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4月, 2017の投稿を表示しています

#1528 ボウズは避けられたものの、今日もフグ三昧だった、能登滞在4日目。

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 そして、今日も釣りしていました。そうなんです、まだ、能登にいます。無理に釣りする必要もないのですが、勢いと言いましょうか、久しぶりの愉しさもあって、釣りに出ました。今日は潮が動かなかったこともありますが、昨日同様に、エサを持っていかないところもあって、フグ以外はなかなか難しく。そのうち釣れるさと思いつつ、いつしか夕刻になって潮が動き出した途端に、喰いも良くなってきたんですが、風が強く、冷たくなってきたので、納竿。  釣果はフグのみ。ただ、自分でも感心したのが、針を飲み込ませることせず、口に掛けたこと。フグは難しいんです、口だけに引っかけて釣り上げるのが。まぐれ半分もありますが、釣るテクニックもまだまだ衰えていないことに、自分なりに関心しきり(写真右)。  というわけで、食卓に上がったのは、スーパーで購入してきた魚でしたが、まぁ、新鮮であること、地元産であること、何より安いこともあって、満足。そうそう、ちなみにスーパーの魚売り場では、マダイ(幼魚)、ウミタナゴまでもが売られていてちょっとビックリでした。販売価格は300円程度と安く。って、今回の釣りに掛けた費用(エサ代、仕掛け代)を考えると、スーパーで購入したほうが断然に安く上がりました。はい。

#1527 何にもないから、居心地が良過ぎる、能登滞在3日目。

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 まだ、いるんですね、能登に。そして、今日も釣りに出かけました。ちゃんと釣りをするならば、それなりの支度が必要ですし、それなりの獲物が狙えるところなんですが、そういう釣りも性に合わないといいましょうか、釣れなくてもいいという、むしろ、釣れないほうがいいといわんばかり。つまりは、グータラが目的なので、仕掛けも適当、エサも適当、何より釣りをするスタイルそのものが適当。そう、この適当さ加減がいいのです。  というわけで、今日も適当な釣りをしてきましたが、風が強く、また、午後には知人がやってくるので早々に引き上げ。魚については、あたりはあるんですけど喰わない、まぁ、エサを喰えて持っていかないとでも言いましょうか、そんな感じ。で、釣果は、釣りにおいては邪魔者扱いされるフグのみとなりましたが、そのフグですら底にいるという始末。活発になってくるのは、もう少し先なんでしょうかね。釣は、次回の楽しみに取っておくことにします。  それにしてもなんでしょうかね、途切れることがなく、変化あったり、変化なかったりする、この不可思議な流れは。しかし、まったくもって飽きません。それが同じであろうと、同じでなかろうと、飽きません。釣れなくても満足できる、この感覚こそを、たぶん、幸せっていうんでしょうな。  あ、大型連休がスタートした途端、能登はクルマが増えました。人もバイクももちろん。海岸線にあるカフェの駐車場はほぼ満車。奥能登なのに。セカセカしなきゃならない都合も分かりますが、セカセカから逃れるだけで、とんでもない充実があるんですけどね。

#1526 何にもないのに、いや、何もないから、心地いい、能登滞在2日目。

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 まだ能登にいます。さて、今日は何をしようかと思ったところで、これといってしなきゃいかんこともなく。と言いつつ、何かを考えていたわけでもなく、しばし日本海を眺めていたら、おっと1時間が経過。なんにもないところでの過ごし方って、こんなもんなんです。  で、せっかく釣竿を持ってきたのだからと、釣りに出てみることにしました。って、釣場は眼下。ただ、釣りエサが必要でしたから、と、聞いてみれば、いちばん近いホームセンターにて販売しているとのこと。そういえば、かつてはホームセンターでも釣り道具を扱っていましたが、昨今は……、って、へ? ホームセンターで釣りエサ? まぁ、釣り具店がないがゆえのことなんだろうなと思いつつ、足を運んでみれば、釣りコーナーがあって、しかもルアーまでそれなりに用意されていました。需要があるんですな。ちなみにこのホームセンターまで13km。東京駅から新宿駅までが下道で約8kmですから、まぁ、そう考えると、近くはないんですけども。  さて、で、無事に釣りエサも手に入れて、釣りへと出かけました。って、話は飛びますけど、実は釣り少年でした。中学生のくせに4:30発車の始発電車に乗って、クロダイを狙いに出掛けていたといえば、いかに生意気だったかがおわかりいだけるかと思います。ただ、財力もありませんでしたし、足(クルマ)もありませんでしたから、釣れたためしはありませんでしたけども。それでも、道具は中学生なりに揃えました。安くはない竿に、安くはないリール、安くはないラインを巻いたりして。その後、釣りとは距離が離れまして、実は今日握った竿、あれから30年以上使っていなかったもの。デザイン的には古びているんでしょうけど、思ったほどに使い辛さはなく。久しぶりに針にエサを付けて、仕掛けを振り出してみれば、戸惑いはまったくなく、当時の感覚はそのままに残っていました。  というわけで、過去を思い出しての懐かしさもありましたが、ぼけっとしていることの気分のいいことったらありゃしないとばかりに、ウキを眺めていたら17時に。そうなんですね、糸を垂れているだけで、自然の中にいるだけで、もう気分爽快。しかも、東京湾のように近くに釣り人など、まったくおりませんし。ちなみに、釣果は芳しくなく、アイナメ3尾、ウミタナゴ1尾。そこそこのサイズだった3尾は塩焼きになりました。  あまりの気分

#1525 そうだろうと思ったけど、やっぱり何にもなかった、奥能登。

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 今年の大型連休は特段予定がないかと思っていましたので、早々に予定を入れていました。そう、能登へ出掛けるという予定を。しかも、東京にいなきゃいけない理由もなかったので、予定を前倒しにして出掛けました。東京にいる時には、そうしてまで能登へ出掛ける意味あるんだろうか、と思うところもあったんですが、でも、能登にはたしか何かがあったことを覚えていましたから、行っちゃえとばかりに、勢いついでに出掛けたというわけです。ら、やっぱりですね、能登は能登のまんまで、何もないが、あいかわらずに広がっていました。何もないといってしまうと住んでいる方々には申し訳ないんですが、何もしなくていい、何もいらない、これでいい、それを思い出させてくれる、って、いつも言っている、プラスな意味合いでも、何もないですので、御了解をば。  何もないといえば、先日、ロケハンで、とある山間地へと出掛けたんですが、同行した方が道中に「ほんとに何にもないんですね」を発しました。この場合はマイナスイメージ的な何にもない、ですな。いや、山はあるし、川はあるし、たくさんあるんですけど、と思ったものですから、たくさんありますよー、とついつい言葉にしてしまいましたが、その方は不可思議に受け取ったようです。そうなんですね、観点が違うと、何もないの意味そのもの、捉え方が違う。花咲く桜並木はなくても、山に点在している桜に、春を感じるだけでも……、と思ったものの、なんだか面倒になってしまって、口を閉ざしてしまいましたが。  というわけで、何もない奥能登へ来ました。明日の予定も、これといってありません。いちおう、釣竿だけ持ってきました。いうまでもありませんが、仕事は置いてきました。ビジュアルは今日の奥能登の夕暮れを、タイムラプスにて。ページを開くとムービー再生可能となります。

#1524 予想以上にいい仕上がりだった、新型MINIクロスオーバー。

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 MINIクロスオーバーのプレス向け試乗会がありました、本日。ベースとなったClubmanがあれだけの仕上がりを見せていましたから、まぁ、悪いわけはないですわな……、と、意気込んで出掛けてみれば、打ちのめされて帰ってくることになりました。  あのですね、このモデルですね、SUVスタイル(BMWが言うところのSAV)に設えたこと、以前に、クルマとしての進化、熟成を大きく果たして。ボディの剛性感からシャシーの剛性感、そしてトルクを生かした走りがベースにあって、その上にSUVテイストがあるとでも言いましょうか、そんな感じであって、クルマとしての仕上がりが実にいい。快適性をしっかりと設えてあるという点からしても、クーパーSDを堂々と選べる。いわゆるMINI的なヤンチャっぷりは影を潜め、スタビリティ重視といった印象が強くあり……、なんていうんですかね、後部座席に人を乗せて、皆で楽しみながらのドライブをしたくなる、と、そんな感じにあふれていました。  で、何に感心したって……、まぁ、全て。で、で、特に感心したのはハンドリング。FFなのにハンドリング。コーナーではクイックを感じさせることなく、素直に曲がるといった印象をドライバーに伝え、粘りに長けているとでも言いたくなるシャシーが、路面を捉えて離さない。そう、離そうとしない。ロールを許しますが、スピードと剛性とハイバランス。ストロークにもこまやかな質感がありまして、って、ストレスなく動きながら、徹底的に手懐けられているといったフィーリング。もう、うっとり。ちなみに試乗したクーパーSDは、225/50R18サイズのタイヤを採用していたのですが、バネ下がドタバタ動く印象は見られず、ゴトンという固さをキャビンに伝えてこなかった。たとえ固さらしきを伝えてきても、ストローク1往復でいなし、ボディを僅かに震わせて、すぐに収束させる。ちなみにタイヤの銘柄はピレリーのPZERO。最近、書きましたやね、同銘柄のタイヤゆえに固いとか。あれ、タイヤだけではありませんな。それを調えるシャシーさえあれば、なんら問題なく、タイヤだけのせいにするのは早急だったことまで実感しました。エンジンフィールも400Nmというトルクも叩きつけるのではなく、フラットに仕立てて、どこからでも意のままの加速を可能にしています。トルク好きにはまさにうっとりといったフィーリ

#1523 ダブルマロン? と思いつつ、懐かしさを覚えたありあけのハーバー。

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 幼少期を横浜で過ごした者として、想い出深いお菓子があります。それが、ありあけのハーバー。藤棚商店街にあったスーパーまるやまの贈答品カウンターに並んでいたそれは、いつも手に届かぬ、いや、ギリギリで手に届く、しかし、なかなか手にできないという憧れにありました。  いや、なんてことはない、中は白あんベースで、周囲を小麦粉でコーティングした焼き菓子。ただ、なぜか、外側にあたる薄皮が第一層とばかりにわずかに剥がれていて、そこに張りといいましょうか、固さがあって……、って、これが妙な違和感に近い、食感を作っていたのですが、そこに特徴を、感じていました。まずいんだか、美味いんだかわからない表現ですが。  といいつつ、幼少の頃に食した焼き菓子ですから、基本的に美味い、といいましょうか、好みだったわけですが、あの頃の憧れは、少年の心に憧れそのままに刻み込まれ、あれから40年近くが経過。で、昨今、再びの出会いとなりました。それは、多摩川沿いにある川崎市内のいなげやでのことでした。やはり、贈答品カウンターに並べられたありあけのハーバーは、パッケージデザインを変え、小さくなったような気がしました。後で調べてみたら、当初の有明製菓は倒産したものの、その後、復活し、現在に至っているそうで。  というわけで、早速、購入。食したものの、当時と何かが違う。確実に違う。これ、なんだろう、と思うこと、2つ目を食している辺りで気が付きました。ノスタルジーな味わいが見当たらない。なんていうんでしょうかね、毒された舌ではすでに感じ取ることができなくなっていた、ほのかな味わいとでも言いましょうか、焼き菓子としての高級感とでも言いましょうか、そんな、あれこれ。というわけで、たぶん、味は、当時と大きくは変わっていないんだろうなと思いつつ、変わり過ぎた自分に対して、あれこれと想いを馳せてみたわけですが。  ちなみに、サイズはやっぱり小さくなっているような気がします。価格は1つ165円。40年前は100円しなかったと思いますが……。個人的には通販すらせず、県内だけで販売というスタイルにしてくれると、もっと嬉しかったんですけどね。

#1522 ひたすらに生真面目だった、スバル・インプレッサG4。

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 さて、スバルのインプレッサ。そう、先日、新型XVに試乗して、あまりに調えられたそのバランスに感心したもので、果たして、ベースモデルであるインプレッサはいかがなものだったかを再チェックすることに。スポーツ(ハッチバック)でも、G4でもどちらでもいいとリクエストしたら、2.0LのG4に乗ることになりました。  それにしても、このG4、正統派といった印象が強く、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞する理由も良くわかります。実に良くできている。ハンドリングも操舵(アシスト)力も的確だし、オンセンターからの移行も実に繋がりがいい。タイヤのグリップは少々高いかなと思うところもありつつ、まぁ、これもひとつの解と捉えられる、と。ロールは剛性感、スピードともに素直。サスペンションが自在に動いている感があって、これまたいい。ストローク感があるものの、実際のストローク範囲は狭められたといった感があり、つまりですね、大きな入力に対してはトタンが顔を出す。ドタンではなく、ト・タン。ただ、205/50R16サイズのタイヤを装備していたことを考えると、上出来。入力を支えるボディも剛性感に富んでいますし、ドライバーに違和感として伝えてこない。ただ、リバウンドストロークで乗り心地を作っているところ(当たり前)に、もう少し減衰を与えて、質感を出せたらいいのになぁと思うところがあったのも事実。って、そこまで作り上げると、Dセグレベルに届いてしますが。  つまりですね、走り込んでいくうちに、かなりスポーティな躾けを見つけましてね。って、いや、それは意図的なスポーティな仕立てではなく、素によるスポーティさ。実のところそれほどに期待していなかった2.0LNAエンジンも、レギュラー仕様ながら、ずいぶんとトルクとパワーを手に入れていまして、それをフラットに仕立てているところが好印象。特に2000回転あたりからのトルク感はすこぶる高く、かつてのEJ20型NA(レギュラー仕様)からは想像できぬほど。  言い換えますとね、燃費悪化はこのあたりにありますので……、って、やはり従来どおり、1500回転以下、無理でしたら2000回転を超えぬところでのアクセルワークが、実燃費向上には大きく貢献します。そう考えると、ACC使用時にコンフォートをセレクトしても、先行車の動き次第とはいえ発進時に2000回転を上回ってそこから落と

#1521 ムーヴ・キャンバスの実用燃費、思ったほど悪くなかった、話。

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  #1519 にて、ダイハツのムーヴ・キャンバスの話をしましたが、燃費について記すのを忘れていました。取材は、あちこち立ちよって、大回りして、山を一気に上って、下ってだったので怪しく。というわけで、広報車を返却しながら計測しました。高速道路は高尾山から高井戸まで渋滞なし。高井戸からは環八を渋滞にはまりながら、しかし後半は快適に走行といった感じ正直、NAながら頑張っている感のあるあの走りからして、それほどに実燃費は優れないだろうと思っていました。いましたが、予想よりはいい数値を記録したかなといった印象があります。  下道5kmを含む、ほぼ高速道路となる最初の42.5kmでは、飛ばさず、あまり無理せず(追い越さず)、でも、エコし過ぎずといったいつもの走りで、28.8km/L。もう少し速度を落とすと確実に30km/Lを超えるかなといった印象ですが、意外に伸びたといった感があります。  で、高井戸ICからの環八経由の高島平まで16.7km/Lでの平均燃費は計算によると20.41km/L。環八で完全停止を幾度も行い、しかもアイドリングストップしたのに、ブレーキペダルを踏む力を緩めたり、踏み込んだりして、停止のままにも関わらず、エンジンを再始動させてての結果。後半は法定速度上限で走ったとはいえ、いいんじゃないでしょうか、20km/L超えれば。  って、計算していて気が付いたんですけどね、59.2km走って、ガソリン約2.26Lしか消費していないって……、スゴイですね、最近のクルマって。こうやって数値にすると改めて感じますが。

#1520 絶賛ってわけでもないけど、悪くはなかった、おもてなし処 小栗。

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 街の情報とか、店の情報とか、あまり書きません。って話は、散々してきました。理由は、教えたくないから、という、とってもケチな考え方にあります。ケチっていうと、ちょっと違うんですが、まぁ、そんな感じです。  そんな中で、まぁ、記してもいいかなと思えた食事処がありました。それが、「道の駅くらさわ小栗の里」にある「おもてなし処 小栗」。まぁ、道の駅にある食事処ですから、期待はしていませんでした。メニューにオリジナルを謳っていても、ただ、地元産の素材を使用しているだけで、そこに工夫がないのが、常でしたから。食したのは写真の「冷やしおきりこみ」ですが、って、まぁ、いわゆる熱い、熱い、上州名物のおきりこみが、冷やされて出てきただけ。それだけなんですが、これが意外美味かった。って、ただ、冷やされたことで美味くなったってわけではなく、そもそもが美味かった。  発案した方とちょっとだけお話したんですが、昨年に作り上げたメニューだそうで、まぁ、良く良く眺めると、たいした工夫には見えませんが、ナスやら、ニンジンやら、ミョウガ含めて、手を加えています。で、そこに、ゴマを上手に加えていたりして、バランスが良かった。具材の飾り方も上品でしたしね。  まぁ、右側にちらりと見えている、定番ともいえるサラダには、がっかりを覚えましたが、まぁ、この程度は許しましょう、かね。テーブルの上のメニューには、やはりオリジナルを謳うソフトクリームの写真が写っていましたので、帰りがけに……、と思いきや、その会話の後に、再度、表へ出て食券を購入して、また、注文しなきゃならなかったもので……、そう、諦めました。ちなみに、そのソフトクリームは、地元産の黒豆を煮出したジュースにちょいとクエン酸を加えたというもの。こういう、なんていうんでしょうかね、手を加えた感にあふれるメニューって、あまり見かけませんやね。

#1519 試乗会で感じたとおり、サスに質感を感じた、ムーヴ・キャンバス。

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 ダイハツのムーヴのキャンバスのテストドライブをしてきました。そもそも、試乗会の後に書いていますが、ハンドリングに軽乗用車流の曖昧さとこのモデル(キャラクター)ならではの緩さがありまして、いろんな意味でバランスされていることを読み取りました。しかしですね、妙にスタビリティが高くところがありまして、って、サスペンションの設定が、これまでのダイハツのモデルよりも、先をいっている感がありまして、何か違うを感じていました( #1423 )。今回、500km近く乗り込んで、ワインディングを走って、高速を走って、分かりました。やっぱり、キャンバスのサスペンションですね、スタビリティが高い、です。あのですね、分かりやすいところで言いますと、ロールの先、ま、ロール中とも言いましょうか、ひたすらに姿勢を安定させて、タイヤだけで路面をきれいに捉えていきます。ただ、コーナリング中にステアリングを切り足すとリアのトーインが強めに介入してくるので、違和感を覚えますが、って、このあたりは、軽自動車流、ダイハツ流に安定と操縦性のバランスたる仕立て。  先に書いた、路面の調えられたシーンでの、サスペンションのしなやかさを感じ取れると、ああ、やっぱり、バランスが上手く調えられていることが印象づけられます。ただ、ハンドリングについては、パワーステアリングのアシスト力が意図的なのか、速度が低いところでオンセンターから操舵力を感じさせるまでがユルユル過ぎて、うーむ、を感じてしまいますが、こんな躾けでいいんだろうかと思いつつ、やがて気にならなくなっていて、むしろ、先のコーナリングにおけるスパッと決まるあの姿勢に感心を覚えますから、これもひとつの解なのでしょう、きっと。  まぁ、それら美点にしても、あるシーンに限られることから、まだまだを感じますが、軽乗用車の走りから一歩先に足を出した感を強く覚えました。ただですね、高速道路における直進安定性は、ボディのサイド面のせいか、北風がかなり強かったからか、風に煽られることが多々ありました。これは、比較対象がなかったので、クラス的なものなのか、それともキャンバスオリジナル(!)なのか、ちょっと判断ができませんでしたけども。  あとはあれかな、両側スライドドアの採用もあって、車両重量が1t近くに迫っていること。タントよりは軽いとはいえ、あちらは当初からパワーについ

#1518 かなり惚れた、ランドローバー・イヴォーク・コンバーチブル。

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 昨今のスタンスを眺めていると、惹かれるものをあれこれと感じるのがランドローバー。ジープじゃないのか? と言われるかもしれませんが、オーナーだったがゆえに、かなり厳しい目を持ってしまっています。ニュートラルで語らねばならぬ立場としてはいかんところですが、まぁ、逆にいえば、ここは客観だけではない、素直な視点を持っているからという……、止めておきましょう。  さて、そんなランドローバーのレンジローバーのイヴォークに登場したオープンモデル。このイヴォークに対しては、そもそも3ドアモデルがあったところから感心し、その仕立て、作り込みにも、ひたすらに感心。まぁ、価格はそれなりでしたけども。ランドローバーのオープンモデルというと、昨今では、いやいや、少し前にフリーランダーのオープンがありましたが、あれは、まさに屋根をぶった切った感がありまして、あれはあれで好みでした。って、振り返ってみますと、初代エスクードのオープンなんか、良かったですやね。一時期、所有していましたが。  話を戻して、イヴォークのコンバーチブルモデル。あのですね、美しい。実に、美しい。これだけで満足といった感にあふれていますが、走行性能も良かった。245/45R20なんてサイズのタイヤをはきながらですね、これがドタバタしない、させない。スポーティさだけを極めてもいないだけど、緩さを感じさせない、そんなバランスも絶妙。オープンボディで、それを感じさせるシャシーの作り込みに感心。あのですね、これ、欲しいです、というぐらいに、良かった。絶賛、逸品、そんな感じ。確実に名車と呼ばれる存在を約束されているところもとってもいい。  ただ、唯一、価格が765万円であることが、気になります。って、本革シートからオーディオ、そのほかあれやこれやと、ラグジュアリィな仕立てを極めていますから、仕方ないといえば、仕方ないんですが。ってこれもまた、過去を知っている者ゆえのいかんところ。そう、ディスカバリーが299万円だった時代を知っているがゆえに、ついつい言葉にしてしまいます、昔はさー、今はねー、って。  ま、それを除いて、仕様やら性能を考えると、理解できる価格づけかな、いやいや……、……。

#1517 NAエンジンでいいじゃないを感じさせた、トゥインゴ・ゼンMT。

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 続いては、ルノー・トゥインゴ。の、MT。そう、MTは、デビュー限定モデルでしたが、生産体制も整ったようでレギュラーモデルでの登場となりました。昨今のフランス車でMT+ベーシックグレードを条件とすると、このトゥインゴ、同じくルノーのルーテシア、そして、プジョー208の3車種しかありません。ところが、それら、キャラクターやレイアウトはさておき、比較していくと、そのエンジンは、ルーテシアのみターボで、残りはNAとなります。しかも、その2台、いずれも2ペダルトランスミッションならばターボが組み合わされる……、って、つまりはMTを選ぶためにはターボを諦めなければなりません。そう、トランスミッションだけに止まるない迷い処となります。  ましてや昨今のヨーロッパ車のダウンサイジングターボのフィーリングやら燃費を考えると、NAに不足をイメージしてしまうもの。実際に、あれらターボの仕上がりはとってもいいですし、それこそ買いの要素となっています。しかしですね、そう思いつつも、実際にはどうかと言いますとね、 #430 にて書きましたけど、プジョー208 Allure(MT+NAエンジン)に乗ったところ、不足どころか、十分であることと、ちょっと忘れていたナチュラルなフィーリングに感心しきり。そう、やっぱりNAはいいよね、的なあの印象にあふれています。昨今のCVTって良くなったよねと感心しながら、ATに乗ってしまうと、やっぱりね、と思う、あの感じに似ているとでもいいましょうかね。  と、こちらも前置きが長くなりましたが、トゥインゴの0.9LNAエンジン+MT、とっても良かった。ターボ+2ペダルトランスミッションよりも、好きかもしれないと思えるほどに、バランスが上手く仕立てられているんですね。自分でどうにでもなるというMTたる利点は、その緩さすら自らでコントロールできるようになっており、2ペダルであるEDC採用グレードよりもまったり感にあふれています。充足感があるとでもいいましょうか、そんな印象。もちろん、ターボエンジンのようなトルク感はありませんが、ナチュラルに吹け上がる感と、必要にして十分のパワーがありまして、まさにこれで十分どころか、これがいい、を感じ取れます。なんていうんでしょうかね、走っているうちに愉しくなってくる、笑みがこぼれる、大げさにいえば、独り言を言いたくなるとか、笑っ

#1516 アバルトらしさが表現されていた、アバルト・124スパイダー。

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 続いてはアバルトの124スパイダー。マツダのロードスターベースであることは御存知のとおりですが、まぁ、チェックポイントはロードスターとの違いであって、多くの人がそこを知りたいんだろうな、なんてことを思います。結論から言いますとね、感じたことはふたつ。ひとつは、アバルトテイストである、やんちゃパフォーマンスを得ていること、もうひとつは、ロードスターのバランスの良さ。そうなんですね、ロードスターに対しての捉え方も、また、プラスとなりました。  昨今のアバルトについては #1309 にて書きましたとおり。中途半端さがないんですね。って、その分、価格もそれなりだったりしますが。ただ、その中途半端さがないといっても、何でもかんでもレース仕様というわけではなく、意外にも日常で使えるというテイストを残しているところがとってもいい。この124スパイダーはそんなアバルトが仕立てたモデルですから悪いわけがない。ただ、ターボエンジンに過激さはありませんでしたし、ビルシュタインを用いたサスペンションも想像していたほどにスパルタンに届いていませんでした。って、それらは期待とのズレであって、逆にいえば、先に書いたアバルト流の仕立てそのもの、つまり日常でも使える感にあふれたモデル。まぁ、その分、刺激不足とも表現できるのですが、124スパイダー第一段としてはいいんじゃないでしょうか。ほら、刺激的なモデルが用意されているでしょうから、きっと。  ただですね、ひとつだけがっかりしたことがありました。それがインテリアの仕立て。わりとどころか、ほとんどロードスターのままでして、400万円を切った価格づけからすると、ここにコストを掛けられないことは理解できます。とっても理解できるんですが、運転していると、どうしてもロードスターが思い浮かんでしまう。となると、あと100万円プラスしてでも、ロードスターのイメージが残っていない124スパイダーを期待してしまいます。  そうそう、ロードスターのバランスの良さを感じたと書きましたが、先日のRFテストドライブでも感じたのですが、1.5LNAエンジンとシャシー、ボディとの組み合わせがとってもいい。ライトウェイトスポーツカーを大切に作り込みたかったが明確であり、そこにやっぱりブレがないことを痛感しました。どちらを買うかと問われたら、ロードスター。やっぱり、RFでし

#1515 走りもデザインも、飽きないどこか引き込まれていく、C4ピカソ。

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 先日、とあるPAにて、シトロエンC4ピカソのフェイスリフト版を見かけました。まぁ、発売まもなくの場合、しかも都内ナンバーだったり、豊橋ナンバーだったりすると、わりとメーカー&インポーターが所有している広報車やらだったりするものですが、違いました。一般の方が選んで乗られていました。ほほぅ、なかなかいい選択ですなぁ、と思いつつ、ここになんて書いたかなと振り返ったら……、あれ、ない。おや、ない。そういえば、書いた覚えがあるようなないような……、どうやら書いていなかったようです。というわけで、輸入車試乗会での試乗記のいくつか、続けます。あれ、おかしいなぁ。  さて、3月よりレギュラーモデルのデリバリーが始まったC4ピカソシリーズですが、現行型がデビューした際に仕立て方が大きく変わった、つまり、イマドキの安心感を得ながらも、過去のしなやかさをなんとか残したというバランスに感心した覚えがあります。過去モデルを所有している知り合いからすると否定を聞きますが、まぁ、クルマの進化ってのは、オーナーの希望どおりにいかないところもあり、まぁ、そんなもんなのかなぁ的に捉えていますが。ほら、自分のグランドチェロキーの捉え方なんかもそのものですし。  前置きが長くなりましたが、ディーゼルエンジンはやっぱりいい。あのですね、しつこいようですが、ほんと、豊かなトルクってステキだと思います。2.0Lディーゼルターボは、ガソリンターボように高回転におけるパワー感とかパンチに欠けているかもしれません。ただ、C4ピカソ(テストドライブはグランド)が目指したゆったり感を実に上手く表現しています。サスのストローク感を減らした乗り味とはいえ、ストローク感に見合ったゆったり感とでもいいましょうか、そんな感じ。パンチがないからといって加速に不足があるわけではなく、不足がないどころか、強いトルクが湧き上がる感がありまして、いうまでもなく、不足なしどころか、十二分。ただ、17インチタイヤはコンフォート感を削いでいるところがありまして、そこが唯一の惜しいところかな。路面に凹凸があるところでは、タイヤサイズキャラクター&サイズによるコトンという固さが出てくることがあります。ほら、ストローク感にしなやかさがあるがゆえに、余計に気になってしまうのです。ということで、16インチ、さらにはディーゼルながらMTがあったりす

#1514 もう少し、スバル・XVについて、語っておきましょうか、ね。

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 まとまりの良さといいましょうかね、バランスがいい、整えられ過ぎている感がとっても強く残りましてね。って、それは、発表会で感じた、計算され尽くした感すらあるものでした。つまり、演出から、走行性能から、そして、デザインに至るまで。  ま、結論としては、上手く仕立てましたね、という #1511 で書いたことに流れていくわけですが、実のところ、試乗会で開発陣と話をして、それがクリアになっていったという流れもありました。そう、実は。ひとつは、X-MODEの話で、これはまた後日に語ることにして、もうひとつは、デザインについて。かつて、クラブレガシィの取材で幾度かお話をさせていただいた方がいらしていたのですが、あの頃のレガシィを懐かしむのではなく、先代XVから新型XVへのステップアップといいましょうか、比較について、あれこれと話をしました。  すでに語りましたが、新型XVは、スバルの中でかなりウェイトを占める商品として、インプレッサの開発と同時に横でスタートしています。ちなみに、先代XVは、インプレッサがあって、それに足すという手法で、作り上げられていますから、そこに大きな違いがあります。で、素人目で眺めた時に、それがデザインの違いとなって何かを訴えてきておりまして、そこに違和感というか、なんだかわからない感を覚えたもので、少々深く聞いてみたというわけです。感じたのは、先代は良くも悪くも後付け感があって、それが愉しさを生んでいたものの、新型はあまりに整い過ぎており、クラッティングパネルにしても馴染み過ぎている、と感じまして。あまりに整い過ぎた出で立ちに対して、ハンサムになったという表現を使われていましたが、まさにそのとおり。では、先代が不細工かといえば、そんなことはなく、あれはあれでバランスが取れていました。後付け感による下品さを全くといっていいほどに感じさせない、そんなセンスに長けていました。だから、デザインが高く評価され、そこから入って、オーナーになる人も多かったんだと思います。  で、新型。先代を超えなければ、でも、先代のテイストは残さなきゃという、期待に応えなきゃとばかりに、頑張り過ぎたんだと思います。デザイナーが愉しんで線を引いていないとは言いませんが、弾けていない感がもう少し欲しかったと思うところがあります、個人的に。たとえば、それがいちばん分かりやすいなと感

#1513 ふらっとパークなPAにてピックアップしてもらう、話。

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 高尾に住んでいると、中央道や圏央道を利用して出掛ける際に、ピックアップしていただくことが多くあります。しかしですね、そのために、ピックアップする側は、高速、有料道路を一度下りなければなりませんから、面倒がありますし、なによりも高速・有料利用料が余計に掛かってしまいます。理想は、高速道路に立ってて、そこで拾ってもらえるってな方法ですが、そんなことはできません。  なんてことを考えつつ、ふと、気付きました。昨今、高速道路を利用している人だけではなく、一般道からアクセスできるようにして、駐車場を整備して、誰でも立ち寄れるようにしたふらっとパークと呼ばれる高速道路上のSA・PAを利用すればいい、ってことを。ただですね、裏手に駐車場が用意されているとはいえ、その目的は、SA・PAを外部から利用するためであり、そこに自分のクルマを置いて出掛けてしまうのは、ちょいと違う。ということで、待ち合わせ場として利用するならば、そこまで徒歩なり、ま、クルマならば近隣の有料駐車場なりを利用すればいいってことになるんですが、そもそもSA・PAまで歩いて行けるようなところはなく、また、SA・PAがある地域周辺にいわゆる有料駐車場もないのが常。で、ついでとばかりに、あちこちを調べてみました。ら、なんと中央道・藤野PAは、中央本線藤野駅から徒歩10分といったところにあり歩いて行けます。で、さらに調べたら、相模原市が駅そばに有料駐車場を用意。ほほぅ、これはいいじゃないと、本日、山梨県へと出掛ける仕事がありましたので、早速に利用してみました。  当初は駅前のその駐車場を利用しようかと思っていたのですが、ひょっとして満車だったりしたら、つまり停められなかったら、ほかに有料駐車場ありませんから、クルマをどうするかね、とおろおろしてしまう事になりかねません。そもそも、その駐車場の様子も知りませんから、今日はひとまず電車で出掛けてみることにしました。ら、案の定、その駐車場は満車。藤野駅から藤野PAまではすぐではありませんけど、歩いて行ける距離で、場所も分かりやすく。というわけで、帰りも含めて、便利に使えました。  ただ、問題点もあります。今日は、ピックアップ側が首都高での渋滞に巻き込まれ、こちらが早く到着していたこともあって、1時間ほど待つことになったのですが、下り側は、待っている場所がない、というか、

#1512 雪を求めて走りに出掛けたら、積載車に載せられて帰ってきた、話。

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 雪のためにイベント(試乗会)が中止になった日。中止確認の前に、すでに出発の準備は整っていましたから……、そう、出かけました。出掛けましたよ、八ヶ岳方面へ、雪を求めて。あれです、冬のような寒さが舞い戻ったあの日。ただ、気温は下がっているものの、甲府盆地へ入っても雪が降る気配(寒さ)は見当たらず。とはいっても、冷たい雨は降っていましたから標高を上げていけば、きっと雪になるに違いないと、冬は通らなかったヨシダルートを走っていきました。ら、甲府盆地はちょうど桜が見頃、桃が咲きはじめておりまして、悪天候にもかかわらず、春の風景が広がっていました。で、ずいずいといつものルートを進んでいくと、アンズの花が。この時期に走ったことがなかったこと、さらには、 通過するばかりだったのでついついリンゴの木かと思っていましたが、実はアンズでした(写真上)。  さて、肝心なスノードライブですが、いつものパン屋付近で降雪に変わって、雪景色になり、さて本番。とりあえず、もう少し標高を上げようとずいずいと進みつつ、雪に覆われたばかりの景色にちょいと興奮して、いつもとは違うところへ出掛けてみようと、ルート変更。まずは足下を確認しようとしたら、下り? お、流れた、アクセルオンよりも減速で対応すれば……、は? 滑る? ツー、ドン。そう、20年ぶりぐらいの側溝落ちとなりました。思ったよりも流れたといいましょうか、過信もありましたな。アクセルオンしなくてもいいだろうってな、過信が。それにしても、見事なまでの側溝にはまりまして、サンドラダーを持っていましたので、自力で脱出かなと思いつつ、ジャッキが車載ものしかなく、ぐっさりとはまっていましたので、レスキューを呼ぶことにしました。  ら、降雪中ですし、クルマどおりも多いところではありませんから、なかなか来ずで、2時間弱後に救出。まぁ、その間の恥ずかしいことったら、ありゃしない。情けないといいましょうか。できるだけ目立たぬように影を潜めていましたが、バックしてまで戻ってきてひとりだけ声を掛けていただきました。まぁ、レスキュー待ちであることを伝えまして、去っていかれましたけど、しばらくしたら戻ってきて、暖かいお茶のペットボトルの差し入れをいただきまして。感謝しつつも、ますます情けなく。で、ジムニーですが、ダメージは軽いかと思いきや、かなりの勢いで飛び込んだよ

#1511 強調するに相応しいイマドキテイストを備えていた、スバルXV。

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  #1509 にてスバルXVの発表会における印象を語りましたが、早々に、プレス試乗会が開催されました。って、実は自分の枠は火曜日だったのですが、ほら、あの冬逆戻りだった、火曜日。ちなみに会場は軽井沢の上、ま、鬼押出し近辺。そうなんですね、雪、雪、ってか、どっさり雪。ジムニーにスタッドレスタイヤはかせたままでしたから、自分はたどり着けたんですが、会場のほうが試乗どころではなかったようで。というわけで、延期され、本日、出掛けてきました。  さて、懸念していたあれこれですが、まぁ、イマドキのモデルに仕上がっていること、そして、XVというモデルを、スバルとして相当に注力していること、クルマとしてバランスに長けていること、などから、いいんじゃない? という結論に落ち着きました。簡単にいいますとね、標準車、つまりインプレッサよりもバランスに優れているような気がしました。と思って、開発陣に聞いてみたところ、デザインも走行性能も、最初からXVありきで開発がスタートしていたそうで、そうなんですね、たとえば、ラフロードにおけるタフさについては、実はベースそのものから、それに耐えられるように作られているそうで。そうなんです、インプレッサではオーバークオリティ状態になっており、実のところ、インプレッサの1.6はそういった観点から実にお買い得なモデルになっているとか。ほほぅ。  で、肝心のXVですが、ハンドリングも挙動も、マイナスが見られない。比較すると1.6Lエンジンにパンチがないことが気になるといえば、気になりますけど、こんなもんと思えば、こんなもんではないか、といった感じ。インプレッサよりも重量があること、大きなタイヤを駆動することから、燃費を犠牲にしてまでパワーへ振っていますが、それでもやはり不足はある。あるけど、不満ではない。4000回転あたりからもう少しパワーが乗ってくるといいのになぁといった感じでしょうか。って、実はMTを組み合わせたら、結構オモシロイんじゃないかな、と思ったりもしました。で、比較すると、2.0Lは随分と変わっていました。いわゆるパンチには届いていませんが、トルクを感じるようになり、CVTとの協調制御もなかなか。  ハンドリングについては、この日に確認とばかりに乗ったアウトバックで改めて感じたのですが、世代を経る毎に気になっていたロールさせまいとする

#1510 いつしかSUVをひとつの柱にしていた、プジョーのSUV戦略。

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 昨今、SUV、SUVと、SUVばかりがもてはやされていると言いましょうか、SUVばかり耳にするので、なんだかなぁを感じるところがあります。といいつつ、本日は、プジョーのSUV戦略についてのプレスカンファレンスがありまして、足を運びました。そうなんですね、SUVとは無縁と思えたプジョーも、いつしかSUVラインナップ強化を謳い、日本市場においてもその流れを明確にしていくことがアナウンスされました。  以前にも書いていますが、そのアプローチは、FFモデルながら、オフロード走行もできるイメージを与えたもの。ま、実際に2008については #1439 にて書きましたように、なかなかヤルじゃんという性能を持っていますから、ま、性能以上を謳っているわけではありませんし、そもそも、SUVってのはそこを見失っちゃいかんでしょ、と思っていますから、それも、ありだと捉えています。  プジョーのSUVラインナップとして、先月3008が発表されましたが、まぁ、質感やら考えると、なかなか頑張った価格での展開となっていると思います。走りについては、まだ乗っていないので語れませんが、まぁ、固さがどこまで残っているかが気にはなりますが、悪いわけはないでしょうな。で、本日は、プジョーSUVのフラッグシップとなる5008が日本初お披露目となりました。3008のロングホイールベースバージョンなのですが、ティグアンにも同様のモデルがあることから、どうやら、Cセグベースの3列シートモデルってのが、これからのトレンドになりそうな気配を感じました。  さて話は戻って、3008のディーゼルモデルの価格が発表となりました。426万円だそうで。400万円超えにおっとを感じつつ、ま、内容を考えると納得できるんでしょうか。そんなあれこれについては、試乗会(5月中旬)の後で、

#1509 強調されたイマドキテイストに?を覚えた、スバルXV。

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 スバルのXVがフルモデルチェンジを受けました(写真は本日の発表会にて)。先代に対しては、ハンドリングを求めたがために乗り心地が犠牲になっている性能に、このモデルが求めるべき姿とはちょっと違うなぁと感じているところがありました。ただ、あの当時の周囲を見渡しますと、デザイン含めて、オモシロイモデルだったことは間違いありませんけども。で、新型。ベースのインプレッサが新世代プラットフォームを採用していますから、過去に気になったあれこれは解消されていると思われます。って、来週にプレス向け試乗会がありますので、その話は、また後日に。  で、本日の発表会にて、気になったことをあれこれ。その1、XVがスバルのSUVの主力である、とのアナウンスがありましてね、ほほぅ、てっきりフォレスター(次期型含めて)なのかと思っていましたし、アウトバックはどうするのさという意味合いからも、ふーんを感じました。ま、これは日本市場における戦略なのかなと捉えましたが。って、今日の社長の発言にもあったんですが、北米マーケットでは、スバルブランドそのものに、Loveを重ねてあれこれ展開しており、家族だけではなく、犬を擬人化したようなCMに?を覚えるところもありますから、ま、仕向け地によってイメージ戦略が異なると、受け取っておきましょうか。  その2、オフローダー的なイメージよりも、クロスオーバー的なイメージを全面、前面に打ち出していること。まぁ、日本ではそうでしょうな。スポカジなんて単語まで出していましたから。CMが最たる感じでしょうかね。このあたり、それこそ北米のCMとは異なる部分ですし、クルマのポテンシャルを考えると、なんか違うんじゃないかを感じた次第。本日のプレゼンでは、愉しさのフィールドを、もっと広げたくなるクルマへ、とか、行動範囲を広げるとか、なんか、どっかで聞いたことあるようなフレーズが見受けられ、あまりにイメージに訴える、逆にいえば、具体性に欠ける言葉遣いに、なんか、違うんだよなを感じつつ、実は、それら、自分が執筆している文章そのものであることに、愕然としたりして。心地悪さとでもいいましょうか、そんな感じ。  その3、1.6Lエンジンの採用。カタログ燃費はグレードによっては2.0Lのほうが良かったりしますから、その意義たるや、価格にあります。税抜きではありますが、198万円からスタート

#1508 選びたく理由をさらに深めていた、マツダ・CX-3。

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 マツダ、3台目は、CX-3。 #1435 で、一部改良に対してリリースを読み込んだだけで絶賛していましたが、実際はどうかをチェックしないわけにはいきません。なんて言いながら、一部改良の内容はすっかりと忘れ去ったままに、テストドライブとなりました。ら、これが良かった。えっとですね、質感を大きく高めていまして、って、今回の改良とは直接に関係ないところでもあるとは思うんですが、あのですね、タイヤの接地感と乗り心地とハンドリングを上手くバランスさせていてですね、とてもいい。簡単な単語を使うと、しっとり感にあふれているとでもいいましょうか、そんな感じ。無理をしていないともいうか。サスペンションにしなやかさをさらに与えつつ、その動きをしっかりとしつけて、乗り心地に必要なパートと、ハンドリングに求められる領域をしっかりと作り込んでいるといった印象。ちょっと驚きました。  実は、ロードスターRF直後に乗ることになったため、特にハンドリングに対しては、ロードスターの印象が残ってしまい、曖昧さが気になるんだろうな、と思っていたんですが、それを感じなかった。いや、緩さは感じましたよ、感じましたけど、そこにいい加減と曖昧といったマイナスイメージを見つけなかった。この点はちょいと自分でも驚きました。  ただ、乗り心地を確保した分、つまり、リバウンドストロークを緩くしてしなやかさを感じさせつつも、大きな入力に対してドンという音・振動を残してしまうところがあり、そうなんですね、相対的に固さが残ってしまっていると感じさせてしまう。このあたりは、チューニングの限界なのかなといった印象を受けます。このシャシーに18インチは少しばかり荷が重いのかもしれないといった感じ。ただ、それとて、マイナスイメージというよりは、先に書いた、18インチタイヤがもたらすクオリティを考えると、不足とは感じないところ。そう、このあたりの作り込み加減が、とってもいい。そんなことを感じました。  あとは、なんだ、やっぱりですね、MTはいい。ディーゼルエンジンをMTに乗れるという、この贅沢。しかも、4WDを選べる。あのですね、こんな贅沢を愉しめるのに、選ばないのは、まったくもってもったいない。ひたすらに、もったいない。そんなことを感じつつ、すみません、選びませんでしたけど。って、余裕があるなら、手に入れたい1台、そんな

#1507 美しさと、丁度いいバランスと、ロードスターRF。

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 マツダが続きますと予告して、間が空きました。続いては、ロードスターRF。 #1434 にて触れましたが、美しいといわんばかりのクーペスタイルを作れること、これもマツダのアドバンテージだと感じています、つくづく。父親がファミリアロータリークーペから続いて、マツダのクーペを好んで乗っていたことも影響しているんだろうとは思いますが、それにしてもこのスタイリング、まさにうっとりといった感にあふれています。それ以上、表現のしようがないといった感じともいえましょうか。  今回、借り出したのはVSのMT。ATのほうが良かったかなと思いつつ、購入するなら、これになるのだろうかと選択。乗り味については、重量が増した分もあるのでしょう、しっとり感が増していまして、快適性が高められていました。ハンドリングに関しても違和感に届くようなシャープさはなく、かといって緩さなど見当たらず、ただ、乗り味に固さは残るものの、それとてロードスターを操っている感の演出をしており、まったくもって不快に感じることはなく。そう、バランスがいい。  エンジンとて、1.5LNAで十分であり、十二分。むしろ、軽快さというか、軽やかさを愉しめるという意味合いから、これ以上のパワーやトルクは不要。中回転域のトルクをしっかりと確保してあるし、高回転までそこそこに伸びていく。つまり、扱いやすし、愉しさがある。もちろん、これ以上のパワーをもったモデルの存在を否定したりはしません。これはこれで、ひとつの解といいましょうか、バランスを奏でており、無理しないという愉しさがあることを改めて感じた次第。前に書きました、アバルト124とは別物、まさにそれを感じました。そういった観点から、自分は、ロードスターのほうが好みかな、と。  それにしても、美しい。でも、価格はそれなり。セカンドカーとして所有するには、難しいですな。あ、ルーフの開閉作動速度10km/h以下となっており、もう少し高い速度までOKかと思っていたので、走行中に操作して作動停止となり、ちょっと恥ずかしい想いをしました。