#675 そこにあるのに、いつしか見えなくなっていることを、リセットする方法。

 連休の2日目は、東京モーターショーへと出かけてきました。なんだかんだで、毎回、プレスデーだけではなく、こうして一般公開日にも訪れています。仕事関係ではない知人と一緒に。わざわざ混雑している日に訪れると、それはそれで意味があってですね、あれやこれやと発見があるものです。
 自分はプレスデーにさんざん見ておりますので、あそこにあのブランドがあって、どこに何それが展示してあって、このクルマはそういう意味合いがあるとか、知っています。ですので、ついつい同行した知人にあれやこれやと解説してしまいます。でも、同行者は初めて目にするものばかりですから、きっとうるさいと思っているに違いないと、はたと気づき、腕を組んで無言になってみたりするのですが、それも耐えられずにまたすぐにしゃべりだしてしまいます。でもまぁ、解説付きで良かったよ、と言ってもらえましたから、良かったんでしょうかね。素直にいただいておきましょうかね。ありがとう、と。
 さて、モーターショー。一般公開日にも足を運んだほうがいいと、以前から書いています。というのも、やはりお客さんの見方に、あれこれと発見が多いから。仕事柄とはいえ、当たり前に発表前から新車情報を知り、当たり前に新車に乗れるがゆえに、見えなくなっていることが多くあり、それをリセットできるという意味合いから。たとえば、単純なところでは、インテリアの質感とか。どこそこのブランドは、こういう方法で、ああいう表現をしていると知っていますが、やっぱり実際に見てみないと分からない、シートに座ってみないと感じ取れないものです。過去の排気量から想像されるパワー感と、イマドキのダウンサイジング直噴ターボのパワーフィーリングが別物であることも、乗ってみなければ、いつまで経っても理解できないものです。ディーゼルもしかり。ボディカラーだって全色を目にしていなくても、一般の方々よりは多く目にしています。
 そうなんです、ついつい目が曇ってしまって、見えなくなっているものも多くあるのだと。だから、こうして意図的に一般視線にすることで、リセットをかけられ、そして、あれこれが再度見えてくるのです。
 そうそう、#673で書きました、BMWブースにあった、重さ比較のあれ、壊されてました。

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