#1509 強調されたイマドキテイストに?を覚えた、スバルXV。

 スバルのXVがフルモデルチェンジを受けました(写真は本日の発表会にて)。先代に対しては、ハンドリングを求めたがために乗り心地が犠牲になっている性能に、このモデルが求めるべき姿とはちょっと違うなぁと感じているところがありました。ただ、あの当時の周囲を見渡しますと、デザイン含めて、オモシロイモデルだったことは間違いありませんけども。で、新型。ベースのインプレッサが新世代プラットフォームを採用していますから、過去に気になったあれこれは解消されていると思われます。って、来週にプレス向け試乗会がありますので、その話は、また後日に。
 で、本日の発表会にて、気になったことをあれこれ。その1、XVがスバルのSUVの主力である、とのアナウンスがありましてね、ほほぅ、てっきりフォレスター(次期型含めて)なのかと思っていましたし、アウトバックはどうするのさという意味合いからも、ふーんを感じました。ま、これは日本市場における戦略なのかなと捉えましたが。って、今日の社長の発言にもあったんですが、北米マーケットでは、スバルブランドそのものに、Loveを重ねてあれこれ展開しており、家族だけではなく、犬を擬人化したようなCMに?を覚えるところもありますから、ま、仕向け地によってイメージ戦略が異なると、受け取っておきましょうか。
 その2、オフローダー的なイメージよりも、クロスオーバー的なイメージを全面、前面に打ち出していること。まぁ、日本ではそうでしょうな。スポカジなんて単語まで出していましたから。CMが最たる感じでしょうかね。このあたり、それこそ北米のCMとは異なる部分ですし、クルマのポテンシャルを考えると、なんか違うんじゃないかを感じた次第。本日のプレゼンでは、愉しさのフィールドを、もっと広げたくなるクルマへ、とか、行動範囲を広げるとか、なんか、どっかで聞いたことあるようなフレーズが見受けられ、あまりにイメージに訴える、逆にいえば、具体性に欠ける言葉遣いに、なんか、違うんだよなを感じつつ、実は、それら、自分が執筆している文章そのものであることに、愕然としたりして。心地悪さとでもいいましょうか、そんな感じ。
 その3、1.6Lエンジンの採用。カタログ燃費はグレードによっては2.0Lのほうが良かったりしますから、その意義たるや、価格にあります。税抜きではありますが、198万円からスタートさせることができましたから。ただ、そこまでして価格帯を広げたかったのは、スバルがBセグベースのSUVを出せぬ事情を、価格帯でフォローといった意味合いが強く感じられ、これもまた、いいことなのか、どうなのか、ま、実際に試乗してから判断する必要があるな、と感じた次第。安かろう、云々になっていないか、ってラインですな。
 というわけで、納得できるような、理解できるような、実に後味のすっきりしない発表会となりました。ま、来週のテストドライブで、その全ては払拭されることでしょう。と、中途半端なままに、締めくくります。

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