#767 利用価値は高いけど、書き手はストレスある、自動車雑誌カタログ企画。
あ、下のアーティクル、分割しました。あまりに長かったので。というわけで、先に書いたものから分離した話で、自動車雑誌のカタログ企画の話やら。自動車雑誌やムックでは全車をカタログ的に見せる特集を組むことがあります。全てのモデルを見られることから人気がある企画ですが、実は執筆するほうはかなりの苦労があります。あの少ない文章量の中でそのクルマの全てを語る必要がありますから。そんな中でいかにそれぞれのキャラクターを際立たせて紹介するかは各ライターの腕の見せ所もであります。とか書いてしまうと、自信がなくなってきますが。
たとえば、最近、スバルはフルオートエアコンに左右独立温度調整式を加えて広く標準装備化(画像左)しており、トピックとしています。つまり、快適装備って項目があったらば、それを真っ先に書かねばなりません。しかし、それだけで18文字。快適装備を39文字でまとめてくださいとあったら、その半分は装備名で終わってしまうわけで、それがどうなのかなんてところまで言及できません。つまり、採用の有無しか書けないわけで、そこにライターとしてのフラストレーションがたまってしまいますが、まぁ、仕方ない。どこかで線引きをしなければなりませんから。
さて、話は少し飛びますが、今回執筆したコンパクトカーの原稿において、高得点としたのは、アクア、ノート、フィット、アクセラ、インプレッサ、スイフトでした。ヨシダの趣向を深く知っている人は、え? っと思われたかもしれませんが、そうなんです、見方次第で、その書き方(ある種の評価)は変わってくるものです。もちろん、ウソはついていませんし、おべっかも使っていません。ちなみに、編集部がピックアップした評価項目のおかげもありますが、その中でもアクセラは満点となりました。ちなみにですね、この企画のテーマがですね、ヨシダナオシのイチオシ国産コンパクトカーだったら、異なる評価になっていました。で、何がイチオシになるかって言えば、やっぱりスズキのスプラッシュ(いちばん下)でしょうな。装備内容やらはさておいて、クルマとしての仕上がりとあの価格を考えるとね。その選択もスマートだと思えますから。
