#1014 対話性あふれるクルマは、日々を愉しくしてくれる、ってな話。

 あちこち、走り回り、結局、静岡に2泊、石川に2泊してきました。MINI ONEにて。まぁ、いつものことですが、相棒たるクルマは、やはり対話できるヤツでなければならないってことを、あらためて強く感じました。そういう意味では、今回のMINI ONEは、16インチ仕様であることが気になりましたが、それはそれでワインディングをとてつもなく楽しくしてくれましたから、良かったのかなと最後には思えるようになっていました。ま、人を乗せていない限りではという条件付きではありますが。ま、いずれにしても、対話性のないクルマでしたら、たぶん、ここまでのロングドライブはせず、早々に東京へと戻っていたでしょうな。それだけはたしかです。結局、1800km走ってきました。またも……。
 でも、クルマって、走らせること、走ることに価値があると思うのです。対話を楽しみつつのドライブ。それをするためにドライバーに必要なのは、クルマを自分に合わせるのではなく、自分をクルマに合わせること。そうすることで、新しい見方や発見がある、と。そんなことも、散々に言っていますが。
 そういう意味では、MINI ONEは、いつまで走っていても飽きることないクルマでした。走らせて愉しいだけではない、愉しさの本質を教えてくれるクルマ。ですから、湖岸へわざわざ下りて秋の気配を感じてみたり(写真いちばん上)、遠回りしてパン屋さんへ立ち寄ってみたり(写真2枚目)、バイパストンネル(有料)を選ぶことなくあえて峠越えをしてみたり(写真3枚目)、台風の前後でわざわざ同じルートを走ってみたり(写真4枚目)あとは、残り120kmしか走れないと表示されているのに、燃費が悪化する峠越えにチャレンジして、さらに登山口にある温泉へと寄り道してみたり(ガス欠は免れた)、と、あれやこれやと愉しかった。
 このホームページで大絶賛しているクルマは、いずれもドライバーを豊かに導いてくれる対話性に富んでいます。だから、ここであえて紹介しているのですが、そういう観点からすると、デミオ・ディーゼル、パンダ4x4が、気になる存在だったりします。まぁ、デミオは何となく想像できるんですが、パンダは、なんとも想像できない何かがあるような気がしているんですけどね。
 ちなみに、カーオブザイヤーでの選考時は、それだけで評価することはなく、そこにニュートラルな観点、たとえば、販売の仕方やら、ブランドのスタンス、そのほかあれやこれやとトータル的な見方を加えています。ですから、ここで絶賛したクルマを、高評価するとも限りませぬ。そのまた逆もしかり。あしからず。

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