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#382 ようやく成立しはじめたスポーティにすると質感も高められるという手法。

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 ここらで、タイヤサイズ云々について書いておきましょうかね。クルマの話をする時にやたらとバランスを語りますが、バランスに尽きると思います。いくら個々のハードウェアが良くても、それらが協調していなければ良さは感じ取れませんし、逆にたいしたことないハードウェアであっても協調していると感激を覚えることがあります。最近書きました、マツダ・ロードスターがいい例でしょうかね。最近のクルマは、多少のタイヤサイズ変更でもそのバランスを崩さないようなセッティングが上手くなりました。普通は1サイズ変わっただけで、がらりと変わるものですが、場合よっては2サイズ変わっていても、不快さが顔を出さないモデルもあるほど。まぁ、ここでも幾度となく言っていますが、最近において、それがいちばん上手いのがBMW。5シリーズでは225から275までひとつで対応という恐ろしいことをやってのけていますし、現行モデルにおいては全てでそれを実現しています。では、国産車はどうかといえば、スバルもマツダもこれに倣って四苦八苦しており、その振れ幅はまだまだ大き過ぎる。コストの面から横並びにすることはできませんから、安易な評価はしたくないのですが。ただ、マツダのCX-5、日産のノートは、タイヤサイズアップで質感を高める方向性を提案し、それが完璧ではなくとも、見えてきていますから、あと少しかと。  写真は、アウディA4のS-Line仕様。245/40R18ながらとにかく快適。路面が荒れたところではバタバタ感が顔を出しますが、質感という面では天晴れ。まさに天晴れ。振り返ってみれば、その変化はすでにQ5デビューで見られましたっけ。スポーティ=我慢ではなく、スポーティ=質感も高められるか、そこにキーが移ってきたような気がします。

#381 できることならばひとりは避けたいけど、どうでもいいも避けたい、って話。

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 ひとりのほうが気が楽だとは思うことは多々ありますが、すべてがひとりがいいとは思ってはいません。たとえば、ご飯やらライブやら芝居やらは、ひとりはあまり好きではありません。なんていうんでしょうかね、そこに会話があることでその時間が充実するようなシーンの場合、ひとりは避けたいと思っています。ただ、正直なところ、一緒に行くのは誰でもいいわけではなくて、その時間を共有し、楽しめる人を希望するので、これがややこしい。では、ライブやら芝居にて、時間を共有できない人と一緒に行くか、それともひとりで行くかどちらを選べと言われたら、どうだろうか、えっと、あの、その、ひとりを選ぶのかな。幸いにして、そこまでして足を運んだことはありませんが。そんな話を、意見がとてもよく合う方と話したところ、その方はひとりで行くことを選ぶそうで、ただ、楽しさは少なくなるけどね、と付け加えていましたから、同じスタンスのようです。あれか、花豆に誰を連れて行きたいかってことと、 似ているのかもしれませんな。  なんて、前置きが長くなりましたが、 下で書いたように、先日、中島みゆきのライブへひとりで足を運びました。というか、結果そうなってしまいました。座席で待ちあわせのはずが来なかったというトラブルでしたが、振られたとか裏切られたとかそういうことではないので、あしからず。まぁ、振り返ってみれば、中島みゆきのライブへひとりで行ったのは87年の両国国技館まで遡りましょうかね。当時は浪人生で、千葉から代々木まで総武線にて予備校へと通っていたのですが、ほら、まぁ両国ってのはその通学路の途中にあるものですから、ふらふらと当日券を求めて並んでしまった次第でして。ただ、あの時は並びついでに友達を作ったもので、逆に見ず知らずの人と知り合ってのライブ参加というのもおもしろいもんだと楽しんだ覚えがあります。そう考えると 、今回のような全くひとり、しかも、隣の座席が空いているなんて状況は初めてでして、まぁ、加齢臭や肩肘が当たる云々を気にしなくていい分、ラクチンではありましたが、ただ、つまらなかったのは確かであり、できれば、避けたいものだと思いましたが。  何を書こうと思ったんだっけかな。忘れた。長くなってきたので、このヘンで。あ、中島みゆきは古いのから最新まであれこれと聴きますが、いわゆるオールナイトニッポン世代ですから、最新...

#380 タイミングが悪かったというよりは、縁がなかったと思える、あれこれ話。

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 縁といいますか、タイミングといいますか、必然といいますか、まぁ、いろいろとあるものです。最近、あれこれありましてね。いや、マイナス話とか、グチとかじゃなくって。  まず、ひとつ目。その日は、横浜で夕方から懇親会があったものですから、 横浜ついでってことで、 その後、 横浜在住の知人と会おうと約束をしました 。ところが、 当初の懇親会は18時スタートで20時終了と 伝えられていた のですが、当日になって19時スタート21時終了を告げられまして、途中で抜け出せばいいやと、知人に少し遅れる旨を先に伝えたまでは良かった。ところが、その懇親会から抜けられない事情となりまして、さらに遅くなりそうで迷惑をかけるから次回にしましょうかと友人に連絡したら、怒られた。1時間遅れた上にキャンセルとは何事かと。そんな話を懇親会に出席した別なる友人に話したところ、終了時間が不確定な懇親会の後に約束をしたキミが悪いと言われまして、もちろん、そのとおり。 マスコミ関係者はもし逢えたら的なノリで約束することが多く、そのノリで対応してしまったのがまずかった。言い訳か。  そんなことがあったものですから、今度は、相手に迷惑を掛けることがないようと心配りをしました。それは東京でのコンサートに一緒にいく約束でしたが、その日は日中に試乗会がありまして、主査へのインタビューがあったものですから、東京へ戻ってくる時間が不確定であり、遅刻したがために中に入れずに待たせることになったら良くないと、あらかじめチケットを宅急便で送っておきました。あれこれ都合つけやすい宅急便で。ところがですね、先方に諸事情あったようで、当日になってもチケットが手元になく、あげく、自分はコンサートに余裕で間に合うように帰京できたりして。つまり、入場できたのは自分のみ。結果ではありますが、事前に送っておかなければ、良かったと。 いやはや。  まだあるんです。今度はひとりで行きました、でもね、という逆パターン。そのライブの翌日は試乗会でしたが、同行予定の編集者からは仕事が終わらず、明け方帰宅になりそうとの連絡をもらっており、前日になっても出発時間が決められない状況でした。まぁ、思うとおりにいかないのがマスコミ業界のスケジュールですから、出発時間やらは当日の朝に決めればいいよと、ルーズにしておきました。ら、朝になっても仕事が終わらなかっ...

#379 SUVの人なれども、実はベンチマークはゴルフだったりする、ヨシダの素性。

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  そうそう、話はそれますけど、iPhotoを整理していたら、過去に所有していたクルマの写真が出て来ました。右がその一部ですが、似合うといわれたBMW、いやいや、最近書き散らしているBMWを所有したことがありませんでした。って、分かってはいましたけど。それにしても、 ここの書き込みをちょっとばかり振り返ったら、BMWだらけですな。決して、 BMW贔屓をしているわけではなく、素直に感じたことを述べているだけ、って、本人を知っている人は分かっているとは思いますが、ただそれだけのこと。あ、2013年次の RJCカーオブザイヤーインポートはまさにBMW3シリーズが受賞していますが、このページに書いてあることとイコールとは限りませんので。逆にいえば、イコールなのかもしませんが、好みと評価は違うことを明確にしておきましょうかね。  好みといえば、#378で書いた試乗会にて、初っぱなにX3に乗り込もうとした時に知り合いのカメラマンから、またもSUV(に試乗するの)ですね、と声を掛けられました。ディーゼルエンジンのチェックしたくてと返答しましたけど、そこでふっとSUVの人と見られていることを意識しました。いや、ダメとか、イヤだとかではなくて。事実、 10年、20万km乗っているグランドチェロキーは自らの顔ともなっていまして、 やはり同試乗会で会った同年代のライターさんからは、昨日の本田の試乗会でクルマ(グランドチェロキー)があったから、来ているのは知ってた、と言われましたし。まぁ、事実、ガタゴト道を走るために必要ですし、SUVのよさも知っています。そして、SUVに対しての意見を求められることもありますから、それを得意分野として捉えてもいいんでしょうかね。  ただ、この職業柄、自らの評価のベンチマークとしているのは、フォルクスワーゲンのゴルフだったりします。BMWでは? と思われるかもしれませんが、ゴルフです。そのバリエーション展開、プライスやら含めて、すべてにおいて。そういえば、とあるメーカーの開発者の方が言ってました。ゴルフは、ネジひとつまで分解しても、どうしたらあの乗り味を作れるか、分からないクルマだと。それは走りだけではなくて、コストも含めて。奥深いクルマであることは間違いないようです。あ、右の写真は実家のゴルフ5。5に対する評価が高いって意味合いではなくって、なんとなく...

#378 最新のBMWを的確に簡潔に表現できる言葉は、素直さに尽きる、ってな話。

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 この前、言われました、ヨ シダさんはBMWが似合うよ、って。どういう意味だかはさておき、かつては白いセダンは絶対に似合わないと言われ、泥だらけのヨンクこそがぴったりだと言われていたと考えると、たぶん、きっと大人に見えるようなったのでしょう。まぁ、あれから20年近く経過していますから、さすがにね。それにしても、BMWが似合う大人。いいですな、この響き。実際、今、自分にしっくりくるのはBMWのような気がしています。というか、1台欲しい。ただ、野山を駆け回っていますからジープはそのままに。ジープとBMWという組み合わせ、共通性がないように思われるかもしれませんが、実は似ています。素直さという意味合いでは共通部分があると感じています。実際、ジープはとても素直ですし。  さて、そんなBMWの最新モデルの試乗会へと出掛けてきました。メインは7シリーズアクティブハイブリッドと5シリーズディーゼル。もちろん、期待は5シリーズディーゼルのほう。ところが、意外にもそれ以外のBMWにやられて帰って来ました。いや、7シリーズのアクティブハイブリッド(AHV)の完璧さに脱帽といった感じでして。写真を取り忘れるほどのもので、その後、5シリーズディーゼルに試乗したら、5シリーズに対してチープさを感じてしまったほどと言えば、いかに7シリーズAHVの完成度が高かったかをお分かりいただけるかと。この後にも書きますけどね、今回の試乗会で強く感じ取ったのは、優れたコントロール性能はダイレクトに快適性を生み出しているということ。分かってはいましたが、それがすべてのモデルのベースとなっていて、それぞれに表現手段を変えることでモデルをラインナップしているという、まさに理想像がそこにはありました。で、7シリーズですな、まぁ、1000万円オーバーということでかなり緊張しましたが、意外にも素顔はとても素直でして、その上に高級車たる要素を演出しているだけ。それが見えたら、ドライブが快適、快適。もちろん、 ケチの付けようがない。もし、ケチを付けるとしたら1点だけ、カーナビのマップに新東名が書かれていなかったこと。 何事も最優先、特別扱いを期待するオーナーにとって、どう写るのかなとは思いましたが。ま、更新されるのか。  個別のモデルではX3ディーゼルが好印象でした。ディーゼルエンジンらしいトルクフルさが、上手く上...

#377 理由が分かれば、不満から少なくとも不足が消え去るってな、Bクラスの話。

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 さて、 #366 にて書きましたBクラスの疑問点ですが、ってあれです、乗り味に固さがあって、たかがそれだけなのにバランスに納得がいかなかったことですが、昨日RJCカーオブザイヤー最終選考会で試乗して、話を聞いて解決しました。結論を先に言いますと、日本仕様には、本国でいうスポーツサスペンションが標準装備されたためでした。で、肝心なのはその理由。全高を1550mm以下(多くの立体駐車場の高さ制限)に抑えるためで、って、分かった時はおっとと思いましたが、まぁ、日本で受け入れられるためには致し方ないのかなとも感じました。そもそも、Bクラスは、これまでのメルセデスベンツユーザーではなく、新しいユーザーを引き入れる魅力を備えたモデルですから、そう考えると、この選択も致し方ないとも捉えられます。  ただ、ポイントとなるのは、その意図を伝えているか、伝えられているか。固さが顔を出す理由といいましょうか、言い訳が出来ているか。その点では、出来ていないと感じました。何も、完璧を求める人ばかりではありません。 その対象がクルマに限らず。つまりですね、多少の不満があったとしても、理由が見えるとそれを不足と感じなくなるもので、だからこそ隠さぬことが大切なのだと思うわけで。というわけで、解決したBクラスの乗り味の真意ですが、実は あの時試乗した16インチ仕様は、実は本国にない組み合わせだそうで。つまりですね、スポーツサスは17インチのみで、スポーツサス+16インチはイレギュラー。 というわけで17インチに試乗したところ、16インチほどの違和感はなく。ただ、ドタンは存在します。でも、立体駐車場に入れられますから。

#376 HVではなくガソリン、2台の輸入車を選んだ2013年次RJCカーオブザイヤー。

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 本日、2013年次RJCカーオブザイヤー 最終選考会が行われ ました。特別賞を除いて、第一次投票でそれぞれに6ベストを決定し、今日はその中からトップとなるクルマと技術が選ばれましたのですが、、これが視点を変えると採点も変わってくるものであり、とても難しいものがあります。本当に難しい。ただ、これこそ直感が大切で採点する時には1度自らをニュートラルにしてから用紙に書き込みました。まぁ、これも毎年のことですが、その詳細までは覚えていませんが。ちなみに、写真は今日の最終選考会の様子でして、シトロエンDS5のブラックがあまりにかっこよかったので、思わずシャッターを切ったという図。場所はツインリンクもてぎ(栃木県)にて。  で、結果ですな。以下となりました。    RJCカーオブザイヤー         日産自動車 ノート   RJCカーオブザイヤー インポート     BMW 3シリーズ                      フォルクスワーゲン up!   RJCテクノロジーオブザイヤー     スズキ グリーンテクノロジー(ワゴンR)   RJCカーオブザイヤー 特別賞     三菱ふそうトラックバス                        ハイブリッド用モーター内蔵                        デュアルクラッチ式トランスミッション   開票時にはハラハラを含めたドラマがありましたが、それぞれの部門で選ばれたクルマや技術は、こうして振り返って見ると、選ばれたなりの理由もあったと思います。たとえば、ノート。6ベストには販売台数トップのアクアも含まれていましたが、ハイブリッドのアクアではなくガソリンエンジンのノート を選んだことは、まぁ、ある意味、世間の流れとは異なる何かがあるのでしょう。さらに、 輸入車では、2台が同点トップと異例な結果でしたが、この2台に限らず、今回の輸入車はいずれも甲乙つけがたった。アルファロメオのジュリエッタや写真のシトロエンDS5なんて個性という視点から眺めたら評価はがらりと変わってきますし、メルセデスベンツのBクラスやアウディA4は後ほど書きますけど、国産車が追いつけない何かが詰まっていることを発見しましたし。  今回のこれら結果は、見方を変えると、良くも悪くも話題になる結果であり...

#375 Re-Neutralのきっかけとなった、小さな定食屋のなんたらミックス定食な旅。

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  八ヶ岳におらずとも、 発見やらは なんだかんだと多く あるものです。それは八ヶ岳では無縁だった世俗に再会したことで、あれやこれやと考えさせられたとでもいいましょうか。先日、福岡にて一睡もすることなく、考え事をしました。ここまで、頭を働かせたことはないんじゃないかってぐらいに。いや、それは悩みとか、葛藤ではなく、前向きな考え事ばかり。その際、アシストしてくれたのがこのホームページでした。初期のものから近頃の内容まで読みふけり、で、 明け方を迎える頃に 気付いた、自分が何も変わっていないことを、同じことを言い続けていることを。 ホームページへ文字を掲載し始めた頃から経験や体験やらは重ねていますが、そのベースは何ら変わってなかった。ただ、 変わったのは自分のスタンスに対する確信と自信が増したことでした。  ですから、その朝、福岡の市街地を歩きながら、友人に50歳になったらどうなっていたい? と訊かれて寝不足でボケボケな思考回路ながらも、今のライフスタイルが続いていれば幸せだろうなとストレートに返答できましたし、その時に 何よりも自分をリ・ニュートラルできたことを感じ、いわゆるワクワクさも感じ取りましたから、一晩の考え事も無駄ではなかったかと。あ、 写真は、この一連の考え事をする前に訪れた こじんまりとした定食屋にて。 この、まさに 浸っているナポリタンに対して、 特別ではないごく普通であることに感銘を受け、そこに作り手が見えたことを言葉にした……、つまり、 感じた想いを飾ることなくストレートな表現として伝えられたと感じた時、周囲の色合いが変わり、そして、自分の中で何かがパンッとはじけたことを感じました。 それは、 #368 の自分らしく云々にリンクするものとも言えますな。ま、その一連は、すでに旅が始まった時、誘いを受けたあたりからスタートしていたようです。  実は、今回の旅におけるこれら発見というか再認識は、突然の誘いがきっかけでした。誘ってくれた人の想いに素直にのっかてみると、違った一面が見られて発見が多いってことは、ここで幾度となく書き連ねていますが、今回は距離やらスケジュールとは異なる戸惑いある誘いだったのでかなり躊躇しました。しかし、昨今のあれやこれや感じていたスタンスを思い起こし 、素直にのってみることにしたら、この有様と。そして、 素直になると得るもの...

#374 17インチ、19インチ、今のところは甲乙付けがたい、マツダ・CX-5。

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 さて、ようやく再試乗できました、マツダ・CX-5。今回のチェック項目は17インチの乗り味で、仕様としてはディーゼル車・2WD。さらに 19インチ(ディーゼル・4WD)との 比較もしてきました。で、結論を先に言ってしまいますとFF/4WD、17/19インチの組み合わせから、計4タイプを選べるディーゼルの中では4WD+19インチがベストかと。 #358 で書きましたけど、 19インチの2WD(ディーゼル)はバタバタ感が顔を出すシーンがあり、かなりのロングドライブ後では、心地よさとは異なる疲れを感じます。その点、重量がある分、4WDのほうがしっとり感は強まり、心地よさがあります。一方、タイヤサイズの違いは、なんていうんでしょうね、シャシーのしなやかさを強く感じ取れるのは19インチ、ただし、路面が荒れるとゴトゴト感まで顔を出すのも19インチ。では、一方の17インチはといえば、タイヤのハイト分が想像していたほど快適な乗り味には寄与しておらず、むしろコトコトとした落ち着きのなさがありました。1つのセッティングでフォローしていると考えると、この場合は19インチかなと。  では、自分で買うならどうするか。今、すぐに買わなくていいならば、随分、先のことになりますが、マイナーチェンジを待ちます。で、19インチ。なぜ、待つかといえば、やはり#373で書いた、マツダのクルマ作り込みの手法を再認識できましたし、そして、時間が経過したモデルから出てくるあの味わいのほうが自分が求める乗り味に見合っているから。ちなみに、ロードスターとRX-8に乗って感じた、ドライビングファンはどうあるべきかというコンセプトは、このCX-5にも息づいていることを感じ取りました。レイアウトを含めたハードウェアは異なりますが。今回の試乗では、それが一番の収穫だったかな。  そうそう、ハイバランスCX-5は、 #318 で述べたとおり、ガソリン(17インチのみ)であることは変わりません。ただ、買うならディーゼル。そう矛盾があります。評価と好み、同じではないのです。

#373 8年目のロードスターと、10年目で終焉を迎えたRX-8の熟成度。

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   あれはもう8年前になるのですか。現行型ロードスターの試乗会は、たしか霧深い箱根で行われたと記憶していますが、あの時の視界の悪さからくるモヤモヤ感は、実はクルマからも感じた覚えがあります。人馬一体をコンセプトに掲げたことは拍手喝采だったのですが、いかんせん、それが強く感じられなかった。エンジンやらシャシーやら、個々は優れていると感じても、バランスしていない。そんな感じを受けたのでした。で、あれから、8年、久しぶりに試乗したロードスターは、とてもバランスが取れたいいクルマになっていました。中回転域のトルクフィールは加速感を強く覚えさせるものですし、高回転域でのパワーはドライバーに刺激を与えてくれるもの。シャシーも快適性を優先しようか、という戸惑いが消え去り、操縦性と快適性をハイバランスしておりました、RSなのに。RSで、260万円(ソフトトップ)ならば買いでしょう。まぁ、気になるのは233万円のSですが、試乗していないのでなんともコメントできませんな。  一方で、生産を終了したのが、RX-8。ロータリーを子守歌代わりに育ってきた者としては、一時的とはいえ、ロータリーエンジン車の販売がなくなることは、一抹の寂しさを感じておりますが。そもそも、RX-8はしなやかな身のこなしを得意とし、そこにドライバーを高揚させてくれるロータリーエンジンをNAながらのフィーリングで組み合わせるという、過激さとは異なる世界観を作り上げておりました。つまり、最初から特に不満なく見ておりましたが、生産中止を知ってから、こうして最終型を眺めると、その整形ぶりも含めて、10年分のあれやこれやを思い起こしてしまいます。個人的にはファーストスタイルがいちばん好みですけども。ただ、肝心の乗り味は、デビュー直後のしなやかさはそのままに、19インチサイズのタイヤを上手く履きこなしていたことが、強く印象に残りました。リアタイヤが後方にあるなという感じもそのまま。と、ふと気付いたのですが、最新の国産ミニバンって、ストレッチされたとしてもホイールベースの長さを強くは感じさせないなと。これって、感じないのではなく、感じさせないようになっている、つまり、シャシーの存在感が薄れていることを意味するのではないかと。そう考えると、この少し動かしただけで分かる、RX-8のリアタイヤの存在感とは、まさに優れたシャシ...

#372 広く一般相手になったがゆえに、意地をはれないAppleのジレンマ。

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 気が付けば Appleの 新製品ラッシュになってます。で、コメントをやたらと求められます。いや、仕事じゃなくって、知人たちから。買いなのか、買うのか、と、あれやこれやと。というわけで、ここで感じたことを書いておきましょうかね。  ずばり言いますと、個人的にはiPad miniは出さないほうがいいと思っていました。その理由はiPadのサイズ感はよく練られたものであり、iPad miniをラインナップに加えることで、そのよさが薄れてしまうから。個人的な見解になりますが、jobsがいた頃は、こうした頑固さ、イマドキの言葉でいうならばこだわりがあふれていたような気がします。ただ、それはマスを相手にしなくても良かった時代とは異なり、Apple製品がここまで一般化すると、そうも言っていられなかったのでしょう。そういう視点からすれば、今のTim世代にスイッチしたことは、ある意味、Appleが生き残るためには自然な流れだったのかもしれません。話がずれましたな。  iMacの筐体変更は、ハードウェア改変(光学ドライブ排除)から予測されたことですが、個人的にはHDDを残したことで中途半端さ残ってしまったように感じます。そう、あの膨らみですな。かといって、コストやら信頼性の面から、HDDを捨てることはできなかったという理由も分かりますが、そこにやはり過去に見られたApple流勢いの陰り、つまり大衆への御機嫌伺いがあるように感じました(コスト面も含めて)。そういう意味ではMac miniは好意的に見られるかな。スペック的に予測どおりで、ラインナップも、デュアルコアをボトムのみにするなど、上手く作り上げたと思います。ただ、これもまた、現在の筐体は途中で光学ドライブを外したために、その筐体を生かせていないのが難(生かせているのはダブルHDDのサーバーモデル)ですが。まぁ、設備投資を考えると、まだしばらくあの筐体は続けなければならないのでしょう 。個人的にはAppleTVサイズに収めていたら、拍手喝采だったのですけども。  あとは、なんだっけか。あ、このタイミングでの明らかな買いは、iPadですな。A6(X)の投入は来年だと思っていたので、驚いたことのひとつでした。  ちなみに、このApple話、自分に必要かどうかは、別の話。どういうスタンスで、どんなものを作り上げたのかという視点...

#371 クルマ選びで大切なのは、その優劣ではなく、理解しようとするスタンス。

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 レガシィはとても不思議なクルマです。クラブレガシィにて新車インプレッションをしておきながら、こういう発言をするのもなんですが、 デザインから乗り味まで、そのライフサイクル中にbest buyとは評価することが出来ないモデルです。いや、betterとは明確に言えますし、国産モデルの中では自らのベンチマークモデルでありますが。ところがですね、そのライフサイクルが終わると、つまり旧型になると途端に評価が変わるんです。先代もそうでした。発表前にテストコースで見たスタイルに愕然とし、ヘッドランプに当時の オデッセイ的な テイストを見つけ出した時は、強い雨が降る中、愕然としたことを今でもしっかりと覚えています。そして、試乗会では、アウトバックの17インチ化によるコツコツ感に、何かが失われた気がして、取りまとめをした開発者との話が、かみ合わなかったことも覚えています。  なんて話を始めたのは、 #370 の小旅行にて先代アウトバックをロングドライブしたからでした。ちなみに、A型、走行距離は14万kmを突破したモデル、もちろんタイヤサイズを含めてノーマル、でも、サスは無交換。で、これが良かった。とても良かった。簡単にいえば、この世代のアウトバックで作り上げたかった世界観がダイレクトに表現されているからに尽きます。 6気筒エンジンを組み合わせた必要性、さらには4WDシステムにVTD-AWDを採用した理由までも。10年近く前の試乗会で感じた、あのコツコツ感はコトコト感として残っていましたが、やれたことも手伝ってかサスペンションのストローク感に味わいがありますし、6気筒エンジンには、当時の4気筒水平対向エンジンに見当たらなかった中回転域のトルク感も強くあり、それらが相まって心地よさを作り上げていました。ゆとりと素直さあるフィーリングゆえに、ドライビングが楽しい、実に愉しい。 デザインも、いまこうして眺めてみると、古さを感じることなく、アリだなと思えてきます。 もちろん、マイナス面もありますが、そんなことは語る必要はないかなと思えるほどに。  このフィーリングは、実は新型アウトバック3.6Rに引き継がれ、先に挙げたアドバンテージがさらに色濃く表現されています。最新号のクラブレガシィで現行型のベストレガシィとしてこの3.6Rをピックアップしたのは、そんな理由から。 アウトバックらし...

#370 豊かな人生、そのベースにあるのは人との面と向かった触れ合い。

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  とてもいい温泉宿があるからと、お誘いを受けて 、新潟県は赤倉温泉まで出掛けてきました。最近には珍しく、ジャケットと革靴を履いての小旅行でした。そう、IKEAのブルーシートバックに適当に詰め込んでってスタイルではなくて、TUMIの旅行鞄を持っての小旅行。考えてみれば、この鞄を持ち出すのも久々だなと思いつつの支度でしたが、逆に、旅行へ行く時は、何を持っていけばいいのか忘れてしまい、困ったりもしましたが。  1泊でしたが、目にするモノ、出会うモノ、食べるモノ、すべてが新鮮。走ったことある道なのに、見たことある景色なのに、すべてが新鮮。2日間の日程で、初日は快晴、翌日は雨模様だったのですが、振り返ってみると、秋空に映える紅葉から、雨でしっとりとした雰囲気の紅葉まで見られましたから、この天候の変化もまた良かったと。 上の2枚の写真がまさにそれ。 それを言い出すと、すべてが良かったってことに落ち着くのですが、誘ってくれた方と同行した知人のおかげであることは言うまでもありませぬ。なんていうんでしょうかね、すべてをプラスに変えてしまうパワーとでもいいましょうか。あらためて、人生を愉しんでしまうスタンスの大切さを感じた次第でして。リンクしていくとでも言いましょうかね。  今回の小旅行は美食が続きました。探したのではなく、連れて行ってもらったのですが、東京へ戻ってきて、その満足感たるやすこぶる高く、なんたる贅沢な旅だったかと振り返るほど。写真3番目は、戸隠のカフェ・レストランにて。そう、戸隠なのに蕎麦屋じゃなくて、カフェ。この後、蕎麦屋も訪れていますが、まずはカフェ。社から離れた場所ではなく、かなり近くにあるカフェ。そこはこじんまりとしながら、品があり、かといって緊張感を強いられることないまさに心地よさが漂っておりました。すべてが手作りで、家庭的。この雰囲気と味に宿る品はどこから出てくるのだろうと思えば、やはり2代目というシェフ(女性)と家族、つまりですね、そこにはすべて人ありきでした。ストレートな想いから作り上げられたもので、もちろん、経験や知識も必要でしょうけど、それを生かすも殺すも人次第だなと感じた次第。これと同じことは、翌日のランチで訪れた黒姫のイタリアンなレストランでも思いました。経験という年月(年齢)も必要でしょうけど、やはり人、何よりも人、人柄。  もちろ...

#369 天晴れ、脱帽、もはや表現する言葉がない、新型BMW3シリーズ。

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 あのですね、いいことは分かっていましたし、期待していました。でも、これほどまでに期待を裏切られるとは思いませんでした。あれです、BMW・3シリーズです。試乗会に出掛けてきて、ちょっとというか、強いショックを覚えてしまいました。まぁ、日本における新型3シリーズは、今年はじめに328iが導入されたと思ったら、矢継ぎ早に320i、ディーゼルの320d、アクティブハイブリッド、気付いたらツーリングまで、とラインナップを整えていました。その途切れない話題性はもちろん、ラインナップにいたるまで、よく練られた感がありますし、勢いを感じます。といっても、肝心なのはクルマの質。で、結論を言いますと、これがもはや脱帽レベル。328iがデビューした時にその片鱗は見えていましたし、基本となるポテンシャルの高さも理解していましたが、こうしてラインナップが揃ってあらためて眺めてみると、いずれも甲乙付けられるものではなく、それぞれに存在理由があり、被っていない。もはや、天晴れ。まさに、天晴れ。そうとしか言いようがありません。いや、ほんとに。  まず、今回の試乗会でまず乗ったのはスタンダードとなる320i(xDRIVE)。ターボ化は、先代まであと少しパワーがあったらなぁの不満を払拭しており、もはや不満なし、どころかさらにトルク感をみなぎらせたことで、愉しさと快適性に通じるスポーティさを大幅にアップ。これで十分、いや十二分というレベルを手に入れおりましたが、続いて試乗したディーゼルは想像どおりにそれ以上のポテンシャルを持っていました。そのフィーリング、パワー感はストレスは見当たらず、全域に渡って乗せられたトルク感は、もう脱帽、完全に脱帽。そんなにトルクいらないでしょという感のあるCX-5のディーゼルとは異なり、洗練された感があります。音、振動は 若干の雑味は 残っていますが、そんなことは完全に彼方まで吹き飛ぶレベル。とにかくピックアップ・レスポンスが適切ですし、意のままに扱える感も手伝って、これ以上、何を望むのだろうという感がありました。  ところがですね、続いて試乗したアクティブハイブリッド(エンジンは3.0Lターボ)は、HVであることを安直に表現しておらず、最新技術をもってグランドツーリング性能を新たに具現化したところにトピックがありました。これこそ、 3シリーズのラインナップには 不...

#368 閉ざすのではなく、開くことで、広がっていく、出会いの数々。

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 自分らしくいないと、見つけられないモノがあるそうです。逆にいえば、自分らしくいることで、見つけられるモノがあるんだそうです。もう少しいえば、自らを閉ざすことは、人生をプラスへと導かない とも言えるのでしょうかね。 意識したことはありませんが、振り返ってみると思い当たることがあります。なんていうんでしょうね、楽しむスタンスでいると、愉しさを導いてくれると。 最近、そんなスタイルにすっかり馴染めるようになったことを意識すると同時に、勘が鋭くなったような気がしています。いいことがある、ではなく、今のこの行動、何かを引っ張り出してきてくれそうだと、そういう勘、直感。 それが、間近なのか、遠くなのか、はわかりませんが。別に具体的なモノゴトではないので、予期とか、そういうのとは少々違いますな。  と、なんかうさんくさい話をしていますが、本日の取材、出だしは良かったものの、途中、なんだかなぁが重なりまして、何もかもがしっくりと来ない。とはいいながらも、何かがある予感がしていました。新しい出会いか、発見か。 で、最後の最後、出会ったのが写真のカフェ。 そこには貸し切りな景色と、心地の良い会話があふれていまして、今日の取材のすべてがここで完結した、というよりも、このためにあったのかなと思ったほど。 事前の下調べでは見つけられなかったその場は、偶然というより、順を追って導かれたかのように訪れた場所だったのでなおさらのこと。  モノゴトを複雑に捉えるのではなく、時に勘 に頼り、直感に従い、自らを解放するかのように流されることに、おもしろさを見いだした1日でした。なんか、へんな語りになりましたな。

#367 たかが夕景、されど夕景、自然から受ける刺激の意味合いやら。

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 今年の秋は、八ヶ岳の風景をじっくりと眺めることはできませんでしたが、あちこちで心打たれる景色に出会いました。なんて話は、前にしましたが、その中で、かなりジーンときたのが、富士五湖で見た夕景でした(写真)。  この日は、取材後の夕刻に、15年ぶりに会うことになっていた知人との待ち合わせで、少々時間があったもので、富士山麓をうろうろ、フラフラとしていて、この景色に出会いました。そう、出会い。たぶん、そこに住をおいている人達にとっては、珍しい夕景ではないのでしょうけど、見慣れぬ者からすれば、こんな景色があったのかと愕然とさせられるものです。  たかが景色ですが、されど景色。安直にきれいなだけではなくって、こういうシーンに出会うと、あれこれと考えてしまいます。これって、単純に景色じゃないのでしょう、自然の中にいるという、その存在感が、何かを感じさせ、そして考えさせてくれるのだと思います。 そういう意味では、自然の中へと意識的に足を運んで、考えに行くことの大切さも感じましたが。  最近は足を運ばなくなっていましたが、毎年10月16〜18日は、ブナの紅葉を見に行っていました、北信まで。卒論の題材にした森だったこともあり、そこに強い想い出もあってのことでしたが、いつの間にか足は遠のき。ただ、今年はその山の川向こうになりますが、温泉旅行兼ねての誘いに乗ることにしました。新しい試みゆえに、何か発見があることでしょう。ま、その話は、後日に。

#366 良く出来ているのにシャシーに違和感を覚えた、メルセデス・ベンツ Bクラス。

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 日本デビューから少々時間が経過しましたが、メルセデス・ベンツのBクラスを借り出して600kmほど走ってきました。結論、とてもよくまとめられていますが、シャシーに違和感がってところでしょうか。惜しいのではなく、何か違う感が確実にありました。  このパッケージングは実に良く出来ていると思います。車高を少々稼いだことは室内での快適性を作り上げていますし、ドア開口面積を大きく取ったことで、乗降性における不便さが解消されています。なんていうんでしょうかね、誰仕様と謳ったわけではないのに、育児ファミリーから高齢者介護まで対応できる仕様とでもいいましょうか。それをデザインやらキャビンやら、スマートにまとめているところも、またメルセデス的かと。  走りもまたメルセデス流。新開発の1.6Lターボは必要にして十分のパワーをジェントルに発生させてくれるので、不満はないし、ストレスももちろんなし。トルク感を大切にしたセッティングは言うまでもありませんが、7G-DCTとの助けもあってダイレクト感があり、スポーティを語れるかなと。ただし、と、ここで例の件が出てくるのですが、シャシーが締め上げられた感がありまして、16インチサイズながらも、路面が少々荒れたところではバタバタ感が顔を出します。快適性を作り上げたはずのコンセプトの中にあって、確実に違和感を覚えさせるところ。その1点だけあまりにも見合わないので、返却時に訊ねたところ本国と同じ標準仕様とのこと(後で判明しましたが、これ スポーツサスでした。 #377 にて詳細 )。まったくもってメルセデスらしくないと感じましたが、個人的にこのシャシーの点だけで、Bクラスへの評価が変わってしまいました。まぁ、マイナーチェンジで変わることを期待しましょうかね。

#365 とりあえず楽しもうというスタンスなら、さらに人生が楽しくなるUp!

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 フォルクスワーゲンのUp!、想像以上に知れ渡っているようで、ちょっとびっくりしております。そして、どう? って聞かれます。149万円という価格で買える輸入車ところもトピックになっているようですが、まぁ、ポジションとしてはlupoと考えると、価格的な意味合いからは特別語るまでもないような気がしていますが。逆にいえば、どうなの、この時代にあって、このクルマは? という意味合いでは語るべきところが多いクルマです。  ただ、最初に結論を言ってしまうと、気にされているネガティブなところは、考え方、捉え方次第といった感じがしました。2ペダルMTはご想像のとおりですし、1Lエンジンのパワーも、リアシートのサイズ感も同様。内装やらも価格なり的なところはあります。しかし、価格なりであっても、見せ方はとても上手くて、チープさにつながっていないところが、このクルマの真価。それは、走りにも言えることです。個人的には例のごとく3ペダルMTで乗りたいという思いがありますが、相談されたらオススメできる1台でした。  というような書き方をすると、2ペダルMT(ASG)はダメ、DSGと組み合わせれば良かったのに、と考えていると、思われるかもしれませんが、僕はこの2ペダルMTの組み合わせがダメだとは思っていません。これ、乗り方次第。MTとしてののダイレクト感は、1Lエンジンのトルクを有効に使うためには必要であることを感じさせます。たしかに変速時のトルク変動は大きく存在しますが、これ、アクセルを抜けばいいだけのこと。知人で、この手のトランスミッションを積んだ知人が2名(C2、C3プルリエル)がおりますが、その点については、両者ともに不満を漏らすことはなく、やはり乗り方次第と言います。そして、その乗り方に味があり、愉しさがあるのだとも。ですから、両者とも、否定的な意見になんだかなぁを口にします。  こういう深くを見ず、頭ごなしに否定するというシーンとして、最近のiOSに新採用されたMapの一件があります。まぁ、スタンスが違うだけの話でもあるんですが、自分の役に立たない=すべてが使えないと言いたくなるのもわかるのですが、可能性とか狙いとかコンセプトを考えると、このMap、とてもおもしろい。ここでも散々言っているFlyoverなんかもそうですが、写真下のカーナビなんぞ目指しているところはとても興味...

#364 複雑にするのではなく、シンプルにしたほうが、人を惹きつけられるって話。

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 そういえば、先日、とある平日に、知人とランチしようって話になって、どうせならって話に膨らんで、千葉県は南房総まで魚を食べに行きました。理由? よく覚えていませんが、いつものことです。そういつもの直感。まぁ、それはさておき、以前、ここで最近、館山がとってもいい感じになっているってな話をしましたが、あの時、未完成だった施設やら、見てこられなかった風景やらに出会い、たかがランチがとんでもなく有意義なドライブになりました。偶然なのか必然なのか、よくわかりませんが、呼ばれたことだけは確かだと思います。こういう直感って、大切でして、やっぱり遊んでいないと養えないものだとも感じました。  で、何が良かったって、あれです、館山湾沿いにある県立博物館に後付けされるかのように出来た展望デッキの下にあった(以前訪れた時は工事中だった)施設。なんとこじんまりとした水族館になっておりました。そのメインは写真の小さなブールですが、写真のようにサイドからその様子を覗くことができます。そこに泳いでいるのは、もちろん、地元産の魚ばかりでして、子供の頃に南房総で釣りをしていた身からすると、あの頃、釣り上げたかった魚たちが、目の前でここぞとばかりに泳いでいるわけですから、 もう、やられっぱなしといった感じでした。ちなみに、この施設、無料。ちなみに14:30には餌やりタイムもあって、もう、天晴って感じです。なんか言葉遣いが違いますけど、天晴れ。 平日だったこともあって、1時間ほど居座りましたが、一日中、居ても飽きないことを感じました。今度、一日居座ってみようかと思いますが、逆に怪しい人になりそうなので、それは避けておきますが。  さて、何が言いたいか。安易な無料ではなく、そこに気軽に訪れられるか、そして魅力があるか、そこにこういった施設の存続がかかっているような気がします。ここにいる魚たちは地元産であって、特別ではありません。施設も維持費はたいへんだろうと思いますが、こじんまりとさせたことでなんとかなるかと。敷地内にはあいかわらずなクールフェイスな県立博物館がありますが、展望デッキを加えたことで、これら施設の魅力は大きく増したのだなと。  単純に、個人的興味にリンクしただけのような気もしますが。まぁ、オススメです、ここ。

#363 クルマとしての正常進化を感じた、ワゴンR(5th)とオーリス(2nd)。

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 今年の秋は、狙ったかのように新型車が続々とデビューしておりますが、まぁ、実際、エコカー補助金打ち切り後の施策と考えると、狙ったわけではありますが。そのいずれにも共通しているのは好印象という評価でしょうかね。 ワゴンRは早いもので5世代目だそうです。自ら発電するかのようなイメージによる広告展開は、まぁ、イマドキなのでしょうかね。それはさておき、クルマとしては、正常進化を遂げていました。というか、クルマとしてあるべき姿を見つめ直したところが、とても好印象。たとえば、エンジンは3000〜4000回転でトルク感を強めており、ちょいと加速しようと踏み込むとCVTがそこへとさっと導きますし、ブレーキも初期制動を強めず、きれいに停まれるフィーリングを表現。パワー感については、NAで十分、ターボ不要とまで言えるほどですが、ターボそのものはパンチやらパワーよりも排気量アップ感を覚えさせるもので、これまた好印象。と、好印象だらけですが、まぁ、あと少しの接地感が欲しいタイヤやら、ハンドリングのオンセンターフィーリングやら、あと少しがあるのも事実。たぶん、あと少しの時間があれば解決できたのでは? と思える部分もありましたが。  もう1台は、オーリス。こちらは2世代目ですな。最近のトヨタはとてもいいと、口に していますが、このオーリスもその例に漏れずといった感が強かった。1.5Lのパワー感、トルク感ともに好印象で、MTに乗りたいというのが正直なところ。 若い開発陣にそんな話をしたら、ぽかんとしていましたが、 この場合のMTに乗りたいという表現は、このエンジンももっとダイレクトに味わいたいという想いがあり、つまり、エンジンがいいからという前提がそこにはあります。もちろん、あれこれと多くの仕様に乗りましたが、好印象だったのは1.5L+16インチ仕様。15インチ仕様じゃなくって。タイヤによってその乗り味の質感が大きく高められておりまして。で、注目の1.8L搭載のRS。まぁ、スポーティさはもちろん、クルマとして力作といわんばかりの仕上がりでしたが、このアプローチをベーシックモデルでも展開できるか否かに、ヨーロッパでの成功が掛かっているような気がしました。このRSの骨頂でもあるタイヤとボディまで含めて作り上げられているシャシーのストローク感は、ゴルフではベーシックモデルでもこれをしっかりと表現でき...