#1027 今のスバルの全てが表現されていた、レガシィB4とアウトバック。

 もはや、逃げ場もなく、日々、淡々とスケジュールをこなしていまして、あれやこれやと記しておきたいことは多くあるのですが、そんな時間すらも作れず。といいつつ、これじゃいかんと、本日、試乗会のあった新型レガシィB4とアウトバックについて書いておきましょう。
 結論を書いてしまいますと、想像以上にいい仕上がりを見せていました。それは、スバルのフラッグシップたる性能と、レガシィらしさ(アウトバック含む)を備えていたという意味で。で、ヨシダ大絶賛は、B4でした。そう、アウトバックではなく、B4。なんていうんでしょうかね、セダンたる実直な作り込みがとても好印象。アウトバックは、SUVたるテイストをベースにしながらも、そこにツーリングワゴンからの乗り換えも救いたいという想いと、SUVテイストである曖昧さを消し去りたいという想いを少々強く与え過ぎたような、そのふらつきが少々気になりました。いや、アウトバックとて、とーってもいい仕上がりを見せているのですが、比較すると、B4のほうがバランスはいい、と。
 気になるスタブレックス・ライドですが、これが難しい。とても難しい。いや、悪くはない、悪くはない。余計な動きが消え去り、つまり、フラット感がすこぶる高まり、質感アップを覚えます。そういった、意味合いからすると、とてもいい。しかし、組み合わされるのが18インチタイヤになるため、そこで、タイヤの硬さが顔を出してしまう。まぁ、18インチでも、この乗り味に収められたこと、質感を高められたことに、アドバンテージがあると捉えると、オススメとはなりますが。では、一方のノーマルサスが、ダメかといえば、そんなこともない。接地性という意味では、むしろこちらのほうがいい。しなやかさを与えたシャシーフィールをダイレクトに感じ取ることができまして、そこには、過去のレガシィには薄かった、タイヤが路面を離さないというフィーリングが強く存在しています。そう、減衰特性が路面変化にぴたりとはまっているという、あの粘るフィーリング。ただし、比較してしまうと、フラット感に物足りなさがあるのも事実で、どちらがいいかは言うことはできず、もはや好みでどうぞ、といった感があります。
 ちなみに、以前書きました、XVやレヴォーグで、時折見せるリバウンド時の例のフィーリングは、しっかりと消え去っていました。いや、消し去っていました、というのが正しいかな。
 2.5Lエンジンにしてもスペックはたいしたことありません。しかし、そのポテンシャルはハイレベル。とにもかくにも運転が楽しい。すべてにおいてバランスに長けている、そんなクルマであることは間違いありません。
 この続きは、12月末発売のクラブレガシィにて。

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