#381 できることならばひとりは避けたいけど、どうでもいいも避けたい、って話。

 ひとりのほうが気が楽だとは思うことは多々ありますが、すべてがひとりがいいとは思ってはいません。たとえば、ご飯やらライブやら芝居やらは、ひとりはあまり好きではありません。なんていうんでしょうかね、そこに会話があることでその時間が充実するようなシーンの場合、ひとりは避けたいと思っています。ただ、正直なところ、一緒に行くのは誰でもいいわけではなくて、その時間を共有し、楽しめる人を希望するので、これがややこしい。では、ライブやら芝居にて、時間を共有できない人と一緒に行くか、それともひとりで行くかどちらを選べと言われたら、どうだろうか、えっと、あの、その、ひとりを選ぶのかな。幸いにして、そこまでして足を運んだことはありませんが。そんな話を、意見がとてもよく合う方と話したところ、その方はひとりで行くことを選ぶそうで、ただ、楽しさは少なくなるけどね、と付け加えていましたから、同じスタンスのようです。あれか、花豆に誰を連れて行きたいかってことと、似ているのかもしれませんな。
 なんて、前置きが長くなりましたが、下で書いたように、先日、中島みゆきのライブへひとりで足を運びました。というか、結果そうなってしまいました。座席で待ちあわせのはずが来なかったというトラブルでしたが、振られたとか裏切られたとかそういうことではないので、あしからず。まぁ、振り返ってみれば、中島みゆきのライブへひとりで行ったのは87年の両国国技館まで遡りましょうかね。当時は浪人生で、千葉から代々木まで総武線にて予備校へと通っていたのですが、ほら、まぁ両国ってのはその通学路の途中にあるものですから、ふらふらと当日券を求めて並んでしまった次第でして。ただ、あの時は並びついでに友達を作ったもので、逆に見ず知らずの人と知り合ってのライブ参加というのもおもしろいもんだと楽しんだ覚えがあります。そう考えると、今回のような全くひとり、しかも、隣の座席が空いているなんて状況は初めてでして、まぁ、加齢臭や肩肘が当たる云々を気にしなくていい分、ラクチンではありましたが、ただ、つまらなかったのは確かであり、できれば、避けたいものだと思いましたが。
 何を書こうと思ったんだっけかな。忘れた。長くなってきたので、このヘンで。あ、中島みゆきは古いのから最新まであれこれと聴きますが、いわゆるオールナイトニッポン世代ですから、最新やら、紅白で歌ったようなヒット曲は好みではありません。で、中島みゆきのいったい何か好きなのか? あの世界観に共感を覚えるのではなく、言葉遊びといわれるあの表現手法に惹かれています。言葉のリズムを歌に落とし込むってあの表現。実におもしろい。この点は、筑紫哲也さんと同じ意見ですな。個人的には、最近よりも、強いサウンドによる表現をしていた頃、つまり、甲斐よしひろや椎名和夫、後藤次利と組んでいた頃のほうが、おもしろかったように感じています。ま、20代のあれやこれやとリンクしたりもしますしね。

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