#1515 走りもデザインも、飽きないどこか引き込まれていく、C4ピカソ。

 先日、とあるPAにて、シトロエンC4ピカソのフェイスリフト版を見かけました。まぁ、発売まもなくの場合、しかも都内ナンバーだったり、豊橋ナンバーだったりすると、わりとメーカー&インポーターが所有している広報車やらだったりするものですが、違いました。一般の方が選んで乗られていました。ほほぅ、なかなかいい選択ですなぁ、と思いつつ、ここになんて書いたかなと振り返ったら……、あれ、ない。おや、ない。そういえば、書いた覚えがあるようなないような……、どうやら書いていなかったようです。というわけで、輸入車試乗会での試乗記のいくつか、続けます。あれ、おかしいなぁ。
 さて、3月よりレギュラーモデルのデリバリーが始まったC4ピカソシリーズですが、現行型がデビューした際に仕立て方が大きく変わった、つまり、イマドキの安心感を得ながらも、過去のしなやかさをなんとか残したというバランスに感心した覚えがあります。過去モデルを所有している知り合いからすると否定を聞きますが、まぁ、クルマの進化ってのは、オーナーの希望どおりにいかないところもあり、まぁ、そんなもんなのかなぁ的に捉えていますが。ほら、自分のグランドチェロキーの捉え方なんかもそのものですし。
 前置きが長くなりましたが、ディーゼルエンジンはやっぱりいい。あのですね、しつこいようですが、ほんと、豊かなトルクってステキだと思います。2.0Lディーゼルターボは、ガソリンターボように高回転におけるパワー感とかパンチに欠けているかもしれません。ただ、C4ピカソ(テストドライブはグランド)が目指したゆったり感を実に上手く表現しています。サスのストローク感を減らした乗り味とはいえ、ストローク感に見合ったゆったり感とでもいいましょうか、そんな感じ。パンチがないからといって加速に不足があるわけではなく、不足がないどころか、強いトルクが湧き上がる感がありまして、いうまでもなく、不足なしどころか、十二分。ただ、17インチタイヤはコンフォート感を削いでいるところがありまして、そこが唯一の惜しいところかな。路面に凹凸があるところでは、タイヤサイズキャラクター&サイズによるコトンという固さが出てくることがあります。ほら、ストローク感にしなやかさがあるがゆえに、余計に気になってしまうのです。ということで、16インチ、さらにはディーゼルながらMTがあったりするといいなぁと思うんですけどね、なんてことを発したら、えっ? と驚かれてしまいましたが。
 秀逸なのは走りに限りません、いうまでもなくデザインにもあります。なんでしょうね、奇をてらったテイストを採り入れてはっとさせながらも、飽きないというか、ますます惹かれていくこのデザインは。えっ? と思わせながら、すでに飽きを感じさせてしまうデザインとは異なるというか、真逆のデザイン。整っているんでしょうな、これ。インテリアも同様のことが言えるんですが、言えるんですが、ちょっと心配になったのは12インチパノラミックスクリーン&7インチタッチスクリーン。センタークラスター上下に配置されたディスプレイは、迫力があり、そこに表示されている書体から構成デザインまで、とても好印象なのですが、なのですが、なのですが……、これ、壊れたら、いくらかかるんだろうなんてことが過ったのもまた事実。シトロエンですから、とは言ってはいけないんですが、シトロエンですから。
 ちなみに、この手の大型ディスプレイはメーターにまで、さらには国産車でも採用されるようになりましたが、ちょいと聞いたところによると、レクサスで15〜30万円とか。幅があるのは、デビュー時期の違いによるもので、大幅に下がってきてはいるようですが。って、輸入車のアッパークラスになると、これって、50万円オーバー(あくまで推測)ってこと? と考えると、手を出せないなぁと思うのでした。

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