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#1029 2015年次RJCカー オブ ザ イヤー、第一次選考結果あれこれ。

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 さて、肝心なことを書いていませんでした。去る10月31日に、RJCカー オブ ザ イヤーの第一次開票が行われました。今さらながらとはなりましたが、記しておきましょうかね。いずれもメーカー・インポーター名アルファベット順にて。  講評はあえてしないでおきますが、まぁ、きれいにばらけましたな、といった感じでしょうか。今年は、COTY、自動車殿堂ともに、重なるところもありましたが、RJCはどういうモデルを選ぶのでしょうかね。最終決定は、11月11日(火)に。 2015年次RJCカー オブ ザ イヤー 6ベスト  ダイハツ工業        コペン  富士重工業         レヴォーグ  本田技研工業        N - WGN  マツダ           デミオ  三菱自動車工業/日産自動車 ek スペース/ディズ ルークス  日産自動車         スカイライン  スズキ           ハスラー 2015年次RJCカー オブ ザ イヤー=インポート 6ベスト  アウディ          A3/S3セダン  BMW            i3  BMW            MINI  ジャガー          Fタイプ クーペ  メルセデスベンツ      Cクラス  フォルクスワーゲン     ポロ 2015年次RJCテクノロジー オブ ザ イヤー 6ベスト  スバル       運転支援システム 「アイサイト(ver.3)」  マツダ       SKYACTIV-D 1.5 エンジン  日産        ダイレクト アダプティブ ステアリング  スズキ       S-エネチャージ    BMW        Life Drive(ライフドライブ)コンセプト  メルセデス・ベンツ レーダーセーフティパッケージ

#1028 電気自動車なのだけど、VWらしさもちゃんと備えていた、e-up!

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 新型車試乗会が続いています。書いていいことと、まだ書いちゃいけないことが入り交じっていて、わけわからなくなっていますが……、これは、たぶん書いていいほうのクルマ。VWのe-up!ですな。up!の電気自動車バージョン。  これが、良かった。って、最近、この言い回しばかりですが、表現力が尽き ているから仕方ない、というわけで、良かった。up!をEVにする必要はあるのか? と思うところもありますが、軽自動車以外での5ナンバー、 4 ドア、4名乗車モデルは、このup!だけだそうで、なるほどね、そう考えると価値はあるわけで。  ま、存在意義については、ここではすっとばしまして、乗り味について、あれやこれや。まぁ、悪くわけはなかった。VWですから、up!ですから。といいますか、EVたるシステムによる重量増は、しっとりとした乗り味を作り上げていまして、プラスに働いていました。そして、モーター駆動。まぁ、多くを語ることなく、とてつもないトルク感にあふれていまして、発進から加速に至るまで、敵なしといった感があるほど。スイスイどころか、グイグイ走っていってしまいます。電力消費とパワーとをセレクトする3モードも良く考えられていて、エコモードであっても時間限定ではあるものの豪快な加速を許すなど、まぁ、よく練られています。ウィークポイントが見当たらない、と。 回生ブレーキも、最新世代ユニットらしく、違和感はなくて、ケチの付けようがない。  まとめとして、なんていうんでしょうかね、パワーユニットが変わろうとも、VWらしさを作り上げていること、ここにVWブランドの強さがあるような気がしました。

#1027 今のスバルの全てが表現されていた、レガシィB4とアウトバック。

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 もはや、逃げ場もなく、日々、淡々とスケジュールをこなしていまして、あれやこれやと記しておきたいことは多くあるのですが、そんな時間すらも作れず。といいつつ、これじゃいかんと、本日、試乗会のあった新型レガシィB4とアウトバックについて書いておきましょう。  結論を書いてしまいますと、想像以上にいい仕上がりを見せていました。それは、スバルのフラッグシップたる性能と、レガシィらしさ(アウトバック含む)を備えていたという意味で。で、ヨシダ大絶賛は、B4でした。そう、アウトバックではなく、B4。なんていうんでしょうかね、セダンたる実直な作り込みがとても好印象。アウトバックは、SUVたるテイストをベースにしながらも、そこに ツーリングワゴンからの乗り換えも救いたいという想いと、SUVテイストである曖昧さを消し去りたいという想いを少々強く与え過ぎたような、 そのふらつきが少々気になりました。いや、アウトバックとて、とーってもいい仕上がりを見せているのですが、比較すると、B4のほうがバランスはいい、と。  気になるスタブレックス・ライドですが、これが難しい。とても難しい。いや、悪くはない、悪くはない。余計な動きが消え去り、つまり、フラット感がすこぶる高まり、質感アップを覚えます。そういった、意味合いからすると、とてもいい。しかし、組み合わされるのが18インチタイヤになるため、そこで、タイヤの硬さが顔を出してしまう。まぁ、18インチでも、この乗り味に収められたこと、質感を高められたことに、アドバンテージがあると捉えると、オススメとはなりますが。では、一方のノーマルサスが、ダメかといえば、そんなこともない。接地性という意味では、むしろこちらのほうがいい。しなやかさを与えたシャシーフィールをダイレクトに感じ取ることができまして、そこには、過去のレガシィには薄かった、タイヤが路面を離さないというフィーリングが強く存在しています。そう、減衰特性が路面変化にぴたりとはまっているという、あの粘るフィーリング。ただし、比較してしまうと、フラット感に物足りなさがあるのも事実で、 どちらがいいかは言うことはできず、もはや好みでどうぞ、といった感があります。  ちなみに、以前書きました、XVやレヴォーグで、時折見せるリバウンド時の例のフィーリングは、しっかりと消え去っていました。いや、消し去って...

#1026 らしさを残したままにブラッシュアップしていた、キャデラック・エスカレード。

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 日々、まさに追われるように、クルマの取材と執筆が続いています。で、昨日は、キャデラックのエスカレードの取材でした。あれです、キャデラックがリリースしているフルサイズSUV、そのフルモデルチェンジ版。えっと4代目になるのかな。  まぁ、よく仕立てていました。といいますか、ようやくキャデラックとして満足できる仕立てになりました、といった感が強くとでも言いましょうか。いや、先代までも、フレーム付きプラットフォームをベースにしたモデルとしては、良くできていましたが、キャデラックとして眺めた時に、あれやこれやと不足がありました。  で、その新型、ラグジュアリィとは何ぞやを再編集したかのよう。といっても、やはり、フレーム付きモデルゆえのあれこれはありますし、そこに22インチタイヤを組み合わせてしまったがゆえの、あれこれもあります。しかし、それにしても良くできています 、というか、よく22インチタイヤを抑え込んでいるなという印象がとても強く残りました。  エンジンはV8/6.2Lで、そのフィーリングについては、いまさら語るまでもなく。といいますか、このエンジン、まだOHVであり、そのがさつ感は、やはり、このプラットフォームたるフィーリングそのもの。そして、ドドドドと表現したくなるV8サウンドも健在であることから、あえて残しているような気もします。といいますか、これらがあるから、先のラダーフレーム+ リジッドサスたる乗り味のあれこれも許せてしまうような気がします。  いずれにしても、大幅に価格は上昇したようで、上級グレードになると1000万円オーバーだそうで。高級車って、どんどん値上げしているような気がするんですが。って、この手のモデルを購入される方ってのは、このぐらいの価格上昇でも、なんなく支払えるのでしょうかね。

#1025 ここでも、原稿でも、最近やたらと多い、誤字脱字の言いわけ。

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 最近ですね、誤字脱字が多いのです。って、もちろん、それは今に始まったことではありませんが、ここ最近、特に多いのです。その理由はふたつあります。  ひとつは、かわせみを成育中であること。日本語変換システムをATOKからかわせみへと移行したもので、ただいま、あれこれと学習中。つまり、よく使っている文言を入力する時に、キーボードはもちろんですが、モニタ上の文字を確認しなかったりするもので、……、で、おかしな変換に。  もうひとつは、Safariと日本語変換システムとの相性の問題。これ、過去にも起こって、Safariのバージョンアップで修正されたんですが、今回、OS10.10への移行時にまたありました。これがひどかった。BackSpace機能がひと文字ずつではなく、数文字ずつ行われたりして、時に行われなかったりして、意図せぬ文字が消されたり、残ったりしていました。というわけで、このページで、やたらと脱字が多いのは、そのためです。読み直しては修正していますが、まだ、あちこちに残っていますな。  ま、いずれにしても、ちゃんと校正するスタンスがあれば、恥をかかずに済むものなんですけどね。 右上の画像は、先ほどまで掲載されていた、下のアーティクル。スバルXVを、VXと表記するとはなんともかんとも。というか、これ、先に挙げた2つのパターンとは異なる間違え方ですな。どうしてこうなったかを考えてみましたが、よく分からない。()内を書く時に、カット& ペーストをやたらとした覚えがあるので、その時かな、と。あとは、たまにあるんです、文字打ちのスピードにキーボードのレスポンスが付いて来ず、こうして逆になることが……。

#1024 JNCAP予防安全性能アセスメントで注目すべき、アイサイトVer.2。

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 日本初となるJNCAPの予防安全性能評価の発表会に出かけてきました。結果はすでに報道されたとおりですが、レクサス・LSと日産・スカイラインとスバル・レヴォーグが満点評価に。と、ここばかりが強調されて報道されていると思いますが、個人的には、満点以外の車種に着目しています。そう、スバルの2台、フォレスターとXV(インプレッサとひと括りにされている)。同じスバル車なのに何故満点を取れないのだ? と思われるかもしれませんが、レヴォーグが最新世代のユニットを搭載しているのに対して、この2台はひと世代古いユニットを採用 。それなのに、それなのに、それなのに、ほぼ満点という得点(40点満点で、フォレスター39.9点、XV39.6点)を獲得しています。  これがどれぐらいスゴイかといいますと、30点台は32.5点のエクストレイルのみ。被害軽減ブレーキ(32点満点)だけをピックアップすると、フォレスターは31.9点、XVは31.3点。先述のエクストレイルは24.5点、オデッセイは25.3点。ちなみに軽自動車はひと桁台となります。  旧世代といっても、その先代となるアイサイトVer.2の基本設計は先代レガシィのB型(2010年)であり、公に30km/hまでを謳っていたアイサイトVer.2には単純に不利であり、それはスバル車以外とて同様のこと。というわけで、それなのに……、に繋がるわけですな。  ちなみにこの結果について、スバルの開発担当者に話を訊きました。で、そのコメントをヨシダ流に訳してみますと、Ver.2については、先に結果が発表されたIIHS(最高40km/h)ではこのver.2にて満点を獲得いますし、そこからさらに高い速度域( 今回のテストは相対速度40km/h、停止している対象物に対しては10〜60km/h)ですから、そのマージンといいましょか、アイサイトのポテンシャルは、カタログ数値だけでは語れない部分があることを実証した、と。  というわけで、そんなあれこれは、次号のクラブレガシィにて。

#1023 快適だけど期待値と少々違っていた、チェロキー・トレイルホークの乗り味。

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 そして、唐突に、チェロキーの話。 #850 と #926 にて、ほとんどを書きましたが、個人的に気になっていたことが残っていました。それが、トレイルホークのオンロードインプレッションですな。実は、プレス試乗会ではトレイルホークはオフロードのみで、オンロードでのテストドライブができませんでした。が、オフロードのみとはいえ、トレイルホークのシャシーフィールがかなりしなやかでして、きっと、オンロードもいいに違いないなんて話を、ジ ープ知りなカメラマンさんとも話をしていました。やっぱりね、リミテッドは硬さがある。それはしなやかシャシーの中の硬さゆえに、気になる。悪くはないんだけど、気になる。そんな乗り味でしたので。  で、借り出してテストしましたが、結論としては、トレイルホークも似たような硬さがありました。シャシーはしなやかさにあふれているのにタイヤが硬い。タイヤの動きを抑えきれていないというフィーリング手前の硬さ。M+Sタイヤをはいているのに、それを生かしていないというか、専用サスのはずなのに、なんとなくシャープさと緩さとがそれぞれに存在いているようなフィーリング。コラボレーションしきれていないとでも表現しましょうかね。もちろん、悪いんじゃありません。ちょっと行き過ぎでは? と思えるほどの質感は、ほほぅチェロキーもカジュアルとは表現できなくなったなと思われますし。たぶん、自分のジープに対する期待値とズレがあるんでしょうな。それはさておき、このフィーリング、M+Sタイヤのせいにされそうで、ちょっともったいない。サマータイヤにしたら、さらにバランスは崩れると思いますので。  ちなみに燃費は郊外をのんびり走ると12km/L、返却時に八王子から田町まで下道を走って、8.8km/Lでした。そう、天晴。ただ、アクセルの踏み方にかなり気を遣うようなセッティングとなっていますので、低燃費運転は少々疲れます。つまり、意図せず、かなりのスピードが出てしまっているというフィーリング。なので、エコモードがあるといいなと思うのですけどね。  そうそう、返却時の給油で、困ったことがありました。それが、フューエルリッドの開け方が分からなかったこと。最近の輸入車は、エンジンオフでロックが外れるので……、と思ったら、開かない。でも、オープナーが見当たらない。マニュアルを見たけど、どこにも書いて...

#1022 たんに祭りが終わっただけと捉えたい、新型Macminiのあれこれ。

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 さて、Appleの新製品発表の件ですな。個人的には、性能差はあるけど、値下がりしたiPad Airと、性能はほとんど変わらないのに値下がりしたiPad mini2に魅かれていますが、世間ではMacminiのいわゆるスペックダウンについて、あれこれと意見があるようで。まぁ、 GeekBenchの数値を見ていると、あらま、って感じではありますしね。そもそも、 振り返ってみると、Macminiは、2011と2012が異例だったに過ぎない気がします。Macminiはいわゆるエントリーモデルとしてデビューしており、ハードウェア、スペック的にもMacBookと共用していました。それが、突然に2011モデルで、サーバーモデルにクワッドコアを採用したから話はおかしくなった。Corei7が必要だったかはさておき、さらに、2012年モデルでサーバー以外まで 展開。ま、個人的には、ここで、ひとりでリーズナブル、リーズナブルと騒いでいましたし、実際に購入していますけども。  ですから、Macminiの立ち位置を考えると元に戻っただけのことであって、 安易に、最新モデルをスペックダウンと捉えてしまうのもどうかと思うわけです。なんていうんでしょうかね、2011と2012は、祭りであって、それが終わったに過ぎないと。  ちなみに、最新型は価格が変わらないならまだしも、トップグレードをのぞいて $100も ダウン、ってか、トップグレードとて、FusionDriveにしていますから、すべておいて実質的な値下げをしています。 ただですね、為替の影響により実質的な購入価格に魅力がないのも事実です。下記にまとめてみましたが、2012モデルが左側で、今回はそれぞれに右側のようになりました。          2012                2014    $599:5万2800円 →5万9800円 → $499:5万7024円( 5万2800円 )    $799:6万8800円 →7万9800円 → $699:8万784円 ( 7万4800円 )    $999:8万8800円 →9万9800円 → $999:11万5344円( 10万6800円 )     ※ 2012は消費税5%時を表記。最終的には3%アップ。     ※ ()内は消費税含まず。  まぁ、先日までの販売...

#1021 最近、ビデオチャットしなくなっていた理由と、iSightを購入した話。

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 最近、いわゆるビデオチャットをしていないよね、とアメリカの親友に言われて、はたと気付けば、していませんでした。iChat以外にもその手法が増えたこともありますが、何よりも、ログインしているかどうかが分からないために呼びかけ辛くなっていると、彼は言っていました。なるほどね、なるほど、そうだ、そうでした。まぁ、テキストでのやり取りだけでしたら、相手がオンラインであるかどうかは関係ありませんから。  何故にAppleはこんなことをしたんだろうと思いつつ、そもそも、iChatとは別に、FacetimeとMessageアプリを作ってしまったところから、話はややこしくなっているような気がします。 電話やら音声チャットってのは、 人の顔を見ながら話さなくてもいい、何かしながらでも話せるというメリットがありますから、まさに真剣な一対一を共用されるビデオチャットは、お役ごめんなのかもしれません。 いずれにしても、 そのMessageアプリケーションに、いわゆるAIMでのチャット、つまり、過去のiChatたる機能というか、ウインドウが付属していますから、これを開いておけば、相手がオンラインかどうかは分かるわけですが。そう、先の解決策は、コマンド+"1"にて、iChatウインドウを開いておくことですな。  話は変わりますが、その友人との話の中で、iSightが、最近のOSに対応していなくなっているって話をしたら、そんなことはないと言われまして……、で、自宅のiSightを確認しましたら、壊れたがゆえに繋がらなくなったようです。iOS8+Yosemiteでは、Mac上でいわゆる電話の機能である、一般回線を使っての通話やらSMSが可能となりまして、カメラやマイクを使う機会も増えるかなと思い 、中古品を探して購入しました、送料込みで800円。 最新のフルハイビジョンで撮影できるwebカメラよりも解像度は落ちますが、色やらディティールといった表現力は、iSightのほうが断然にいいんですな。これぞ、スペックだけでは分からない、表現力の部分。いやはや、いやはやって感じでした。  そうそう、みなさん、Messageというか、AppleIDというかに、アイコンを登録していないんですね。皆、顔なしになっていまして、今朝方3人でのチャットがあったのですが、その一瞬、誰の発言なの...

#1020 久しぶりにi-MiEVに試乗して気付いた、昨今の軽自動車のあれやこれや。

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 久しぶりに三菱のi-MiEVに乗る機会があったのですが、これがとても良かった。そもそも、ベースとなったiに対しては高評価でした。軽自動車とは思えぬ、ストローク感と、その躾け方が上手くて、云々。ま、そのiがベースなわけで、そこにEVたるシステムの重量増があるわけですから、好みの乗り味になるのは、もはや自然なこと。  今思うに、iそのものはデビュー時期が早すぎたんでしょうかね。今のように、軽自動車にバリエーションを求められる時代だったら、もっと商売的に成功したんでしょうかね。どうでしょうか。かといって、i-MiEVを作るために必要だったわけですから、そう考えるとデビュー時期は仕方なく、そういう運命にあったのかもしれません。  同時に、eKシリーズのテストドライブもしたのですが、どうしても比較してしまう。最新の軽自動車は一見いいかなと思えるのですが、やはり、コストという面での厳しさを感じてしまうもの。先に書いたストローク感をピックアップしてみても、ストローク感はあるものの、その動きに質感が足りない。ま、コストがかかる部分ですな、ここは、といいつつ、 iには、これがあります。 そうなんです、最新の軽自動車は悪いと言いたくなるポイントを見つけにくい。でも、絶対的に欲しいという性能には届いていない。  ただそれは、単純にコストを掛けられないというよりは、コストを掛けるべきプライオリティの問題もあるのでしょう。見栄えであったり、装備であったり、チープと言われないためには、そちらのほうが優先事項になりますから。

#1019 ディーゼル、ボトムモデルのXDが、吉田的好みだった、デミオな話。

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 さてと、デミオですな。マツダのデミオ。個人的に期待大のデミオ。ということで、その期待感から、試乗した際にどこまでギャップを感じてしまうかも実は試乗のポイントでした。で、結論、予想どおり、想定どおり、ほほぅ、意外な、なるほど、そうですか、そうきましたか、といったところでしょうかね。つまりは好印象。  それこそ期待のディーゼルエンジンについては、予想どおり、トルクフルであり、レスポンスの面でも不満はそれほどなく。といいますか、良く仕立ててありました。で、これが、良く走る、走る。愉しい、愉しい。さらに、個人的には、ディーゼルの中でも、マニュアルエアコン仕様になるリーズナブルポジションなXDが気になっていましたが、これが個人的な好みにぴたりとくるモデルでした。15インチタイヤはストローク感がもたらす豊かな乗り心地をさらに助長しており、これがとてもいい、とても好み。もちろん、16インチ になるとポテンシャルはアップしますが、質感という面で15インチでも劣ったところはなく、それもまた好印象でした。ま、いずれ借り出してロングドライブして、さらに深くを確認してきましょうかね。  そうそう、ガソリンエンジンですが、こちらもパワーフィールに不満なく、ディーゼルと比較すると軽快感が上手く表現されていました。ただですね、見方を変えると、その乗り味においてディーゼルほどの 質感に届いていないところがありまして、おや? を感じたのも事実。まぁ、軽快感か、上質感か、といった感じであり、どちらが悪いとかいいとかではないかなと。両方を兼ね備えているのが理想ではありますが。  個人的な好みは、やはりディーゼル。で、XDですな。

#1018 質感あふれる5ドア、愉しさあふれる3ドアONE、ミニな話。

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 そして、ミニな話。5ドアをテストドライブしてきましたが、えっと、乗り味の面では、3ドアよりもいいかなと感じました。ただ、リアタイヤを遠くに感じますから、それがミニのハッチバックとしていいかどうかは別の話。で、何が好印象だったかと言いますと、ストレッチされたホイールベースによる安定性はもちろんですが、質感が高められているように感じまして。なんていうんでしょうかね、簡単に書きますと、しっとり感たるフィーリングが加わったかのよう。たんにピッチングが収まった分とも異なるしっとり感。ひょっとして3ドアと年式差があるのかと思って聞いてみると、同じイヤーモデルとのこと。あ、重量差がもたらすフィーリング違いか。 というわけで、短時間の試乗から判断するに、キャラクターの差を含めたボディ違いによるもののと、結論づけておきましょうかね。  そうそう、リアシートの乗り心地がかなりいいようで、そういった面でも最近のBMWのさすがを感じますな。もちろん、リアドアの開口は小さく、乗降性をあれこれとは語れませんが、そもそも、このハッチバックな5ドアモデルはリアドアが付いただけでありがたいと捉えるべきであり、そこに不平を唱えるならば、クロスオーバーをどうぞ、 と。そんな誘導にも、してやられた感を覚えました。ま、試乗会でもう少し深く探ってきましょうかね。  で、もう一台、3ドアのONEにも試乗。ONEは、1.2Lターボのまったりスポーティが無理していない感があって、とってもいい。それでも、タイヤは16インチでしたが、しなやかさを存分に生かしつつ、適度にストロークを規制しており、愉しさに通じるミニらしさにあふれていました。ちなみに、オプションのダイナミックダンパーコントロール装着車だったので、そのおかげもかなりあったと思われますが。こうなると15インチ+ノーマルサスペンションモデルに試乗してみたいもんですが、日本にいったい何台あることやら……。  いずれにしても、5ドア含めて、最新ミニ、かなりいいです。それはたんにクルマとして優秀というだけではなく、ミニというキャラクターを明確に表現できていること、も、含めて。ひたすらに、いやはや、いやはやでした。

#1017 九州の人にも、満足してもらえる、サンマ料理(できれば生ね)の話。

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 連休は、バタバタと走り回っていました。まずは八ヶ岳へと、よくしていただいている方の 喜寿のお祝いへと出かけ、その足で、静岡へと南下して、翌日には、東京へと遊びに来ていた知人が帰る時間に合わせて羽田 空港にて待ち合わせと。 ただ、知人は台風来襲ゆえに早々に延泊を決定し、その日は、台風ドライブとなりました。  ま、ドライブは横浜から三浦半島をふらふらと愉しかったのですが、ひとつだけ困ったのは、食事処でした。三浦半島なら魚なんですが、 なにせ、知人は九州出身ゆえに、魚というわけにはいかず。ならば箱根か、と思ったものの、その日、静岡から走ってきたことを考えると、来た道を戻るのも気分が乗らないと。  というわけで、行ったことのない知っている店ではなく、あえて、行ったことのない知らなかった店へと飛び込んでみました。葉山にて。ら、とても良かった。 台風来襲ゆえに客がいなかったこともありますが、雰囲気も料理もとても良く、いわゆる”使える”店でした。  で、肝心の内容ですが、ま、海が近いがゆえに、やはり魚がメインでしたが、 メニューを"聞いて" いたら、九州の人にとっては生のサンマが珍しいそうで。というわけで、九州の方をもてなす際にはさんまいう素材が"使える”ことが分かりました。 写真2番目は、その店にて、口直しにて出てきた、シソのシャーベット。ほう、色付けせずに、こう来ましたかという手法に、驚かしがあり、とてもいい締めになりました。  最後の写真は、いつの間にか閉店していた逗子のデニーズの後に入っていたコーヒー屋にて。ズ・デニ(地元の知人がそう言っていた)、つまり、逗子のデニーズは、20年前に何かと仲間で集まっていた場でしたので、あれこれと思い起こすことが……、特になかった。いや、馬鹿騒ぎしたとか、愉しかったという想い出はあるのですが、具体的な何かは思い浮かびませんでした。そうそう、 店内は、そのまんまデニーズでして、そこからそのコーヒー屋の戦略を読み取れました。なるほどね、なるほど、と。  そうそう、昼間に、”サンマルク”から、期間限定企画ってなメールが届きました。その内容は、本日ならば、20%オフってもの。台風が来る前に食事はどうですか? で、20%オフ……、って、スゴイですなぁ、この企画力。というか、メールマガジンがな...

#1016 乗り味を大幅にブラッシュアップしていた、ミニ・クロスオーバーとペースマン。

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 今月は、試乗会とテストドライブとで、まさにMINI三昧です。というわけで、今日は、マイナーチェンジしたクロスオーバーとペースマンの試乗会でした。トピックは、最新ミニフェイスを採り入れたことと、ディーゼルエンジンの採用にあり、特に後者にワクワクして出かけました。  で、そのディーゼルエンジンですが……、悪いわけはなかった。出力の異なる2タイプが搭載されましたが、どちらもいい。ハイパワー版となるクーパーSDは、全域でのトルクが底上げされた感があり、スタンダード版となるクーパーDはまさに扱いやすさにあふれた実用性とスポーティに通じるトルク感を表現、と。どちらが好みかと言われたら、意外にもハイパワー版。低回転域でのピックアップは少々気になりますが、トルク感という面での魅力がとても強く。  ただですね、印象に残ったのはディーゼルエンジンだけではなくて、今回の改良で、シャシーのしなやかさがブラッシュアップされていたこと。乗り心地がいい方向へと変わっていまして、試乗したモデルはオプションの18インチをはいていたにもかかわらず、硬さがない、ない、ない。つまり、快適。特にペースマンにおいては、あれだけ感じたはずの硬さが見当たらない。  もちろん、操縦性にも長けておりまして、とてもいい。ターゲットラインのままにクルマが付いてくるといった感じで、やはりリアの粘り感にうっとり。つまり、分かりやすく、コントロールしやすいということ。 ただ、あまりのトルク量から、トルクステアを見せるという、懐かしい挙動もありましたが、それもまた、味かなと。  このシャシーフィールを楽しみつつ、あれこれ考えていましたが、 #1008 で書きました、新型モデルで仕立てられていたシャシーに感じたあれこれは、 意図的であったことが見えてきました。世代が古いモデルでここまでできるのに、世代の新しいモデルがそこまでできないワケはない、と。いやはや。  あとは、ガソリンモデルのJCW(1.6ターボの高出力版)にも試乗しましたが、これが……、ではなくって、これも、いい、いい、いい。はっきり言いましてね、過去のJCWは、やんちゃぶりが全面に表現されすぎていて、あまり好みではありませんでした。が、いつしか、大人な乗り味を手に入れていまして……、って、試乗車はオプションの19インチタイヤ扁平ね)をはいて...

#1015 モバイルルーターとして余生を送ることになった、iPhone4S。

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 あれこれ試してみようと、あれこれとMVNOのSIMに手を出してみました。いや、実家の件があったので。家でのインターネットはラジオ程度というライトユーザーですから、例のplalaの3Mbps&無制限で対応できるのではないかと申し込んでみれば、いつ届くかわからないと言われてたのに10日ほどで到着。 試してみましたが1.5Mbpsは出ていますので、ま、いいんじゃないでしょうかね、ラジオ程度だったら十二分。ちなみに、3G回線接続での話。ま、どうせ、Maxが3MbpsだからLTEじゃなくても大差ないでしょうし。  といいつつ、すでにADSLを契約してしまったので、さて、どうしたものか。月々の支払いとしては、ADSLのほうが微妙に安いんですが……。ちなみに、我が家のiPhone4Sはすっかり無線ルーター化しています。ってか、この使い方、かなり便利かも。バッテリー容量大きいしさ。

#1014 対話性あふれるクルマは、日々を愉しくしてくれる、ってな話。

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 あちこち、走り回り、結局、静岡に2泊、石川に2泊してきました。MINI ONEにて。 まぁ、いつものことですが、相棒たるクルマは、やはり対話できるヤツでなければならないってことを、あらためて強く感じました。そういう意味では、今回のMINI ONEは、 16インチ仕様であることが気になりましたが、それはそれでワインディングをとてつもなく楽しくしてくれましたから、良かったのかなと最後には思えるようになっていました。ま、人を乗せていない限りではという条件付きではありますが。 ま、いずれにしても、対話性 のないクルマでしたら、たぶん、ここまでのロングドライブはせず、早々に東京へと戻っていたでしょうな。それだけはたしかです。結局、1800km走ってきました。またも……。  でも、クルマって、走らせること、走ることに価値があると思うのです。対話を楽しみつつのドライブ。それをするためにドライバーに必要なのは、 クルマを自分に合わせるのではなく、自分をクルマに合わせること。そうすることで、 新しい見方や発見がある、と。そんなことも、散々に言っていますが。  そういう意味では、MINI ONEは、いつまで走っていても飽きることないクルマでした。走らせて愉しいだけではない、愉しさの本質を教えてくれるクルマ。ですから、湖岸へわざわざ下りて秋の気配を感じてみたり(写真いちばん上) 、遠回りしてパン屋さんへ立ち寄ってみたり(写真2枚目) 、バイパストンネル(有料)を選ぶことなくあえて峠越えをしてみたり(写真3枚目)、台風の前後 でわざわざ同じルートを走ってみたり(写真4枚目) 。 あとは、残り120 kmしか走れないと表示されているのに、燃費が悪化する峠越えにチャレンジして、さらに登山口にある温泉へと寄り道してみたり(ガス欠は免れた)、と、あれやこれやと愉しかった。  このホームページで大絶賛しているクルマは、いずれもドライバーを豊かに導いてくれる対話性に富んでいます。だから、ここであえて紹介しているのですが、そういう観点からすると、デミオ・ディーゼル、パンダ4x4が、気になる存在だったりします。まぁ、デミオは何となく想像できるんですが、パンダは、なんとも想像できない何かがあるような気がしているんですけどね。  ちなみに、カーオブザイヤーでの選考時は、 それ...

#1013 変わらなきゃいけない時期が来ただけだった、新型VITARA。

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 で、次期型VITARAの話。現行型の ラゲッジルームの奥行きやら、キャビンへのあれこれの張り出しやら、そういったネガを潰すためには、仕方なかったでしょうな。イマドキに生き残るために生まれ変わったと捉えるのがいいのかと思います。ま、広くに受け入れられ やすくなりましたな。 ただですね、どこかで過去のVITARAに区切りをつけなければならなかったわけです。いくらVITARAがFRベースやら、クロカン走破性を主張しようとも、もはや、流れはそちらにはないわけですから。  まぁ、個人的には、だからこそ、意地を張って欲しかったという想いもあります。新型に洗練された感は強くありますが、 過去のVITARAのクロカン的なテイストは薄れましたし……。  あ、このツートーンテイストは、あまりの多様ぶりに、すでに飽きが来ています。どうなんでしょうかね。もはや、イマサラ感がありますし、ましてや、この組み合わせは、どこかで見たコトがありますな。そうそう、 大型サンルーフは天晴れです。  日本での販売? 関係者にそのことを問うと、皆、困った表情をもって、回答を濁すんです。どう捉えたら、いいのでしょうかね、これ。

#1012 一体、何が長く、だから、どうするのか、Appleの次の話。

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 It's been way too long.って、そう来ましたか。意味を深く取らなければ、新型Macmini、お待たせしました! と、なるわけですが、Macmini発表がメインのイベントになるわけもなく、ならば同じくロングライフとなっているAppleTVかと思うわけですが、それもまた違うかなと。なんて考えていたら、両者を一新して、これまでとは異なるプロダクトとして発表するという捉え方もありますが、ま、そんな単純なものではないでしょうな、きっと。  長すぎるといえば、純正モニタも、iPod nanoも、そして、 シャッフルも、だ。あ、まとめて、ロングライフになっている製品を、すべて一新させてしまうとか、って、その可能性も少ないですな。  それはそうと、なんだかんだ言いながら、周囲でiPhone6持ちが増えています。ただ、やっぱり大きいという声もありますから、昨今のアップルのスタンスからするに、小さいiPhoneを出してくるような気がしています。5sを残したままにするのではなくって。

#1011 荒々しさと穏やかさと、自然が発する無言という語りかけ。

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 台風一過と言いつつも、雨が上がったのは夜半のことでした。ただ、見えていた星空も明け方には再び曇って土砂降りとなりまして、写真のような爽快な青空が広がったのは今朝のこと。  それにしても、何もしないでいることの、この無責任さと言いましょうか、このストレスフリーと言いましょうか、この素直さと言いましょうか、脱力感とは異なる力が抜けゆくこの感じに浸ってしまうと、もはや東京へは帰りたくありません。東京と言っても、高尾ですけど。  今朝方に話をしたスタッフは、東京出身で、大学卒業後に間を置くことなく能登へ移住したそうで。その年齢で、豊かさとは何かを知り、そして、それに浸るというライフスタイルを送っていることが、とてもとてもとてもうらやましく思いました。 宿は、まだまだこれからが多いようですが、そんなイチから作り上げようとしているスタイルも、あれやこれやとまたうらやましく。  昨日とは異なる表情を見せる海を眺めていたら、そこから語りかけが聞こえてきました。って、無音、無言という語りかけなんですけどね。

#1010 雑念から離れると豊かな時間は自然と訪れるものなのです、という話。

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  Neturalな感覚になっている時、つまりは、たゆたっている時、突然に 勘が働き、流れに身を任せていると、とてもいい方向へと導かれることが多々あります。 今日の宿は、まさに導かれて、辿り着きました。この秋に完成したばかりの宿ですが、今年の夏に建設途中を目にした時、あの場に何かを感じ、 心強く惹かれ、 訪れようではなく、来なきゃ行けないと感じました。 そして、来てみたら、想像以上。 何もないがたくさんあって、時間が足りない。テレビなんぞもちろん不要で、ちょっといい音を奏でてくれるオーディオがあればいい、そんな宿です。  今回、台風とバッティングすることは想定外でしたけども、ま、それもまた縁と捉えています。実は、過去に、天候が荒れた日に、あれこれと出会いがありました。ブナ林もそう、京都もそう、そして、今回も台風が来るからどうしようかなと戸惑ったものの、むしろ、行かきゃならない、行くと何かあるを感じ、足を運びました。  詳細はあえて書きませんが、スタッフの方にあれこれ訊いたら、この過ごし方たる提案やら、その志やらに、とてもとても感心しました。まぁ、商売っ毛の少ないところが、少々心配だったりします けども……。  こういう感覚に浸っていると、すべてがクリアになり、感覚がシュンと研ぎ澄まされるものです。そして、自分に何が必要で、何が不必要なのか、どれを捨てるべきか、どれを残すべきか、つまりは、今、何をすべきなのかが、はっきりと見えてくるものです。そう、おもしろい。とてもとてもおもしろい。  原稿書きを抱えての滞在も、それはそれで愉しそう。近いうちに、連泊しようと企んでいます。