#501 久しぶりのロングドライブで再認識した、グランドチェロキーの良さ。

 最近、自分のクルマに乗っていませんでした。それは、乗っておかなきゃいけない新型車が多すぎたことが主たる理由ですが、燃費がよろしくないことも、その理由となっていました。丁寧に高速道路をドライブすれば12km/L、都内で渋滞にはまれば5km/L。まぁ、V8/4.7Lにしては優秀といえる数値ですし、使用燃料がレギュラーなので、騒ぐほどではないのかもしれません。しかし、先日あれこれ書きまくったBMWの320dのように、高速走行にて軽く30km/Lとか叩き出されてしまうと、自分のクルマからついつい足が遠のいてしまうのも、また事実だったりします。
 というわけで、今回の八ヶ岳ロングドライブも、年次改良を受けたレガシィのテストドライブを兼ねようかと思ったんですが、スケジュールが合わず。で、自分のクルマで700kmほどを走ってきました。いつも同じことを語っていますが、たまには乗らなきゃダメですなと痛感。といいますか、手放しちゃいかんな、と強く感じた次第。アメ車ゆえにヨタヨタですが、ヨタヨタならではのユルユルドライビングがあるもので、それができるようになると、それを探り出すと、倣うと、対話が可能となり、途端に愛着があふれ出してくるものです。
 たとえば、少しアクセルを強く踏み込むと、先ほどまでの緩さとは異なる一面を見せてくれます。いや、ベースはユルユルのヨタヨタですが。たとえば、コーナーでは、コーナー手前から意識的にヨーを導き出すようにステアリングをわずかに切り足し、ロールスピードが一定に収まるようにジワジワと操作し、グリップを見失わないポイントを探りつつもアクセルオンしていく。すると、ヨタヨタなのに、キレイに応えてくれるんですな、これが。前にも語っていますが、うちのモデルは、オフロードセッテイングゆえにサスは締め上げられた感があり、バタバタ感と固さがあるのですが、そもそも、ヨーロッパ仕様であることも手伝って、いわゆるアメ車らしくない味付けもあって……、って矛盾している表現ですが、そんな不思議なフィーリングがあります。
 エンジンも、いまさらの8気筒ですが、やはり8気筒なりのアドバンテージはとても大きいと感じました、今回。このスムーズ感は、4気筒では味わうことはできませぬ。そして、このフィーリングが、先ほどのシャシーの味付けに似合っていて、破綻していない、つまり、バランスがいいと。この適度な緩さと、適切な刺激が、自分に見合ってバランスしている、これが、グランドチェロキーを手放さない理由でしょうかね。と、とってつけたようなまとめになりましたが。
 あ、ちなみに、燃費はトータルで8km/Lジャスト。ま、愉しみとの引き替えであると考えたら、致し方ないと納得できるギリギリなレベルです。そう、ギリギリ。ほんとにギリギリ。それを再確認するためにも、乗らないといかんです。東京で、ではなくて、その素性を生かせる地で。

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