#764 アナログ感覚とは異なる、共にいられるという暖かみある小銭入れの話。

 昨年末にですね、財布(お札入れのみ)を買いました。特に急を迫られたわけではなかったのですが、以前より目論んでいた小銭とお札の分離管理を、行動に移したまでのことなんですが……。って、実は、この分離管理については、小銭で財布が膨らむ→ならば分離だ→購入→小銭入れから出すのが面倒→お札を出してしまう→小銭入れがあふれかえる→終了→数年後に再度チャンレジを繰り返していました。どこに根本的な問題があるかといいますと、小銭入れから出すのが面倒というパートですな。自分が使っていたのは、袋状のチャック式ゆえに開口部が小さく、硬貨の種類を確認しづらく、それがゆえに小銭を出すのを早々に諦めてお札を出してしましたので。
 ということから、この小銭入れと札入れの2つを使いこなすスタイルは自分には無理だという結論に達していたのですが、最近、周囲の知人を見渡したところ、スマートに使いこなしている人たちがいました。で、彼らの使い方をよくよく観察したところ、そもそも、小銭入れが違っていました。皆が使っているのは、パカって蓋を上へと開くとプールがあって、財布を傾けるとそこに小銭がぞろぞろと下りてくる、って、なんとも表現が幼稚ですが、そんなタイプ。なるほどね、これですと、小銭の認識がしやすいですし、取り出しやすい。
 というわけで、そんなタイプの小銭入れを探そうと思っていた矢先のこと、親友よりお世話になりました(たいしたことはしていないけど)というお礼とともに、おされな小銭入れが届きました。手作り感にあふれるその小銭入れは、手に触れるとさらりと馴染み、ほんわりとした暖かさがあり、それは、革製品ゆえの奥深さという表現では物足りず、そこに親しみを抱ける感覚にあふれていたと加えたくなるようなものでした。で、そんな革製品ゆえに使えば使うほど、使い込むほどに、風合いを増していくそうですが、その前に、まずは、日光浴が必要だとか。ということで、写真のように、早速、日光浴させつつ、なんとなく高尾山のほうを向けてみました。お金が増えるかなって、あ、増えても、小銭か……。
 深みに親しみを抱き、その変わりゆく様を愉しませてくれる、そんな存在を与えてくれたことに感激しつつ。ありがとう、大切に使いますので。

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