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#777 スタッドレスタイヤを新調しておけばよかったと後悔な、高尾の雪。

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 雪が降り続くという予報だったので、午前中のうちに用事を済ませておきました。いや、スタッドレスタイヤは履いていますし、ジープですから、スノードライブなんてお手の物なんですが、履いているのはいわゆるヨーロピアンスノータイヤ。積雪路と圧雪路は愉しいんです、いやいや、頼もしいんです、ただ、オンロードでの乗り味がとてもいいものだからと1年中履いてて、しかも、そのままにスタックランドファームを走っているため、ブロックは飛び、サイプ(そもそもストレートサイプ)も開きつつ、つまり、凍結が弱いので、早々に出かけたというわけです。ちなみに路面はクルマが少ないこともあって、圧雪路が早々に凍結になってました。  で、明日の都知事選挙の期日前投票を済ませ、農産物売り場へと出向き、スーパーで牛乳とカレーのルーを購入して、ガソリンを満タンにして帰ってきたわけですが、人はまばら、クルマもまばらでした。皆さん、無理して出て来ない分、クルマの運転に不慣れなドライバーは少なくはありましたが、それでも、直ドリしながら走る(コントロールを失っているともいう)キャラバンや、坂道の信号で発進できないFF車も見かけつつ、ただ、まぁ、坂を上ろうとするクラウン(FR)は見かけませんでしたから、いいのか。そうそう、農産物売り場はこの飛び石連休を利用して大々的なイベントを仕掛けていたようですが、残念なことに人はまばらで、限定数を設けた特売品も誰も購入しておらずという有様。そもそもクルマで来ることを前提とした場所ゆえに仕方なくもありつつ……。そんな風景を見ていたら、その全てを買い占めたくなった……ではなくって、そこに経済的なダメージを見ながら、都会で雪が降ることのたいへんさをあらためて感じたりもしましたが。  というわけで、午後は家に引きこもって原稿書きをしつつ、外の様子を眺めていましたが、これだけ降ってしまうと、先の凍結の件もありますが、もはや出かけるに面倒になってきました。夜は散歩程度にしておこうかと思っていますが、散歩たって、高尾はかなりの積雪量(20cmどころじゃないと思うぞ)ゆえに、歩きつつもラッセルは必至ですし、ならば、クルマでラッセルしたほうが愉しいかなとも思い始めたりして……、云々。そうそう、左の画像は、我が家のバルコニーですが、昼間にプランターの雪を払いましたが、そんなの意味ないとばかりにここまで積...

#776 プラットフォームは格下げでも、志は変わらずだった、3世代目ハリアー。

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   3日連続の試乗会において、試乗したクルマの総台数は 6+14+8= 28台となりました。ヨシダの記憶容量は少ないのですが、どのモデルも ごちゃ混ぜにはなっていません。それは、印象に残るクルマだらけだったからです。 初日の6台のうちの1台はすでに #775 にて書きました。で、そのうちの残りの5台はエンバーゴが掛かっていますので、まだ書けず。2日目の14台は簡単にはまとめきれず。ということで、3日目の8台について先に書きましょうかね。その内訳はハリアー(5台)とノア・ヴォクシー(3台)でした。  で、ハリアーから。観点はどこまでハリアーを表現しきれていたかにありましたが、合格点を出せるレベルになっていると感じました。インテリアの質感については、本革テイストを作り上げたパネル、タッチパネルを大胆に使ったセンタークラスターデザインやら、あれこれギミックも含めて、ハリアーらしさを感じました。そう、ハリアーらしさ。で、走りについては、まず、2.0L+CVTはネガに捉えなくていいと思います。過去の直4/2.4L+ATは、やはり無 理があったことを振り返らせてしまうといえば、分かりやすいでしょうかね。過去のハリアーはV6もしくはハイブリッドでその世界観を完結させており、個人的には必須ユニットと捉えていましたが、今回は直4でもいいんじゃないと言える仕上がりになっています。簡単に言いますと非力感がない、つまりは、トルク感がある。だから、不足なし。もちろん、CVTの助けもあってのことですが。ただ、直4ゆえのフィーリングは音、振動といった面から、ハイブリッドに表現された新しいハリアー感には届いていません。ま、当たり前か。  乗り味は、高速域でのスタビリティに長けており、その分、日常域ではもう少し路面を“美しく”トレースして欲しいと思うところもありましたが、まぁ、これは、不満があるというよりは、このプラットフォームゆえということと、高速域での云々とのバーターであると捉えると、十分に理解できるところです。コーナーでは、必要な分だけロールさせるってチューニングをしています。当たり前の表現ですが、余計な動きをさせない、その動きに質感があるという意味合いであって、それは、ロール剛性とロールフィーリングのバランスがとてもよく、まさに、荷重移動を意識しながらのドライビングが愉しい...

#775 新パワートレインの採用によって、大きな進化を果たしたプジョー208。

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 今日の試乗会は、なんだかんだで6車種に乗ったんですが、やたらエンバーゴがありまして、どれを書いちゃいけないのか、何を書いちゃいけないのか、あやふやになってしまったので、まずは書いていいと言われたモデルだけ書いておきましょうかね。  というわけで、新しいパワートレインを搭載したプジョー208。あれです、新開発の1.2Lエンジンと、オートクラッチ付きMTトランスミッション(ETG5)と、オートストップを採用した208。結論からいいますとね、 洗練されたシャシーと、新しく採用された技術とが、ハイバランスしていました。つまり、いい。とってもいい。想像以上にいい。  1.2Lエンジンは、昨年 #430 にてベタ褒めした208Allureに搭載されていたユニットですが、その印象は変わらずのまま。最近の新開発1.2Lといいますと、そこに過給器(ターボやスーパーチャージャー)が付いて排気量以上のパワーを発生するのがデフォルトとなっていますが、このエンジンはNAのまま。そう、NA。で、最高出力は82ps。ゆえにパワーないでしょ? と思われるかもしれませんが、これがある。というか、トルクがある。というか、回転域における役割分担がしっかりとできています。トルクピークを2750rpmとしていますが、この回転域までトルクをしっかりと発生させながら、ここから先ではトルクは落ちつつも回転数で稼ぐ、つまりパワーで稼ぐといった役割分担をしっかりとしており、全回転域において不足を感じさせません。その計算も好印象と言いますか、天晴れと言えるところ。もちろん、過給器付き1.2Lと比較してしまえばトルク感は薄れますし、高回転域ではパンチに物足りなさを感じます。しかし、NAらしいフィーリングと小排気量なりの軽快感にあふれており、ふと、スピードメーターに目をやるととんでもない速度域になっています。考えてみますと、 昨今のエンジンは 1.2Lターボでさえ、そこまでのパワーは不要でしょといえるほどですから、ベーシックならばNAでも十分と言える時代が来たのかもしれませんな。  シャシーは、タイヤを路面に押しつけ続ける、そう、路面がタイヤを離さないのではなく、タイヤが路面を離さない(!)フィーリングをベースにしながら、その動きに愛おしくなるような細やかさを表現しています。つまり、猫足たるフィーリング。昔のプ...

#774 全部を見せつつも、詰め込まない加減がいい、今月号のMacPeople。

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 同業者の作品をベタ褒めすることは多くないとは、以前にも書きましたが、今月号のMacPeople(画像はamazonのアフィリエイトが張ってあります)はなかなかいい特集となっていましたので、ここでピックアップしておきましょうかね。といってもその特集とは、Mac誕生30周年記念をベースに過去から現在までマシンを全部見せってな、乱暴な言い方をすれば、ただそれだけのこと。もちろん、月刊誌の特集ですから深くは突っ込めず、全体的には広く浅くとなっていますが、そんな全部見せをしながらも、詰め込みすぎない感と、デザインと文章量と、つまり、構成がとてもいい感じになっています。そう、情報の抜き方が丁度いい。見開きで5、6台といったところに止めて、それぞれのマシンのネーム量はMaxで400w、写真も多くて2点。 そもそも、Mac本体のビジュアルってのは、誌面上の空きスペースを必要とするデザインゆえに、このくらいの加減がむしろ必要なのかもしれませんな。  で、そのままの流れで続く第2特集は、Macpro。こちらは、もう少しビジュアルにこだわってもいいのではないかと思いましたが、MacPowerではなくって、MacPeopleですから、こんなもんでいいのかな。それでも、見開きな扉で底面のアップ、次のページで筐体とカバーを外した写真で1ページずつを割いていますから、十分か。まぁ、いずれの特集にしても、AD(Art Directorね)がいるからってのもありますが、ま、デザインにもブレがない分、分かりやすさがありましたし、そこに資料性を感じました。  つまりですね、そういうことなんだと思います。雑誌における資料性という見せ方は、深くだけではなく、広く浅くであっても方法はある、のだと。そして、そこに今という視点があること。つまり、それは過去からの単純な流用ではなく、新たに編纂していること、イマドキの見せ方をしていること。編集会議ってのは、使えない企画を挙げるのではなく、使える企画の見せ方をどうするかを考える場であるとは、常々言ってきましたが、ま、そんな感じですな。  というわけで、このMacPeople、購入してしまいました。深く読み込まずにふらっと雑誌を購入するのは、かなり久しぶりのこと。ちょっと自分でも驚きましたが、ま、そういうことです。

#773 4WDならば、雪を走らないともったいないのです、ってな話。

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 雪が降るという予報が、時間までぴったりと的中したのは、今シーズンでは初めてではないでしょうか。15時頃から降り出して18時頃には小康状態になる。今日の雪はそんな降り方となりました。  たまたま、クルマで出ていたのですが、もちろん喜び勇んで走っていたのは言うまでもありません。といっても、スピードを出すとか、流すとか、そんな運転ではなくって、写真のように雪景色を眺めながらのドライブって感じで、スノードライブの雰囲気を愉しんでおりました。路面は積雪までいかず、シャーベットといった感じでしたし、何よりまだ凍結はしていませんから、どこかで誰かがスタックして道を塞いでいるなんてこともなく、すいすいと走れましたが。まぁ、正直いって不満。家に帰ることなく、雪道を走っていきたい衝動に駆られましたが、明日からの連続試乗会に備えて、今宵は家でおとなしくしていることにしました。自分でいうのもなんですが、珍しい、とっても珍しいことです。  何回も言いますが、やっぱり4WDならばスノードライブを積極的にしないと、もったいない。そんなことをあらためて感じました。

#772 ひとりよりふたりのほうがいいけれども、鍋はひとりでもかまわない、話。

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 ひとりでいることは嫌いではありませんが、ふたりでいるほうがいいとは常々思っています。そう、思っています。でも、ひとり鍋は割と好きだったりします。単純に、自分が食べたいものだけをひたすらに食べていられるからという、つまらない理由からです。こうして文字にすると恥ずかしい気分になってきますが、単純にそんな理由だけのこと。  ちなみに、そんなひとり鍋の具材はとっても単純。葉物野菜だらけ。あとは、大根とにんじんがあれば幸せ。タンパク質として併せるのはコストパフォーマンスから鶏肉。って、水炊きと言えば少しだけ上品に聞こえるかもしれませんが、素材の味を愉しむという意味合いと、簡単だからというただそれだけのこと。で、美味いポン酢があれば十分となもし。逆にいえば、いい素材と、いいポン酢がなければ、成り立たないとも言えますが、我が家には探しに探してたどり着いたポン酢がありますし、我が家のバルコニーで栽培している野菜もありますし、JAの農産物売り場が近所にあることから、それらに困ることはありません。  もちろん、いろんな味付けの鍋も好みですが、ひとりの時は面倒が先に来てしまうので、ついついこうなります。といいつつ、これだけ野菜を詰め込める鍋ってのも、贅沢といえば、贅沢だったりもしますな。

#771 クルマの先進技術・機能名が長すぎて、分かりにくいって話。

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 先ほど、エクストレイルの原稿を書き上げたのですが、その中に、アドバンスドドライブアシストディスプレイ(27文字)という単語を用いて、33文字のキャプション(写真説明文)書かねばならない指定がありました。それを書きつつ感じたんですが、 こうして新型モデルの執筆しているとカ タカナで表記された機能が多くなったなって。しかも似たり寄ったり。 ちなみに新型エクストレイルでは、耳慣れない新機能&装備として、こんなネーミングが加わっています。    アドバンスドドライブアシストディスプレイ    アドバンスドヒルディセントコントロール    アクティブライドコントロール    アクティブエンジンブレーキ    コーナリングスタビリティアシスト  んー、その多機能ぶりは伝わってきますが、機能性は分かるような、分からないような、そんなネーミング。それにしても、アドバンスド(先進)という言葉を使った場合、次期機能ではどう表現するのでしょうかね。って、あれか、常に先進だから、いいのか。そして、 この傾向は何も日産だけではなく、古くはBMWの先代3シリーズあたりから感じていました。しかも、皆で似たり寄ったり、でも微妙に違う。だから、さらに分かりにくい。そういう意味からすると、スバルのアイサイトのような斬新なネーミングは分かりやすさとなっているわけですが、スバルとて新しいアイサイトで次のような機能を加えています。    アクティブレーンキープ    プリクラッシュステアリングアシスト    AT誤後進抑制制御  総称名ならなんとか違いを表現できたとしてもですね、やはり機能名となると、機能そのものを表現しないわけにはいかないようで。個人的には、 AT誤後進抑制制御については、従来の AT誤発進抑制制御と、後と発だけの違いでして、どうなんでしょうかね、これ、なんて開発陣と話をしてきましたが、ま、難しいんでしょうな。だからといって、略語にするわけにもいかないですし。  ん、画像? これはAppleのiSightです。ちなみに、このiSightは、 03年にデビューしたビデオチャット用のカメラで、 自動運転には何も関係ありません。 当時としてはハイスペックな640*480、30fpsを誇ってましたが、早々にOS10.7辺りで切り捨てられました。そうなんです、Appleって簡...

#770 心を落ち着かせ、そして豊かにしてくれる溝口 肇サウンド。

 音楽つながりネタってことで。チェリストである溝口 肇のサウンドも好きです。 世界の車窓からのテーマ曲(右はYoutubeより) といえば、ああ、あの曲ね、と分かるかと思うのですが、その曲を作られた方です。 そもそもの出会いは、 1本の販促用カセットテープでした。 80年後半だったかに、ソニーミュージック(CBSソニー時代か)が、和製でNew Age(Musicって言葉はつけていなかった気がする) をピックアップしました。手にしたカセットテープはその販促用で、 これも記憶があやふやですが、“真っ白”ってキャッチと、相原コージのかってにシロクマのイラストが描かれており、たしか、それぞれの作品がフルサイズ収録されていました(これも曖昧ですが)。  そこにあった溝口 肇の曲が、タバコのPeaceのCMに使われいた曲で、タイトルも「P・e・a・c・e」(→ ■ Sonymusic視聴)。嫌煙なスタンスはその頃からでしたが、タバコとは関係なく、この曲を聴いた途端にショックを受けました、まさに、落ちました。適度なリバーブとチェロのソロの奏でによって作られた不可思議な空間が、頭に浮かんでくる、そんなクリエイティブ感を初めて味わい、 音楽ってのはメロディだけを追いかけるのではなく、その音が響く空間を想像させることが大切なんだな、なんてことを知りました。そして、そのCMも、Peaceってタバコに与えたかったイメージをダイレクトに表現しているなと、その演出を含めて、強く感心したことを今でもはっきりと覚えています。  さて、長くなってきた。ま、そんなきっかけから溝口 肇を聴くようになり、コンサートにも足を運ぶようになりましたが、その 音楽的な表現は、 広くに受け入れられるにつれて、明らかに変わっていきました。もちろん、何かに影響されながら、影響を与えながら、変わっていくものですし、 多くの人が望んでいるのは世界の車窓からであることも含めて、それを否定するつもりはありません。そもそも 、この人が音楽を書くようになったのはコマーシャルベースではなく、自らが眠るための音楽にベースにありましたから、たぶん、誰のための音楽か、そんな視点が変わっていたんだろうなと眺めていますが。 そう、好みの問題。 ただ、最近ですね、震災をきっかけにふたたび眠るための音楽を作られ、なんと無料で配信さ...

#769 種ともこって、音楽的な才能にあふれていると思う、ってな話。

 あのですね、種ともこってシンガーソングライター(!)さん、とっても才能ある方だと思います。って、25年前から感じていましたが。昔とは、バックボーンが変わり、今では商業ベースであることが見えなくなったこと、ご本人はもとより、周囲も共に年を重ねたこともあって、その表現はよりストレートになった気がします。なんていうんでしょうかね、そこに 互いに心地よさを見い出し、それを愉しめるようになったのかな、と。  右はYoutubeにアップされていた“笑顔で愛してる”という曲のPV。バックに大手レコード会社がついていた頃、90年の作品で、タイトルのい抜き言葉に世代を感じ、そのムービーにこっ恥ずかしさがあったりするんですが、それらはさておきですね、音楽たる完成度はとても高い。個人的には、彼女の最高傑作だと思っています。 そもそも、この方の声質は、前へと出て来ないという奥まった感があるのですが、その一方でフラット(平ら)なトルク感にあふれています。飛び抜けるような高音域はないけど、 存在感はとっても強くある、そんな感じです。だから、耳に残る。そして、 アレンジや音色選び次第で、埋もれもするし、生き生きともする。で、この曲に関しては、完全に、完璧に後者。軽快さあふれるポップさをベースにしながら、持ち味である高音域でのフラット(平らね)を、サビの盛り上がりで効果的に使いつつ、それをかき消さない音色を組み合わせた上に、自らのコーラスで補うという、まさに、計算されつくした感があります。Youtubeにアップされていたのはアルバムバージョン(PVバージョン)ですが、シングルバージョンよりも音数を落とすかのようにすっきりさっぱりとさせて、意図的にボーカルを引き立てたミックスによって、作品としての完成度を高めるなど、その探り具合も高く評価できるところです。はい。  そのほか表現力という意味合いから傑作を挙げるとするとですね、93年の恋はしょうがない(どこにも落ちておらず)、 94年のあなたをあきらめない(sony music視聴、肝心なサビにたどり着けず → ■ )、 05年のカナリヤ、あなただけを、伝説(3曲とも iTunes US → ■ )あたりかなと。いずれも、彼女の世界観が豊かに表現できている作品でして、って、タイトルだけピックアップすると、ストーカー的なイメージを受けるかもし...

#768 釜飯を食して45歳の悩みを話しつつ、その値段に不思議を覚えた、話。

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 昨夜は、突然に知人(同い年)が来訪しまして、野菜系というか、農業系な人だったので、野菜だらけの鍋でもいいかなと思ったのですが、 ずっと気になっていた近所の釜飯屋へと出かけ、45歳どおしで悩みなどを語ってきました。いや、悩みってほどではありませんけど、賃貸がいいのかとか、将来どうするのかとか、そんな話。毎度のことで、結論は出ないんですけどね。  話の内容はさておき、その釜飯屋というか、釜飯の話。いや、そもそも、釜飯の単価って、なぜに高めなのでしょうねって、ふと思いましてね。ま、注文が入ってから炊くとか、季節の素材を入れるとか、味付けがとか炊き方がって、ちょっと特殊なのかもしれませんが、冷静に考えると、全く特殊ではなく。具材を入れて放置という調理方法はとっても単純。火加減ったって、ワタクシのは焦げず、張り付かず、でも、焦げの風味ありというジャストな炊き加減でしたが、知人のは強い焦げ付きがあるってな具合。そう、炊き加減に完璧を極めるのはもはや釜をスケルトンにして見られるようにするしかないわけで、つまり、特殊技能代にはなり得ないと。ま、味わいに通じる炊き方ってのはあるか。  あとは、雰囲気代。そもそも、店舗は、街灯のない道の奥にひっそりとたたずみ、テーブルは掘りごたつで、品格は別にして適度に手入れされた庭やらの、雰囲気。あ、釜飯の味は悪くなかったんですよ。というか、美味しかったし、お客さんがあった時に、連れていける食事処でした。でもね……、って、話です。

#767 利用価値は高いけど、書き手はストレスある、自動車雑誌カタログ企画。

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 あ、下のアーティクル、分割しました。あまりに長かったので。というわけで、先に書いたものから分離した話で、自動車雑誌のカタログ企画の話やら。  自動車雑誌やムックでは全車をカタログ的に見せる特集を組むことがあります。全てのモデルを見られることから人気がある企画ですが、実は執筆するほうはかなりの苦労があります。あの少ない文章量の中でそのクルマの全てを語る必要がありますから。そんな中でいかにそれぞれのキャラクターを際立たせて紹介するかは各ライターの腕の見せ所もであります。とか書いてしまうと、自信がなくなってきますが。  たとえば、最近、スバルはフルオートエアコンに左右独立温度調整式を加えて広く標準装備化(画像左)しており、トピックとしています。つまり、快適装備って項目があったらば、それを真っ先に書かねばなりません。しかし、それだけで18文字。快適装備を39文字でまとめてくださいとあったら、その半分は装備名で終わってしまうわけで、それがどうなのかなんてところまで言及できません。つまり、採用の有無しか書けないわけで、そこにライターとしてのフラストレーションがたまってしまいますが、まぁ、仕方ない。どこかで線引きをしなければなりませんから。  さて、話は少し飛びますが、今回執筆したコンパクトカーの原稿において、高得点としたのは、アクア、ノート、フィット、アクセラ、インプレッサ、スイフトでした。ヨシダの趣向を深く知っている人は、え? っと思われたかもしれませんが、そうなんです、見方次第で、その書き方(ある種の評価)は変わってくるものです。もちろん、ウソはついていませんし、おべっかも使っていません。ちなみに、編集部がピックアップした評価項目のおかげもありますが、その中でもアクセラは満点となりました。  ちなみにですね、この企画のテーマがですね、ヨシダナオシのイチオシ国産コンパクトカーだったら、異なる評価になっていました。で、何がイチオシになるかって言えば、やっぱりスズキのスプラッシュ(いちばん下)でしょうな。装備内容やらはさておいて、クルマとしての仕上がりとあの価格を考えるとね。その選択もスマートだと思えますから。

#766 トヨタといえばHV、でも、コンパクトガソリンは元気がない、って話。

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 先ほどそんなカタログ企画の原稿執筆を終えました。今回はコンパクトカーを26車種。で、少し前から気付いていたのですが、売れ筋モデルであるコンパクトカーに対して、各メーカーの戦略の違いから、その差が強く浮き上がっています。  たとえば、トヨタ。ハイブリッドモデルが好調であることはご存知のとおりですが、小排気量ガソリンエンジンモデルではトピックが少ないという現状があります。いちばん分かりやすいのは燃費性能。カタログ燃費値での比較ではありますけど、ほかメーカーが20km/Lを軽々と突破したかのような値としているのに、そこには届かず。クルマとしてスペシャル感のあるイストで17.2km/Lは許せたとしても、スタンダードたる存在であるヴィッツがオートストップが付いていたとしても21.8km/Lに留まっています。あとは、衝突軽減関係に注目が集まっている安全装備。これも、トヨタはウィークポイントとなっており、スズキと三菱も同様に……。  なぜ、こうなっているのか。各メーカーに技術力がないわけではなうk、たんにタイミングを逸してしまっているから。低燃費を狙う技術にしても、安全性を謳う機能にしても、プラットフォームがそれに対応していなければならないのですが、アイドリングストップに対応できるパワートレインであるかとか、VDCの世代であるとか、 そう、世代的に対応できないだけのこと 。ですから、最近デビューしたフィット、アクセラ、ノートはしっかりと網羅しているわけで、スバルは先を見越して動いていたこともあって一昨年のデビューのインプレッサでも対応できています。  まぁ、そのスバルインプレッサスポーツにしても、実は、ほかのモデルと比較すると燃費性能では優れているとは言えないレベルにあります。良くても17.6km/Lですから。しかし、それを許せてしまう何か、つまり、アイサイト、AWD、コンパクトではないといったことまで、まさにウィークポイントを超える魅力を揃えており、この燃費の件だけが前面に出されることがありません。と考えると、商品性たる戦略でフォローできるのかなとも思ったりもします 。すべてにおいて満点である必要はないってことですな。   トヨタは、ブランド性と販売力という、ほかブランドが持ちたくても持てないほどの、強力な武器をもっていますから、ほかのモデルよりも商品性に...

#765 初日でさらっと色合いを変えてきた、例の小銭入れの話。

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 えっと、日焼けさせていた小銭入れですけどね、陽が暮れるからと室内へと入れてみれば、上の写真のように、まさに日焼けって感じで、ほんのりと赤みを増していました。陽にあたりにくかったサイド面と比較すると色が違うことが分かりますかね(写真上)。  送ってくれた親友からは、子どものようにクッキーが焼けるのをオーブンの窓越しに眺めていても色は変わりませんからと、見透かすかのように言われていましたが、今日一日、似たようなことはしていました。あっちに吊るし、こっちに移し、吊す必要ないやとあっちに置いて、こっちに置いて、物干しハンガーに吊したほうがいいと言われて、吊るしてみて……。でも、鳩にいじられないかと心配になり、カラスに持って行かれないかと不安になり、風でふり落とされやしないかと気がかりになり、しょっちゅう確認していたような気がします。  さて、ここからが本題。そもそも、どうして色やけをするのかを調べたくなりましてね。まぁ、紫外線によって何かが変化するんだろうってのは推測できましたが、なめした後の革にもメラニン色素ってあるんだろうかと思って調べてみると、なめしに使うタンニンの構造分子が、紫外線によって変わるためだそうで。ですから、そのタンニンの種類やら、メンテナンスオイルやら、陽のあて方によって、色合いも変わるのだと。なるほど。  我が家の小銭入れはどのように変わっていくのでしょうかね。付属の説明書と送り主によりますと、2、3週間続けなされとのこと。って、変化を知るには、日々の記録が必要ですな。

#764 アナログ感覚とは異なる、共にいられるという暖かみある小銭入れの話。

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 昨年末にですね、財布(お札入れのみ)を買いました。特に急を迫られたわけではなかったのですが、以前より目論んでいた小銭とお札の分離管理を、行動に移したまでのことなんですが……。って、実は、この分離管理については、小銭で財布が膨らむ→ならば分離だ→購入→ 小銭入れから出すのが面倒→お札を出してしまう→小銭入れがあふれかえる→終了→数年後に再度チャンレジを繰り返していました。どこに根本的な問題があるかといいますと、小銭入れから出すのが面倒というパートですな。 自分が使っていたのは、袋状のチャック式ゆえに開口部が小さく、硬貨の種類を確認しづらく、それがゆえに小銭を出すのを早々に諦めてお札を出してしましたので。  ということから、この小銭入れと札入れの2つを使いこなすスタイルは自分には無理だという結論に達していたのですが、最近、 周囲の知人を見渡したところ、スマートに使いこなしている人たちがいました。で、彼らの使い方をよくよく観察したところ、そもそも、小銭入れが違っていました。皆が使っているのは、パカって蓋を上へと開くとプールがあって、財布を傾けるとそこに小銭がぞろぞろと下りてくる、って、なんとも表現が幼稚ですが、そんなタイプ。なるほどね、これですと、小銭の認識がしやすいですし、取り出しやすい。  というわけで、そんなタイプの小銭入れを探そうと思っていた矢先のこと、親友よりお世話になりました(たいしたことはしていないけど)というお礼とともに、おされな小銭入れが届きました。手作り感にあふれるその小銭入れは、手に触れるとさらりと馴染み、ほんわりとした暖かさがあり、それは、革製品ゆえの奥深さという表現では物足りず、そこに親しみを抱ける感覚にあふれていたと加えたくなるようなものでした。 で、そんな革製品ゆえに使えば使うほど、使い込むほどに、風合いを増していくそうですが、その前に、 まずは、日光浴が必要だとか。ということで、写真のように、早速、 日光浴させつつ、なんとなく高尾山のほうを向けてみました。お金が増えるかなって、あ、増えても、小銭か……。  深みに親しみを抱き、その変わりゆく様を愉しませてくれる、 そんな存在を与えてくれたことに感激しつつ。ありがとう、大切に使いますので。

#763 気付いたらiPadが増えていた話と、ショートカットアイコンの話。

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 とってもお世話になっているご夫妻(大先輩)の奥さんから、宛名印刷ソフトにて書体を変えたいのだけど分からないという問いがありまして、ご自宅へうかがいました。で、触ってみたものの、分からなかった、たどり着けなかった。というわけで、それは宿題として持ち帰りましたが、ゆくゆくはその奥さんもiPadを手にするって話がありまして、となると、いまさらにPCの操作法を覚えなくてもいいのではないか、と気付きましてね。 ならば、早々に移行したほうがいいのではないかと。  ……中略……、気付いたらビッグカメラの契約カウンターに座ってました。行動力のあるご夫婦だとは知っていましたし、自分も即行動派ではありますから、ま、不思議ではないんですが、客観的にあの1日を振り返ってみると、スゴかった。そして、どうせ二度手間になるならばと、そこにモバイルルーターの契約も加わりましたので、なかなかの行動力だったと思います。  というわけで、その日のうちにiPad2台の設定となりました。で、これまで使われていたご主人のiPad3のホーム画面に、以前より不思議なアイコンがあることはなんとなく気付いていたんですが、いざ再設定の段になって調べてみたら、これ、指定URLアクセスへのショートカットでした。それをタップするだけで、Safariが起動して、そのURLのページを開くというショートカットアイコン。まさに、アプリ起動感覚ですな。 いや、知らなかった。これって、いつからなんでしょうかって、調べたらiOS6にはすでにあった機能のようで。  いや、そもそもですね、アプリケーションとweb(アプリケーション)の違いは、常々、PCを使いにくく、分かりにくくしており、誰でも使えようにするという観点からすると 大きなネックになっていると感じていました。アプリケーションとは何か、webブラウジングとは何かが分かっている人には関係のない話なのですが、分からない人にとっては、それによって使い方を分かりにくくしてしまっています。たとえば、天気予報を見るにはSafariからアクセスする一方、電車時刻を調べるのはアプリから見る(実際にはアプリだけで完結しますけど)ってな、そんなところの話。 で、このURLのショートカットを使うと、webメールやらも、アプリのように振る舞うことができるわけで、そこに、iCloudキーチェーンも加わ...

#762 不安定をモチベーションとしつつ、イマドキの変化には馴染めない、って話。

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 下で先が不安なんて話を書きましたが、振り返ってみると、自分にとっては珍しいことではなく、と言いますか、ずっと先に不安を抱えたままで生きてきたような気がします。って、誰でも同じだとは思いますが。逆に、もし安定してしまうと、どうなってしまうんだろうと思ったりもしますが。そうそう、以前、キミはどうにかしてしまう人だからと言われた人に、も、不安であることがモチベーションになっていると言われたことを思い出しました。そうなんでしょうかね、そうなんでしょうね、たぶん。  ま、考えてみますと、大学へ入れるんだろうか、卒業できるんだろうか、就職できるんだろうか、と考えつつも、時に諦め、時に乗り越えてきました。しかしですね、そんな不安というはつまらないものでして、これまでいちばんの不安といえば、幼少の頃に感じた、長期間の夏休みがなくなること、でした。あの休みがなくなったら、この先、どうやって生きていけばいいのだろうか、そこまで考えていましたし、それがゆえに大人にはなりたくないと常々思っていました。現実的に、フリーになったことで、その問題は半ば解決したところもあるんですけどね。いや、それが、いいこととは限りませんが。この件は、モチベーションになっていないな、と思いつつ、フリーを続けている原動力になっているような気もします。  さて、写真(エフェクトは勝手にかかってしまっていた)。レヴォーグ試乗会の帰り道にトイレにと立ち寄ったSA。リニューアルされたことは知っていましたが、江戸時代の街並みになったことは知りませんでした。このSAのテーマパーク化はあちこちで見られる手法ですが、行き過ぎなのでしょうか、それともイマドキなのでしょうか。どちらだかはわかりませんが、確実なのは、そういう流れに馴染めなくなっている自分がいること。いや、馴染めないというよりは、馴染もうともしていないといったほうが正しいかもしれません。  変化を好む反面、変化を望まないところもある。って、矛盾してますな。

#761 20年前の自作曲に聴き入るのは将来への不安があるかららしい、って話。

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 音楽ネタです。SY99に浸っていた頃の話、DTMが流行ってい頃の話。どこかでも書きましたが、当時は、皆であれこれ作って、皆で持ち寄って、カセットやらCDやらと、カタチにしていました。で、最近、実家からそんなカセットテープ版が出てきまして、聴き直してみたんですが、まぁ、これがなんとも、こっぱずかしい。カセットテープにまとめた当時はまだDTMの初期であり、音源のチープさも手伝って、いや、なんだべ、これといった感じ。でも、ないなりに工夫していました、皆。そういった観点から聴きますとね、おもしろい。実におもしろい。いや、若いなって意味合いも含めて、おもしろい。で、この音源を 当時をよく知っている親友に送ったところ、涙が出そうと言ってましたから、ま、それなりの想いがあったんでしょうな、それぞれに。  そんな自作曲はもはやデータとしては残っておらず、また、残っていたとしてもSY99以外の音源は手元にありませんから再生はできません。ただ、一部が音源として手元に残っており、 たまに、そんな過去に聴き入っていることがあるんですが、まぁ、単純にあの頃は良かったね、愉しかったね的なことに浸っているかのかなと思うこともあります。20年前の作品ね、20年前。もちろん、 誰かのために作ったとか、想いを込めたとか、そんなこっぱずかしい曲作りはしたことはなく、それぞれに思いつきと遊び感覚で作ってた記憶があります。だから、愉しかったやねが湧き出すんだと思います。  ただ、心理学的にですね、この過去に固執するというか執着するというか、振り返って良かったなに浸るのは、将来に不安に対しての逃げやら、今への不満からでもあるようで。 そう言われると、そうなのかなと思うところもあります。そうなんでしょうかね、やっぱり。

#760 ワクワクさせてくれるクルマだった、ルノー・キャプチャー。

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 さてと、試乗会レポート、第二弾と行きましょうか。今日はルノー・キャプチャー編。あれです、 #294 でも触れていますが、前回の東京モーターショーにも出品されたルノー・キャプチャー(あの時はコンセプトカー)の市販モデルですな。ま、 #722 にて、ベースになったルーテシアをあれだけベタぼめしていますから、そうなんです、悪いだろうとは思っていませんでしたし、実際に良かった。というか、単なるルーテシアの派生種ともちょっとニュアンスが違っていました。  クルマのあれこれを語る前に、まずはデザイン戦略の話についておきましょうか。最近のルノーデザインには、発見が多くて、見れば見るほどに惹かれています。それは、昔からではありますが、今回のデザインステージは、ストーリー性やら深いあれこれがあり、過去とは少々違っています。簡単に言いますとね、The Circle of Lifeってテーマが、新しいチーフデザイナーであるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏によって掲げられました。人ってのは様々なライフステージがあって、クルマもそれに寄り添うことが大切だって、簡単にいうとそんなテーマ性。だからといってですね、なるほどねー、ミニバンはやっぱり必要だよねー、とかそういうレベルの話ではないんですよ。どういうことかと言いますとね、まず、人は恋に落ちて人生の愉しさを知り、二人での冒険にワクワクを覚え、やがては家族となって、働き、遊び、そして、知を得て、人生を深めていくというサークル。サイクルじゃなくって、サークル。で、そのサークルの中のどこかに、皆、当てはまるんだそうです。年齢やら関係なく。クルマはそんなスタイルに合わせていくべきだというデザイン戦略ですな。まぁ、ここで、ほほぅと思われた方は、新しいルノーを受け入れられると思います。でも、ここで、なんじゃそりゃと思った方は、近づかないほうがいいのかもしれません。ま、興味をもたれたならば→ ■ をご覧あれ。  話を戻しまして、えっと、実はこれまでのルノーにはそういったデザインにおけるストーリー性が欠けていたんだそうです。ルノーってのは、デザインがあって、そこにストーリーがあるもんだとばっかり思っていたんですけど、そう言われてみますと、それぞれのデザインに理由があるようで実はなかったりするし、次へのつながりもない、か。なるほどね、そう...

#759 イメージを変えても、変わることなくエクストレイルだったって話。

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 さてと、試乗会集中スケジュールがスタートしました。ということで、まずはその第一弾、エクストレイルからいきましょうかね。そもそも、エクストレイルとの付き合いは初代から思いっきり深くはないものの、かといって浅くもなく、つまり、付かず離れずで続いています。もちろん、印象は悪くなく、まぁ、こんな感じ、そんな感じという意味合いも含めて、気さくなヤツって感じで捉えています。ですから、昨年末にデビューした3世代目モデルに対しても、あれこれを期待しつつ、試乗会場へと向かいました。ま、結論から言ってしまいますとね、エクストレイルでした。スタイル表現は随分と変えてきたなとは思いましたが、コンセプトというか、スタンスは変えていなかった。いや、それはラフロードも走れるという意味合いではなくって、パッケージングとか、使われ方の想定やら、そっちのほう。  そういう視点からすると、それを特に強く感じたのはシートのあれこれ。シートそのものは、ゆとりを感じさせつつ、物理的に身体をしっかりとサポートし、そのポジションは、アップライトに座らせつつ、SUV的なパノラマ感を与えている、ってな具合に、そのまんま。いや、数値は微妙に変わっているでしょうけども、その座らせ方も含めてそのまんま。だから、シートに座ると、目の前に広がるインパネデザインは違えども、どことなく安心できる感じにあふれ、エクストレイルにお帰りなさいと言われているかのような印象を受けます。  走りにおいてもそう。もちろん、今回は、全てが同じレベルでブラッシュアップされており、不満を抱かなくなったというところに新型のアドバンテージがありますが、根本的な味付けは変わっていません。たとえば、エンジン。2.0Lに集約されて大丈夫かなと思いつつも、パワーの面ではイマドキをクリアしています。そして、発進から加速へ移る際のフィーリングにイヤなトルク変動は見当たらず、実に良く躾けられたなといった印象を受けます。というところも、これまでどおり。で、アクセルを踏み込むと、高回転へ飛び込み、パワーを一気に引きだそうとするスタンスも変わらず。もちろん、そこで エンジンはうなりをあげますが、まぁ、許せる範囲かなってのも同じ。いや、そのトルク感やらパワー感は、もちろん先代よりもプラスされていますけども。で、シャシーはしなやかさを得ておりまして、狙いとしては従来と...

#758 XVのサイドクラッディングパネルを塗ってみた、って話。

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 あのですね、 #757 で書いたサイドクラッディングパネルの件ですが、ふっと思い立って塗ってみました。フェンダーラインを途切れさせることなく、また、ラインを動かすことなく、ヌボーっとさせたらどうなるか。  で、写真がそれ。上がノーマルのまま、下が塗ったものですが、一目瞭然。ノーマルの軽快感は消え失せ、あの愉しさもなくなったように見えます。たかが、わずかを塗っただけですが、ここまで変わることを分かってあのデザインとしたのですな、なるほどね、なるほど 。個人的にはフロントの重たさ、いや、野暮ったさがとても気になりますな。やはり、ここはXVデザインのツボだったことが分かりました。いやはや。  そういえば、ルーフレールってのは、オリジナルデザインにあったんだろうか。次回、聞き出してみようかと思います。  なんか、素人なりにデザインを探るってのも、おもしろいような気がしてきました。