#673 第43回東京モーターショー、ヨシダ的な見所 その3、ブース編。

 車のあれこれはひと休みとして、ブースの見所をちょいと書いておきましょうか。それぞれのブースにテーマがあって、それを探りながら、あれこれと語るのも、またモーターショーの楽しみだったりします。それこそ、デザイナーの手腕が問われるというか、そのブランドのデザイナーの人柄が出てきますな。
 個人的に、素晴らしいと思ったのは、マツダ。今回、マツダブースは、いわゆるコンセプトカーが全くなく、市販モデルのみ、特にアクセライチオシと言わんばかりにアクセラだらけで、その中に混じって、アテンザとCX-5がいるってな感じ。そして、その3モデル、すべてが赤。この統一感たるや天晴れといった感がありますが、そもそもマツダはこういうことを積極的に仕掛けてきます。ただ、その3モデル以外の市販車は、バラバラな色合いで端に並べられるそうで。ま、仕方ないんでしょうな。それにしても、このムシムシ大行進のようなスタイル、とても好感触です。
 あとはフランス勢ですな。ルノーは、いつもそうなんですが、オープンなスタイルで迎えてくれる印象があります。画像二番目は、ルノーキャプチャーを見つつ、スズキのブースを眺めているところ。ブルー+ホワイトルーフ、って同じじゃん、でも、同じじゃない、何かを感じてしまいます。プジョー/シトロエンは前回と同じくブロックとしては同じところにありながら、ウォールを使って分けています。裏と表とは異なる二面性といわんばかりの表現と、共通する点とを上手く表現しています。それぞれに車種は少ないなと感じるんですが、センスという意味ではやはり好感触だったりしますな。
 あとは、ブースというよりは展示物の要チェック。スバルの1.6Lターボエンジンのカットモデルもいいんですが、BMWのブースにあるi3の骨格前にある、スチールとアルミとカーボンの重量、剛性を比較できるお試しコーナーは、ほほぅ、という感じでした。写真は、同じ体積でも質量がこんなに違うのですよ、を体験しているところなんですが、分かってはいても、数値で知っていても、そうか、と再認識できる、そんなコーナーとなっています。そういう点からするとボルボの、歩行者認識機能を、ブース内にカメラを設置して、ブースを行き交う人を検知している画面をモニタに表示するってなデモンストレーションもなかなか。いや、たいしたことないんですが、分かりやすく表現しているという点から、とても評価できます。これなんです、これ。
 というわけで、ブース編でした。

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