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5月, 2013の投稿を表示しています

#503 ゴルフ7はやはりゴルフだったけど、ゴルフじゃなかった、って話。

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 事前に仕上がりがとてもいいとは聞いていました。でも、ここまでいいとは思いませんでした。というわけで、日本上陸を果たしたゴルフ7です。まず、日本に入ってきたのはハイラインとコンフォートラインの2グレードですが、これが2機種と表現したくなるほどに、違いを見せていました。両車の違いは、装備はもちろんですが、ハードウェア的にはリアサスとエンジン(排気量)にもあります。ところが、この両車、アッパーとスタンダードという表現では足りないほどの、違いがそこにはありました。  簡単にいいますと、ハイラインはとてつもなく質感が高かった。それは走り出しから分かるもので、タイヤの接地性がすこぶる高く、わかりやすくいうと路面に吸い付いて離さないといったフィーリングがあります。そして、17インチ(45扁平)タイヤながら、路面からの衝撃をすべてシャシーで受け止め、ボディには伝えて来ず。質感を語る以前に、クルマとしての完成度がとても高く、まさにいやはやといった感じ。で、快適性では、遮音性が高いことが強烈な印象として残っています。というのも、試乗会はゲリラ豪雨手前的な雨が降ったり止んだりの中でしたが、スプラッシュノイズはキャビンに届かず、窓を打つ雨の音が聞こえてくる程度。それなのにエンジンサウンドが耳に届くという、不思議な仕立てもなかなか興味深かったですな。エンジンパワーとフィーリング? もう、語るまでもなく。ブレーキからシートまで、すべてが同じ方向を向いていて、ケチのつけようがありませんでした。そう、 これまでのゴルフの延長線上にありながら、もはや別のクルマといった印象すら受けました。  では、一方のコンフォートラインはといえば、従来のゴルフ路線をブラッシュアップした感にあふれていました。ただ、どうしてもハイラインと比較してしまう。そして、質感に物足りなさを感じてしまう。たとえば、タイヤの転がりひとつ取っても、わずかなバタバタがあり、特にリアサスの影響もあって、フロントと比較するとリアの乗り心地におや? を感じてしまいます。その点だけをピックアップすると、ゴルフ6のリアシートの乗り味には、豊かさがあふれていましたなと、ついつい回想してしまいます。  だからといって、コンフォートラインやトレンドラインをゴルフの廉価版だとは捉えないほうがいいと思います。これら2グレードは、正常進化した

#502 久しぶりのロングドライブで再確認した、ジムニーの良さ。

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 6月末発売号の雑誌の締め切りが重なっています。公言してしまうと、レガシィとジムニーです。というわけで、しばらくはレガシィとジムニーネタが続くと思います。  で、ジムニー。昨日、巻頭の写真と文章で攻める企画の取材を早々に行いました。走行距離は1日で600kmと少し。天気は下り坂で、夕方には雨が降り出すというあいにくではありましたが、翌日の今日は、気分は爽快、疲労は蓄積といった感でいっぱいです。で、 #459 と同じようなことを書こうとしていたら、カメラマンさんからアタリ写真が届きました。 まぁ、これも過去と同じで、いずれの写真もそう来ましたかといった感に打ちのめされております。ただ、選ぶに選べない状況で、さて、どうしたものかと、考えること、見比べること数時間。決断できません。ちなみに、右の写真は、ヨシダ撮影であり、掲載される写真は、とんでもないハイレベルのものですので。  どの写真をセレクトしたかは、6月末発売の本を見ていただくとして、ジムニーの話ですな。えっと、車高が上がったジムニーであることはさておき、ジムニーはやっぱり愉しいのひとことに尽きますな。もちろん、高速道路ではかったるさがありますし、煽られるといったイジメに会うこともしばしばでしたが、気張らず走ろうという気にさせるところは、ビートルに似たところであり、そういう点からもいいクルマだなと感じました。これもまた唯一無二っていうんですか、ね。  ただ、ビートルと違うのは、やはり軽自動車であることが、妥協となってしまっている、と感じたことでしょうか。その設計は10年以上も前のモデルですから、最新の軽自動車とは比較できないのは承知の上ですが、静粛性にしても、走りにしても、パワーにしても、そして燃費にしても、あと少しが欲しくなる。でも、軽だしさ、軽だから、とついついフォローしてしまう。そこにウィークポイントがあるような気がします。たぶん、次期モデルは、それを払拭すべく、開発進行中だと推測されますが。って、次期モデル、どう仕立ててくるんでしょうかね。ATはどうするんでしょうか、フレームやらローレンジは……。

#501 久しぶりのロングドライブで再認識した、グランドチェロキーの良さ。

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 最近、自分のクルマに乗っていませんでした。それは、乗っておかなきゃいけない新型車が多すぎたことが主たる理由ですが、燃費がよろしくないことも、その理由となっていました。丁寧に高速道路をドライブすれば12km/L、都内で渋滞にはまれば5km/L。まぁ、V8/4.7Lにしては優秀といえる数値ですし、使用燃料がレギュラーなので、騒ぐほどではないのかもしれません。しかし、先日あれこれ書きまくったBMWの320dのように、高速走行にて軽く30km/Lとか叩き出されてしまうと、自分のクルマからついつい足が遠のいてしまうのも、また事実だったりします。  というわけで、今回の八ヶ岳ロングドライブも、年次改良を受けたレガシィのテストドライブを兼ねようかと思ったんですが、スケジュールが合わず。で、自分のクルマで700kmほどを走ってきました。いつも同じことを語っていますが、たまには乗らなきゃダメですなと痛感。といいますか、手放しちゃいかんな、と強く感じた次第。アメ車ゆえにヨタヨタですが、ヨタヨタならではのユルユルドライビングがあるもので、それができるようになると、それを探り出すと、倣うと、対話が可能となり、途端に愛着があふれ出してくるものです。  たとえば、少しアクセルを強く踏み込むと、先ほどまでの緩さとは異なる一面を見せてくれます。いや、ベースはユルユルのヨタヨタですが。たとえば、 コーナーでは、コーナー手前から意識的にヨーを導き出すようにステアリングをわずかに切り足し、ロールスピードが一定に収まるようにジワジワと操作し、グリップを見失わないポイントを探りつつもアクセルオンしていく。すると、ヨタヨタなのに、キレイに応えてくれるんですな、これが。前にも語っていますが、うちのモデルは、オフロードセッテイングゆえにサスは締め上げられた感があり、バタバタ感と固さがあるのですが、そもそも、ヨーロッパ仕様であることも手伝って、いわゆるアメ車らしくない味付けもあって……、って矛盾している表現ですが、そんな不思議なフィーリングがあります。  エンジンも、いまさらの8気筒ですが、やはり8気筒なりのアドバンテージはとても大きいと感じました、今回。このスムーズ感は、4気筒では味わうことはできませぬ。そして、このフィーリングが、先ほどのシャシーの味付けに似合っていて、破綻していない、つまり、バラン

#500 ふらっと、思い立って、誘われて、訪れたくなる、八ヶ岳。

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 ふらっと、八ヶ岳で行ってきました。まさに、ふらっと。思い立って。というか、誘われて。この前も行ってたでしょ、と思われるかもしれませんが、そう、5月の連休に行ってましたから、3週間前ぶり、となるのかな。ぶり、じゃないか。ちなみに、5月の八ヶ岳は、春どころか、まだまだ冬の様相を残しており、寒々といった風景が広がっています。つまり、特筆すべき感動があふれていないとも言えましょうか。逆に連休が終わって、5月下旬になると、新緑の季節を迎え、一気にその彩りを鮮やかに変えていきます。  そんな八ヶ岳へと訪れたわけですが、目的のひとつに、 安曇野、松本、乗鞍といった地域を走った ボンネットバスを題材にした絵の展覧会がありました。ボンネットバスについては、リアルタイムで目にしてはいない世代ですが、どこかでその面影を覚えていることもあって、あの頃という懐かしさを感じます。もちろん、その表現力もあるのですが、まさに懐かしい気分に浸り、また、この地域の昔に触れることができ、心温かになったとでもいいましょうか、豊かな気分に浸り、見終わった後は、しばし敷地内にあるバラ園にて、ぼけらっとしておりました。ただ、ぼけらっと言ってもですね、目の前にはアルプスが広がっていましたから、暇つぶし的なぼけらっととは異なりますので、あしからず。  絵を見るために、安曇野まで来ていますから、このままで帰るわけもなく。実は、数日後、この地を取材でまた訪れることになっていたんですが、そのロケハン(下見)をかねて、あちこちを走ってみることにしました。で、左の写真は、ビーナスライン。まったくもって寒々しい風景が広がっていますが、これが5月下旬のビーナスラインなのです。ただ、新芽が見られないわけではなく、まだまだ枯れ草のほうが割合が強いだけのこと。もう少し経てば緑に彩られるかなといった感じでした。って、考えてみれば、この時期にビーナスラインを訪れるのは相当に久しぶりのこと。なんだか、この見慣れぬ風景が少しばかり新鮮だったりもしましたが。って、この景色、この後の取材ではどうやって切り取られることでしょうかね。  今回は、途中から、名古屋の知人と合流してのドライブとなりました。って、1台にひとり、2台でのドライブです。ちょっと不思議なスタイルですが、良くやってまして、これがなかなか楽しい。ヤツとは 20年来のつきあいと

#499 なんかヘン、でも、それがすごくいい、そして、結論を忘れた、話。

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 写真は、これ、どこの日本? シリーズ(日本語はあえてヘンにしてあります)ですが、これは茨城県にて太平洋を臨んでいます。今日のドライブ取材でのひとこまですが、この風景を眺めていたら、何もない感を撮影してみたくなり、 あれこれ撮っていたら、不均衡さというか、不安定感がたまらなく良いなぁと感じ、て、こんな写真が。水平は取れていないし、クルマの位置が微妙に前。いやー、気持ち悪い。でも、それがなんかいい。というか、自分ではいちばん気に入っているんですが。  もちろん、素人ゆえに、意図的なんて撮影はできませんから、感覚のままに撮っています。ってそう書いたほうがむしろプロっぽいか。えっと、その、適当に撮っていますが、と、書けばいいのか。 まぁ、そんなふうな気分で撮っていますが……、って、あれ、何を言おうと(結論にしようかと)思ったんだっけか。  最近、多いんです。結論へたどり着く前に、あれこれ話しているうちに、結論がなんだったか分からなくなってしまうこと。いやー、まずい、と思っていたら、同い年の知人も、同じことを言ってたので、加齢によるものだと思います。  ということを結論にして。あとで、思い出したら、書き直しましょうかね。

#498 多用しない者には、全くもって優しくないスマートフォン(料金)。

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 以前使っていたiPhone4(ソフトバンク版)を母親に渡しました。Facetimeで孫とのやりとり、メッセージであちこちとのやりとりで、いちいちPC(Macmini2010)を立ち上げなくても済むように、と。もちろん電話の契約は切ってあります(自宅でWiFi運用)。ところがいちばんの目的だったFacetimeは、孫の親(うちの妹ともいう)がまったく感心なく、使わずで終了。ところが、 Macとメッセージやらカメラやらをリンクさせたら、 うちの母親はiPhoneの使い勝手が気に入って、メッセージするにもMacではなく、iPhoneで送ってくるようになりました。 これ、意外でしたが、やはりMacを起動させるとか、カメラのデータを移すためにケーブルを繋ぐといったことが煩わしいようで、そう考えると、この辺りに慣れていない人こそ、Apple製品で揃えてしまったほうがいい、ってなことを実感しました。  で、話はここで終わらない。さらに、リマインダーとカレンダーを教え、MacとiPhoneで連携させたらば、あれやこれやと活用するようになり、外に持ち出したいので、携帯電話としても使えるようになると、いいな、とリクエストが。まぁ、たしかに、それ、正論です。ただ、問題なのは電話料金。データ通信をフラット系料金にするとこれまでとは比較にならないほどの支払いになってしまいます。ならば、データ通信2段階プランにして使わせなければいいと思ったのですが、iPhoneでそもそもデータ通信を使わないのは無理ですし、さらに携帯電話にて撮影した写真をリサイズすることなく送ってくる人がいるようで、なかなかやっかい。  だったらば、デバイス側でデータ通信オフにすればいいと思われるかもしれませんが、外ではインターネットへ接続できないことを忘れて、webやらメッセージを使おうとすると、左のようなアラートが出てデータ通信オンへと誘導されてしまいます。また、外出先ではインターネットにつなげないと分かっていても、 SMSとMMS(Eメール)で色は違うとはいえ、どちらも同じように表示されてしまうために、外出先でMMSを使おうとしてしまい、やはり、データ通信オンにする可能性もあり。さらに、WiFiスポットならば使えると説明したところで、誤解と混乱を招くばかり。  というわけで、あれこれシミュレーションした結果、現時

#497 工業製品の評価とは、優劣だけを指すのではない、って話。

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 というわけで、下の #496 にて、最初に #493 で書いたASGの行のみをピックアップして、ちょっとばかり手を入れてみました。   #493 を書いた当初、 その内容に対して、激しいなんだかなぁ感を抱いていました。なんとなくフツー、で、はっきり言っておもしろくない、と。いや、クルマが、ではなく、自分の書き方が。自分らしくない。 で、気づきました。自動車雑誌的だな、って。いや、自動車雑誌的な文章を否定してるわけではなくって、ここらしくないな、と。そして、読み返すこと数秒、その要因がASGの行(くだり)にあることが分かりました。マイナスだけを書きつらね、そして放置してあったところですな。  で、手を加えたら、 上手いまとめになったね、と自画自賛。やはり、しっくりこない、文章は、何かが無理をしているんですな。と、反省を含めて。  それはさておき、モノゴトは捉え方次第と、そんな書き方をし ましたが、個人的にはup!を評価しています。しかし、それはBMW3シリーズに対する評価とは、軸が違います。ただ、両車に共通しているのは、コンセプトが明確であり、それを製品に表現していること、そして、それらすべてが乗る人を豊かにしてくれることに帰結していること。 2013年次RJCカー オブ ザ イヤーで両車が、同点1位と評価されたもの、そんな見方からではないか、と感じています。  もし、工業製品の製作過程において、心につかえがあるような、迷いがあるならば、評価軸を換えてみることをオススメします。

#496 up!を愉しめるか否かは、ASGの受け取り方次第、って話。

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  #493 で書いた、 up!のASGについて思うことをあれやこれやと。  まずは、 あえてマイナス的な観点から眺めてみましょうか。渋滞のようなシーンでは、クラッチのつなぎ方も含めて、トルクの出し方が唐突な面があり、首都高の渋滞ではひとり(1台か)ギクシャク、尺取り虫のような動きをしておりました。そして、発進後のベタ踏み加速では、1→2速スイッチ時の間がかなりのロスになり、完璧に流れをリードしたいような乱暴な走り方ではストレスになります。あとは、住宅街などでの急な上り坂、かつ右左折といったシーンでは、クラッチのつなぎに間を感じ、唐突なトルクに驚くこともありました。  と、マイナスをピックアップしましたが、いずれもオートモードでの話。つまり、オートモードが完璧と考えなければ済む話なのかなとも思いました。つまり、マニュアルモードをベースだと考えるといいかと。もちろん、マニュアル車のようなクラッチペダルを利用した微妙な調整には叶いませんが、まぁ、そこはオートモードを得るためにはクラッチペダルレスとしたのだと、考えれば理解できるのではないかと。つまり、考え方次第。と、これはASGを肯定する人たちに共通した意見だと思います。  そこで不思議なのは、 気にならない・気になるというレベルで評価がふたつに分かれ、気にしないという、妥協がないことです。…中略…、あれこれと考えましたが、たぶん、ASGを受け入れられる人とは、 仕方ないねを語ることができ、他を認めつつ、それを自分なりに理解できる人ではないかと。つまり、それは 自らを押しつけるのではなく、仕方ないねというニュアンスにより、相手を理解ができるか否か。こうじゃなきゃダメだ、ではなくて、そういう考え方“も” おもしろいねと、言えるかどうかではないでしょうか。  と考えると、ASGが合わないと感じた人に対して、何をどう説明しようとも、理解してもらうことができないワケも見えてきます。  で、さらに考えてみますと、up!そのものの価値が、実はASGを受け入れられる人向けに、仕立てられていることに気づきます。そんな視点からup!を眺めると、それを意図するかのように、VWはup!に対して、あれこれを表現しているような気がしてきます。 あれやこれはチープだけど愉しさをデザインしたインテリア、質感はゴルフに届いていな

#495 知らぬ間に芽吹き、気付いたら冬を越してた、我が家のバルコニー。

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 我が家のバルコニーで暴走しているのは、クレソンだけではありません。セロリも暴走してまして、あっという間に薹が立ち、豪華絢爛とばかりに花を咲かせています。いや、少しずつ大きくなっていた春先には、ひと葉をちぎりつつ料理に利用していましたが、暖かくなったと感じた頃から、そんな悠長なことは言っていられず、気が付いたらご覧のとおりに。別に我が家のセロリに限ったことではないんですが。これだけ花をつけてますから、種も相当なものでしょう。そして、わざわざ蒔くまでもなく、勝手に芽吹いてくるんでしょうね。 昨年秋にこぼれた種からバジルとミニトマトが芽を出していますが、もはや、こちらも暴走状態になりつつありますな。  あ、 珍しいところでは、あれです、なんと、シシトウが越冬しました。って、そもそも、これも種を蒔いてもいないのに、毎年、勝手に芽を出して大きくなり、実を付けたままに放置しておいたんですが、枯れたと思ったら、なんと新芽があちこちから。なんたる、しぶとさ、でしょうか。といっても、このシシトウ、数年前にとうがらしと交配してしまっているので、とんでもなく辛い実が混じるという、なんとも料理に使いづらさがありまして。そう、まさにロシアンルーレット・シシトウですな。

#494 覆っていたモノを取り払ったら、すっきりしたって話。

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 暖かくなる前から暴走をはじめていた我が家のクレソンですが、ここにきて失速しました。もう、彼らにとっては気温が高すぎるようで。というわけで、元気がなくなったところにさらに虫がつき始めたので、どうしたものか、と思案すること5秒、ざっくりと刈り取りました。なんていうんですかね、空気を通そうとばかりに、ばっさりと。  で、その様子が右の写真なのですが、なんとびっくりしたことに、覆いの下には、新芽(脇芽ですな)がたくさんありました。それは、茂っていた葉が枯れるのを待っていたかのように、いや、大きくなれずにいたといったほうが的確かな。 言い換えると、上がつかえているから、下の者は這い上がれないってことか。  あれ、これって、……、って、どこかで良く耳にする言葉。でも、ふと考えると上がつかえていようが、這い上がるものは這い上がっていきます。そうなんです、そう。這い上がれないことを、上がつかえているからと、言い訳にしてはいかん、と、そんなことを感じました。いや、具体的な何かってわけではなくって。  クレソンをネタにして、まさか、こんな結論になるとは思わず。ここも書き直しだなや。

#493 1年経たずしてリファインされていた、フォルクスワーゲンup!。

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 赤の広報車、連続4台目となったのは、フォルクスワーゲンのup!でした。メーカー・インポーターの広報車に赤が設定されるのは、インパクトを与えるという意味合いから珍しくはありませんが、4台連続で赤を借りることになったのは、さすがに珍しいことです。  さて、そのup!、日本上陸から1年経たずして、乗り味を大きく変えており、質感が大幅にアップしてました。いや、シャレじゃなくって、ほんとに。ゴルフ6ライクな、しなやかさあふれるシャシーを手に入れておりまして、アンジュレーションの緩やかな路面では、タイヤが路面を捉えて放さないというあのしなやかさにあふれており、まさにうっとりといった感があります。つまり快適さが強められておりました。もちろん、この変更といいますか、変化は公には語られていませんが、非公開にも語られていないという、まさに毎度のことだったりもしますが。ただし、借り出したハイアップに標準採用されていた185/55R15タイヤは、路面が荒れたところでは突然にドタバタ感が顔出し、どうしてしまったのだい? と問いたくなるシーンもありましたが。この点は、ムーブアップ(165/70R14)ですと、また違った乗り味になっていると推測されますな。  いうまでもなく高速道路でのスタビリティはハイレベルで、VW流の真っ直ぐ走るを表現していますし、コーナリングにおける安定感は高く、ベースポテンシャルの高さに酔いしれることができます。ただし、質感という面では、ゴルフ(6)レベルに届いているかといえばノーですし、ポロレベルに匹敵するかといえば、やはり違う。そこにはクラス差が確実に存在しています。って、まぁ、当たり前のことではありますが。  ただ、lupo時代と変わらないのは、小さいから安いという図式が成り立っていないこと。逆にいえば、割高感があるのに、あと少し感もある、と。そこを愉しめることが、up!ライフには大切かなと、感じました。

#492 面と向かってでも、オンラインでも、オフラインでも、雑談のススメ。

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 最近、編集部にて5時間、ファミレスにて7時間という、雑談をやらかしてしまいました。長話を避けようと心掛けていたものの、時計を見たら、そうなってたという、結果ではありますが。そもそも、話好きではありますが、キャッチボールのない一方的な弾丸トークはあまり好きではありません。それは、しゃべる側であっても、もちろん、聞く側としても。あれこれ話をして、そこから何かを発見することが好きだったりします。なんていうんでしょうかね、どこへ行っただけを語る人とは話は続きませんが、行った先で何を発見したかを話せる人とは、対話を愉しんでしまうとでもいいましょうかね。  何度も書いているような気がしますが、この雑談は、仕事の上でも、愉しく生きる上でも、キーになっていると思います。それは、思いつきを、ポンポンと言葉にできる、そんな雑談とでも言いましょうかね。 言葉を選んでの対話は、ギコチなさを生みますし、整えられた言葉からは、新しいことはあまり生まれなかったりもしますし。って、まぁ加減なのでしょうけども。  そんな感覚でポンポンと思いついたことを発する場として、不特定向けにはTwitterを使い、個人向けには MacOSのメッセージ&iOSのiMessageを利用しています。つまり、特定向けとなってしまうFacebookは、使っていません。いやいや、Facebookがダメというのでなく、自分の発信の仕方としては使い方が違うだけのことです。  で、その中の、メッセージとiMessageですが、MacとiPhone(iPad)を持っていても、リンクさせていない人も多いようで。これ、リンクさせておいたほうが愉しくなります。というか、便利ですので、リンクさせていない方は、一度お試しあれ。 ただし、きっちり書こうとは思わず、しっかりと返信しようとは思わないことがキーかと。  こちらは、ポンポンと発信しています。興味があれば返信を、なければ、放置を。こちらは、レスポンスがなければないなりに、そのまま走り去ってしまいますので。  雑談しましょう、雑談。あ、パンが焼けたので、このヘンで。

#492 周りで何かが動いている、でも、イヤな気分がしない、って話。

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 なんだか、周囲のあれこれが、動いている気がします。いや、景気じゃなくってさ。それは、本人が直接感じるところではなく、目にしていないところで。ただ、イヤな動きというわけではなく、なんていうんでしょうか、わかりやすくいえば、動かされているというよりは、いいことが連鎖して、動かされているとでもいいましょうか。いや、具体的なものは現れていないですし、そもそも、その実態たるヤツは見えていませんが。気分的なものではありますが。  なぜ、そんなことを感じたかといえば、ふと目にした、この雑記帳のアクセス数(上のグラフ)。最後、ガクンと下がっているのは、今月分のみだからなのですが、このままにアクセス数があると、今月分でグラフを飛び出すことになってしまいます。いやはや。全体的には 右肩上がりではありますが、こうして見ると、今年に入ってからの動きがちょっと異例で、大幅増となっています。一時的に、どこかでリンクされただけではないようで、まぁ、うれしい限りではありますが、そのきっかけが何だったのかは、よくわかりません。ただ、アクセス数を詳しくみると、クルマに関することへのアクセス数が多くなっていますから、やはり、そこにポイントがあるのかもしれません。最近、クルマネタだらけですし。さらに、詳しくみると、細かに焦点を当てた内容へのアクセスが意外に多いことが分かります。タイヤサイズ違い云々とか。雑誌やらで概要は分かった→詳細を調べたい→ネット、ってことなんでしょうね。なんだかなを感じつつ、実際に書き手として、詳細を書けるのは、文章量という物理的制限のない、ネットとなるのは致し方ないことで、まぁ、その検索の流れも理解できます。ってか、ここに、webと印刷物の、賢い使い方があるんですが。  さて、アクセス数といえば、例のクラウンのインプレッションのアクセス数が、かなり順調に伸びている、ってな、話を、先ほど受けました。 ヨシダを良く知る人からは、心配でハラハラしながら見守ったとか、カラダを良く動かすとか、クチグセがとか、もはや、知人たる的確なコメントを多数いただきました。真摯に受け止め、学習し、次回に生かしたいと思っております。  そうそう、リンクが分からんという意見をいただきましたので、再度、張っておきます。↓  

#491 待ち合わせは池袋、気づいたら横須賀でネイビーバーガーを食べていた話。

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 友達と会おうって話があり、会ったら、…中略…、横須賀巡りになってました。しかも、電車とバスで。しかも、周遊券なるものを使って。まぁ、こうした旅は、嫌いではありませんが、日曜日にあえて世間に倣った行動をすることは珍しく、とても新鮮ではありました。横須賀は、少し前に取材で訪れましたが、“ヨコハマ育ち”であることも手伝ってか、違和感がないといいますか、嫌いではない地だったりします。ただ、観光的な派手さは除いて。それにしても、京浜急行は快適、快適。窓の大きさやら、のんびりと流れる景色やら、心地よさを超えた、居心地のよさを感じましたが、これもやは神奈川ゆえのことでしょうかね。  周遊券は、バスも利用できるとのことで、バスに乗って観音崎を訪れました。これも初めてのこと。って、小学校2年生の春の遠足が、たしか観音崎だったと記憶しているのですが、あの時は、電車利用だったような記憶がありますから、そう考えると、観音崎までバスというのは、この人生で2度目になるのかな。上の写真は、久里浜方面の風景を臨んでいますが、実際には人だらけ。レストハウスがあるあたりは、テントやらタープやらが張られ、もはや、難民キャンプ状態。まぁ、気軽に海を楽しめる地と考えると、手頃さもあるんでしょうけど、云々。  周遊券には、食事券も付いていました。横須賀ネイビーバーガーか、横須賀海軍カレーを選べたんですが、カレーは体験済みだったので、左の写真のネイビーバーガーを。まぁ、味やら店やらはさておき、支払総額を考えるとお得感が高い周遊券だったことは確かです。この周遊券、もっと宣伝したほうがいいのになと思ったらば、観音崎でバスを降りる際、皆、この周遊券を提示していましたっけ。

#490 コピペはあまりに寂しすぎる、やっぱり愉しいのはクリエイティブ。

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 連休前のドタバタな仕事のひとつが、無事、本になって発売されていました。三菱のデリカをターゲットとした、ムック本(画像・アフィリエイトリンクは張ってあります)です。カスタムブックというタイトルが付いていますが、カスタム以外のクルマのベースのあれこれを執筆しました。その内容の細かなところはさておき、本になってあらためて感じるのは、スタッフとのあれこれのやりとりが密にできたことで、自らの意図を上手く表現できたことでしょうか。 想い→対話→新しいアイディア→表現とでも言いましょうかね。 意思疎通がしやすいスタッフとの仕事は、もちろん時に衝突もありますが、最終的にはいい結果にたどり着くもので、作品はもちろん、仕事としての満足度も高かったりします。  たとえば、P19からのDelica de Trekは、1日で相当な距離を走るという、かなりハードな取材でしたが、気心知れたカメラマンとのふたり旅だったこともあり、早朝出発も苦になりませんでした。P23の、石ころの地を撮影するためだけに走った200kmも愉しくもあり、それもまた上手い具合に原稿にも反映されています。  しかし、原稿に表現できたのは、そんなロケの愉しさだけではありませんでした。あの写真の数々に刺激を受けたとでもいいましょうかね。もちろん、現場では、撮影しているシーンを見ていましたが、自宅に戻り、オンラインで送られてきた写真を見たら、これがイメージしていたテイストと全く違う。まさにいい意味での裏切れたかのよう。そういう風に切り取ってきましたか、とショックを受け、まさにその刺激を受けて、原稿を書き上げています。このカメラマンとの仕事ではいつものことなのですが、あらためて眺めて感じるのは、自分では想像ができない作品を見せられ、それに刺激を受けることに、クリエティブの醍醐味があるってこと。  クリエイティブとは、コピー&ペーストではなく、取材という刺激によって、人と作り上げるというコラボレーションによって、作り上げられるものです。ですから、世間にあふれるコピー&ペーストを目にすると、それが意図的なのか、それともそうではないのか、と考え込んでしまうこともありますが、いずれにしても、とても残念に似た、寂しさを感じてしまいます。  なんだっけか。というわけで、デリカカスタムブック、いい仕上がりになってます。手にとってご覧く

#489 期待感とは異なる違和感を覚えた、締め上げられたV40クロスカントリー。

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 ボルボV40に、3つ目のモデルとなるクロスカントリーが発表されました。プレス向け試乗会(写真は浅間山)は連休前に終了しており、記事解禁となりましたのであれこれと思うことを。 V40はスタンダードモデルにクルマとしての基本をまじめに表現( #438 )し、そこに尖ったスポーティ性能を表現したR-Designというラインを作り上げてました( #484 )。  と、ここまでは、好印象でしたから、それに続く、クロスカントリーには、それらにはないSUVテイストを表現した、と思っていたのですが、そんなことはなかった。つまり、期待と違っていたと。まぁ、ひと言でいえば、ゆったりとした乗り味が見当たらなかった。緩さがなかったのではなく、締め上げられていたといえばわかりやすいかと。クルマとしては破綻していないのですが、クロスカントリーというサブネームへの期待感とは異なる、スポーティテイストが強く表現されており、あれ? を覚えたのです。  リフトアップさせた分、締めたくなるのは分かりますが、そこまでストローク感やロール感を嫌わなければならない理由も、よく分かりません。というわけで、クルマは悪くないのですが、期待感が異なりますから、このV40クロスカントリーについては、そこが要注意でしょうかね。ちなみに、他国仕様に存在する16インチ仕様が、実はベストバランスではないかと思ったりもしますが。17インチの225サイズに対して、205ですし。でも、R-Designは、他国ではスタンダードではない18インチなのに、あれだけまとまっていますから……、云々。  クルマの話はさておき、今回はV40の取りまとめを行ったHAKAN ABRAHAMSSON氏が会場にいらしていたのですが、ここぞとばかりに捕まえて、あれやこれやと話を聞いたのですが、これがおもしろかった。やはり、ボルボとは、よくわからないけど、心地いいという、北欧テイストがあふれていることを確認しました。わかりやすいギミック満載の日本車とは異なるアプローチとでも言いましょうかね。  そうそう、850T-5Rに採用された5本スポークホイールは、モデラー制作現場に落ちていた、鉄板の端切れを張り付けるように組み合わせてみたら、意外に評価が高く、採用となったそうです。つまり、それまでデザイナーが賢明に描いた案は、あっけなくボツになっ

#488 やんちゃにどこまで価値を求めるかで評価が変わる、PoloGTI。

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 ポロGTIにて、700kmほど走ってきました。また、赤です。ここのところ借りている広報車は、立て続けに、赤3台。ちなみに、次に乗るのもまた赤。ですから、4台連続で赤。いや、意図したわけではないんですが、赤続きとなっています。 赤話はさておき、ポロGTI。試乗会で箱根で乗った時には、完成度、好き嫌い、バリューフォーマネー含めて、ゴルフGTIに分があると強く感じました。いや、単体として眺めると、悪くはないですし、いい仕上がりなのですが、好みも含めて、ゴルフGTIの良さが引き立った感を受けていました。  で、今回、ロングドライブと相成ったわけですが、まぁ、試乗会で感じた非日常テイストは大きく変わっていませんでしたが、その中でもスパルタンに届かせないようにと絶妙に仕立てていることがはっきりと見えまして、そうなると、何もかもが好印象だらけといった感じとなりました。乗り心地については、リバウンドで逃げている感があり、サスペンションの固さを感じながらも不快感を覚えないという絶妙を探っています。 215/40R17というタイヤサイズを考えれば、まぁ、乗り心地の分をよくもまぁ確保したなぁと感心してしまうレベルですな。  ただし、タイヤサイズとデザインが強烈なワンダリングを導きますので、スピードが乗った時などにデコボコが続く路面では、えっと思うほどにとっちらかります。ただし、これもまぁ、あれこれ考えると納得がいくところ、か。1.4L・ダブルチャージャーエンジンは、ハイスペック版であることも手伝って、とんでもないスピード域へと一気に引き上げてくれますから、下手にはアクセルベタ踏みできません。つまりですね、トータル的には、荒さが残った、いや、荒さを残した、まさにボーイズレーサー的。路面トレースも、サーキットのようなフラットな路面ではそのフィーリングに美しさを感じますが、つぎはぎな路面では途中で諦めてしまうなど、あれこれと荒さがあります。しかし、それはまとめ切れていないのではなく、あえて演出されたものであり、マイナスなイメージを受けることはありませんでした。  そんなモデルではありますが、あえて燃費も計測してみたところ、100km/h巡航で21.4km/L(画像左)。都内では、渋滞にはまりつつでも、丁寧に運転すれば10km/Lを超えますが、流れに乗っている限りでは、10km/Lを下

#487 素でいられるから楽であり、だからこそ愉しさがあふれてくる、八ヶ岳。

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 八ヶ岳は、春へとふっと足を踏み込んだと思った途端、冬へと少し後戻りしていました。桜がようやく咲いたかと思えば、朝方は氷点下まで下がり。ただし、東京にいるときのような冷たさを感じることはなく、むしろすがすがしいと感じるから不思議です。なんでしょうね、この感覚は。単純に空気がきれいとか、そういうレベルを超えた何かが関係しているかのように感じますが。もちろん、野菜やらは、まだまだ先の話です。  さて、カフェ花豆の今シーズンは、ゴールデンウィークに合わせてオープンし、待ち焦がれたお客さんで賑わっていました。メニューは大きくは変わっていませんが、ひとつ、信州サーモン(生)を使った料理が加わっています。それは、大きなプレートにサーモンがピローンと載せられ、サイドサラダが付いているイメージを思い浮かべるかもしれませんが、これが違う。えっと、美しく彩られています。と表現すると、なるほどね、まぜこぜか、と思うでしょうが、それも違う。ほほぅ、と発してしまうほどに、オドロキがありますから、まぁ、来なされ、って感じでしょうかね。写真については、あえてイジワルをして、見せないでおきましょうかね。  毎回、毎年、同じことを書いていますが、カフェ花豆を中心としたあれこれは相変わらず。そこに集う人たちもあいかわらず。なんでしょうね、この居心地のよさは。いちばん近い表現は、あ、うん、の呼吸、って感じでしょうか。とにかく、愉しい。ストレスがないとか、そんなレベルではない、ストレートな愉しさにあふれています。素にしてくれる、素でいられる、そんな楽さも、愉しさに繋がっています。  ですから、来られない理由をなんだかんだ並べ立てていないで、言い訳ばかりしていないで、来てみなさい、そう言いたい気分でいっぱいですな。(八ヶ岳にて)

#486 Mac開腹作業後に、なぜかいつも余ってしまう、ネジ数個。 

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 わりと分解しています、Mac。といいますか、子供の頃から分解することは嫌いではありません。いやいや、率先して分解しているような気がします。あ、分解というと聞こえが悪いんですが、自分なりに解釈してみようと、自分なりに手を下します。同じか。  だからというわけではありませんが、父親のMacbookを分解しました。バックライト点灯が怪しくなってきたので。って、あれこれやと調べてみると、ハーネス断線、もしくはインバータ基板不良だそうで、とりあえずはハーネスを疑って交換することに。ちなみに、日本では交換やら修理でとんでもない金額を要しますが、かかった費用は、あっちからの送料含めて1000円ほどでした。  前回、分解したMacは、iBookG4だったかな。久しぶりに分解したMacは、まぁ、よくも、細かに作っていますなと、ひたすらに感心ばかり。…中略…、結果、ネジ、数個が余っただけで済みましたが、トラブルそのものは、どうやら基板が原因のようで、再開腹の必要がありそうです。  それにしても、このネジ余り、いつものことなんですが、だったら、そうならないように写真を撮るなり、メモを取るなりすればいいのに、しない。そして、いつも余る。まぁ、人生も同じですな。  それにしても、老眼で手元が見えないことがとても辛かった。いやはや。

#485 ひたすらに、いやはやな、DOWNTON ABBEYとMR SELFRIDGE。

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 いわゆる日本で放送されているテレビはほとんど見ないので、まったくもって、イマドキのはやりネタやらについては、わかりません。ところがですね、アメリカとイギリスのテレビ番組については、ちょいとばかり詳しかったりします。表現を換えますと、ハマッテいるとも言えますな。ただ、その中でも、全般というわけではなく、日本で広まる前のものが多かったりしますが。以前、書いたGleeは、自分の中では昔になってしまっていますからして。いや、どうだ、すごいだろ、って言ってるんではなくって、さ。  で、今、いやはやなのがイギリス制作モノ。中でもDOWNTON ABBEYとMR SELFRIDGEは、傑作だと思います(画像は海外版ブルーレイ、例のごとくamazonのアリフィエイト張ってあります)。いずれも、1900年代前半のイギリスを舞台にしており、なんていうんでしょうかね、知っているようで知らないので、時代背景を含めて、観ていてとても新鮮。ストーリー的には、ソープオペラ的であり、簡単に言ってしまえば、DOWNTON ABBEYは階級社会(使用人含め)の人間模様であって、MR SELFRIDGEは百貨店を舞台としたドタバタ劇。ところが、イギリスたる誇りを逆手に取って、演出のベースにしているといった感があり、いずれにも下品さが見当たらない。そこにイギリス流のこだわりを感じるのは、好意的に捉えすぎでしょうかね。  なんでしょうね、これら感覚。作品としての完成度、クリエイティブレベルが高いとでも言いましょうかね。ナニモノかにこびているテイストが見られない、ただ、それだけの気もしますが。もちろん、予算も違うか。あ、この感覚は、シャーロックにも通じますな。