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#684 知らぬ間に、いつの間にか整えられていた八重洲口な東京駅。

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 東京駅の丸の内側がキレイになったって話は聞いていましたし、何となく目にしてはいましたが、八重洲口がこんなに整えられていたとは知りませんでした。なんか、駅らしくなったっていうとおかしな表現ですが、そんな感じ。ま、そこにはイマドキの駅って表現が似合うかのような、駅。って、考えてみると、以前がどんなだったか思い出せません。それほどに印象がなかったんでしょうね。  旅に出る場、つまり、駅やら空港というのは、どことなく緊張感を覚えます。遅れちゃいかんってことと、これから未知へとでかけるという意味合いもあって。特に空港の場合はそれが強く、いろんな意味で好きな場所、空間だったりします。ただ、空港という場所は自分はともかくとして、他人を見送ることがあまり好きではありません。ほら、なんていうんでしょうかね、置いてきぼりにされるというか、飛行機に乗れないというか、行っちゃったというか、 そんな寂しさに包まれてしまうとでも言いましょうか。だから、見送る時は完全には見送ることをせず、とっととその場から立ち去るようにしています。決して、冷たいのではないのであしからず。 いや、出迎えはむしろ大好きなんです、出迎えはね。  で、なんでしたっけか、東京駅ね。そうそう、玄関らしくなっていたようにも、思いました。いらっしゃいませ、おかえりなさいと、自然といえる感じかなって。

#683 エレベーター修理で知った、階段を上り下りする愉しみ方。

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 我がマンションのエレベーター修理の件、あれです、22日間停止する件、明日で終了を迎えます。後半は昼間のみ停止となり、夜間は動いていたんですが、それでもなぜか昼間に階段を上り下りする機会が多くありました。郵便を出しに行ったりとか、牛乳を買いに行ったりとか、そんな用事で。  結局、我が家まで(11階まで)の上り下りにチャレンジしたのは、知人1名と、配達員としてヤマト運輸2回、佐川急便1回、郵便1回でした。皆様ご苦労さまでしたと言いたいところですが、それは配達員に対してのみ。知人1名は上りはエレベーター、帰りは階段でしたから、残念ながらフルのチャレンジとはなりませんでしたな。  前に書いたかな、自分はただ上るだけではなく、1段飛ばしで階段を上っていきます。しかも、競歩のようなハイペースで。そして、荷物を持っていない時には、残り2階分ぐらいから1段飛ばしのまま走ります。どうしてそんなことをするかって、単純にだらだらが嫌いだからです。イヤなことはさっさと終わらせるといえば、カッコイイんですが、 それとはちょっと違うかな。イヤなことははじめてしまったら、とっとと片付けるしかない、とでも言いましょうかね。とりかかるまでは面倒だと思うのですが、はじめてしまうと、苦にならないタイプのようです。何も考えていないだけでしょ、とか、突っ込まないように。それも事実ですから。まぁ、いずれにしても11階へと到着すると息は絶え絶え、ゼイゼイしていますけどね。  いまさら思うに、こういう機会でもない限り、11階まで上り下りをしなかったでしょうね。そう考えると、今回のエレベーター22日間停止によって、いい体験ができたと思うのです。というか、エレベーター修理が終わっても、つまり、エレベーターが動いても、可能な限りは階段を上り下りしようかなと思っているんですが……。健康のためにさ。  画像は、一新されたエレベーター内。操作パネルは、イマドキになり、停止する時の急激なG変化もなくなりました。でも、スピードは遅いままです。

#682 心が動かされるに必要なのは、ニュートラルなスタンス、ってな話。

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 都心へ出かけた時は、あれこれと用事を詰め込みます。今日は、ライブが主目的でしたが、ついでに渋谷で自分のポスターを眺め、ついでに散髪もする予定でいたところ、散髪は担当者が休みゆえに延期に。ということで、ポスター見学の後は、EPOのライブへと足を運びました。  で、ライブの話。実は、昨晩にちょいとイヤな気分にさせられることがあり、この気分のまま出かけても愉しめないかなと思っておりました。でも、当日にその難問を スルーする方法を見つけて解決して、で、ライブへと足を運んだら、サウンドが すんなりと自分の中に入ってくる、入ってくる。そうなんです、心を無防備にできるようになると、つまり、受け入れるというスタンスを意識できるようになると、そのサウンドたるは心へと ストレートに届くものでして。逆にいえば、何かがあって、心を開けないでいると、何も受け取れないわけで。  そして、素直さにあふれたままに場にいると、曲に過去を重ねたりしていないのに、 なんなんだこれとばかりに一気に感情が湧きだしてきます。悲しいとかうれしいとか、そういうのとは全く異なる感情。 これが、スゴイんだ。それこそ突然に、一気に湧きだして、号泣を超えて、嗚咽しそうになる、と表現すると大げさですが、抑えられないってな感じはお似ているのかなと。そのきっかけは、簡単な言葉だったり、メロディだったり、妄想だったりするんですが。 この感覚、 ちょっと忘れていました。いかん、いかん。  昨年のライブでは、隣人のネガティブな雰囲気に巻き込まれてしまって、そんな感情も湧き上がらないままに終わっていたんですが、今回は、 過去に時間をともにした人を誘ったこともあって、すべてがプラスへと転換されたような気がします。 そうなんですね、やはり受け手のスタンス次第を感じまして。そう考えると、昨日の富士山を眺めて心を素直にされたことも、当日にイヤな気分の解決策を見つけられたことも、ライブ前にジープオーナーと出会ったことも、プラスに働いていたような気がします。そう、すべてがそこへと帰結していったとでもいいましょうかね。  写真は、会場にて先行発売されていたCD。その内容になんか違うな感を覚えながらも、 心を豊かにしてくれるサウンドです、と、カードを付けて、 ライブ中にふっと想いが募った人 へと 送りました。 音楽ならばデータでいいじゃない...

#681 良縁はジープとだけではなく、ジープが取りもつ縁にまで広がる、って話。

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 NHKホールのステージに立って“どんなときも”を歌ったことがあるとか、テレビ番組に出演したことがあるとか、そもそも雑誌に顔写真が載っているとか、それなりにあれこれは経験していますが、渋谷でポスターとして貼られたのは初めてでした。例のジープのオーナー投稿云々の件(→ ■ )、最終的にはポスターにされてしまいました。  ということで、本日、見てきたのですが、思いのほか、大きかった。ってか、一般の人にまじって、モータージャーナリストって肩書きで出るのって、どうなのさ、って思いつつ、ま、これもおもしろいかなって。眺めるだけで帰るつもりだったのですが、同じく掲載されたカップルが来ていたので、話しかけたら、写真を撮りましょうかって言われて、撮ってもらって、少し立ち話をしてお邪魔するのも何だからと早々に引き上げました。そうなんです、後で気づいたんです。そのカップルの写真を撮ってあげなかった。なんたる失礼なヤツなんでしょうかね。ほんと、失礼。まじめに、失礼。と思っても、もはや時遅し。  謝ることもできないでいるんですが、なんかね、またどこかで会うような気がしているんです。どういうスタイルで再会できるかは分かりませんが。そんな予感をさせてくれるのも、やっぱりジープだからなんでしょうね。それにしても渋谷でジープオーナーどうしが出会うって、なんかおもしろかった。ジープオーナーとして活動してみようかな、そんなことも感じさせてくれました。不思議なものです。  そうそう、 雑誌には掲載する予定ですが、ポスター前で撮った写真、珍しくいい表情しています。うれしさあふれていたから、自然と出てきていたようです。  これも縁、そう、ジープがもたらしてくれた良縁なのです。

#680 惹かれる理由はわからないけど、やっぱり富士山はいいよね、って話。

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 早いものでもう11月も最終日なんですな。というわけで、新春号用記事の取材のため、富士山周辺を巡ってきました。ほら、富士山って、おめでたいじゃないですか。って、ふと考えるとですね、どうして富士山がおめでたいか、よくわかりませんが、一富士二鷹三茄子ってことで、ごまかしておきましょうか。  それにしても、富士山ってのは何なんでしょうね、 眺めているだけで気持ちがふっと落ち着いてしまうものです。日本人だからなんでしょうかね、って、単純な回答しか見当たらず、これもまた理由がよく分かりませんが。眺めているだけでほっとできるんですが、さらに、富士山には いろんな表情があり、というか、二度と同じ風情を見せることがないがゆえに、それも、惹かれてしまう理由のひとつと感じています。  ここに掲載した富士山はそんな取材で訪れたシーンのもので、山中湖周辺で撮影したもののみとなっています。本当は日暮れまでいたかったのですが、原稿書きしなければならなかったので、夕景を見る前に早々に帰路につきました。ま、山中湖側はそもそも富士山から北東に位置しますから、山肌に日が当たるのは午後早々まで。午後遅くになると、ごらんのとおり太陽をバックにした逆光な風景へと変わり、そして早々と沈んでしまいます。ま、こうして写真をみていますと、逆光な富士山もなかなかいいものですけどね。  そういえばですね、あれこれと調べていて分かったのですが、山中湖ってのは、富士五湖の中でナンバーワンが多いそうです。ま ずは、富士山に一番近いこと。なんとなく知っていましたが、河口湖より近くにあるようで。で、 標高。ほかと変わらないかと思っていたら、いちばんだそうで、湖面標高は982m。ちなみに河口湖は831mと150m近くの差ものあります。あとは水深。これはいちばん浅いそうで、って幼少の頃にワカサギ釣りに行った時、深そうで怖かった覚えがあり、ちょっと意外だったりします。そして、面積が最大で、しかも鯨のカタチをしているそうです。知らなかった。  って、そうなんです、意外に当たり前に思っている地にも、あれこれとまだまだ発見があるものなんです。ってことで、富士山話は続きます。

#679 ニトリの風呂蓋、とてもいいんだけど、少し面倒だった、って話。

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 風呂蓋 の話。あれです、 #648 で書きました、ニトリにて販売されている風呂蓋がとてもいいって話。折りたたむと小さくなり、収まりもよくってとてもいいと書きましたが、難点がありました。そうなんです、折りたたむに手間がかかる。って、小さく折りたためるってことは、コマを多くしているわけで、つまり、折りたたむに手間がかかるのは当たり前のこと。そう考えると通常の3枚の風呂蓋ってのは、実はよく考えられた回答だったのではないかと思ったりもするのです。4枚ではなく3枚。2枚ではなく3枚。違うか。  そういえば、お風呂の湯沸かし器の機能として当たり前にある追い焚きは、日本オリジナルだそうで、海外では湯の温度を上げるためには、 温め直すのではなく、 湯を足すしかないそうで。って、ラジオで言ってました。本当なんでしょうかね、でも、本当っぽいですな。  そうなんです、当たり前にもストーリーがあるものです。それを探すのも楽しいのです。

#678 辛み大根にそば、そして、お漬け物と、気がつけば野菜中心の食生活。

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 辛み大根の話。あれです、 #550 で書きました、道の駅なるさわにて販売されている辛み大根。実は生産している方を知っておりまして、直接、譲ってもらうことができます。なんたる幸せ。というわけで、いただいてきたものを早速食すも、んー、感激といわんばかりの味わいでした。まずは、そばにて使用。  今宵の食卓は簡単にしてみれば、そばと辛み大根、そして、 京都から飛行機に乗ってやってきた千枚漬けと大根の醤油漬けゆず風味も加わって、 野菜穀物系ばかりに。 気がつけば、最近は、野菜穀物中心の食生活になっています。って、ま、八ヶ岳ライフからのことで、いまさらではないのですが。って、肉、魚なくとも、野菜が十分に美味いと、これで十分と思ってしまうもので。といっても、ビーガンではありませんし、小食というわけでもありません。  そうそう、辛み大根は、このぐらい使います(写真)。薬味だから、ちびっとではなく、美味いからドバッと。はっきり言って辛いんですが、とても美味くて、辛み大根を食べたいがために、そばを増やすほど。 この辛み大根と京都のお漬け物、数日は残っているでしょう。食してみたい方は、是非どうぞ。あ、そばは乾麺なんですけど、これがとても美味い蕎麦だったりします。ちなみに、我がマンションのエレベーターは昼夜問わず停止時期は過ぎ、昼間のみ停止となっています。

#677 狎れた取材ゆえに愉しくもあり、でも、ミスもあった、ジープな取材。

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 今日はジープな取材でした。フェイスリフトしたグランドチェロキーと、ラングラーを引き連れて。性格をよく知っているクルマと、気心しれたスタッフたちと、お世話になっているオフロードコースのオーナーと、まさに勝手知ったる取材でしたから、悪い意味の緊張感はなかったのですが、オフロードコースではいい意味での緊張感が走りまして。 って、一昨昨日に走ったばかりのコースですが、ほら、広報車ゆえに、傷を付けてはならんもんで。……中略……、ホイールを岩にこすりました。すみません、と、公開懺悔。いい訳はいくらでもできますが、……中略……、未熟ゆえのこと。すみません。  と深く反省している話はさておき、新しいグランドチェロキーはとってもいいクルマだと再認識しました。たとえば、乗り味の面で、オンロードでの不満が消え去って、むしろ、SUVたる乗り味を生かしたオンロード走行性能を手に入れていることが挙げられます。乗る人を選ばなくなったと言ってもいいでしょう。そのデザインにも質感を表現できたことで、悪い意味でもやっぱりジープだね、が見あたらなくなりました。もちろん、比較してしまえば、うちのグランドチェロキーは、ずたぼろ。というか、たった2世代差しかないのに、ずいぶんとステップアップして遠くへと行ってしまったんだなぁと、おいてけぼりを食らったかのような、置き去り感を覚えました。今日撮影に連れ出したのは、コイルスプリングのラレードですが、ラレードで十分、といいますか、ラレードのほうがいいと強く感じました。なんて話は、12月中旬に発刊予定の本の中で。どうやら、とうとうと語るページ数が用意されているようですので。いや、その分、大量の原稿書きが待っているってことなんですけどね。ってか、12月中旬に発売から、締め切りを逆算すると……、って考えないほうがよさそうですな。  それにしても、今日は、気持ちのよい1日でした。写真の富士山は、行きと帰りに見えたもので、朝と夕刻。富士山ってのは、場所や時刻によって、様々な表情を見せてくれるもので、その意外性というか、出会いにも魅力があるものです。って、仕事をそれになぞらえるのは無理がありますが、そんな発見と驚きは、似ているのかもしれません。  そうそう、富士山の写真を知人に送ったら、構図がいいねと返信が。おっと、分かってるじゃんと思いつつ、適当に撮ったも...

#676 ストレスをためず、熱しやすく冷めやすく、そんな、ヨシダ話。

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 そういえば、東京モーターショーへ一緒に行った親友も、 #668 で書きましたアメリカ在住の友人に似て、時たまストレートな物言いをしてくれます。たいせつな指摘ゆえに、忘れぬようにと、ここにメモしておきましょうかね。ヨシダは、……中略……、熱しやすく冷めやすく、……中略……、Neutralでストレスを発散している、と。なんとも端的な表現で書きましたが、そんなニュアンスでお言葉をいただきました。ということで、反論ではなく、自分なりに考察してみましょうかね。  まず、冷めやすいって件、実際に、次の興味が目の前へと流れてくると、後先考えずにそれに飛び乗ろうとするのは事実です。そうやってここまで生きてきましたし。ただ、それって、絶対的には冷めやすいとは思っていなくとも、相対的には結果、冷めているってことになりますな。つまり、そのとおり、と。  で、ここで発散していることについては、なんとも反論ができませぬ。ここは、思い立ったことを文字にする場として使っている“つもり”ですが、ふっと考えてみると、それがいろんな意味で発散になっています。マイナスを発散するだけじゃなくて、プラスも発散しています。そうなんです、そのとおりなんです。  これ、ストレスをためないための方法のひとつと捉えると、まさにそのとおりとも言えます。そもそも、自らストレスをためない生き方をしていると思います。特にマイナスのストレスに対しては、受け取ったらあれこれと分析してみるものの、程度やら、その人との関係といった条件をもとにして、軽くいなす、近寄らない、右から左へへとスルーといった方向へと振り分けて、処理しています。つまり、ストレスがたまりようがないフローチャートしか用意していないので、ストレスがたまらないのです。  話は飛びますけどね、そういえば、生まれて初めて、プライベートにて、お台場地区の夜(画像)を訪れましたが、完全にお上りさん状態になってしまいました。いや、仕事ではしょっちゅう行ってますし、夜だってしょっちゅう走ってます。でも、観光的な意識で訪れたのは初めて。景色というのは、意識の違いだけでも、違ってみえるものなんですな。

#675 そこにあるのに、いつしか見えなくなっていることを、リセットする方法。

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 連休の2日目は、東京モーターショーへと出かけてきました。なんだかんだで、毎回、プレスデーだけではなく、こうして一般公開日にも訪れています。仕事関係ではない知人と一緒に。わざわざ混雑している日に訪れると、それはそれで意味があってですね、あれやこれやと発見があるものです。  自分はプレスデーにさんざん見ておりますので、あそこにあのブランドがあって、どこに何それが展示してあって、このクルマはそういう意味合いがあるとか、知っています。ですので、ついつい同行した知人にあれやこれやと解説してしまいます。 でも、同行者は初めて目にするものばかりですから、きっとうるさいと思っているに違いないと、はたと気づき、腕を組んで無言になってみたりするのですが、それも耐えられずにまたすぐにしゃべりだしてしまいます。でもまぁ、解説付きで良かったよ、と言ってもらえましたから、良かったんでしょうかね。素直にいただいておきましょうかね。ありがとう、と。  さて、モーターショー。一般公開日にも足を運んだほうがいいと、以前から書いています。というのも、やはりお客さんの見方に、あれこれと発見が多いから。仕事柄とはいえ、当たり前に発表前から新車情報を知り、当たり前に新車に乗れるがゆえに、見えなくなっていることが多くあり、それをリセットできるという意味合いから。たとえば、単純なところでは、インテリアの質感とか。どこそこのブランドは、こういう方法で、ああいう表現をしていると知っていますが、やっぱり実際に見てみないと分からない、シートに座ってみないと感じ取れないものです。過去の排気量から想像されるパワー感と、イマドキのダウンサイジング直噴ターボのパワーフィーリングが別物であることも、乗ってみなければ、いつまで経っても理解できないものです。ディーゼルもしかり。ボディカラーだって全色を目にしていなくても、一般の方々よりは多く目にしています。  そうなんです、ついつい目が曇ってしまって、見えなくなっているものも多くあるのだと。だから、こうして意図的に一般視線にすることで、リセットをかけられ、そして、あれこれが再度見えてくるのです。  そうそう、 #673 で書きました、BMWブースにあった、重さ比較のあれ、壊されてました。

#674 豊かな時を過ごすに不可欠な存在ゆえの、良縁たる、って、話。

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 ドタバタながら、オフを取って、オフを走ってきました。つまらんですね、ま、いいや。この時期に恒例となっているオフロードランを仲間たちと愉しんできました。いつも充実した気分一杯で帰ってくるんですが、今日はなおさら充実感が強いような気がします。スタックしたとか、とんでもなく難易度の高いシーンをクリアできたとか、特別なイベントはなかったのですが、妙な充足感に包まれています。なんでしょうね、わかりません。  いつもと変わらないメンバーが集まって、いつもと変わらず収穫を行い、いつもと同じ富士宮やきそばに舌鼓をうち、いつもと同じコースをたどって、いつもと同じように洗車して、いつもと同じように……。そうか、フルメンバーが揃うのは久しぶりだったからか。なるほどね。  というわけで、いつもと同じように、うちのグランドチェロキーは下回りを打ちつつも、最近では珍しくノンスタックで走り抜け、あいかわらず泥だらけにして帰ってきました。ま、山間を抜ける国道を走りながら、22万kmを前にした老いと、イマドキのクルマとの違いを強く感じたのも事実ですが、 相棒たる必要性を違いに感じながらの帰路であったことは確かです。  さて、そんな相棒との写真が、週明けより1週間ほど、渋谷駅の半蔵門線改札付近に張り出されます。例のジープオーナーサイトへ応募した件、その後、さらに話が進んで、とうとう、ポスターになりました。ま、多数のうちのひとりではありますから、たいしたことはありません。ただ、こういう仕事をしていながらいいんだろうかと思いつつ、いいんじゃないですか、それも、ね。  ということで、グランドチェロキーとの付き合いは 続きます。その理由は良縁ゆえのこと。腐れ縁ではなくて。勘違いでもなく。あれこれあって、あれこれあったから、ようやく見つけられた相棒ですから。だから、今日の充足感は、そんな感情もあってのことだったんだと思います。

#673 第43回東京モーターショー、ヨシダ的な見所 その3、ブース編。

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 車のあれこれはひと休みとして、ブースの見所をちょいと書いておきましょうか。それぞれのブースにテーマがあって、それを探りながら、あれこれと語るのも、またモーターショーの楽しみだったりします。それこそ、デザイナーの手腕が問われるというか、そのブランドのデザイナーの人柄が出てきますな。  個人的に、素晴らしいと思ったのは、マツダ。今回、マツダブースは、いわゆるコンセプトカーが全くなく、市販モデルのみ、特にアクセライチオシと言わんばかりにアクセラだらけで、その中に混じって、アテンザとCX-5がいるってな感じ。そして、その3モデル、すべてが赤。この統一感たるや天晴れといった感がありますが、そもそもマツダはこういうことを積極的に仕掛けてきます。ただ、その3モデル以外の市販車は、バラバラな色合いで端に並べられるそうで。ま、仕方ないんでしょうな。それにしても、このムシムシ大行進のようなスタイル、とても好感触です。  あとはフランス勢ですな。ルノーは、いつもそうなんですが、オープンなスタイルで迎えてくれる印象があります。画像二番目は、ルノーキャプチャーを見つつ、スズキのブースを眺めているところ。ブルー+ホワイトルーフ、って同じじゃん、でも、同じじゃない、何かを感じてしまいます。プジョー/シトロエンは前回と同じくブロックとしては同じところにありながら、ウォールを使って分けています。裏と表とは異なる二面性といわんばかりの表現と、共通する点とを上手く表現しています。それぞれに車種は少ないなと感じるんですが、センスという意味ではやはり好感触だったりしますな。  あとは、ブースというよりは展示物の要チェック。スバルの1.6Lターボエンジンのカットモデルもいいんですが、BMWのブースにあるi3の骨格前にある、スチールとアルミとカーボンの重量、剛性を比較できるお試しコーナーは、ほほぅ、という感じでした。写真は、同じ体積でも質量がこんなに違うのですよ、を体験しているところなんですが、分かってはいても、数値で知っていても、そうか、と再認識できる、そんなコーナーとなっています。そういう点からするとボルボの、歩行者認識機能を、ブース内にカメラを設置して、ブースを行き交う人を検知している画面をモニタに表示するってなデモンストレーションもなかなか。いや、たいしたことないんですが、分かりやすく表現してい...

#672 第43回東京モーターショー、ヨシダ的な見所 その2、国産車編。

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 国産車の見所は、って、必見なコペンやらS660やらはすでにあちこちで出ていますので、ここではチェックしておいたほうがいいよ、ってなモデルをいくつか。  まずはレクサスLF-NX。ワールドプレミアではありませんが、いつの間にかエンジンが2.0Lターボになってます。トヨタのダウンサイジングターボのいろんな排気量バージョンがちょっとずつ見えてきましたな。それはさておき、いちばん今のレクサスらしいデザインを表現しているモデルのような気がします。好き嫌いは別にして。RXの下のポジションながら、RX以上を感じるのは、やはりコンセプトカーだからんでしょうかね。  次にスバルのCROSS SPORT DESIGN CONCEPT。もうBRZベースであることがバレバレですが、って、どこかで執筆しましたが、BRZのプラットフォームがほかで使われていないことが、ちょっと不思議でした。てっきり、正体が明かされたレヴォーグのベースにでもするのかと思っていたのですが、SUVとはね。なかなか、いいところを突いてきました、スバル。  で、さりげなく市販予定まで明言されて登場したホンダのヴェゼル。レヴォーグにヴェゼル。“ヴ”を使う表現が流行っているんでしょうかね。それはさておき、フィットベースでありながら、それを感じさせないサイズ感とデザインと。で、フィットベースですから走りがいいことは簡単に想像できます。広報写真はグリーンなのですが、展示されているのはこのブルーと、あとなんだっけ、もう1色。なかなかいい仕上がりで、期待大のモデルですな。  そして、スズキiv-4。これは #584 で書きましたな。エスクードのデザインスタディのようですが、そのコンセプトを上手くデザインしています、これ、とても天晴れだと思います。雰囲気だけのSUVではなく、タフなキャラクターをダイレクトに表現しており、あやふやなSUVとは違うことを強烈にアピールしています。こういった商品性までしっかりとデザインすることが、実は大切なんじゃないかなと思わせてくれる、そんなモデルです。  というわけで、気づけば、すべてSUVでしたが、特別にSUVが注目というわけでもなく。ただ、SUVの様々なケーススタディが並んでいます。そんな視点から眺めると、各ブランドのスタンスも見えてきます。会場へ是非。

#671 誘われるがままに参加したらば、偶然に再会しました、って、話。

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 たぶん、生まれて初めてだったと思います、ボージョレ・ヌーボー解禁祭りに参加したのは。いや、とあるインポーターからお誘いがあったもので。で、誘われたからには可能な限り参加しようと思い立って、祭りが行われる青山のとある店へ足を運んでみれば、ル・ボランの編集長と久しぶりの再会。いや、びっくり。この方とは、同じ苗字ってこともあって海外試乗会で、…中略…、あれこれとお話するようになり、過去にあれこれとお世話になり、…中略…、 最近では、東京モーターショーの現場でのみお会いしていました。って、そう2年サイクル。ただ、今回、モーターショー会場では会っていなかったんですが、なぜかこうして、会場ではなくとも、お会いすることに。不思議なものです。ほんと、不思議。  話は、お互いに変わっていないね話と、雑誌やらのこれから話に終始していた気がしますが、相変わらずでした。そう、相変わらず。最後に編集部に遊びに行きますよ、なんて発したものの、次に会うのは2年後でしょう。そう思うと、2年後も相変わらずでいられるんだろうかと、そんなことも考えましたが。少しだけ。  ま、行動をすると必ず何かがあるもので、って、逆にいえば、行動しなければ何も起きないものです。そんなことを感じた、ボージョレ・ヌーボー祭りでした。あ、写真、手前はその店の看板商品であるマカロンです。

#670 第43回東京モーターショー、ヨシダ的な見所 その1、まずは輸入車編。

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 というわけで、第43回東京モーターショー、ヨシダ的気になったクルマをピックアップしてみましょう。まずは、輸入車編から。  まずは、ワールドプレミアを果たしたミニでしょうな。 #667 で書きましたが、比較しないと新旧の差は分からないものの、やっぱり新しいな感があります。で、例のリアセクションが間延びしているように見える件、写真ほどではありませんでしたが、やっぱり長くなっていることを感じ取れます。ただ、角度を変えてみると、真横から見なければ、こぢんまりと見えますので、まぁいいんじゃないかと。ただ、大きくなったかなという印象は受けましたが。  で、続いては、ルノー・キャプチャー(2番目)。事前の情報では、出展が予告されていなかったモデルですが、これがかっこよかった。コンセプトはいわゆるクロスオーバーですが、新しいルノーフェイスがすごく似合っているモデルで、なんといってもピラー上でのツートンは、いやはやいやはや。ボディカラーもいやはやいやはや。写真のブルーの ほかにオレンジも展示されておりまして、ひとり、圧倒されまくりでした。  フォルクスワーゲンのクロスup!も上手くデザインされていました。これもクロスオーバーモデルですが、オリジナルを生かしたプラスαがとってもよく表現されています。いじくり過ぎないそのセンスと加減に天晴れといった感じでしょうかね。  そして、なんといってもシトロエンC4ピカソでしょうな。自らはミニバンを必要としないライフスタイルゆえに、このジャンルに個人的な興味は強くありませんが、これはカッコイイ。なんでしょうね、家庭テイストがまったくなく、かといって、嫌みになるような押し出し感など全くなく、乗っている人がとてもスマートに見える、そんなモデルでした。質感もアップしていますし、なんといってもフォルムとフロントマスクがクール。似たようなヘッドランプデザインのモデルと、どうしてこうも違ってみえるのでしょうか、ってぐらいに。  ということで、まずは4台をピックアップしてみましたが、購入前提で足を運ぶのではなく、クルマたる愉しさを探しに行くと、満足感はとても高くなるはずです。是非。

#669 実のライバルは4世代目レガシィだったりする、スバル・レヴォーグ。

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 レヴォーグっていうんだそうです、スバルから本日発表された新型車。革新スポーツツアラーというコンセプトのもと開発されたといいますが、分かりやすくいうならば、さらにクラス感をアップさせる6世代目レガシィに対して、その間を埋めるモデルとして登場。言い換えると、4世代目までのレガシィの再来とでもいいましょうか、そんな位置づけにあります。ただし、ワゴンのみでセダンはなし。なんたる割り切りかと思うのですが、プラットフォームの前半分はインプレッサですから、インプレッサストレッチワゴンと捉えると分かりやすいのかもしれません。いやいや、嫌みな表現ではなくて。そのイメージもさることながら、リアセクションを専用として、先のコンセプトを実現するために、相当に手を入れており、もはや インプレッサ派生車種ではなく、 別グルマに仕上がっているそうで。つまり、走りも別物であると。期待がもてますな。  トピックは、あれこれ多いモデルですが、個人的には1.6Lターボのフィーリングがかなり気になっています。もちろん、パワーよりもトルクのほう。最大トルクは25.5kg-mと、ヨシダ絶賛のルーテシアRSを上回っていますし、現行型レガシィのスタンダードエンジンである2.5LNA(FB25型)のトルクカーブよりも上回っている回転域が多いことからも、相当におもしろいエンジンであることが見えてきます。CVTとの組み合わせは、まぁ、レガシィの2.0DITから察するにターボというよりは排気量の大きいエンジン的なフィーリングを感じさせてくれるでしょうから、いいんじゃないかと思われます。  と、クルマに関しては好印象なのですが、ひとつ気になるのは、誰が買うか。4世代目以前のレガシィでなければならない人たちが買い換えたくなるモデルになっていることはなんとなく理解できますが、肝心なのは、ゴルフヴァリアントや3シリーズツーリングを見ている人たちの目を引き寄せられるかどうか。もちろん、ポテンシャルは高いでしょう。でも、あちらのポテンシャルも低くはありません。ですから、レヴォーグでなければならない何かを表現できているかがキーになりますな。  さて、そんなレヴォーグですが、1月から注文を受け、春にデリバリーがスタートすることも、発表されています。最近、スバル車がとっても買いにくくなっていると感じます。アイサイトVer3.0...

#668 素直に受け取れる指摘、素直に受け取れない指摘、その違い。

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 アメリカから知人が来ていたので、って書くと、ヨシダってばなんだかワールドワイドな人だなやって感じに聞こえるかもしれません。いや、なんのことはない、10年少し前まで日本に住んでいた日本人の知人が、一時帰国して、久しぶりに会いましたってだけの話。ただ、以前会ったのは数年前だとばかり思ったら、帰国は11年ぶりだったようで。といっても、iChatでのビデオチャットをしょっちゅうしていたので、久しぶりといった感じもないんですが。  彼は、語学留学( 短期)で渡米したはずだったのに、いつの間にか大学を卒業してAdobeに就職していたという、努力家。まぁ、以前から深い話ができる知人ではありましたが、 日本にいる時にこんなに野望がある人とは捉えていなかったように思います。ですから、その人生の順調ぶりに、うらやましくもあり、ま、自分では無理だな、を感じたりもしています。なんて話を含めて、過去のあれこれを含めて話をしていたら、キミは、 昔はもっとアクティブにだったのに、的なことを言われて、はたと年を取ったことを感じました。そうなのかもしれません、そうなのでしょうかね、そうなんですね、きっと。  この人、本音を話す人ではありましたが、アメリカへ行ってからは、さらにストレートにモノを言うようになりました。ま、先の指摘された件はイタイところですが、言葉を素直に受け取れますから、それはそれで感謝しています。以前、とある人から、弱みをつつくかのようにあれこれとイタイところを指摘されたことがあり、なんだこの人と思った覚えがありますが、ヤツのように肩をぽんと叩かれるかのような指摘は素直に受け取れるものです。そう、言い方次第なんですな。  写真は、訪れた奥多摩湖。紅葉が見頃を迎えていました。

#667 大きくなって、バランスが崩れた気がする、3世代目BMWミニ。

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 明日より東京モーターショーが開催されます。って、一般公開は23日からですが。今回はあれこれとワールドプレミアが多く、見所が云々って話はおいといて、それに先駆けて新型MINIが公開となりました。画像1、2番目がそれですが、どこが変わったのといわんばかりの変わりよう。ま、相変わらずですが、このどこが変わったのという変化は、前回同様ですから、さすがにまずいんじゃないかと思いつつ、3世代をほとんど変えなかったというそのスタンスに、ちょっと感心したりもしています。  といっても、あれこれ変わっていて、特に全長は98mmストレッチ。え、10cm近く? 44mmワイドになったことは許せても、この10cmロングに対してはどうなんだろうかと考えてしまいます。ミニのよさは、いわゆるミニマリズム的なコンセプトにあり、多少の窮屈感が許されるモデルであると考えるとですね、こうしてゆとりを与えたことは、そのバランスを失いかねないわけです。個人的にはどこか破綻していないかと心配になるわけです。  ま、例のごとく、比率を整えることで、ミニたるスタイリングを作り上げているんだろうな、と思ったらば、公開された写真を見るとリアが間延びしていました(左)。クラブマン的というと言い過ぎですが、あれに似た間延び感がありました。ま、写真の撮り方、レンズの選択もあるんでしょうけど、現行型(画像左下)と比較すると、どうみても長い。明らかにバランスが異なると。ミニは、あのこじんまり感が大切なわけで、乗降性やらリアシートの居住性やらは……、なんてことはきっと言ってられなかったわけなんでしょうね。ま、明日、見てきますので、この件については、この程度に止めておきましょう。  エンジンは、すべて3気筒1.5L(+ターボ)かと思ったらば、クーパーSは2.0Lターボを搭載するようで、ちょっと意外でしたが、ま、グレード間の差別化を明確にするという意味合いではいいのかなと思います。JCWもパワーを訴えやすくなり、商品性もさらに明確になるでしょうし。それにしても、なんか3世代目のBMWミニは、本体価格もアップしてきそうな予感がしています。さて、どうなるんでしょうかね。

#666 食には、人が豊かになれるすべてのベースがある、って、大きな話。

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 実は、というか、いつもなのですが、ここでは書き切れないほどに、八ヶ岳では豊かな時間を過ごしています。って、自分ひとりで過ごしているわけではないんですが、って、別にパートナーといるとか、そういう意味でもなくって。八ヶ岳ライフを愉しんでいるご夫妻とあれこれとご一緒させてもらっています。って、言葉にすると、すごくずぅずぅしいですな。ま、いいや。豊かなのライフスタイルを送っている方ゆえに、食事処もあれこれいいところをご存知であちこちと誘ってくださいます。で、今回は、日本料理を(画像はその一部)。  過去と同じことを述べますが、食は、人が人として生きていくために、とても大切なことです。大事というより、大切。それは、人は有機化合物を作り出せない独立栄養生物だから食べないと云々……とか、そういう理科の話ではなくって。食には、人が豊かになれるすべてがあると思うのです。なんて偉そうに語っていますが、これは自分で考え出したものではありませんが。そもそも、食とは、人すべてに共通する話題のひとつですから、そこから会話が生まれるのはごく自然なことであり、コミュニケーションも簡単にできるものです。といっても、それは味をどうやって偉そうに表現するか、ではありません。食をベースにして、その時間をどう豊かに過ごせるかってこと。そのためには、食は美味しいことが理想ですし、愉しい仲間と一緒のほうがいいわけです。ということから、ひとり飯はできるだけ避けたい……、につながるわけです。  またも、話が飛んできましたな。軌道修正しましょう、軌道修正。えっと、何が、言いたいのか。たまにですね、食べることが作業になってしまっている人を見かけるのですが、これ、とてももったいない、ほんとうにもったいないと、感じます。ゆっくり味わうこととは、結果的に食べるスピードを落とすことになるのかもしれませんが、その本意は速度とは違うところにあります。それは、場を愉しみ、会話を愉しみ、そして、理解を深め、知を得ること。なんか、違うか。とにかくですね、食べることはとても深くて、だから大切なことだと思うのです。  知人を食事に誘うこともそうです。ひとりで食べるのがつまらないから、寂しいから誘うのではなく、食を通じて、一緒に豊かな時を過ごしたいから誘うのです。これは、一方的な押しつけたる食べさせたいとも違うニュアンス...

#665 薪をどうにかするところが、薪ストーブ醍醐味のポイントかも、って話。

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  八ヶ岳を訪れた、そのひとつの理由が、薪割りの手伝いでした。いや、薪運びの手伝いといったほうが的確かもしれません。それにしても、薪ストーブ、いいですやね、憧れます。でも、薪を集めるのがひと苦労です。でもですね、ひと苦労があるから、味わいも深くなるものです。  こうして、今、何でも簡単に手に入る時代になったらなったで、逆にひと手間かけることを面倒だと捉えてしまう人が多くなったような気がします。面倒だからコンビニ弁当、面倒だから既製品、面倒だから本に載ってるそのままを求めるとか。いや、自分の手に負えないことを、ほかに頼るのはいいと思うんですが、その前提なしに、ただ面倒だからと頼ることは、なんだかもったいないなぁと思うわけですよ。  ですから、薪にしたって、きれいに割られて、サイズも揃った薪を購入することは、たしかに便利ではありますが、薪ストーブたる醍醐味の多くを知らずにいるような気がして、もったいないなぁとなる思うわけです。 ストーブにくべるまでに、いろんな発見があるわけですし、さまざまな出会いがあるものです。直接、薪ストーブに関係ないところで。  そういう意味では、とりあえず自分でやってみるというスタンスは、大切だと思うんですよね。たとえ、できなかったとしても、必ず何らかの発見がありますから。あまりに、最初からできない、ダメを言ってしまう人も多いような気がします。もったいないですよ、もったいない。  って、またも話が、ずれてきました。えっと、どういうまとめにするつもりだったんだっけかな。なんか、最近多いんです、脱線が。人生はもちろんですが。いや、これを結論にしようと思って書き始めたわけじゃないんです、違うんです。