#488 やんちゃにどこまで価値を求めるかで評価が変わる、PoloGTI。

で、今回、ロングドライブと相成ったわけですが、まぁ、試乗会で感じた非日常テイストは大きく変わっていませんでしたが、その中でもスパルタンに届かせないようにと絶妙に仕立てていることがはっきりと見えまして、そうなると、何もかもが好印象だらけといった感じとなりました。乗り心地については、リバウンドで逃げている感があり、サスペンションの固さを感じながらも不快感を覚えないという絶妙を探っています。215/40R17というタイヤサイズを考えれば、まぁ、乗り心地の分をよくもまぁ確保したなぁと感心してしまうレベルですな。
ただし、タイヤサイズとデザインが強烈なワンダリングを導きますので、スピードが乗った時などにデコボコが続く路面では、えっと思うほどにとっちらかります。ただし、これもまぁ、あれこれ考えると納得がいくところ、か。1.4L・ダブルチャージャーエンジンは、ハイスペック版であることも手伝って、とんでもないスピード域へと一気に引き上げてくれますから、下手にはアクセルベタ踏みできません。つまりですね、トータル的には、荒さが残った、いや、荒さを残した、まさにボーイズレーサー的。路面トレースも、サーキットのようなフラットな路面ではそのフィーリングに美しさを感じますが、つぎはぎな路面では途中で諦めてしまうなど、あれこれと荒さがあります。しかし、それはまとめ切れていないのではなく、あえて演出されたものであり、マイナスなイメージを受けることはありませんでした。

ただ、欲しいか、となると、個人的には、テイストが違うと言われても、ゴルフGTIを選びますし、キャラクターが異なってはいますが、アウディA1という選択肢も思い浮かべてしまいます。この内容を考えると、十分にリーズナブル感はあるんですけどね。難しい。