#366 良く出来ているのにシャシーに違和感を覚えた、メルセデス・ベンツ Bクラス。

 日本デビューから少々時間が経過しましたが、メルセデス・ベンツのBクラスを借り出して600kmほど走ってきました。結論、とてもよくまとめられていますが、シャシーに違和感がってところでしょうか。惜しいのではなく、何か違う感が確実にありました。
 このパッケージングは実に良く出来ていると思います。車高を少々稼いだことは室内での快適性を作り上げていますし、ドア開口面積を大きく取ったことで、乗降性における不便さが解消されています。なんていうんでしょうかね、誰仕様と謳ったわけではないのに、育児ファミリーから高齢者介護まで対応できる仕様とでもいいましょうか。それをデザインやらキャビンやら、スマートにまとめているところも、またメルセデス的かと。
 走りもまたメルセデス流。新開発の1.6Lターボは必要にして十分のパワーをジェントルに発生させてくれるので、不満はないし、ストレスももちろんなし。トルク感を大切にしたセッティングは言うまでもありませんが、7G-DCTとの助けもあってダイレクト感があり、スポーティを語れるかなと。ただし、と、ここで例の件が出てくるのですが、シャシーが締め上げられた感がありまして、16インチサイズながらも、路面が少々荒れたところではバタバタ感が顔を出します。快適性を作り上げたはずのコンセプトの中にあって、確実に違和感を覚えさせるところ。その1点だけあまりにも見合わないので、返却時に訊ねたところ本国と同じ標準仕様とのこと(後で判明しましたが、これスポーツサスでした。#377にて詳細)。まったくもってメルセデスらしくないと感じましたが、個人的にこのシャシーの点だけで、Bクラスへの評価が変わってしまいました。まぁ、マイナーチェンジで変わることを期待しましょうかね。

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