#669 実のライバルは4世代目レガシィだったりする、スバル・レヴォーグ。

 レヴォーグっていうんだそうです、スバルから本日発表された新型車。革新スポーツツアラーというコンセプトのもと開発されたといいますが、分かりやすくいうならば、さらにクラス感をアップさせる6世代目レガシィに対して、その間を埋めるモデルとして登場。言い換えると、4世代目までのレガシィの再来とでもいいましょうか、そんな位置づけにあります。ただし、ワゴンのみでセダンはなし。なんたる割り切りかと思うのですが、プラットフォームの前半分はインプレッサですから、インプレッサストレッチワゴンと捉えると分かりやすいのかもしれません。いやいや、嫌みな表現ではなくて。そのイメージもさることながら、リアセクションを専用として、先のコンセプトを実現するために、相当に手を入れており、もはやインプレッサ派生車種ではなく、別グルマに仕上がっているそうで。つまり、走りも別物であると。期待がもてますな。
 トピックは、あれこれ多いモデルですが、個人的には1.6Lターボのフィーリングがかなり気になっています。もちろん、パワーよりもトルクのほう。最大トルクは25.5kg-mと、ヨシダ絶賛のルーテシアRSを上回っていますし、現行型レガシィのスタンダードエンジンである2.5LNA(FB25型)のトルクカーブよりも上回っている回転域が多いことからも、相当におもしろいエンジンであることが見えてきます。CVTとの組み合わせは、まぁ、レガシィの2.0DITから察するにターボというよりは排気量の大きいエンジン的なフィーリングを感じさせてくれるでしょうから、いいんじゃないかと思われます。
 と、クルマに関しては好印象なのですが、ひとつ気になるのは、誰が買うか。4世代目以前のレガシィでなければならない人たちが買い換えたくなるモデルになっていることはなんとなく理解できますが、肝心なのは、ゴルフヴァリアントや3シリーズツーリングを見ている人たちの目を引き寄せられるかどうか。もちろん、ポテンシャルは高いでしょう。でも、あちらのポテンシャルも低くはありません。ですから、レヴォーグでなければならない何かを表現できているかがキーになりますな。
 さて、そんなレヴォーグですが、1月から注文を受け、春にデリバリーがスタートすることも、発表されています。最近、スバル車がとっても買いにくくなっていると感じます。アイサイトVer3.0しかり、このレヴォーグしかり、情報を先に公開するという戦略は間違っていませんが、あまりの情報の濃さゆえに、現行型は買い控えられてしまうような気がします。

このブログの人気の投稿

#1297 イチオシに変わりなかった、ルノー ルーテシア ゼン MT。

#1113 5年目にして……、トラブルではなかった、後付けサンルーフのあれこれ。

#575 燃費を期待できる2シリンダーモード、でもね、というゴルフ7。