#760 ワクワクさせてくれるクルマだった、ルノー・キャプチャー。
クルマのあれこれを語る前に、まずはデザイン戦略の話についておきましょうか。最近のルノーデザインには、発見が多くて、見れば見るほどに惹かれています。それは、昔からではありますが、今回のデザインステージは、ストーリー性やら深いあれこれがあり、過去とは少々違っています。簡単に言いますとね、The Circle of Lifeってテーマが、新しいチーフデザイナーであるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏によって掲げられました。人ってのは様々なライフステージがあって、クルマもそれに寄り添うことが大切だって、簡単にいうとそんなテーマ性。だからといってですね、なるほどねー、ミニバンはやっぱり必要だよねー、とかそういうレベルの話ではないんですよ。どういうことかと言いますとね、まず、人は恋に落ちて人生の愉しさを知り、二人での冒険にワクワクを覚え、やがては家族となって、働き、遊び、そして、知を得て、人生を深めていくというサークル。サイクルじゃなくって、サークル。で、そのサークルの中のどこかに、皆、当てはまるんだそうです。年齢やら関係なく。クルマはそんなスタイルに合わせていくべきだというデザイン戦略ですな。まぁ、ここで、ほほぅと思われた方は、新しいルノーを受け入れられると思います。でも、ここで、なんじゃそりゃと思った方は、近づかないほうがいいのかもしれません。ま、興味をもたれたならば→■
をご覧あれ。
話を戻しまして、えっと、実はこれまでのルノーにはそういったデザインにおけるストーリー性が欠けていたんだそうです。ルノーってのは、デザインがあって、そこにストーリーがあるもんだとばっかり思っていたんですけど、そう言われてみますと、それぞれのデザインに理由があるようで実はなかったりするし、次へのつながりもない、か。なるほどね、そうですな。そういえば、10年前にフランスで、それがルノーのデザインなんだなんて話を訊いたことを思い出しまました。
試乗したモデルは、アイボリーホワイトにブラックのルーフという組み合わせでしたが、これが、またよかった。基本的にホワイト系は好みではありませんが、これならば許せるというか、これとってもアリだなと思いました。いや、ブルーもオレンジもとってもいいのですが。