#1222 装備充実ではなく、価格ダウンを求められる、これからのクルマ。

 #1221であれこれ書いていたらですね、これからは装備を充実させてリーズナブル感を出すのではなく、クルマの価格そのものを下げていかなければならなくなるだろうな、なんてことを感じました。あ、アッパーモデルの話ではなくて、庶民の手が届くクルマの話。アッパーモデルは、価格に左右されないようですから、まぁ、もっと上がっていくでしょうな。そして、庶民からはどんどん遠のいていくのでしょう、きっと。
 で、価格ダウン云々の話。気づきました、新興国向けと謳ってリリースしているモデルを、国内に導入してはどうかと。仕様というよりは、品質を、その地域で求められるレベルに仕立てたモデルですから、日本人のように、すっかり贅に慣れてしまった人たちに受け入れてもらうには高いハードルが存在します。ただ、それら最新モデルを眺めていると、品質やら質感に以前ほどの不足は見られず、むしろ、ベーシックでいいじゃん、意外にいいね、と捉えられるようになってきている気がします。
 だからといって車種はなんでもいいわけではなく、日本で受け入れられるには、品質や装備とは異なる唯一無二的な理由が必要になります。そう考えた時に浮かんでくるのが、SUV。三菱自動車のパジェロスポーツ(写真上・中)や、トヨタのフォーチュナーには、国産SUVにはないサイズ感がありますし、実はフレーム別体ボディだったりとか、これでなきゃいかん、という理由があれこれとあります。日本で必要かどうかは、また別にして。そして、価格設定次第ではすんなりと受け入れられるのでは? と思うのです。なんていうんですかね、昔のクルマは良かったよね、的な話を良くするじゃないですか、クルマ好きって。新興国向けのモデルには、まだ、それが残っているんですね。そんなことも含めて。まぁ、燃費が……とか、排ガス基準が……とか、さらには先進安全技術やら、あれこれ言いだすと、導入は難しくなっていきますが。
 そうそう、この前、#1217でBMW3シリーズに3気筒モデルを入れたら、価格を下げられるのにな……、なんて話をしましたが、あの手法もありかもしれないなと思うようになりました。まぁ、3シリーズはアッパークラスなイメージがありますから、日本では受け入れられないかもしれませんが、1シリーズは、ありだと思います。そう考えると、日本には上陸していないボトムグレードがたくさんある輸入車は、価格を下げるという戦略において、方法次第では有利かもしれませんな。もちろん、まずは、輸入車=贅を尽くしたクルマ、というイメージを打ち砕く必要がありますが。あとは、あれですな、日本では3ドアが求められていないことを、ちゃんと認識しておくこと。って、個人的には3ドアがいいんですけどね、その分安くなるし、軽くなるし、トラブル少なくなるし……。ということで、左の写真は3ドアの1シリーズです。

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